2010年5月22日
【高田純次の「言い訳」論】
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ピンと張りつめた糸は、ちょっとしたきっかけで切れてしまう。
同様に、あそびのないブレーキも、事故につながる危険性があります。
やはりわれわれの生活には、適度な「あそび」が必要なのでしょう。
土井は高校生の頃、母にこんなことを言われたことがあります。
「お前はクソ真面目で堅苦しいところがある。もっと余裕を持ちなさい」
そういえば、以前、母に「優しさとは何か」を尋ねた時、「余裕だろうね」と同じことを言っていました。
では、一体どうすれば自分に余裕が持てるのか。
そんなことを思っているうちにたどり着いたのが、本日の一冊です。
ベストセラー『適当論』でおなじみの、高田純次さんによる「言い訳」論で、人生や人間関係を円滑にする「言い訳」の極意を説いています。
※参考:『適当論』
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本書にも書かれているように、言い訳には、他人に対する言い訳と自分に対する言い訳の2種類がありますが、一番難しいのは自分に対する言い訳。
これが上手にできないと、人間は生きにくくなってしまい、最悪の場合、自ら命を絶ったりする。
だからこそ、人間には「言い訳」が必要なのです。
(あ、これは本書を紹介する土井の言い訳です)
ビジネスの言い訳、男と女の言い訳、上司と部下の言い訳。
考えてみれば、人生には数多くの言い訳があります。
言い訳上手は人生上手。
ぜひ本書を読んで、人生が豊かになる「言い訳」の極意をマスターしてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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言い訳は、生きていくのに絶対に必要なクスリ、風邪薬とか解熱剤とかバイアグラ(あっ、これは僕だけ必要)のようなものだと思います
うまく言い訳しながら、ときには危ない橋を渡りつつも楽しく生きるのが人生の醍醐味
白か黒かをはっきり決めるのはどこか無理をしている。灰色でなにが悪いの?
他人に対する言い訳と自分に対する言い訳。言い訳にはこの2つがある
一番むずかしいのは自分に対する言い訳
他人にも自分にもうまく言い訳しないと、「しこりが残る」とか、「後を引く」、「後悔する」といったことになってしまう
本人は潔いと思っても、他人から見れば「それは自己満足じゃないか」ってことも一杯あるじゃない。
「すべては俺の責任だ。俺が死んで責任をとる」と思って自殺したとしても、遺された人たちは、「何よあの人、さっさと自分だけ楽になって」と思うことだってあるってことだ。
だから、自分の気持ちに正直に生きるのは尊いことだとは思うけど、正直すぎちゃうっていうのも考えもんじゃないかってこと
「イチローだって7割近くは失敗する。
3割成功すれば一流なんだから」と思ったほうが気が楽になる。
なにもかもうまくいかないと気がすまない完璧主義者は、それがいいことだと思っているフシがあるけれど、それで周りが迷惑することもあるんじゃないかな
ウソをつくときの人間は、たいてい口数が多くなるから。言い訳するときは、そういう事実は「なかった」ということを知らせようとする気持ちがどうしても強くなる
松竹梅理論は、人間の世間体や見栄、それから本音のバランスをうまくすくい取ってくれるものが売れるということだろうけど、見方を変えれば、買うときにうまく言い訳できるものが売れるということでもある
一度言い訳をすると、その言い訳を正当化するための言い訳が必要になる
あらかじめ言い訳をしないですむような言い訳をつくっておこう
「たぶんこうくるだろうな」と思っている相手の予測を裏切る。マジックと同じで、先を読まれてしまったら面白くもなんともないから、予測を裏切って、全然違うところへお客さんを連れて行ってしまう。これがお笑いの基本じゃないかな
自分を輝かせるためにはまず人を褒める。今の自分があるのは自分の努力じゃなくて、自分を支えてくれた人たちのおかげです、というほうが受け入れられる
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『人生の言い訳』廣済堂出版 高田純次・著
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◆目次◆
第1章 人生は言い訳に始まり、言い訳に終わる
第2章 言い訳節考
第3章 言い訳の心理学
第4章 人生と言い訳のバランス論
第5章 適当男への言い訳
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