2010年3月26日
【FREEに隠された権力者の陰謀とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534046790
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本日の一冊は、急成長を続けるネットベンチャーの雄、サイバーエージェントの取締役人事本部長が、その成長を支える人事制度を公開した一冊。
インテリジェンスで、カリスマに頼らない経営を志向する宇野康秀社長(当時)に学んだ藤田晋さんが、一体どのようにして組織を作ってきたのか、その思想としくみに興味がわきます。
本文中、ところどころに藤田晋さんの言葉が引用され、彼がどうやって社員に発破をかけてきたのか、リアルに伝わるところがいい。
そして、実際に経営をしている人にとっては、成長し続ける組織が何をやっているのか具体的に学べる、という点で有用でしょう。
こう書くと、いいことだらけの会社のようですが、じつは、サイバーエージェントにも、組織作りで手痛い失敗をしたことがあったそ
うです。
本書では、そんな経験もふまえ、「社員の定着を妨げた3つの問題」、そこから生み出された「21世紀を代表する会社にすること」というビジョンの話などが語られます。
社員の意識をまとめるために作られたマメ本「maxims」をはじめ、有志がつくる社内報「サイ・バー」、毎月の「締め会」など、同社の取り組みが、詳細に説明されています。
ドラッカーで原理原則を学んだ後は、ぜひ本書を読んで、実践のヒントにしてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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商品に大きな差がなく、価格もほぼ同程度であれば、顧客は「より優れた人から買いたがる」(藤田晋)
時代の流行に乗ってやってきた人というのは、そのほとんどが、時代の波とともに去っていきました(藤田晋)
「他のベンチャー見たいに浮かれてはならない」
「みんな若いんだから、逆に子供っぽい振舞をしてはいけない」
(『渋谷ではたらく社長の告白』より)
「中途入社組」で活躍したのは謙虚なオトナ
◆社員の定着を妨げた3つの問題
1.ビジョンや価値観の浸透が弱かったこと
2.社員同士のつながりが希薄だったこと
3.個人への認知や、自己肯定感が不足していたこと
◆『ビジョナリー・カンパニー』からの学び
・ビジョナリー・カンパニーは利益を超えて、基本的な価値観を守 ることを最大の目的にしている
・ビジョナリー・カンパニーは、その基本的理念にぴったり合う者 にのみ、素晴らしい職場であって、合わない者は病原菌か何かのように追い払われる。その中間はない
スケールデメリットは徹底排除
本音の対話なくして最高のチームなし
ネガティブに考え、ポジティブに生む
人生のたくさんの時間を費やす自分の会社や自分の仕事に熱くなれないのは、本当に悲しいことです
「サイ・バー」でもトップクラスで人気のコンテンツが、「私の履歴書」です。
これは管理職や上級専門職者が、自分の生い立ちやキャリアなどを披露するもの
社員やチームが受注したり、大きなプロジェクトをまとめあげたときなど、部署内にメールを配信し、その情報を共有して皆で褒めたたえようというもの
「中締め」で月末受注を分散
MVPを受賞すると、プロのカメラマンにポートレートを撮影してもらえ、その写真がオフィスの壁に飾られる
「ジギョつく」優勝者は社長のイスと100万円
「中期で異動したい」という選択肢はなかなか好評
6回の選考ステップで価値観を判断
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『サイバーエージェント流 成長するしかけ』日本実業出版社 曽山哲人・著、藤田晋・監修
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534046790
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◆目次◆
序 章 ネットバブル崩壊
第1章 ビジョンと価値観を共有する
第2章 社員同士のつながりを強化
第3章 メンバーの自己充足感を高める
第4章 経営と現場をシンクロさせる
第5章 人も会社も競争の原理で伸ばす
第6章 人材を発掘して育てる制度
第7章 社員に報いる「安心」の福利厚生
第8章 将来を担うマネージャーの育成
第9章 優秀な人材を採用する仕組み
第10章 人事が考えていること
対談「サイバーエージェントの人事戦略」 藤田晋×曽山哲人
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