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『マキャベリー的知性』岡田尊司・著Vol.2057


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【マキャベリー的知性とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048685562
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本日の一冊は、精神科医として活躍する著者が、ストレスだらけのビジネス界で勝ち抜くための考え方を説いた一冊。

タイトルになっている「マキャベリー的知性」とは、優れたリーダーに欠かせない社会的能力のファクターのひとつ。

「幸福な人ほどどこかズルい」という帯コピーからもわかるように、ただ真面目に生きるだけではない、現実的な処世術を説いた内容です。

著者によると、社会的能力を決めるファクターは全部で4つあり、それぞれ、1.マキャベリー的知性 2.共感性 3.情動制御4.実行機能となっています。

このなかで、圧倒的に経営者に当てはまったのは、「マキャベリー的知性・情動制御優位で、共感性劣位な家康型」ということで、経営者には、共感よりもマキャベリー的知性や情動を抑える力が重要、そして人を切れるぐらいの冷静さが必要なようです。

一方で、理不尽な経営者のもとで働く社員に対する処方箋も示されており、どうすれば好感度の高い人物になれるか、評価を上げられるか、破滅を招かずに済むか、という点にも言及しています。

経営者にとっても耳の痛い教訓が詰まっていますが、一般ビジネスマンにとっても、社会的知性を高めるための教訓にあふれています。

人間関係の摩擦を未然に防ぐために、また優れたリーダーになるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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真面目に働くばかりが能ではない

社会的知能指数SQが高い人では、対人関係や周囲からの評価、環境への順応に優れ、仕事、家庭生活での満足度や幸福度も高く希死念慮を抱きにくい

マイペースで、周囲と強調しながら仕事をするのが苦手なアスペルガー・タイプの人には、より高い生産性が期待できる

職務を全うしようと努力したり、責任や義務を忠実に果たしたり、身を粉にして働くだけでは、人生は報われないのである。実際には、狡賢く、要領よく生きた人物が、リーダーとして、あるいは有名人として、真面目に働くことしかできない人々の上に君臨し、その上前をはね、命令を下し、人気者としてもてはやされ、優雅に暮らしているのである

◆社会的能力を決める四つのファクター
1.マキャベリー的知性 2.共感性 3.情動制御 4.実行機能

マキャベリー的知性は、相手の気持ちや反応を推測し、それを先取りして行動する戦略的な知性である

圧倒的に経営者が当てはまったのは、マキャベリー的知性・情動制御優位で、共感性劣位な家康型

我慢強さや忍耐力は、好感度とあまり関係がない

相手をリラックスさせる上で有効なスキルはユーモアであるが、ユーモアを使いこなせるためには、どんな状況でも、自分や周囲の状況を第三者の視点で客観的に眺めるように心がける必要がある

天才的な才能というのは、ある意味、他の能力を犠牲にして、歪なまでに一つの能力を肥大させることによって成り立っている。天才の多くが生きづらさを抱え、その才能にもかかわらず、しばしば苦難の人生を歩むことになるのは、彼らがその才能のために犠牲にしたものに起因している

若いうち、最初のうちは、仕事の質を高める努力を優先し、十分に力をつけてから、効率も重視する。いい加減な仕事をすることを早くから覚えてしまうと、使い物にならなくなってしまう。肝心なところをおろそかにして、効率ばかりを求めると、ろくなことにならない

社会的スキルの二つの基本…毛づくろいと距離をとること

悪口に同調してはいけない

管理職の一つの仕事は、「切る」ことだと言っても過言ではないだろう。ただ、その場合も、憎しみを買わないような気配りを忘れてはならない

「自分を犠牲者や被害者と見なすことは、自ら破滅を招くことになる」
(ジャック・ウェルチ)

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『マキャベリー的知性』アスキー・メディアワークス 岡田尊司・著

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◆目次◆

プロローグ 真面目に働くばかりが能ではない
第一章 まず外見を整え、魅力的な人物を演じよ
第二章 自己管理をしっかりやれ
第三章 甘え上手になれ
第四章 危険と攻撃から身を守れ
第五章 相手の気持ちと、自分の願望を取り違えるな
第六章 心を動かす技を学べ
第七章 戦略的に行動せよ
第八章 自分の意志と願望をもて
おわりに…

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