2010年3月25日
【FREEに隠された権力者の陰謀とは?】
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以前、佐藤優さんの『交渉術』を読んだ時、セックス、酒、カネのうち、カネだけが限界効用が働かない、という話が書かれていて、妙に印象に残りました。
※参考:『交渉術』
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つまり、人間はお金に関しては、満ち足りることがない。
だからこそ、お金は人間を支配する道具として優れているというのです。
これと同様のことを指摘し、現在流行っている「FREE経済」に警鐘を鳴らしたのが、本日の一冊です。
著者は、ご存じ、脳機能学者の苫米地英人氏。
洗脳のしくみに詳しい著者が、なぜわれわれがFREEに弱いのか、世界の支配者がFREEを使って何を狙っているのか、その点を詳しく論
じています。
「なかなか主催者の真の目的を見破ることができない」ネットの怖さ、違法ダウンロードが流行った本当の理由、グーグル検索やGメ
ールの正体…。
これを読んでなお、危機意識を持たないとしたら、あなたはすでにGoogleや国家権力に「飼いならされて」いるかもしれません。
インターネットによる管理社会・監視社会に突入した今、どうすれば支配から逃れられるか、人間らしく、自由に生きられるか、本書はそのヒントを示しています。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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マイクロソフトもグーグルも「限界費用」を限りなくゼロに近づけることで、「フリー経済」を味方にして、一気に巨人になった
権力者たちは昔から「フリー経済」を利用していた
「フリー経済」「フリーミアム」といったことを知らないで生きていくと、いつのまにかすべてを支配されてしまう可能性がある
ネットの世界は、商品に、それをヒットさせるために欠かせないストーリー性を付加する“ドラマ”の宝庫(中略)出版社が『GOLD
WARRIORS』の邦訳を出す場合に、「ネット公開時に、◎カ月間で△万ダウンロードされた驚異のノンフィクション」というように、最初から銘打つことができる
人気スターを人寄せパンダに使ったパーティー商法であれば、会場の熱に浮かされる人がいる一方で、「何かおかしい」と冷静になれる人もいます。しかし、ネットというバーチャルかつ内輪の空間でこれをやられると、なかなか主催者の真の目的を見破ることができない
資本主義のもとでは、「フリーランチ」は幻想
向こうからやってくる情報、それも自分たちよりも立場の強い者が発信する情報には、私たちはことさら慎重でなくてはなりません
フリーランチの食材はもともとタダであったし、その提供者は、手段さえあればもっとたくさんの人にフリーランチを提供したいと考えていたのです
限界効用は物理空間でこそ成立しますが、情報空間では成立しない
違法ダウンロードという手段そのものが、子どもたちの関心を掻きたて、話題性やストーリー性を世の中に提供する「消費の装置」と
して意図的に許容され、仕掛けられている
いつもお金がない人というのは、そのお金がない状態がその人のホメオスタシスレベルになっています
お金を払って購入するときは、あなたが「主」であるものが、それが無料になった途端に、たちまち「従」の立場に追いやられてしまう
お金というのは不思議なもので、いまだに解かれることのない難題、「貨幣愛」を引き合いに出すまでもなく、もともと限界効用が働か
ない世界唯一の産物
グーグル検索やGメールは、すでに世界を監視するパノプティコン
ゴールを自分のコンフォートゾーンの外側に設定しなさい
「自由(FREE)」の概念からも自由になる
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『FREE経済学入門』フォレスト出版 苫米地英人・著
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◆目次◆
序 章
第1章 新経済モデル「フリー」とは何なのか?
第2章 権力者は昔から「フリーミアム」を使っていた!
第3章 なぜ、脳は「フリー(無料)」に飛びつくのか?
第4章 フリーミアムの先に見える世界
第5章 「フリー経済」を賢く生きる方法
あとがき
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