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『未来を予測する技術』


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【】
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本日の一冊は、「四十五年にわたり、電子工学、宇宙空間科学、核融合プラズマ科学など様々な分野においてシミュレーション研究を推進してきた」という著者が、未来を予測する技術の進歩を述べた、注目の一冊。

「未来を予測する」という困難な作業が、どの程度まで可能になったかを明らかにする、じつに知的な読み物です。

本書のなかで著者は、デカルト以来、われわれが当たり前のように使っている「要素還元論」の存在を指摘し、システムの部分だけを取り出してシミュレーションしてもうまくいかないことを主張。

ある意味、西洋合理主義をベースにした「ロジカルシンキング」や
意思決定の危うさをも解き明かした、注目の一冊です。

本書を読んでみて驚いたのは、分解と結合、部分と全体、スケール
とシステムに関する話が、じつにわかりやすく説明されていること。

もちろん、テーマがテーマだけに、新書にしては難しい内容ですが、
理解できれば、読者の問題解決スキルが上がることは間違いありません。

また、本書で紹介された地球シミュレータの仕組みを知ることで、
読者の未来予測の技術もきっと高まるのではないかと思います。

シミュレーション技術に興味のある人はもちろんですが、ビジネス
パーソンが読んでもじつにためになる一冊だと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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知恵は、真摯な観測から生まれる(中略)人間の知恵は、過去の経
験をいかした予測から生まれるものである

現代人は、産業革命以来二百五十年にわたって、ただただ自然の営
みを探り続け、その過程で見出した自然の原理や法則性を応用した
技術をさらに開発し、人工物を作り続けてきた。自然の姿を変形さ
せ続け、本来の調整力を破壊し続けてきた

要素還元の考え方を裏返してみると、自然は要素(部品)が寄せ集
まって成り立っているという自然観となる。別の見方をすれば、自
然は機械(例えば時計)と同じ仕組みであるという考え方なのだ。
西洋の合理主義的自然観である

要素還元的な考え方は、近代科学に限らず、現代の人間の心の中に
も深く浸み込み、ものの考え方・価値判断などを支配している

あらゆるシステムは、システム全体が有機的につながり、しかも、
時間という軸を共有している。言い換えると、システムは空間と時
間とを互いに連関し合いながらダイナミックに展開しているのであ
る。したがって、システムから一つの要素を取り出した途端に、そ
のシステムは最早もとのシステムではなくなってしまっている

忘れてはいけないもう一つの重要な前提が、要素還元論にはある。
それは時間という概念を考慮しない、あるいは無視しているということ

オートメーション化の究極は「もの」あまりの社会を作り上げ、人
間の「もの」への欲望を飽和させつつある。これに対し、コンピュ
ータ化の究極はいずれ、人間の情報へのこだわり、知識へのこだわ
りをも飽和させる恐れをはらんでいる

「丸ごと」シミュレーションの実現は、システムの未来発展を科学
的に予測できることを意味する。新しい製品を科学的信頼性をもっ
て設計・開発できることを意味する。つまり、地球温暖化や異常気
象の予測、自動車の衝突安全性の設計やナノ材料の開発などが射程
に入ったのである

従来のシミュレーションは、用いるコンピュータの性能の制限から、
システムの部分を切り出す、部分シミュレーションしかできなかった

◆全球大気・海洋結合モデルによる温暖化シミュレーション
一つ目は、他に追従を許さない高解像度で、二一〇〇年までの予測
を行い、温暖化の強く出やすい地域とそうでない地域の分布を明ら
かにしたことである。二つ目は、温暖化ガス排出(人間活動起源)
を人為的に与えた場合と、それを与えないときの温暖化実験を比較
し、人為的な排出が温暖化の原因であるとしたことである

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『未来を予測する技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797341165
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┃▼目次▼
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┃ はじめに
┃ 第一章 一つの技術が人間の生き方を大きく変える
┃ 第二章 未来予測は「祈り」と「占い」から始まった
┃ 第三章 変わりゆく科学のパラダイム
┃ 第四章 近代科学の落としもの
┃ 第五章 コンピュータと情報産業
┃ 第六章 シミュレーション文化の胎動
┃ 第七章 未来を映し出す望遠鏡の世界
┃ 第八章 二十一世紀はシミュレーション文化の世紀
┃ 第九章 終章――未来への提言
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