2007年8月13日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903241599
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本日の一冊は、クリティカル・シンキング(批判的思考)を身につけるために必要な知識を、約100ページでまとめたじつに便利な一冊です。
「批判的思考」などと言うと、ネガティブな印象がありますが、本来、知性とは疑うことにほかなりません。
普段、当たり前のように見聞きしているものの真偽を問い、検証するところから、物事の真理も見えてくる、というわけです。
本書で紹介されているのは、演繹的推論、帰納的推論、J・S・ミ
ルの因果関係を見い出す手法、構造化の4ステップ、ロジックツリ
ー、フレームワーク、MECEなど。
薄い本ではありますが、経営コンサルタントが使う、論理思考のた
めの基本ツールはほぼすべて網羅されています。
これまでに何度も論理思考の本でつまづいた、という人にもわかり
やすく書かれているので、ぜひ試してみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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何が合理的か、合理的でないかの判断は、パラダイムによって変わってくる
◆イシューの設定にあたって注意するポイント
1.ポイントがずれたイシューを設定していないか?
2.狭すぎるイシューを設定していないか?
3.漠然としたイシューを設定していないか?
「彼が外資系企業に勤めているならば彼は高給取りである」という
表現が、演繹的推論の基本形
「A、B、C……ならばZである」と論理展開していくことを、帰
納的推論という。たとえば、「松下電器は人を育てる。トヨタも人
を育てる。新日鉄も人を育てる。ならば日本企業は人を育てる」と
いう表現が、帰納的推論の基本形
◆演繹的推論の誤謬
不確かな前提:大前提の真偽が不確かな(あやしい)もの
隠れた前提:暗黙のうちに大前提が仮定されており、それが不確かなもの論理の飛躍:前提から結論がつながらないもの
ルールとケースの不一致:大前提を前提に無理に適用しているもの
◆帰納的推論の誤謬
軽率な一般化:列挙された前提を無理に一般化しているもの
不適切なサンプリング:列挙された前提が偏っているもの
◆J・S・ミルの因果関係を見い出す手法 ※一部紹介
一致法:ある現象が複数の事例で発生しており、ただ1つの要素だ
けが共通ならば、それがある現象の原因になっている可能性がある
余剰法:ある現象で、一部の要素を取り除いたとき、残った要素は
残った現象の原因である可能性がある
◆構造化の4ステップ
1.事実の収集 2.グルーピング 3.メッセージの抽出
4.上位メッセージの抽出
フレームワークに頼りすぎると、結果として「考えない」クセをつ
けてしまうという、皮肉な事態にもなりかねない
クリティカルにものを見て、考えられるようになるためには、世の
中のほとんどのことは「仮説である」と理解し、検証作業をするく
せをつけるべきだ
◆比較における「Apple to Appleの原則」
なるべく似たもの同士、同じ範疇のものを比較する
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『クリティカル・シンキング』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903241599
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┃▼目次▼
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┃ まえがき
┃ 第1章 考えること
┃ 第2章 分解すること
┃ 第3章 チェックすること
┃ 参考文献
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