2012年5月21日
【ガードナー不朽の名著】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761321
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土井は毎年、ベストセラークラブの「マーケットレポート」で、翌年のベストセラーキーワードを発表していますが、おかげさまで、毎年予測が当たっています。
今年、2012年のベストセラーキーワードとして挙げていた4つのうち、1つだけご紹介すると、それは<自由・革命(独立起業含む)>でした。
昨年から引き続き、政治家の本が売れていたり、『「超」入門失敗の本質』が売れていたり、『リーンスタートアップ』が売れていたり…。
※参考:『「超」入門 失敗の本質』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478016879
※参考:『リーンスタートアップ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822248976
売れ行きを見れば、明らかに、古い体制に嫌気がさし、「自由・革命」を求める機運が高まっていると思えるのです。
そんななか、本日はこの「自由・革命」の起爆剤となる一冊をご紹介。
あのケネディ大統領のスピーチライターを務め、リンドン・ジョンソン政権下でアメリカの公民権、学校教育、医療制度の向上に貢献。「20世紀アメリカ最高の知性と良心」と称される、故ジョン・W・ガードナーによる『SELF-RENEWAL』の邦訳です。
『自己革新』と訳された本書は、個人や社会がいかにして成長し続けられるかを述べた、慧眼の書。
偉大なる書籍は、往々にして偉大なる問いが出発点になっているものですが、本書の場合、こんな問いが出発点にありました。
「個人、組織、社会のなかには、成長をつづけ、成熟するとともに繁栄するものもあれば、衰退し、活力を失ってしまうものもある。これはいったいなぜだろう?」
それがリーダー自身であれ、組織であれ、社会であれ、およそ「自己革新」を欲しているものすべてに当てはまる、啓発の書。
これはぜひ買って読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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実際、堕落というものは、世間的な保証が最も保たれているように思えるところにこそ、最も早く広がる、と言いたくもなる
現実的であることと楽観的であることは、ともに非常に重要である。初めての失敗によってくじかれてしまうような過大な希望は必要ない
自由には権力の抑制や統制が必要だ。それを実現するために、人類は何世紀にもわたってさまざまな手段を試してきた。その結果、二つの戦略が他よりも優れていることが明らかになった。一つは国家体制を整え、憲法などの法によって権力を制限することである。もう一つの戦略は、権力を分散することである
活発に批判する習慣は、社会の革新に欠かすことができない。国を愛するあまり、活力に満ちた批判を遮ってしまうような国民は、自国を救うことができない。しかし、愛のない批判、破壊力はあるが制度を育て、強化し、繁栄させることのできない批判もまた、国を救うことができない
もし、社会が革新を実現したいと望むなら、創造的な人々にとって居心地のよい環境でなければならない
革新は単なるイノベーションと変化ではない。それは、変化から生まれたものを私たちの目的に合わせていくプロセスである。私たちの先祖が自動車を発明したとき、彼らは交通規則を発明しなければならなかった
才能の流動性ほど、社会の革新にとって決定的なものはない
自分の殻を破りたいと思うなら、それは本質的に自己中心的なものであってはいけない。収入が上がるから、地位が上がるから、権力が得られるからという理由で、深く関心を持って取り組んでいた仕事を辞め、面白くもない仕事に移る人を、どれほど多く見てきたことだろうか
極端に専門化された人は、変わりゆく世界において非常に重要となる適応力を失う可能性がある
創造的な人は、内面の矛盾に耐え、判断を留保する能力をもっている
私たちは自らの欲求を満たすことで頭がいっぱいになっているが、そうした欲求よりも高次の何かに自分を関連づけないと、人生に意義を見出すことができないのだ
革新を成し遂げることができるのは、その可能性を信じている者だけである
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『自己革新 [新訳]』ジョン・W・ガードナー・著 英治出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862761321
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◆目次◆
第1章 成熟、衰退、革新
第2章 自己革新
第3章 多面的能力
第4章 イノベーション
第5章 革新を阻むもの
第6章 圧制者なき圧制
第7章 革新の条件
第8章 革新のための組織づくり
第9章 個人主義とその限界
第10章 献身と意義
第11章 未来に対する心構え
第12章 道徳の衰退と革新
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2012年5月20日
【リーダーシップの第一歩】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022509708
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課長のためのノウハウ書というと、『はじめての課長の教科書』をはじめいい本がいろいろありますが、本日読んだ『リーダーにとって大切なことは、すべて課長時代に学べる』は、そのなかでもベストの一冊です。
※参考:『はじめての課長の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596146
『リーダーにとって大切なことは、すべて課長時代に学べる』は、キヤノン電子を利益率10%超の高収益企業へと成長させた酒巻久社長が書いたもので、課長から社長へと昇進を狙う人にとっても、役立つ一冊です。
著者いわく、「課長として、一〇人の部下を動かすことができれば、社長業も務まる」。
その根拠は、部長になって10人の課長を動かせば100人の組織を率いることができるというように常に一〇人の組織を動かせれば、どんなに大きな組織でもマネジメントできるからです。
では、社長への最初のステップである課長時代に、どうやって部下をマネジメントすればいいのか。本書にはその原理原則が書かれています。
企業を高収益体質に変えるためのシンプルな方程式、部下に指示を徹底させるための確認の技術、「憶測でものを言う部下」への対処法、うまい始末書の書かせ方…。
いずれも著者が現場で実践した内容で、中身は驚くほど具体的。
うちの部下には読んで欲しくないですが、部下にあたる人は、これを読むことで上司の腹の内を知ることができるはずです。
社員として一皮むけるためにも、またマネジャーとして実務能力を高めるためにも、読んでおきたい一冊。
これはひさびさに「当たり」のキャリア本です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私は常々「課長として、一〇人の部下を動かすことができれば、社長業も務まる」と言っているが、部長になったら優秀な課長を一〇人動かせば良いのだ。課長それぞれに一〇人の部下がいれば、一〇〇人の部下を的確に動かすことが可能となる
◆仕事をするうえでの優先順位
1.自分に気をつける
2.上に気をつける
3.下に気をつける
4.横に気をつける
5.外に気をつける
相手が納入業者であっても、基本的には「お客様」だという気持ちがないといけない。一人の社員の横柄な態度がブランドと会社に対する信頼を損ねることになるのだ
もし部下に挑戦意欲のないタイプがいたら、「第一人者を目指すつもりで頑張らないと、いずれ居場所がなくなるよ」と言って繰り返し奮起を促す
世の中には、人事異動に不満をもらす人が少なくない。そういう人はもともと三流の人で、仮に自分では力が発揮できると思っている部署へ異動させても、まずダメである。ほんとうの一流は、どこへ行っても一流になれる
普遍的でシンプルな「利益を出す方法」は、時間もコストも、すべてを半分にしていくこと
多くの人は会社の売上が一〇%落ちても気にしないが、自分の給料が一〇%減ったら真っ青になって大騒ぎする。まず、それを改める。売上が一〇%落ちたら、いずれ自分の給料も一〇%減るのだという、正しい危機感を持つことだ
試作部門を一本化したことで工場の使用スペースは四分の一に
上司が部下に与えるべきは、「緊張感」と「達成感」
「憶測でものを言う部下」には、徹底的に調べて確認させる
部下に指示をきちんと伝えるには、どうすればいいのだろうか。一番いいのは、指示した内容を復唱させた後に、こう質問する方法だ。「いま指示した内容の一番大事なポイントは何だと思いますか? 要点はどこだと思いますか?」
同じ失敗を二回繰り返したら、始末書を書いてもらう
約束を守らない、報告をしない、手抜き、嘘、言い訳は、烈火
の如く叱る
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『リーダーにとって大切なことは、すべて課長時代に学べる』 酒巻久・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022509708
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◆目次◆
序章 常に、第一人者を目指す
1章 課長に必要な、部長を巻き込む力
2章 課長はまず、夢と目標を掲げる
3章 指示と報告を徹底する
4章 上位五〇%の人材を集中して鍛える
5章 課長になったら、人間通を目指す
6章 上に立つ人は倫理を大事にする
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2012年5月19日
【じつはすごい本。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152092777
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以前、ある知人が、自身の家庭環境について、愚痴を言っていました。
彼女によると、彼女の父親は彼女が物心ついた頃に両親が不仲になり、彼女自身も男性不信になったとか。
ただし、その影響で自分が生涯独身を貫いたのに、当の両親は年老いてからすっかり仲良くなったとのこと。
それを受けた彼女は、「私の人生を返せ!」と憤慨していました。
もし彼女が、結婚生活の満足度に関する「法則」を知っていたら、こんなことにはならなかったかもしれません。
「結婚生活の満足度は、一般にU字型の曲線を描いて変化すると言われる。はじめのうちは、だいたいどの夫婦もとても幸せに過ごす。しかし、満足度はその後、低下をはじめ、子供たちが思春期を迎える頃に最低まで落ち込むことが多い。その後は、低いままの状態が続き、仕事を引退するくらいの時期に再び上昇を始める」
本日ご紹介する一冊は、われわれが生まれてから死ぬまでに直面するありとあらゆる問題の解決に役立つ科学的研究を、まとめて紹介したもの。
幸福な人生を送った主人公、ハロルドとエリカのストーリーを通じて、誕生から幼児教育、恋愛、結婚、仕事、起業、倒産、失業、夫婦仲の改善、死に至るまで、ありとあらゆる問題に対処する、科学的知見を紹介。
心理学、人類学、脳科学、行動経済学などの知識をもとに、われわれの人生を改善するヒントを提供しています。
著者は、ニューヨーク・タイムズのコラムニストであり、テレビのコメンテーターとしても活躍するデイヴィッド・ブルックス氏。
本書の原著『The Social Animal』は、発売からわずか1年で全米45万部のベストセラーになっています。
570ページを超える大作で、読み応えがありますが、最後まで飽きさせない内容です。
タイトルがわかりにくいのが玉に瑕ですが、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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意識の世界においては、「個」の力が重要だが、無意識の世界においては、目に見えない人のつながりが重要になる。意識は地位や富、名誉をほしがるが、無意識は人との調和や絆を求めるのだ。必死に目標に向かっていく時、あるいは心が他人への愛、神への愛に満ちている時、人はあまり自分というものを顧みなくなる
無意識は心の内側にありながら、いつも外を向いていて、いつも他人とのつながりを求めているのだ(中略)無意識にとって最大の幸福とは、人の輪の中に自らの居場所を確保することである
会話の六〇パーセントは、最頻出の一〇〇語くらいを使えばできてしまう。そして、最頻出の四〇〇〇語を使えば、会話の九八パーセントは成り立つのだ。にもかかわらず、なぜ人間は、めったに使うことのない余分な言葉を五万六〇〇〇も覚えるのだろうか。それは異性を惹きつけるため、また異性を選別するためではないか、とミラーは考えている
感情がなくなってしまうと、人間は自滅的な行動をしやすく、とても危険なのである
教育ではなく、母親が愛情を注ぎ、注意を向けたことがIQの改善につながった
「安全の愛着」を持つ子供は、学校でもその他の場所でも、友達が多くできやすい
女の子は、人間関係のストレスにより強く反応する。一方、テストステロンが女の子の一〇倍、分泌される男の子の場合は、自分の立場を脅かすようなストレスに強く反応する
四歳になるまでに親子の間で交わされる言葉の数には、親が知的職業に就いている中流家庭とそうでない貧しい家庭とで三二〇〇万語もの差があるという
野心の強い人たちはまず、自分の存在に関して根の深い危機感を持っている。偉大な作家、音楽家、画家、政治家などの多くが、九歳から一五歳までの間に親と死別するか、あるいは親に捨てられるかしている
失業の期間が長く続いた人は鬱になりやすいという。就職できて何年か経った後でもその傾向は残る。そして、いったん就職すると、その職にずっとしがみつこうとし、リスクを極端に怖れるようになる。アルコール依存症になる人や、配偶者に暴力を振るうようになる人も多い
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『人生の科学』デイヴィッド・ブルックス・著 早川書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152092777
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◆目次◆
はじめに
1章 意思決定―男女の感じ方
2章 生活観の違い―結婚とセックス
3章 乳児期の成長―親子の絆
4章 「世界地図」作り―脳と学習
5章 愛 着―親子関係と成長
6章 学 習―友人と学校
7章 創発システム―貧困と教育
8章 セルフコントロール―集中力が人生を決める
9章 文 化―成功を決めるもの
10章 知 性―IQの限界
11章 無意識の偏見―選択の仕組み
12章 自由と絆―二つの幸せ
13章 他者との調和―二人の間の境界
14章 合理主義の限界―世の中は感情で動く
15章 科学と知恵―「メティス」という境地
16章 反 乱―組織の改革
17章 すれ違い―恋愛から友愛へ
18章 道徳心―無意識の教育
19章 リーダー―選挙の心理学
20章 真の「社会」主義―階層の流動化
21章 新たな学び―過去との対話
22章 人生の意味―最期の時
謝 辞
訳者あとがき
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2012年5月18日
【重大ニュースが一発でわかる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166608509
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本日の一冊は、かつてNHK「週刊こどもニュース」でお父さん役を務め、わかりやすいニュース解説に定評のある池上彰さんが、世界の重大ニュースを解説した一冊。
もともと「週刊文春」の連載だったものを修正し、最新ニュースを加えたもので、世界の重大問題が計50、解説されています。
ギリシャ危機の本当の意味、オバマ大統領が置かれた状況、国債の問題、尖閣諸島問題で噴出したレアアースの話…。
まさに知りたかった「あのニュース」の真相がわかる、お手軽な新書です。
タイトルからわかるように、読者が国際政治経済を理解する上で基礎となる知識についても丁寧に解説しており、世界経済におけるIMFや世界銀行の役割、中国共産党のしくみ、海上保安庁と海上自衛隊の違いなど、いまさら人に聞けない「基本の基本」についても、書かれています。
就職活動やビジネスに役立つはもちろん、一般常識としても押さえておきたい内容。
拾い読みするだけでも、役立つ内容ですので、これはぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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とりわけ問題なのは、財政は各国単位なのに、金融はEU全体で管理するという矛盾
ギリシャ国債のCDSを売っている金融機関は、ギリシャがデフォルトしたら巨額のお金を払わなければなりません。ギリシャが突然デフォルトを起こすと、巨額の損失を出す金融機関が続出する可能性があります。そこで、ドイツやフランスなどEU首脳が、ギリシャ救済に必死になったのです
IMFは基金ですから、いざというときに貸し出す資金を保有していなければなりません。そのための現在の総額はアメリカドルにして約七五〇〇億ドルです。各国の出資割り当ては、加盟国の経済力を勘案して決まります。そうなると、出資トップはアメリカですが、二位は日本なのです。比率は、アメリカが一七・四一%、日本は六・四六%、三位の中国は六・三九%
アメリカは、予算案の編成権が議会になるのです。議会が予算局を持っていて、議会多数派の党が予算案を作成します。大統領としては、議会に対して、「予算教書」という文書を提出し、「こんな予算を組んでもらえませんか」と依頼するしかない
アメリカでは、国債発行の限度額を議会が決めています。政府が勝手なことをできないように、議会が歯止めをかけている
アメリカの金利水準が下がると、資金を低利で借りて海外に投資しようと行動する投資家が出てきます。世界中にドルがあふれ、新興国でのバブルを生み出してしまいました。原油や穀物、貴金属類に投資される資金も増えて、原油価格や金の価格が高騰しました。これがアメリカの物価を押し上げ、インフレ懸念も出ています
景気が回復しないとオバマ大統領の再選戦略に赤信号が点滅しますから、オバマ政権は、FRBに対して金融緩和策を求めます
これだけの銃社会ですと、銃砲類の利益関係者も多数います。全米に販売業者は二五万社。メーカーや販売業者にすれば、銃の規制は売り上げに響きます
尖閣諸島問題が発生。中国は、レアアースを日本に対する武器として使いました。これは戦術としては有効でしたが、長期的に見れば、戦略的には大失敗だった気配が濃厚です。中国が輸出を絞ったことで、それまで以上にレアアースの価格が上昇。その結果、これまでコストがかかり過ぎて採算がとれなかった先進国の鉱山にも価格競争力が生まれてきた
アメリカは、在来型のガスに加えて、シェールガスも採取できるようになった結果、二〇〇九年、ロシアを抜いて天然ガスの生産量世界一に躍り出ました
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『池上彰の「ニュース、そこからですか!?」』池上彰・著 文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166608509
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◆目次◆
はじめに―「そこからですか!?」の基礎レベルから
第1章 EU金融危機の「そこからですか!?」
第2章 オバマとアメリカの「そこからですか!?」
第3章 中国・北朝鮮の「そこからですか!?」
第4章 アラブの春 革命と紛争の「そこからですか!?」
第5章 原発・エネルギーの「そこからですか!?」
第6章 日本政治と経済の「そこからですか!?」
おわりに―わかりにくい時代をわかりやすく
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2012年5月17日
【心を強くする読書とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041102375
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本日の一冊は、ベストセラー『情報は1冊のノートにまとめなさい』の著者、奥野宣之さんによる読書論。
※参考:『情報は1冊のノートにまとめなさい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901491768
サブタイトルに「心を強くする読み方、選び方、使い方」とあるように、心を強くするための読書術を説いています。
普段、ビジネス書ばかり読んでいると、上手くいくための方法論ばかりに目が向きがちですが、理念を実現するためには、やはり心の強さが不可欠。
そういう意味で、本書は一読に値する内容だと思います。
本書のなかで著者は、<「徹底した主観」に基づく「自分のためだけの読み方」>を推奨しています。
なぜなら、<「主観的な読み方」でしか、自分は救えない>からです。
最近は、SNSが流行し、まさに衆人環視のなかでみなさん発言をするわけですが、そこではどうしても客観的な視点を意識せざるを得ない。
しかし、大事なのは客観評価ではなく、自分にとってどう役立つかであり、今の気分にどう作用するか。
そこで著者は、徹底した自分主義で読書を心のビタミンにする、あらゆる読み方を提唱しています。
「他人の不幸に癒される」ための本選び、清濁併せ飲む読書、小説の感動シーンをマーキングする習慣、本棚の中に「神棚」を作る試み、「読む環境」と「読む内容」を組み合わせる方法…。
<「読む環境」と「読む内容」を組み合わせる>は、土井も旅行の際などにやっていますが、<小説の感動シーンをマーキングする>は、やっていなかったので、さっそく実践してみようと思います。
また、自宅に「殿堂入り本」専用の本棚はありますが、「神棚」までは行かないので、これもやってみようと思いました。
自分主義の生きた読書をするために、ヒントがたくさん見つかる一冊です。
これはぜひチェックしておきましょう。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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文芸評論家の加藤周一氏は、『読書術』(岩波書店)で、「どんな本を読んでも、人はみな自分をその中に発見する」と言いました
「不景気の日本で急成長を続ける業種の一つは間違いなく不安産業だ」作家の橘玲は『知的幸福の技術』(幻冬舎)の中でこう書いています
レビューを書いたり、友達に話したりするための「客観的な評価」とは別回路として、「徹底した主観」に基づく「自分のためだけの読み方」を持っておく。「主観的な読み方」でしか、自分は救えない
昔から本には、自分より悲惨な人を見て、自分の幸せを確かめる、言い換えれば「他人の不幸に癒される」という役割があるのです。だから読者は、堂々と「他人の不幸」を求めて、本を選べばいい
清濁併せ飲む好奇心を持つ
競争、評価、比べ合い、勝ち負けといった尺度から距離を置いて、群衆の中のひとりの人間として、自分のことを見ることができる。図書館は、本を借りたり読んだりするだけの場所ではありません。その誰をも拒まない空気が貴重なのです
小説を読んでいて心が動かされたシーンがあれば、ページの角を折っておくことにしています。で、読み終わったら、二、三の「ぐっとくるシーン」をマーカーなどでマーキングしておく。こうすれば、いつでも名シーンだけを読み返すことができます
「こういう本を読む人間でありたい」「こういう本を愛する人間だと思われたい」という意識で本棚に本を並べることで、本当にそういう人間になっていく
窒息するような、「空気」の読み合い。その隘路にはまりこまないためにも、自分を扇動する本を持っておくべきでしょう
本棚の中に「神棚」を作る
折れない心を持つためには、世界の暗部を見つめることが必要
感動は共有したら減る
「読む環境」と「読む内容」を組み合わせる
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『「処方せん」的読書術』奥野宣之・著 角川書店
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4041102375
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◆目次◆
序章 生きづらい時代だから本を読む
第一章 不安をしずめる読書―鎮静剤
第二章 前向きな気持ちを起こす読書―気付け薬
第三章 折れない心を作るための読書―栄養剤
第四章 自分を取り戻すための読書―体質改善
第五章 もっとメンタルに効かせるための工夫
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2012年5月16日
【英国No.1の時間管理術?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484121093
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本日の一冊は、イギリスで有名なモチベーション・トレーナー、マイケル・ヘッペルによるタイムマネジメント術。
マイクロソフト、ピザハット、ヴァージン・アトランティックなど、数多くの有名企業を顧客に持ち、ヨーロッパ各地の会議の基調講演者として引っ張りだこの著者が、どうやってタイムマネジメントをしているのか、その詳細を書いた一冊です。
のっけから、スピーディーに本を読むことの大切さを説き、本書についても「拾い読み」することを推奨(笑)。
どうやって1日1時間の節約を可能にするのか、その具体的方法を説いています。
時間を15分のブロックに分けて管理する「タイムトラッカー」、整理整頓のルール、先延ばししないための考え方など、さまざまなノウハウが登場しますが、土井が気に入ったのは、対人関係のルールまで言及している点。
実際、日常で一番時間を食うのは、人間とのコミュニケーションであり、これをしくじると、節約した時間など、あっという間に奪われてしまいます。
本書には、そうならないための人間関係の極意や友人の選び方、依頼の断り方、家族との過ごし方など、ありとあらゆる点に言及。
片づけのノウハウやPCの使い方などは、詳しい人には突っ込みどころもあるのでしょうが、通常ビジネスマンが使いこなすノウハウとしては十分です。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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1日1時間を手にするため、まずは15分単位のブロックを1日に4つ見つける
ゴミ箱を好きになる
デスク上のものを「捨てる」「ファイルする」「押しつける」の3つに分類する
バックアップができたら、古いファイルを一掃しよう。コンピューターのメモリの半分は、使いもしないファイルで埋まっている
いらない食器は捨てる。いつも使っている皿の下に積み重なった、あの食器のことだ
着る服と着ない服を仕分けるいい方法は―ある服を着たら、しまう際にクローゼットの右側につるす。1カ月か2カ月もすれば、生活の8割は持っている服の2割で間に合っていることに気づくはずだ。残りの8割はさっさと捨てて
料理が終わったらすぐにキッチンを片づけるのを小さな習慣にすれば、じきに意識しなくてもできるようになる
人生経験が少なければ、まちがった選択をすることもある。だが、まちがった選択は必ず何らかの経験をもたらす。そうして経験を積めば…よりよい選択ができる! これが選択と経験のサイクルだ
必要なのは、悪い印象を与えずにノーと言う方法を知ることだ
1.とりあえずポジティブな反応をする
2.最初のフレーズに「でも/ですが」と続けない
3.賢い言い訳をする
家事を手伝ってくれる人を雇う余裕がなく、子供たちが9歳と3歳と幼かったころ、私の家では毎週金曜日の夜を「お掃除ナイト」にしていた
1週間分の仕事を「ましな仕事」「よりよい仕事」「最高の仕事」に分類すること
新着メール通知機能をオフにし、メールの確認は1日に3回か4回だけにする
月初めに、1カ月間の30日間前後を3つのカテゴリーに分ける。「私の日」と「重要な日」と「その他の日」だ
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『「時間がない!」を卒業する200のアイデア』 マイケル・ヘッペル・著 阪急コミュニケーションズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484121093
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◆目次◆
CHAPTER 01 「なぜやるか」を意識する
CHAPTER 02 「ぐずぐず」を克服する
CHAPTER 03 やるかやらないか、それが問題だ
CHAPTER 04 邪魔を撃退する
CHAPTER 05 自宅
CHAPTER 06 仕事
CHAPTER 07 上級テクニック
CHAPTER 08 25のおまけのアイデア!
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2012年5月15日
【落合式、勝つためのマネジメントとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514958
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本日の一冊は、落合ドラゴンズのチームマネジメントに魅せられた著者が、その秘密を徹底解剖した一冊。
(落合監督は、昨年、惜しまれながら引退)
著者は、ベストセラーとなった『IDEA HACKS!』のシリーズで有名な小山龍介氏。
※参考:『IDEA HACKS!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042598
今回は、著者がさまざまな媒体で見た落合監督のリーダーシップと、著者が学んだ経営理論を併せ、独自のマネジメント論を展開。
具体的には、落合監督のマネジメントの秘密を、1.自分の勝ちパターンを頑なまでに守る「針鼠の概念」、2.逆算から考える「バリューチェーン」、3.一人が欠けてもチーム全体で補う、ヒトデ型の「自律・分散・協調型組織」、4.<場>のマネジメント、5.最新のリーダーシップ理論として注目を集める「U理論」の5つの視点から読み解いています。
相手が誰でも、どんな戦い方をしても、自分たちの勝ちパターンに引きずり込む考え方、時を告げるのではなく、時計をつくるという考え方、徹底した逆算思考、一芸を生かすためのマネジメントなど、プロフェッショナルチームを率いるリーダーには、参考になる点がいくつもあります。
エピソードも豊富で、なかでも不調に陥った和田選手が、落合監督のスイングを見て蘇る話は、鳥肌モノです。
惜しむらくは、当の落合監督に、直接取材をしていない点ですが、それでも個を生かすマネジメントに興味のある方には、参考になる内容です。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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優勝からの逆算で、負けられる数を考える。9回、岩瀬投手で抑えるところから投手リレーを組み立てる。すべて、最終ゴールから逆算して戦略を組み立て
「ヒットの数を競っているのではない」(落合監督の口癖)
相手に惑わされるのではなく、勝つための仕組みへと相手を引き込む―。そこに複雑系の世界を生き抜くための知恵があります
高水準の技術を保ちながら、多様なニーズに答えるにはどうしたらよいか。その答えが、何にでも対応できるシンプルなプロセスを洗練させるということだったのです
勝ちパターンを共有して、チームの迷いをなくす
リーダーの役割は、「正確な時を告げる」ことではなく、「永遠に時を告げる時計をつくる」こと
できる限り、まずは現有戦力の底上げを行ない、規律を重視した文化を浸透させていく
「投手が投げなければ打者は打てない」(落合監督)
短期的な勝利のために、最後の要である抑え投手を代えるようでは、そこに向けて試合を組み立てていくナインの意識がバラバラになってしまう
選手を責めても何もいいことはありません。監督が誰かを責めれば、他の選手もまた、その日の責任がその選手にあると考えます。自分がもっと何かできたのではないかと自省する機会を逃してしまうのです
「お前ら、球団のために野球やるな。自分のために野球やれ。オレは勝つことだけを考える。勝つことに徹する。だから好き嫌いはしない。いい者を使う。勝敗の責任はオレが取る。だから、自分の成績の責任は自分で取れ」
「バットを振ってみろ」
和田は、落合監督の前でバットを振った。落合監督は、黙って、和田のスイングを見ていたそうよ。しばらくして、落合監督は、和田のバットを手に取ると、素振りをして見せた。このスイングが、また、凄かったんだそうな……。たまたま、監督室に居合わせたスタッフが、ビックリして、思わず、「スゴイですねぇ」って言ったくらい。和田も、このスイングには、ビックリした。(中略)
「打球音が、和田の音より、監督の方が、遥かに凄い」
落合監督と和田には、これで十分だったんだろう。その数日後、和田は、落合監督に、ファーム行きを告げられる。それからの一〇日間を、ワシは知らない。じゃが、和田は、最短日数の一〇日で、一軍のベンチに戻ってきた
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『ビジネス・マネジメント・スタジアム』小山龍介・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894514958
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◆目次◆
Chapter1 長期的な成功を約束する「針鼠マネジメント」
Chapter2 有機的なつながりをもつヒトデになれ
Chapter3 「個の時代」に求心力を生む<場>の思想
Chapter4 勝利ではなく、勝負の方程式
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2012年5月14日
【マイケル・サンデル教授の最新刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209284X
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本日の一冊は、NHK教育「ハーバード白熱教室」で話題となった国民的ベストセラー『これからの「正義」の話をしよう』の著者、マイケル・サンデル教授による待望の新刊。
※参考:『これからの「正義」の話をしよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152091312
今回も、『それをお金で買いますか』という刺激的なタイトルで、臓器売買、戦争の請負、代理母による妊娠代行サービス、絶滅の危機に瀕したクロサイを撃つ権利、などの道徳的問題をピックアップ。
市場の論理が、人間社会のいたるところに侵入してきた現代ならではの問題を、真っ向から議論しています。
著者が本書で論じているのは、「お金で買うべきではないものが存在するかどうか」。
本書に登場する事例は、いずれも心に違和感が残るものの、合理性で考えれば正しいものばかりのため、余計に悩みます。
たとえば、絶滅危惧種となったクロサイを救うためのプロジェクトのケース。
ハンターが限られた数のクロサイを、一頭15万ドルで撃つ権利を与えれば、確かに地主にはサイを育てて保護するインセンティブが働くため、クロサイの数は回復するのですが、心理的にはどうもしっくり来ない。
サンデル教授は、ここに「腐敗」という概念を持ってきて、こう説明しています。
「市場はものを分配するだけではなく、取引されるものに対する特定の態度を表現し、それを促進するのだ。子供が本を読むたびにお金を払えば、子供はもっと本を読むかもしれない。だがこれでは、読書は心からの満足を味わわせてくれるものではなく、面倒な仕事だと思えと教えていることになる」
「ある財 [善] や社会的慣行を腐敗させるとは、それを侮辱すること、それを評価するのにふさわしい方法よりも低級な方法で扱うことなのだ」
人間社会が、市場の原理をどこまで適用すればいいのか、真剣に考えさせられる一冊。
人として大事な何かを失わないために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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・刑務所の独房の格上げ:一晩八二ドル。カリフォルニア州サンタアナをはじめとする一部の州では、非暴力犯が特別料金を払うと、払わない囚人とは別の、清潔で静かな独房に入ることができる
・インドの代理母による妊娠代行サービス:六二五〇ドル。代理母を探している欧米諸国のカップルは、その仕事をインドに外部委託することがますます増えている。インドではそうした業務は合法であり、料金はアメリカの相場の三分の一にも満たない
生きていくうえで大切なものに値段をつけると、それが腐敗してしまうおそれがある。市場はものを分配するだけではなく、取引されるものに対する特定の態度を表現し、それを促進するのだ
市場の魅力の一つは、市場が満たす嗜好について判断を下さないことだ。ある善の評価の方法がほかの方法よりも高等かどうか、あるいは価値があるかどうかを問わないのだ
少数の人々のためのコンシェルジュ診療は、別の医者のぎゅうぎゅう詰めの患者名簿に、ほかのすべての人を押し込むことで成り立っている
社会的効用の最大化が目的だとしても、自由市場が行列より確実にそれを実現するとはかぎらない。その理由は、ある財への支払い意志額が、その財を最も高く評価しているのは誰かを示していないことだ。というのも、市場価格に反映されるのは支払い意志だけではなく、支払い能力でもあるからだ
ある善、活動、社会的慣行が腐敗するのは、われわれがそれを扱うのにふさわしい規範よりも低級な規範にしたがうときだ。極端な例を挙げてみよう。販売して儲けるために赤ん坊を産むとすれば、それは親としての腐敗である
罰金が道徳的な非難を表しているのに対し、料金は道徳的な判断をいっさい含んでいない
バイアティカル(生命保険買い取り)の場合、その金融リスクによって、ほかの大半の投資には存在しない道徳的な難題が生じる。投資家は、保険証券を買い取った相手が早く死ぬよう願わなくてはならない
試合の進め方にマネーボールがもたらした変化を考えてみるといい。打席にいる時間が延び、フォアボールによる出塁が増え、投球数が増え、ピッチャー交代が増え、バットが自由に振られる回数が減り、走路上での思い切ったプレーが減り、バントと盗塁が減った。これでは、よくなったとはとても言えない
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『それをお金で買いますか』マイケル・サンデル・著 早川書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209284X
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◆目次◆
序 章 市場と道徳
第1章 行列に割り込む
第2章 インセンティブ
第3章 いかにして市場は道徳を締め出すか
第4章 生と死を扱う市場
第5章 命名権
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2012年5月13日
【韓国で170万部のベストセラー?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799311409
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本日の一冊は、韓国の名門・ソウル大学で「最高の先生」と絶賛されるキム・ナンド教授による若者たちへのメッセージ。
人口5000万人弱の韓国で、最速ミリオンセラー170万部を突破した記録的ベストセラーで、なるほど、心を打たれる内容です。
大学で教鞭をとりながら、数多くの学生の悩みに接してきたという著者が、誰もが経験する青春時代の悩みへどう向き合うか、具体的にアドバイスをしています。
人生には限りがあること、熱い思いにしたがって生きること、周りを見て焦らないこと…。
若い時分、誰もが悩む仕事や恋愛、学問のことに触れ、どうすれば後悔しない人生が歩めるか、教授の体験も交えながら、情感たっぷりに語っています。
<熱意の力があれば、世間の物差しではなく、自分の価値と情熱とやりがいを基準にして生きることができる>
<花はそうやって満開になる時期をちゃんと知っているのに、なぜ、きみたちは同じように、早春に咲けないからとあせるのだろう?>
<嫉妬するかわりにうらやましく思え>
<忘れるな。卵は自ら割れれば生命になるが、人が割れば料理の材料だ。「自分の仕事」をしろ。そして、「明日」が導く人生を生きろ>
ひとつひとつの言葉に愛が感じられ、読んでいて元気がもらえる一冊です。
テイスト的には、『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』の青春版といったところでしょうか。
※参考:『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102428011
若干、装丁から内容が想像しにくいのが難点ですが、内容は感動的です。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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忘れるな、きみはまぶしいほど美しい
人生時計の計算の仕方はかんたんだ。二十四時間は一四四〇分、これを八〇年で割ると一年は一八分。一年で十八分ずつ、十年で三時間すすむと計算すれば、自分の年齢が何時なのかがすぐにわかる
◆コチャン高校の「職業選択の十カ条」
・給料が少ないほうを選べ
・自分が望むところではなく、自分が必要とされるところを選べ
・昇進のチャンスがほとんどないところを選べ
・すべて条件がそろっているところは避けて、イチからはじめねばならない荒れ地を選べ
・先を争って人が集まるところには絶対に行くな。だれも行かないところに行け
・将来性がまったくないと思われるところに行け
・社会的な尊敬が期待できないところに行け
・まんなかではなく、はじに行け
・両親や配偶者、婚約者が命がけで反対するところならまちがいなし。迷わず行け
・王冠ではなく断頭台が待つところに行け
熱意の力は大きい。熱意の力があれば、世間の物差しではなく、自分の価値と情熱とやりがいを基準にして生きることができる
花はそれぞれ咲く季節が異なる。ツツジにはツツジの、椿には椿の咲くべき季節というのがある。花はそうやって満開になる時期をちゃんと知っているのに、なぜ、きみたちは同じように、早春に咲けないからとあせるのだろう?
嫉妬するかわりにうらやましく思え。他人の成功を認めろ。たとえその成功が問題だらけにみえたとしても、逆にきみは尊重できる点を探しだし、そこから学べばいいのだ
非常にアイロニカルなのは、複数からの選択は、たったひとつについて悩むより、選択の幅も広く合理的にみえるが、結果はいつもそうではないという点だ
ぼくがなるべくしないようにしている行動は、三つに分けられる。癖でやっていること、ほかにやることがなくてすること、そして、人のために仕方なくやることだ
忘れるな。卵は自ら割れれば生命になるが、人が割れば料理の材料だ。「自分の仕事」をしろ。そして、「明日」が導く人生を生きろ
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『つらいから青春だ』キム・ナンド・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799311409
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◆目次◆
PART1 答えはきみの瞳のなかにしかない
PART2 思っているほど底は深くない
PART3 奇跡は少しずつ叶えられるものだ
PART4 「明日」が導くきみの人生
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2012年5月12日
【自分を律する言葉】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749596
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本日の一冊は、累計30万部突破の「小さな人生論」シリーズから、珠玉の言葉を抜き出したポケット名言集。
コンパクトな新書に、中国の古典や、日本の思想家、経営者などの名言がびっしり詰まっています。
『管子』に記された国家を維持するための四つの綱領、諸葛孔明がわが子を戒めるために手紙にしたためた言葉、作家の五木寛之さんから聞いた「朝顔」の話など、興味深い話が満載。
なかでも、今の土井に刺さったのは、人生を発展させていく上で欠かせない「開発力」の話と、創業の「創」には「傷をつける」という意味があるという話です。
─では、開発力をつけるにはどうしたらいいんだろう?
こう自問自答したところ、「閉じているものを開けばいい」という話になりました。
日本社会には長らく「閉塞感」が漂っているわけですが、これはわれわれが閉じているからに他ならない。
オリンパスや東電の件で言えば、関係者は目を閉じ、口を閉じていたわけですし、これはおそらく現在の日本企業の多くの現場に潜んでいる話です。
神田昌典さんが、フェイスブックの特別エッセイ「『灰色の男たち』と、企業の終わり」で述べているように、「あなたが打算計算に生きた時、『灰色の男』は近付いてくる」わけで、それがクリエイティビティを阻害し、閉塞感を生むわけです。
だから、われわれは「開く」必要がある。そしてその時には、「創(=傷をつける)」ことを覚悟しなければならない。リスクを取らなければならない。
この名言集は、そういう意味で、新しい時代を切り開く、そんなエネルギーを秘めている気がしました。
中国古典が好きな方、名言集が好きな方はもちろん、現状の閉塞感を打破したい方には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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『管子』に次のような一句がある。「国に四維あり。一に曰く、禮(れい)。二に曰く、義。三に曰く、廉(れん)。四に曰く、恥」国家を維持するには、四つの大きな綱領がある。それは礼であり、義であり、廉であり、恥である、というのである
諸葛孔明はわが子を戒めた手紙にこう記している。「寧静(ねいせい)に非ずんば以て遠きを致(きわ)むるなし」寧静でなければ遠くまできわめることはできない、遠大な理想を実現することはできない、というのである
価値を見出す力。その価値を信じる力。これこそ信念の力である
「多逢勝因(たほうしょういん)」(安岡正篤の言葉)
よい人に交わっていると、気づかないうちに、よい結果に恵まれる
大事なのは与えられた縁をどう受け止めるかである。そしていかに勝因を創るか、である
作家の五木寛之さんから聞いた話がある。朝顔の花は朝の光を受けて咲くのだと思われていた。しかし、ある植物学者が朝顔のつぼみに二十四時間、光を当てていても、花は咲かなかった。朝顔の花が咲くには、朝の光に当たる前に、夜の冷気と闇に包まれる時間が不可欠なのだという
「仕事は自分がしているのではない」
いろいろな縁の中でたまたま自分がさせてもらっているのだ
安岡正篤師がよくされた話がある。戦場で第一線から遠ざかった場所では人はつまらない雑誌か小説を読んでいるが、だんだん戦場に近づいてくると、そういう本はバカらしくて読めなくなる
「闘病、投獄、倒産のいずれかを体験しなければ、人間、真の大成は期し難い」(松永安左エ門の言葉)
「創」には「傷をつける」という意味がある。辛苦、辛酸なくして創業は成し得ないということである
人生を、仕事を発展させていく上で欠かせない能力。それが開発力である
「ロープウェイできた人は、登山家と同じ太陽を見ることはできない」(フランスの哲学者、アランの言葉)
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『「小さな人生論」ポケット名言集』藤尾秀昭・著 致知出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4884749596
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◆目次◆
第一章 いかに生きるか
第二章 試練を越える
第三章 日々前進する
第四章 自分を育てる
第五章 利他に生きる
第六章 道をひらく
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