2012年5月22日
【心の持ちようを変える】
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情報化が進み、交通手段が発達したことで、われわれは自由に移動することができるようになりました。
これは、一時的な旅行やビジネスにとどまらず、転職、再婚、移住、工場・会社の移転といったところにまで及んでいます。
もちろん、人や会社が移動するのは自由ですし、それによってチャンスが広がるのも事実です。
場合によっては、転職あるいは離婚だってやむを得ない状況もあるでしょう。
ただ、それだけでは目の前の機会への感謝を失ってしまう、というのも事実だと思います。
エーリッヒ・フロムは名著『愛するということ』で、次のように述べました。
※参考:『愛するということ』
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「愛には学ぶべきことなど何一つない、という考え方の底にある第二の前提は、愛の問題とはすなわち対象の問題であって能力の問題ではない、という思いこみである」
読みかえれば、それが郷土愛であれ、愛社精神であれ、愛とは対象の問題ではなく、本人の愛する能力の問題だ、とフロムは説いたのです。
そんなフロムの言葉を思い出させてくれたのが、本日ご紹介する『置かれた場所で咲きなさい』という本。
ノートルダム清心学園理事長の渡辺和子さんが、どんな境遇からでも輝くための、処方箋を示した一冊です。
「置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間と生まれたからには、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせよう」
結局、人生とは、それに自分がどれだけ自主的に関わるか、という問題でしかないのです。
周囲と折り合いをつけるために、いかにして現在の境遇をとらえ、身を処していくか。
本書には、そのヒントがたくさん詰まっています。
生き方に迷った時、ぜひひも解きたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間と生まれたからには、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせようと、決心することができました。それは「私が変わる」ことによってのみ可能でした
いただいた誌は、「置かれたところで咲きなさい」の後に続けて、こう書かれていました。「咲くということは、仕方がないと諦めることではありません。それは自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々も幸せにすることによって、神が、あなたをここにお植えになったのは間違いでなかったと、証明することなのです」
「私は、木を切るのに忙しくて、斧を見る暇がなかった」一人の実業家が、定年後に語ったというこの述懐を、私は自戒の言葉として受けとめています
結果がよかった時は、人の功績に。悪かった時は、自分が悪者となる
苦しい峠でも必ず、下り坂になる
幸せを他人まかせにしてはいけない、自分が積極的に動いて、初めて幸せを手に入れることができる
一九二三年に起きた関東大震災の折に、自由学園創立者の羽仁もと子さんがお書きになったものを読み、感銘を受けました。二人の娘さんが、お米や必需品を買っておきましょうといったのに対して、羽仁さんはいわれました。「いいえ、その必要はありません。家にあるものをまず使いましょう。他の家族がお米がないのに、わが家がご飯を食べているとしたら、それは、不名誉なことです」
不機嫌は立派な環境破壊
「生きるべき“何故”を知っている者は、ほとんどすべての“いかに”に耐える」といったのは、哲学者のニーチェです。生きなければならない理由がある人は、どんなに苦しい状況の中でも、生きてゆく方法を見出せるのです
人間は決して完全にわかり合えない。だから、どれほど相手を信頼していても、「100%信頼しちゃだめよ、98%にしなさい。あとの2%は相手が間違った時の許しのために取っておきなさい」といっています
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『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子・著 幻冬舎
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◆目次◆
第1章 自分自身に語りかける
第2章 明日に向かって生きる
第3章 美しく老いる
第4章 愛するということ
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