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『池上彰の「ニュース、そこからですか!?」』池上彰・著 Vol.2858


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【重大ニュースが一発でわかる】
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本日の一冊は、かつてNHK「週刊こどもニュース」でお父さん役を務め、わかりやすいニュース解説に定評のある池上彰さんが、世界の重大ニュースを解説した一冊。

もともと「週刊文春」の連載だったものを修正し、最新ニュースを加えたもので、世界の重大問題が計50、解説されています。

ギリシャ危機の本当の意味、オバマ大統領が置かれた状況、国債の問題、尖閣諸島問題で噴出したレアアースの話…。

まさに知りたかった「あのニュース」の真相がわかる、お手軽な新書です。

タイトルからわかるように、読者が国際政治経済を理解する上で基礎となる知識についても丁寧に解説しており、世界経済におけるIMFや世界銀行の役割、中国共産党のしくみ、海上保安庁と海上自衛隊の違いなど、いまさら人に聞けない「基本の基本」についても、書かれています。

就職活動やビジネスに役立つはもちろん、一般常識としても押さえておきたい内容。

拾い読みするだけでも、役立つ内容ですので、これはぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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とりわけ問題なのは、財政は各国単位なのに、金融はEU全体で管理するという矛盾

ギリシャ国債のCDSを売っている金融機関は、ギリシャがデフォルトしたら巨額のお金を払わなければなりません。ギリシャが突然デフォルトを起こすと、巨額の損失を出す金融機関が続出する可能性があります。そこで、ドイツやフランスなどEU首脳が、ギリシャ救済に必死になったのです

IMFは基金ですから、いざというときに貸し出す資金を保有していなければなりません。そのための現在の総額はアメリカドルにして約七五〇〇億ドルです。各国の出資割り当ては、加盟国の経済力を勘案して決まります。そうなると、出資トップはアメリカですが、二位は日本なのです。比率は、アメリカが一七・四一%、日本は六・四六%、三位の中国は六・三九%

アメリカは、予算案の編成権が議会になるのです。議会が予算局を持っていて、議会多数派の党が予算案を作成します。大統領としては、議会に対して、「予算教書」という文書を提出し、「こんな予算を組んでもらえませんか」と依頼するしかない

アメリカでは、国債発行の限度額を議会が決めています。政府が勝手なことをできないように、議会が歯止めをかけている

アメリカの金利水準が下がると、資金を低利で借りて海外に投資しようと行動する投資家が出てきます。世界中にドルがあふれ、新興国でのバブルを生み出してしまいました。原油や穀物、貴金属類に投資される資金も増えて、原油価格や金の価格が高騰しました。これがアメリカの物価を押し上げ、インフレ懸念も出ています

景気が回復しないとオバマ大統領の再選戦略に赤信号が点滅しますから、オバマ政権は、FRBに対して金融緩和策を求めます

これだけの銃社会ですと、銃砲類の利益関係者も多数います。全米に販売業者は二五万社。メーカーや販売業者にすれば、銃の規制は売り上げに響きます

尖閣諸島問題が発生。中国は、レアアースを日本に対する武器として使いました。これは戦術としては有効でしたが、長期的に見れば、戦略的には大失敗だった気配が濃厚です。中国が輸出を絞ったことで、それまで以上にレアアースの価格が上昇。その結果、これまでコストがかかり過ぎて採算がとれなかった先進国の鉱山にも価格競争力が生まれてきた

アメリカは、在来型のガスに加えて、シェールガスも採取できるようになった結果、二〇〇九年、ロシアを抜いて天然ガスの生産量世界一に躍り出ました

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『池上彰の「ニュース、そこからですか!?」』池上彰・著 文藝春秋
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◆目次◆

はじめに―「そこからですか!?」の基礎レベルから
第1章 EU金融危機の「そこからですか!?」
第2章 オバマとアメリカの「そこからですか!?」
第3章 中国・北朝鮮の「そこからですか!?」
第4章 アラブの春 革命と紛争の「そこからですか!?」
第5章 原発・エネルギーの「そこからですか!?」
第6章 日本政治と経済の「そこからですか!?」
おわりに―わかりにくい時代をわかりやすく

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