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『日本の自殺』グループ一九八四年・著 Vol.2870


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【幻の衝撃論文】
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1975年に雑誌「文藝春秋」に掲載された一本の論文が、現在、大きな話題となっています。

日本没落を予言した、著者不明の謎の衝撃論文。

「日本の自殺」と題されたそのセンセーショナルな論文は、当時、土光敏夫さんに衝撃を与え、土光さんはこの匿名の著者との面会を切望、周囲にコピーを配りまくったと言われます。

現在、わかっているところによると、この「日本の自殺」の著者は、学習院大学の教授だった故・香山健一氏を中心とした学者集団。

本日ご紹介する『日本の自殺』は、この学者集団「グループ一九八四年」によってまとめられた論文「日本の自殺」に、元「文藝春秋」編集長の田中健五氏、産経新聞編集委員の大野敏明氏、京都大学大学院准教授の中野剛志氏、文芸評論家の福田和也氏、明治大学特任教授の山内昌之氏の書き下ろし解説を加え、まとめたものです。

論文は、ローマの没落を例に、来るべき日本の衰退・崩壊を予言しており、現在読むと、ぞっとするほど現在の日本社会の状況を言い当てています。

<あらゆる文明が外からの攻撃によってではなく、内部からの社会的崩壊によって破滅する>

<無償で「パンとサーカス」の供給を受け、権利を主張するが責任や義務を負うことを忘れて遊民化したローマの市民大衆>

<見せかけだけの分け前の増加>

<エゴの氾濫と悪平等主義の流行>

後半に挙げられた「疑似民主主義の特徴」は、Twitterを始めとするSNSのカルチャーそのものです。

もちろん、新たに書き加えられた<「日本の自殺」その後>で、中野剛志氏が述べているように、現在の日本はインフレではないし、財政は緊縮気味に運営されている。よってこの「日本の自殺」も、そのまま受け取ってはいけないのですが、教訓として含まれている部分は、決して無視してはいけないと思います。

中野剛志氏は、解説の終わりに、「日本の自殺」で紹介された、ホラティウスの言葉を引用しています。

碧眼のゲルマニアの戦士も、世の親たちに忌み嫌われたハンニバルも征服できなかった町―その町を、われわれ呪われた血を受けた不敬な世代が亡ぼすのだ。

決して無視できない警鐘の数々。

政治家をはじめ、人を率いる立場にある人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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諸文明の没落の原因を探り求めて、われわれの到達した結論は、あらゆる文明が外からの攻撃によってではなく、内部からの社会的崩壊によって破滅するという基本的命題であった。トインビーによれば、諸文明の没落は宿命的、決定論的なものでもなければ、天災や外敵の侵入などの災害によるものでもない。それは根本的には「魂の分裂」と「社会の崩壊」による「自己決定能力の喪失」にこそある

いかにしてローマは滅亡したか。第一に巨大な富を集中し繁栄を謳歌したローマ市民は、次第にその欲望を肥大化させ、労働を忘れて消費と娯楽レジャーに明け暮れるようになり、節度を失って放縦と堕落への衰弱の道を歩みはじめた。それはまさに繁栄の代償、豊かさの代償とでも呼ぶべきものであった

ローマ市民の一部は一世紀以上にわたるポエニ戦争その他の理由で土地を失い経済的に没落し、事実上無産者と化して、市民権の名において救済と保障を、つまりは「シビル・ミニマム」を要求するようになった

こうして無償で「パンとサーカス」の供給を受け、権利を主張するが責任や義務を負うことを忘れて遊民化したローマの市民大衆は、その途端に、恐るべき精神的、道徳的退廃と衰弱を開始したのである

無償の「パンとサーカス」の要求が際限なく拡大していき、それが配分可能な経済のパイの枠を越えてしまうならば、唯一の可能な方向は、見せかけだけの分け前の増加であり、実質は同じでも名目だけパイを膨らませてみせることであった。こうしたパイの分捕り競争が続く限り、インフレーションは止まるところを知らない。しかも、社会の衰弱過程で次第に生産性が低下し、富の獲得が思うように行かなくなって不況が発生し、にもかかわらず大衆がこの事実に目をつぶって身勝手な要求貫徹を主張し続ける限り、インフレと不況は相携えてスタグフレーションという形をとるほかはないのである

文明の没落過程では必ずといってよいほどにエゴの氾濫と悪平等主義の流行が起る。こうして民主主義はその活力を失って、一方で放縦に走り、無秩序と解体をもたらし、他方で悪平等主義に走って画一化と全体主義の泥沼のなかに腐敗していく

◆疑似民主主義の特徴
1.非経験科学的性格
2.画一的、一元的、全体主義的性向
3.権利の一面的強調
4.批判と反対のみで、建設的な提案能力に著しく欠ける
5.エリート否定、大衆迎合的な性格
6.コスト的観点の欠如

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『日本の自殺』グループ一九八四年・著 文藝春秋
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◆目次◆

第一章 衰退のムード
第二章 巨大化した世界国家“日本”
第三章 カタストロフの可能性
第四章 豊かさの代償
第五章 幼稚化と野蛮化のメカニズム
第六章 情報汚染の拡大
第七章 自殺のイデオロギー
エピローグ 歴史の教訓
補論 ローマの没落に関する技術史的考察
「グループ一九八四年」との出会い 田中健五
「グループ一九八四年」の執筆者 大野敏明
「日本の自殺」その後 中野剛志
「自殺」か、「自然死」か 福田和也
二一世紀の「パンとサーカス」に抗して 山内昌之

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