2011年5月31日
【会社の「ノリ」が良くなる方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532261171
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本日の一冊は、『現場力を鍛える』『見える化』などの著書で知られるローランド・ベルガー会長兼早稲田大学ビジネススクール教授、遠藤功さんによる新書。
※参考:『現場力を鍛える』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492531718
※参考:『見える化』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492532013
ねぶた祭の写真があしらわれた表紙にも驚きましたが、コンセプトの「ノリ」にも驚き。
業績向上のポイントを、組織の個々人ではなく「ノリ」に求めるという視点は、ありそうでなかったと思います。
本書の冒頭で紹介されているように、『孫子』には、「善く戦う者はこれを勢に求めて人に求めず」(戦上手は、まず何よりも勢いに乗ることを重視し、ひとり一人の兵士の動きに過度の期待をかけない。もっとも大切なのは、組織全体を勢いに乗せることである)という言葉があるようです。
では、どうしたらこの「ノリ」(勢い)を作り出し、かつ維持することができるのか。
本書には、そのための方策と、実例が紹介されています。
リスクを負って挑戦する気持ちを持つ、トップがホラを吹く、担ぐ神輿を用意する、ポジティブワードを使うなど、今すぐ実践できるヒントが満載。
理論としての読み応えには欠けますが、経営者、マネジャーには参考になると思います。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「善く戦う者はこれを勢に求めて人に求めず」(『孫子』)
「ノリのよい会社」として真っ先に思い浮かぶのが、サントリーホールディングスである。2010年12月期の連結決算は、売上高が対前年同期比12・4%増の1兆7424億円、営業利益は同27・8%増の1067億円と、いずれも過去最高を更新した
「やってみなはれ」とは、まさにノリをよくする「魔法の言葉」である。リスクは伴うが、新たなことに果敢に挑戦する気持ちこそ「やってみなはれ」の精神であり、その言葉によってノリという正のエネルギーが湧き上がってくるのである
リスクはあるが、自分を信じてあえて挑戦する。そのことによって気持ちは盛り上がり、成功すればさらに気持ちは高まる
ある企業のコンプライアンスの担当者がこう吐露していた。「羊たちを管理しようと、柵をつくり、番犬を放ったら、いつの間にか犬がオオカミに変わってしまった。逃げないようにと柵で囲っていたので、羊たちは逃げ場を失い、すべて噛み殺されてしまった」企業経営に管理は必要である。しかし、管理は新たな管理を生み出し、自己増殖し、過剰管理へと陥っていく
永遠に続く成長曲線は存在しないが、新たな成長曲線を創造することはできる
「仕事を忘れたとき、いい仕事ができる」(スタジオジブリ鈴木敏夫氏)
ノリのよい組織は「褒め上手」である
仕事の分業化が進み、同じ職場で働いていながらお互いのことをよく知らずに、一体感が希薄な職場が実に多い。仕事の「個人商店化」が進み、放っておくと「チーム」という意識を芽生えさせることは至難である
今、日本企業の経営トップからホラがなかなか聞こえてこない。経営者が萎縮して「ホラ」を吹かないような組織にノリは生まれてこない
担ぐ「神輿」を用意しろ
◆ノリを生み出すポジティブワード
1.過去形ではなく、未来形で話す
2.「Why」ではなく、「How」で話す
3.感謝と認知を言葉で表現する
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『伸び続ける会社の「ノリ」の法則』遠藤功・著 日本経済新聞出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532261171
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◆目次◆
第1章 「ノリ」とはいったい何か?
第2章 なぜノリが大切なのか?
第3章 ノリのメカニズム
第4章 経営者は「ホラ」を吹け
第5章 ノリを生み出すための7つの原則
第6章 「言葉」による「ノリづくり」を実践しよう
第7章 「行動」による「ノリづくり」を実践しよう
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