2011年5月2日
【アイデア生産をシステム化する方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062881039
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本日の一冊は、ベストセラー『IDEA HACKS!』の著者であり、かつて大手レコード会社でアーティストや映画のマーケティングを担当していた原尻淳一さんが、その知的生産の手法を語った一冊。
※参考:『IDEA HACKS!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042598
クリエイティブ系の方が、その体験をもとに、ジェームス・W・ヤングの『アイデアのつくり方』に毛の生えたような本を書く、というのはよくある話ですが、本書は、その手の本とは一線を画しています。
※参考:『アイデアのつくり方』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484881047
著者の手法は、知的生産活動が完全にシステム化されている、という点で魅力的。
「読書カード」「写真」「フィールドノート」の3つのデータベースを駆使し、書籍やエッセイを生み出していた鶴見良行先生のやり方をさらに発展させた、独自の手法が紹介されています。
フィールドワークのやり方や、「実読」としての読書の方法、クラウドサービスの活用、アイデア発想を刺激するための「5つの揺さぶり」、文章表現に「らしさ」を忍ばせる秘訣まで、知的生産に必要なヒントが、たくさん詰まっています。
伝統的な知的生産の技術と、最先端のツール・手法がうまく融合された、画期的なアイデア生産の技術。
アイデアで飯を食っている、すべての方におすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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参与観察は、勝手な思い込みや偏見を修正し、意外な発見や新たな仮説を導くのに役立ちます
一次情報のほうが二次情報よりも人をひきつけます
日本語検索で調べた後に、さらに英語で検索してみること。大変シンプルですが、情報収集量は確実に倍増します
メディア状況や社会問題、海外事情のリサーチであれば、NHK放送文化研究所のレポート、広告に関する市場規模であれば電通総研、消費者のトレンド予測であれば博報堂生活総研のレポートが充実
◆学術的な情報を探す際に役立つ
1.CiNii(サイニイ):論文情報ナビゲータ
2.Nii-DBR:学術研究データベース
プロダクトの「要素、構造、機能」は三位一体であり、3つのうちどれかを変更するとプロダクトの全容が変わる
◆5つの揺さぶり
1.意図的欠落(不足を意図的に引き起こして、新しい機能や構造を考える)
2.類化性能(違って見えるものの間に類似点や共通性を発見する思考)
3.目的変更
4.BTTF(Back to the Future)
5.仮説推論
◆企画書の基本構造
1.目的/目標
2.現状分析/課題抽出
3.戦略/戦術
4.工程表/予算表
◆文章表現のルールや技法
1.ベンチマーク研究:手本となる文章をいくつか見つけて分析する
2.文章表現のルールをつくる:分析結果をルールとして規定する
3.文章を磨く:文章を他人に読んでもらうことによって、修正点
をみつけ、リライトする
専門的な話を一般読者向けに展開するときには、アナロジーを活用するとわかりやすくなる
◆ワーマンの「インストラクションの構成要素」
1.使命 2.最終目的 3.手順 4.時間 5.予測 6.失敗
◆文章に「らしさ」を忍ばせるポイント
1.フォーマット 2.文字フォント 3.文末のスタイル
マーケティングはもはやBtoCではなく、BtoFの時代になる
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『アイデアを形にして伝える技術』原尻淳一・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062881039
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◆目次◆
第1部 インプットの技術
第1章 「現場の情報」力
第2章 情報を集める技術・読む技術
第3章 データベース構築とアイデア発想
第2部 アウトプットの技術
第4章 型の効用
第5章 わかりやすく自分らしい文章術
第6章 企画書を書く
第7章 伝わるプレゼンテーション
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