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『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』久保田競・著 vol.2334


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【脳科学的に正しい朝活とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013780
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本日の一冊は、人間の行動の9割を決めるという「前頭前野」研究の第一人者であり、自身、50年以上朝活をしているという著者が、脳科学的に正しい朝活の方法を指南した一冊。

無理に朝早く起きる、間違った朝活を一刀両断し、人間の脳がもっとも効率的に働く生活習慣を提案しています。

本書によると、「無理をして短時間睡眠を繰り返していると、病気になる確率も死亡率も高くなる」。

反対に、最も死亡率が低いのは、「6時間半以上7時間半未満の睡眠時間の人」だそうです。

睡眠時間が4時間以下になると、肥満になる確率も飛躍的に上がるらしく、ハードワーカーには無視できない研究結果です。

さらに、寝る前のテレビ、パソコンがメラトニンの分泌を抑制してしまう、遮光カーテンは使わない方がいいなど、知っておいて損のない情報が満載。

ストレスフルな仕事は、起床後20分以内に片づけた方がいいというのも、初耳でした。

個人的には、「上手な人のプレーを見るだけでも、脳ではミラーニューロンが活発に働く」というのが、印象的。

やはり、優秀な人に会って仕事を見たり、話したりすることには価値があるんですね。

新しい年を迎える直前、ご自身の生活を見直す意味でも、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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無理をして短時間睡眠を繰り返していると、病気になる確率も死亡率も高くなる

6時間半以上7時間半未満の睡眠時間の人、つまり7時間睡眠の人が最も死亡率が低い

最近の研究では、「1日平均4時間しか睡眠時間の取れない人が、週末の1日、10時間寝たら、集中力が若干回復し、反応も少し速くなった」という結果が発表されています

研究結果(ボストン大学渡邊武郎教授ら/2009年)によって、睡眠によって疲れが取れたから正答率が上がった、というだけでなく、実際に睡眠前に活動していた脳の場所が、睡眠中にも活発に活動し、学習した内容を定着させていたことが明らかになった

普通の人は寝ている間は尿量が少ないように調節されています。それは、脳の「下垂体」というところから「バソプレシン」という抗利尿ホルモンが昼よりも夜に多量に分泌され、尿量を少なくするよう浸透圧を調節しているからです。このバソプレシンの分泌が、年を取ると少なくなるため、夜中でも何度もトイレに起きてしまって睡眠のリズムが崩れ、眠れなくなる

平均睡眠時間が4時間以下の人は、7?9時間睡眠の人より、73%も肥満になる確率が高くなる

テレビやパソコンなど強い光の刺激は、メラトニンの分泌を抑制してしまうので、寝る前は避けたほうが賢明

たとえうつ病であっても初期なら症状が改善され、ぐっすりと快適な睡眠へと導く習慣をご紹介します。それは、ジョギングです

朝は後述のように、眠ったあとで身体にエネルギーが充電された状態です。さまざまな問題を解決し、効率よく仕事をこなすことができる黄金の時間帯ですから、走るよりも、より高度な知的生産活動に費やしたほうがいい

週に3回・30分間のジョギングをしたグループは、まったく走らなかったグループよりもテストの成績が30%もよくなる

上手な人のプレーを見るだけでも、脳ではミラーニューロンが活発に働くので価値はある

通常のカロリー摂取量の7割にしたアカゲザルは、その死亡率が3分の1に減少

起床後20分が最もストレスに強い

厄介なことは午前中、なるべく早い時間にすませたほうがうまくいく

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『あなたの脳が9割変わる!超「朝活」法』久保田競・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013780

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◆目次◆

プロローグ
“脳科学の最高権威”が初公開!体内時計のリズムを120%活かした
超「朝活」法
第1章 「脳科学的に正しい睡眠」に変えれば、
けだるい朝が一気に変わってくる!
第2章 50年以上、「朝活」を実践中!
早朝からでも脳がイキイキ活性化するクボタ式「朝活」法
第3章 「朝活」だけしてもダメ!
「朝?夜の時間」を支配すれば、
46歳からでも生活習慣は変えられる

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『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』 能町光香・著 vol.2333


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【「気がきく人」と言われるには?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371118
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本日の一冊は、外資系企業の重役秘書として活躍し、現在は、米国秘書検定マネジメントコースの講師も務めている著者が、気がきく人になるためのノウハウを披露した一冊。

気がきく人は、ビジネスの世界で重宝されるものですが、それは、上司に気に入られるからではありません。

気づくことは改善できるが、気づかないことは改善できない。

つまり、気づく能力というのは、お客様へ提供する価値を高める出発点となるからです。

そして、気がきくというのは、この気づく能力をもって、他人に奉仕すること。

本書には、われわれがどうすれば、細かなことに気づくようになるのか、著者の実体験をもとに、ノウハウが語られています。

赤ペンチェックを見てもらえればわかるように、割とベーシックな言葉が並んではいるのですが、具体的なアクションは、さすがです。

・外国人が上司になったとき、新幹線の席は窓側を予約する
・その人との“思い出を共有できるもの”をプレゼントする
・何かいただいたらその日のうちにお礼の電話

どのアドバイスも、著者独自のひねりがあり、かつ非常に実践的です。

マナーや気配りに不安がある人は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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気をきかせるというのは、言い方を変えれば相手の考えや気持ち、ものごとの目的が読めているか、自分本位になっていないかということです

相手が求めていないことは気づかいにならない

「自分は正しいことをしているのに!」とエゴの部分が強くなってくると、自分のやり方と同じようにしない人を認めることができなくなる

言葉だけでない何かを添えて、行動として見せることが本当の気づかい

私は、外国人が上司になったとき、新幹線の席を取る際に気をつけていることがあります。それはいったい何でしょうか?…正解は、「必ず、富士山の見える窓側の座席を予約すること」でした

先読みができる人はトラブルシューティングをしている

言い訳は100回のごめんなさいをなかったことにする

「フェア」であることが、信用を得るために一番重要

横柄な態度や傲慢な態度をとったり、相手によって言動を変えたりというのは一番信頼を失う振る舞いだと思います

記号でその人を見ない、付き合わない

社長やエグゼクティブの秘書をしていると、「自分も社長と同じ権限を持っている」と、錯覚してしまう人がいます

自分のしたことで、誰かに損害や迷惑が及ぶことはダメなのです

メールよりも電話、電話よりも対面で

犬猿の仲でも溝を深めない

相談を受けたら聞くに徹する

相手の得意な部分に対して、「自分はこれ苦手なんです」とお腹を見せてしまいます

本当は心で感謝していても、それを口に出してもらえないと相手は不安になりますし、いい気はしません

その人との“思い出を共有できるもの”をプレゼントする

何かいただいたらその日のうちにお礼の電話を入れて感謝の言葉を述べるのがマナーであり、心づかい

都合がつけば行きたい…とは言わない

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『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』能町光香・著 クロスメディア・パブリッシング
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371118

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◆目次◆

第1章 いつでも気がきく人の3つの共通点
第2章 信頼される人の気づかいの習慣
第3章 臨機応変なコミュニケーションで敵をつくらない
第4章 細やかな配慮でやる気を引き出す
第5章 言いにくいことも言えるようになるスマートな伝え方
第6章 気配り上手の効率的なタイムマネジメント
終章 今さら人には聞けない、オトナの常識とマナー5編

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『社長の財布』長谷川和廣・著 vol.2332


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【2000社を救った社長の財布哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784839
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本日の一冊は、先日ご紹介した、『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』に続く、社長のための財布本。

※参考:『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763130870

とは言っても、こちらはモノやジンクスではなく、社長の「金銭感覚」を中心に論じた内容です。

著者は、みなさまご存じのベストセラー『社長のノート』の長谷川和廣さん。

※参考:『社長のノート』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761266031

これまでに2000社の赤字会社を立て直してきたという著者が、金の貸し借りから、経営者が投資すべきお金の話、まちがったコスト削
減、値下げ競争など、主にお金の点から、社長のあり方を論じています。

会計の場面ですぐに財布を引っ込める人は信用できない、赤字会社は“仲良しクラブ”、儲けようと思ったら部下を愛すること…。

これまで数多くの経営者、現場を見続けてきた著者ならではの迫力ある記述に、思わずぐいぐい引き込まれてしまいました。

途中から、まったく財布と関係ない話に展開していくのがちょっと「?」でしたが、読んでいるうちに、背筋がピンとなる内容。

経営者は必読の一冊だと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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黒字と赤字の差、それはたった1円の差でも天と地を分ける差である

「Play Hard! Work Hard!ではダメだ。Work Hard! Play Hard!であれ」(アメリカ人の上司の教訓)

私の経験上、たんに褒めるだけの人はダメだと思います。つまり、褒めるのではなく、そこに感謝がなければなりません

「お金」を前にして、急に態度を変える人は信用すべきではない

情報というものは一所懸命に働いている人間に集まる

中古車販売大手・ガリバーの創業者は、東京に出てきたとき、お金はなかったけど、床屋さんだけは東京で一番の高級店に通ったそうです

「利益」を考えずに「売り上げ」ばかり考えているのが、傾く会社の特徴

外から事業戦略の力を借りるなど、もっての外

自分の組織内に企業戦略家を育てれば、社長の財産になる

従業員を“コスト”と見ている限り、赤字からは決して抜け出せない

日頃スポットライトが当たらない仕事を忠実にこなしている人や目立たない部署で懸命に働いている人たちがモチベーションをなくさないような職場づくり

最終的に結果を出す人は悪い成績のときこそ、そのデータから何かを引き出すことができる人

社員の多くが結婚もできないような薄給で、ボロボロになるまで働いているのに、社長は悠々とベンツを乗り回している。一所懸命仕事をしても「キミは満足に仕事をしていない」と評価されない。そんな社長のクルマなんか、壊れてしまえと思うのも人情でしょう

「強い会社とは、問題発見者が問題解決者になっている会社」(ワタミ代表取締役会長、渡邉美樹氏の言葉)

頭がよくなると大儲けができなくなる。無能でもいいから、“動く人”になりなさい

仲良しクラブからの脱出の第一歩、それは会話の中に数字を入れること

◆“赤字のシステム”の原因
1.間違った予測に基づく戦略ミス
2.収益性の管理が下手
3.仕事を徹底的にやり込んでいない
4.製品に競争力がなくなっているのに気づかない
5.社長が遊びなどに夢中で社員を顧みない

不況のときこそ、経営者は社員より苦労しなさい!

理念があるかないか。それが企業の強さを決める

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『社長の財布』長谷川和廣・著 経済界
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766784839

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◆目次◆

パート1 新しいシェアが生まれるまで
第一章 もうたくさんだ
第二章 ハイパー消費の時代
第三章 「私」世代から「みんな」世代へ
パート2 グランズウェル
第四章 コラボ消費の登場
第五章 所有よりもすばらしい―プロダクト=サービス・システム
第六章 因果応報―再分配市場
第七章 みんな一緒―コラボ的ライフスタイル
パート3 何が起こるか?
第八章 コラボ・デザイン
第九章 コミュニティはブランドだ
第十章 シェアの進化
日本語版解説 小林弘人

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『人生の指針が見つかる「座右の銘」1300』別冊宝島編集部・編 vol.2331


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【珠玉の名言が1300個!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796679405
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本日の一冊は、ソクラテスから相田みつをまで、古今東西の著名人の名言を、なんと1300集めた文庫本。

掲載されている有名人は1000人、名言は1300ということで、文庫とは思えない内容の充実ぶりです。

われわれは日頃つい、怠けてしまったり、心が折れそうになったり、人を恨んでしまったりする生き物ですが、本書では、そんな状況で読みたい、珠玉の名言が集まっています。

毎日勉強するのがおっくう、という方には、マハトマ・ガンジーの、「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるがごとく学べ」という言葉がおすすめ。

また、謙虚になるための言葉や、いつまでも若々しくいるための言葉、決断を促す言葉などを読めば、仕事のやる気がアップすること、間違いなしです。

個人的に好きなのは、学生時代に国語の教科書で読んだ、次の名言。

「人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりにも短い(中島敦)

気がつけばあっという間に年をとっていた、ということのないように、今から自分に発破をかけていきましょう。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人生において重要なのは生きることであって、生きた結果ではない(ゲーテ)

善にも強ければ、悪にも強いというのがいちばん強力な性格である(ニーチェ)

明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるがごとく学べ(マハトマ・ガンジー)

大きなことを出来る人はたくさんいますが、小さなことをしようとする人はごくわずかしかいません(マザー・テレサ)

希望に生きる者はつねに若い(三木清)

記念碑をほしがらない人だけが記念碑に値する(W・ハズリット)

努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る(井上靖)

人生とは不十分な前提から十分な結論をひきだす技術である(サミュエル・バトラー)

この世に客に来たと思えば何の苦もなし(伊達政宗)

涙とともにパンを食べたものでなければ、人生の味はわからない(ゲーテ)

あまりうちとけ過ぎる人間は尊敬を失います。気やすい人間は馬鹿にされます。むやみに熱意を見せる人間はいい食いものにされます(オノレ・ド・バルザック)

偉大であるということは、誤解されるということだ(エマーソン)

子供を不幸にする一番確実な方法は何か、それをあなたがたは知っているだろうか。それはいつでも何でも手に入れられるようにしてやることだ(ルソー)

真の自由を求めようとするならば、心中の奴隷を除去することから手がけなければならない(梁啓超)

人生は何事をもなさぬにはあまりに長いが、何事かをなすにはあまりにも短い(中島敦)

人間の幸福の二つの敵は、苦痛と退屈である(ショーペンハウアー)

いかなる教育も逆境に及ぶことなし(ディズレイリ)

青年は、未来があるというだけでも幸福である(ニコライ・ゴーゴリ)

恐怖は常に無知から生ずる(エマーソン)

愛するとは自分を追い越すことだ(オスカー・ワイルド)

真の知とは、結局、夜の暗黒の中で目覚めているということに尽きている(エミール・シオラン)

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『人生の指針が見つかる「座右の銘」1300』別冊宝島編集部・編 宝島社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796679405

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◆目次◆

第一章 充実した人生を送るために
第二章 人間関係で悩んだら
第三章 人間力を磨くために
第四章 迷いを捨て道を開く
第五章 恋愛とは、結婚とは、愛とは
第六章 自分の仕事を見つめなおす
第七章 社会、世間の見方が変わる

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『老いの才覚』曽野綾子・著 vol.2330


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【年をとっても才覚ある人になるには】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584122954
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文学評論家の故・江藤淳先生が慶應義塾を去る時、最後の講義でこんなことをおっしゃったのを記憶しています。

「人間、生まれた以上、一生国家のために働き続けるのが本分ではないか。私は年金などあてにして生きるつもりはありません」

この言葉を聞いてから、世間を見てみると、娘・息子が子育てで苦しんでいるのに、自分は手伝いもしないで、当然の権利とばかりに高級ホテルでお茶ばかりしていたり、趣味に興じるばかりの老人がじつに目につきます。

かと言って若造がそれを言うのもどうかと思い、代弁者を探していたところ(笑)、いい本に出合いました。

本日ご紹介する一冊は、曽野綾子さんによる、老い方論。

老いの才覚=老いる力を持つことが重要と説き、その老いる力を7つに分けて論じています。

いわく、<どんなに若い人でも、「くれない」と言いだした時が、その人の老化の始まり>。

人に何かをしてもらうことよりも、自立した人間になることを重視する。

そんな生き方のエッセンスが、この一冊に詰まっています。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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内閣府がまとめた「二〇一〇年版 高齢社会白書」によると、七十五歳以上の後期高齢者は二〇〇九年十月の時点で千三百七十一万人
となり、総人口の一〇・八%を占めています

できるだけ若い世代に負担をかけさせないようにしようと思うのが当然ではありませんか。しかし、実際はそうでもないらしい。「私は老人だから、○○してもらって当たり前」と思っている人のほうが多いようです

そこには、「自分が受けさせていただけるサービスがあっても、自分は受けなくていい。もっと困っている方が、代わりに使ってくださったらうれしい」という気持ちが全く見受けられません

よく「日本は経済大国なのに、どうして豊かさを感じられないのだろうか」と言われますが、答えは簡単です。貧しさを知らないから豊かさがわからないのです

言葉が極度に貧困になったせいもあると私は思います。言語的に複雑になれない人間は、思考も単純なのです。原因の一つは、読書をしなくなったからです

漫画やインターネットの情報だけでは、知的人間にはなれません

自立とは、ともかく他人に依存しないで生きること。自分の才覚で生きることです

老いて、自分の能力がだんだん衰えてきたら、基本的に、生活を縮めることを考えなくてはいけません

社会が(して)くれるものなら、何でももらっておこうというのは、乞食根性になっている証拠です。払える年寄りは、何歳になっても、自らの尊厳のために払うべきだと思います

いまだに、振り込め詐欺に騙される年寄りが後を絶ちませんが、私たちは基本的に、人を信用してはいけない。生きている限りは、緊張して生きなくてはいけないのです

老人になったら、若い人の出る幕を作ってあげるべき

老齢になっても、掃除なんかくだらないとかつまらないとか、そういう眼力しか養えていなかったとしたら、情けないですね。老年はむしろ、くだらない、つまらないと社会から軽視されるようなことにこそ、甘んじて働くのが美しい

すべてのことは、「させられる」と思うから辛かったり惨めになるのであって、「してみよう」と思うとどんなことも道楽になります

だいたい、怖いことや危険なことは一切しないという用心深い人は、おもしろい体験ができません

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『老いの才覚』曽野綾子・著 KKベストセラーズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584122954

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◆目次◆

パート1 新しいシェアが生まれるまで
第一章 もうたくさんだ
第二章 ハイパー消費の時代
第三章 「私」世代から「みんな」世代へ
パート2 グランズウェル
第四章 コラボ消費の登場
第五章 所有よりもすばらしい―プロダクト=サービス・システム
第六章 因果応報―再分配市場
第七章 みんな一緒―コラボ的ライフスタイル
パート3 何が起こるか?
第八章 コラボ・デザイン
第九章 コミュニティはブランドだ
第十章 シェアの進化
日本語版解説 小林弘人

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『シェア<共有>からビジネスを生みだす新戦略』 レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース・著 vol.2329 


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【『FREE』に続く注目作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814543
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本日の一冊は、あのベストセラー『フリー』に続く、NHK出版のビジネス新潮流モノ。

※参考:『フリー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814047

テーマは、ソーシャルネットワークの普及と環境問題の影響により、急速に関心が高まりつつある「シェアリング・エコノミー」です。

本書を読むまでもなく、最近は若い人を中心に、「所有する」から「利用する」「シェアする」に価値観が移りつつありますが、本書では、その「シェアリング・エコノミー」の最先端を、アメリカの事例をもとに紹介しています。

一泊三〇〇〇ドルのイギリスのお城や、エスキモーのイグルー、ボートやヴィラ、デザイナーズマンションまで、あらゆる物件がシェアできるP2P市場、エアビーアンドビー・ドットコムはじめ、さまざまなサイトが紹介されており、ビジネストレンドの明らかな変化を感じることができます。

既にCD販売から楽曲のダウンロードへシフトした音楽市場、そしてこれからやってくる電子書籍の出版界への影響を考えると、本書のアイデアの重要性は、説明するまでもないと思います。

同じような目的をもつ人たちが集まり、時間や空間、技術やお金といった、目に見えにくい資産を共有する。

こんなコラボ消費の世界を実現するには、「クリティカル・マスの存在」「余剰キャパシティの活用」「共有資源の尊重」「他者との信頼」の4要素が必要。

また、企業が成功するには、新しい報酬モデルの実現や、新しい顧客との関係構築も不可欠となるでしょう。

本書では、シェアモデルで成功している実際の企業の例を取り上げながら、われわれがどうやってこの新しい経済に対応すべきか、ヒントを提示しています。

記述が冗長なのと、『FREE』にはあった「野心」というエッセンスが欠けているため、精彩を欠く部分はありますが、それでも読んでおいて損のない内容。

発売は16日ですが、これは、今すぐ予約したい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「サイトを立ち上げた時には、ツリーハウスやエスキモーのイグルー、ボートやヴィラ、それからデザイナーズマンションなんて、貸したがっている人がいるなんて思いもしなかったよ」チェスキーは驚きを隠せない

コラボ消費の二一世紀には、評判や、属するコミュニティ、何にアクセスできるか、どうシェアするか、また何を手放すかが、人を定義するだろう

社会学者のロバート・K・マートンは、意図せざる結果をもたらす五つの要因を挙げている。無知、過ち、目先の利益、基本的価値観、
そして自滅的予言だ

同じような目的をもつ人たちが集まり、時間や空間、技術やお金といった、目に見えにくい資産を共有する―これがコラボ的ライフスタイルモデルだ

自家用車を持たない生活が、参加者のお財布や健康、そしてコミュニティにもよい影響を与えたことがわかった。参加者の公共交通機関の利用は九八パーセント増え、自動車での移動距離は六六パーセント減り、自家用車の付帯費用も平均で六七パーセント節約されたコラボ消費のさまざまな例を見てゆくと、どのサービスにも、その根底に四つの大切な原則があることがわかる―それは、「クリティカル・マスの存在」「余剰キャパシティの活用」「共有資源の尊重」、そして「他者との信頼」だ

余剰キャパシティは、自転車や電動ドリルなどのものに限らず、目に見えにくい時間やスキルや空間、あるいは電力などのコモディティにもあてはまる。イギリスのランドシェアや、アメリカのヤードシェア、シェアードアース、アーバン・ガーデンシェアといった同じようなサービスは、農作物を育てたくても土地のない人たちと休耕地を結びつけ、さらに菜園づくりを手伝う時間やスキルのある人をつないでいる

コミュニティのために役立つことをすれば、それによって自分の社会的な価値が高まることを、私たちはデジタルな経験をとおして学びつつある

私たちは、CDが欲しいのではなく音楽を聴きたいのだ

ライブワークの戦略デザイナー、デヴィッド・タウンソンは、サービス・エンヴィーとは「モノよりサービスを欲しがらせること」だと言う。そして、そのためには持っているものではなくて利用しているサービスをとおして自分がどんな人間かを相手に表現できるようなサービスをつくる」ことが必要だ

販売数ではなく、利用頻度を最大化する経済にシフトすれば、環境メリットとビジネスメリットは一致する。企業は会員費やマイクロペイメント(少額課金)を新しい収益の柱にできる

「世の中にいらないものなんてない。使えるものが、ただ間違った場所にあるだけ」(フリーサイクル創業者 デロン・ビール)

リユースのもうひとつのメリットで、また思いがけない結果でもあるのは、そこにコミュニティができることだ

「消費者は、コミュニティの一部になりたがっている」(ナイキ・ブランド チャーリー・デンソン社長)

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『シェア<共有>からビジネスを生みだす新戦略』レイチェル・ボッツマン、ルー・ロジャース・著 NHK出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140814543

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◆目次◆

パート1 新しいシェアが生まれるまで
第一章 もうたくさんだ
第二章 ハイパー消費の時代
第三章 「私」世代から「みんな」世代へ
パート2 グランズウェル
第四章 コラボ消費の登場
第五章 所有よりもすばらしい―プロダクト=サービス・システム
第六章 因果応報―再分配市場
第七章 みんな一緒―コラボ的ライフスタイル
パート3 何が起こるか?
第八章 コラボ・デザイン
第九章 コミュニティはブランドだ
第十章 シェアの進化
日本語版解説 小林弘人

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『ラーメン二郎にまなぶ経営学』牧田幸裕・著 vol.2328


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【ラーメン二郎、行列の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492502130
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みなさんは、「ラーメン二郎」をご存知でしょうか?

2010年10月現在、35店舗の直系店を有し、そのほとんどで大行列、新規オープンの際には必ず話題となる、カルト的人気のラーメン店です。

注文や食べ方にルールがあり、出てきたラーメンはお化けのように巨大。土井は怖くて一度しか入ったことがありませんが、その味は「パワフル」のひと言です。

本日ご紹介する一冊は、そのラーメン二郎の行列のしくみを、経営学者であり、ジロリアン(ラーメン二郎をこよなく愛する人たち)である著者が、解説したもの。

戦略やマーケティングのフレームワークを使いながら、真剣に、かつ饒舌に、ラーメン二郎の素晴らしさを主張する、著者の前のめりな解説に、思わず吹き出してしまいました。

なぜ二郎に来るお客様が寡黙なのか、なぜ二郎で完食することが達成感につながるのか、なぜ会話もしない客同士でコミュニティが成立するのか、そしてなぜ店主の挑戦的な視線が、客を中毒にするのか…。

このあたりは、本文の著者の言葉を直接読んで笑って欲しいのですが、要するに二郎は、差別化ですべてが決まる「分散型事業」において、独自のポジションを取り、かつ情緒的価値を付加しているということなのです。

こってりした、ボリュームのあるラーメンで大学時代から顧客を囲い込み、かつ顧客のコミュニティを盛り上げていく。

このラーメン二郎のやり方からは、多くのマーケティングのヒントが得られると思います。

「僕も二郎のようにエッジの効いたビジネス人生を送りたい」と考え外資系IT企業の副社長に転身したという著者。

本書は、そんな著者からラーメン二郎への恩返しの一冊なのだそうです。

マーケティングは、究極的には「愛」だと思いますが、本書はまさに、研究対象への愛にあふれたマーケティング本。

見出しについたなるとマークや、麺とお箸のアイコンで作られた囲みなど、編集も手が込んでいます。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆アドバンテージ・マトリックス
1.規模型事業 スケールが効く。だから、大資本だと儲かりやすい
2.特化型事業 スケールが効く。でも、差別化で勝負することも
できる。だから、大資本でも、小資本でも儲ける
チャンスはある
3.分散型事業 スケールが効かない。差別化できるかどうかで勝
負が決まる。だから、大資本はやりにくい。小資
本に儲けるチャンスがある
4.手詰まり型事業 スケールが効かない。差別化でも勝負できな
い。だから、誰も儲からない

2009年度における日本のラーメン業界1位は、幸楽苑で売上高372億円だ。2位は、ハイデイ日高で売上高228億円。3位は、リンガーハットで売上高200億円(中略)ハンバーガー業界1位の日本マクドナルドの売上高は5319億円。10倍以上の差がある。ちなみに市場規模は、ラーメン業界は約7000億円、ハンバーガー業界は7130億円とほぼ同規模である

ラーメン業界では「ラーメン」で差別化が可能である

この店(東池袋 大勝軒)には、さらなる付加価値があった。席数が16席あるのだが、開店後最初の16人分は店主の山岸一雄氏の手によって作られるのである。だから、真の「東池袋 大勝軒」を食べようと思うと、行列の16番以内に並ぶことが必要だったのだ

既存店舗の46%は、二郎の近くに大学がある

大学を卒業しビジネスパーソンになったとしても、郷愁の念を持って二郎に通うようになる

二郎の提供価値のひとつは「達成感」と「爽快感」

二郎のもうひとつの提供価値は、店主・同志との「一体感」

損害保険業界は「事故を起こす人のために保険を提供する」業界だと長らく定義されてきた(中略)ところが、ソニー損保やアクサダイレクトなどのリスク細分型保険は、自動車の使用頻度が低い人やゴールド免許を持っている人をターゲット顧客にする。「事故をほとんど起こさない人のために割安な保険を提供する」というこれまでの損害保険業界の提供価値とは異なる価値をターゲット顧客に提供するわけだ

二郎の豚には、美味しさという「機能的価値」以外にも、達成感、優越感といった「情緒的価値」が付加価値として提供されているのである

「丼戻し」は、店主に対する感謝の気持ちを表現する、ささやかな機会である

「オールスター」は財の希少性であり、製品・サービスの競争力を高めることになる

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『ラーメン二郎にまなぶ経営学』牧田幸裕・著 東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492502130

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◆目次◆

PART1 ラーメン業界はハンバーガー業界、牛丼業界と何が違うのか?
PART2 二郎に行列しているのは誰なのか?
PART3 なぜ二郎は二郎という食べ物なのか?
PART4 なぜ二郎はボリュームたっぷりでこってりなのか?
PART5 駅から20分を超える立地でも、なぜ大行列なのか?
PART6 宣伝なしで、なぜオープン初日から大行列なのか?
PART7 なぜ二郎は急成長しても、山田総帥の経営哲学がきち
んと受け継がれるのか?
PART8 なぜジロリアンは、身も心も二郎に魅了されるのか?
PART9 時代の変化とともに、二郎はどう変わっていくのだろうか?

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『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人稼げない人』 竹内正浩・著 vol.2327 


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【30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492044124
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みなさんは、現在の日本で、年収3000万円を超える人が何人いるかご存知でしょうか?

統計によると、現在の日本の労働力人口は6650万人。そのうち、年収3000万円超の人は16万353人。

ちょうど3000万円の人を除いて計算すれば、働く人全体の0.3%前後、つまり1000人に3人しかいないそうです。

では、その1000人に3人の人材とは一体どんな人間なのか。

それを調査したのが、本日ご紹介する一冊『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人稼げない人』です。

知人経由の調査であり、厳密さには欠けるものの、年収3000万円の人の声をここまで集めた本というのも珍しい。

そういう意味では、一読に値する一冊です。

本書によると、30代で年収3000万円を実現した人には、大きく3つのパターンがあります。

それは、経営幹部になる、副業をする、ストックオプションを得る、という3パターン。

本書では、これら3つのパターンを詳細に論じるわけではありませんが、お金持ちの考え方、所有物、時間の使い方について、興味深い事実を突き止めています。

個人的に興味を持ったのは、「普通の人が1年間で読む書籍の数よりも、30代で年収3000万円を実現した人が1カ月で読む書籍の数のほうが多い」という事実。

年収3000万円超を実現している人は、毎月平均9.88冊の本を読んでいるのです。

やはり、成功するには読書は必要不可欠。

本気で成功したい方は、まずは本書を読むことから始めてみてはい
かがでしょうか。

もちろん、この手の本としては古典に該当する『となりの億万長者』も、忘れずに読んでみてくださいね。

※参考:『となりの億万長者』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4152081082

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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専門家(フリーエージェント、フリーランスを含めた弁護士、会計士、税理士、コンサルタント、専門的なサービス提供者)で30代で年収3000万円を実現した人のパターン
1.大学を卒業する
2.専門サービスを提供する企業か、師匠のような専門家のところで働く
3.本気で働く
4.いろいろな仕事を任される+自分にお客様がつく
5.独立
6.前職時代のお客様、紹介などで拡大

年収3000万円を実現した人は、働ける人全体の0.3%前後。1000人に3人しかいない

30代で年収3000万円を実現した人は「経営者」か「専門家(プロフェッショナル)」で、いわゆるサラリーマンである場合は、非常に少ない

30代で年収3000万円を実現した人が乗っている車をブランド別に見ていくと、最も多いのがメルセデス・ベンツ

30代で年収3000万円を実現した人の睡眠時間を見てみると、最も多いのが「5時間?6時間」

全体の約半数、50.8%(153人)が朝6時台か朝7時台に起きており、そこまで、印象的なほど早起きではない

テレビ視聴時間は1時間未満

毎月の平均読書量は、9.88冊

◆30代で年収3000万円を実現した人と、そうでない人の違い
1.「変われる」という違い
2.「本気で働く」という違い
3.実現に至るまでの「手順」という違い

「たいていの人は、余計なことをやりすぎですよ。大事なのは、しないことを決めるってことです」

普通の人が1年間で読む書籍の数よりも、30代で年収3000万円を実現した人が1カ月で読む書籍の数のほうが多い

◆30代で年収3000万円を実現した人が、ゼロからならこうするとい
うアドバイス
1.弟子入りする
2.好き・強みを磨く
3.目標を設定する
4.やってみる
5.思考を身につける

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『30代で年収3000万円を実現した300人に聞いた!稼げる人稼げない人』竹内正浩・著 東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492044124

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◆目次◆

序章 なぜ「30代で年収3000万円を実現した人」を調査したのか
第1章 彼らは普通の人とどこが違うのか
第2章 データから見た実像
第3章 変われる
第4章 本気で働く
第5章 成功への手順を踏む

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『パブリック・スピーカーの告白』 スコット・バークン・著 vol.2326


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【アメリカの名講演家による伝える技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487311473X
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みなさんは、世界でもっとも高い講演ギャラを受け取る人物が誰かご存知でしょうか?

それは、おそらくビル・クリントン米元大統領。

1時間あたりの講演料はおよそ1500万円、2007年には1年間で約50億円稼いだと言われています。

もちろん、これはアメリカ大統領という地位がもたらした金額ですが、他の「元大統領」がそれほどでもないことを考えると、クリントンが人気の講演家であることは間違いありません。

クリントンほどではなくても、1講演あたり20万円、30万円稼げれば、年100本として年収は2000万円?3000万円稼げる。

講演家という職業は、決して大資産家への道ではないけれど、それなりに魅力のある仕事なのだと思います。

そこで本日ご紹介するのが、一講演あたり50万円を受け取るアメリカの人気講演家が書いた、スピーチ成功の秘訣。

スピーチにおける沈黙の使い方、場所の選び方や聴衆心理、そして話し方の心理まで、人前で話す人が知っておくべき、基本的なことがすべて網羅されています。

著者の語り口がじつにユーモラスで、この本自体がスピーチと言ってもいいかもしれません。

ちょっと字が小さくて見づらかったり、翻訳が読みにくいところがあるのが残念ですが、そんなのを忘れてのめり込めるほど、興味深い内容です。

場数を踏んだ著者ならではの、実践的な内容。

人前で話す仕事の方は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たとえば、何かが爆発したり、私がつまづいて転んだとしても、おそらく30秒前よりも多くの聴衆の注目が集まります。そしてこの自分の悲劇を気にしなければ、集まった注目を利用することができます。つまり、こうした出来事の次に言うことは何であれ聴衆は決して忘れないのです

歴史から明らかなように、明確な考えと強い論点を持った人々こそが記憶されるのです

与えられた時間全部を使うつもりでいてはいけません。10分ではなく9分で用意していれば、タイマがどう表示されていようと、リモコンがどんなに変であろうと、演台まで歩くのにどれほど時間がかかろうと気にならなかったはずでした

よいことにはすべて、拒絶であれ、失望であれ、きまり悪さであれ、失敗の可能性が伴います。そうした失敗への恐怖が多くの人々に成功するために必要なことをさせる原動力になっています

現実には、知っている人からのほうが批評される可能性は大きくなります。なぜならあなたを知っている人はあなたの言うことに関心があるからです

◆イベントの主催者が講演家を探す基準
1.有名であるか関連するトピックについての信用がある
2.話し上手である
3.スケジュールが空いている

聴衆の数は無関係だ、問題なのは“密集した”聴衆かどうかだ

◆よいスピーチのための4つの準備
1.講演のタイトルに対して確かな立場を示す
2.目の前の聴衆について注意深く考える
3.具体的な論点をできるだけ簡潔に表現する
4.知的な専門家の聴衆からのありえそうな反論を知っておく

すべての素晴らしい経験には緊張と解放のドラマチックなリズムが
伴っています

◆聴衆を巻き込む方法
・手を挙げてもらう
・簡単な質問をして、答を受講者に叫ばせる
・受講者が答えられる問題を出してみる

最も価値のあるデータの観点は、他の話者とのスコアとの比較にある

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『パブリック・スピーカーの告白』スコット・バークン・著 オライリー・ジャパン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487311473X

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◆目次◆

推薦の言葉
1.聴衆が裸だとは思えない
2.ちょうちょの来襲
3.時給3万ドル
4.厳しい会場や聴衆と向かい合う
5.マイクを食うべからず
あまり見られることのない写真集
6.人を退屈させない科学
7.15分の名声から学んだこと
8.人が言うこと
9.クラッチは友達さ
10.そして告白を
バックステージノート

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『1坪の奇跡』稲垣篤子・著 vol.2325


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【吉祥寺「小ざさ」初の著書】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013632
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老舗経営者の処女作を読む時は、いつも心の中に葛藤が生じます。

ひとつは、経営者に対する「書いて欲しくなかった」という感情、そしてもうひとつは、編集者に対する「よくぞ書かせた」という感情。

それが、思い入れのある老舗であれば、なおさらこの葛藤は強くなってしまうのです。

土井が「小ざさ」を知ったのは、阿佐ヶ谷に住み、吉祥寺の事務所に通っていた貧乏ライター時代でした。

師匠が、「飲んだついでに」といって朝方4時から並び、「小ざさ」の羊羹を買ってきたのです。

その上品な甘さは、今でも覚えていますが、味以上に驚いたのは、朝4時から並んで手に入れたい人が大勢いる、という事実でした。

それ以来、「小ざさ」は土井にとって「伝説の店」なわけで、その「小ざさ」の社長が本を書いたというのは、本当に驚きでした。

たった1坪で年商3億、商品は羊羹ともなかの2品だけ。

40年以上行列がとぎれない秘密はどこにあるのか、もちろん読まずにはいられない内容です。

美味しい羊羹を作るための「四つの交点」の話、父から娘へ引き継がれたビジネスの教訓、そして仕事人としての心構え…。

やや話が「小ざさ」に寄ってしまっているのが玉に瑕ですが、商売人の魂を感じる、心のこもった文章だと思います。

個人的に印象に残ったのは、「温度や湿度による微妙な変化を感じ取」るという、写真と羊羹作りの共通点。

「美しい紫の一瞬の輝きが見たい」がために羊羹作りに励む著者の、魂の原点を見た気がしました。

まさに一流の仕事には「偶然による奇跡」が宿っている。そんなことを感じた一冊でした。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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羊羹をつくり続けていると、感動的な喜びを味わえる瞬間があります。炭火にかけた銅鍋で羊羹を練っているときに、ほんの一瞬、餡が紫色に輝くのです。透明感のある、それはそれは美しい輝きで、小豆の“声”のようにも感じられます

いざ羊羹を練るときは、私ひとりきりの世界。誰にも邪魔されずに、羊羹と向き合う瞬間です。唯一、無心になれる時間。いろいろな思いを引きずっていては、絶対にうまくはいきません

結局、私は羊羹をつくるのが心底好きなのです

「問屋は育てるもの」が父の口癖でした

父は「もなかの栞」にこう書いています。《原料本来の特色を生かし、砂糖の甘味をならす、言い方をかえますと、丸い味とすることが、和生菓子を創る上の、究極の奥義かと信じます》

並んでいるお客様が自然に仲良くなり、いつの間にか「小ざさ会」というグループができました。お客様同士で一緒に温泉や旅行に行かれるなど、楽しく活動されていて、ときどき「この間、どこそこに行ってきたのよ」というお話を聞かせていただきました

お客様とは節度をもって接しなければいけない。馴れ馴れしくしてはいけない。だから、あまりお客様に近づきすぎてはいけない、というのが父の教えでした

小ざさの羊羹がほしいときは、家族でも従業員でも、ほかのお客様と一緒に行列に並ぶのがルールです

「バケツは、水を汲んで運ぶだけだと思ってはいけない。洗い桶にもなれば、土を入れると植木鉢にもなる。バケツの底に小さな穴をいっぱい開けて、高いところに吊るせばシャワーにもなる」(中略)その後も父はことあるごとに、「そのものを、そのものと見るな」と教えてくれました

貧乏しているときにこそ、人の気持ちがわかる

まだ子どもだったナルミ屋時代、父から声をかけるタイミングを教わりました。店に入ろうかどうしようかと迷っているお客様に、やたらと声をかけてはいけない。「爪先がちょっと店のほうに向いた瞬間に声をかけろ」

「一家を背負え」「背負えば背負うだけ力が出てくるんだから、背負え」小ざさ創業の頃から、父は私にだけこう何度も言っていました

出来があまりよくないときには、「全部捨ててしまいなさい」と言って、捨てたこともありました。「それがお客様の信頼を勝ち取り、小ざさの伝統をつくっていくために最も大切なんだ」というのが父の信念でした

「家の者は誰よりも働くように」

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『1坪の奇跡』稲垣篤子・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013632

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◆目次◆

プロローグ 40年以上、早朝からできる行列の裏側で
第一章 2品だけの究極の味を求めて
第二章 たった1坪の店で
第三章 私の仕事観を形づくった出来事
第四章 屋台からの「小ざさ」創業
第五章 父から娘へ
第六章 障がいのある子どもたちと共に
第七章 次代に伝える
エピローグ 125歳まで現役で──

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