2010年12月3日
【アメリカの名講演家による伝える技術】
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みなさんは、世界でもっとも高い講演ギャラを受け取る人物が誰かご存知でしょうか?
それは、おそらくビル・クリントン米元大統領。
1時間あたりの講演料はおよそ1500万円、2007年には1年間で約50億円稼いだと言われています。
もちろん、これはアメリカ大統領という地位がもたらした金額ですが、他の「元大統領」がそれほどでもないことを考えると、クリントンが人気の講演家であることは間違いありません。
クリントンほどではなくても、1講演あたり20万円、30万円稼げれば、年100本として年収は2000万円?3000万円稼げる。
講演家という職業は、決して大資産家への道ではないけれど、それなりに魅力のある仕事なのだと思います。
そこで本日ご紹介するのが、一講演あたり50万円を受け取るアメリカの人気講演家が書いた、スピーチ成功の秘訣。
スピーチにおける沈黙の使い方、場所の選び方や聴衆心理、そして話し方の心理まで、人前で話す人が知っておくべき、基本的なことがすべて網羅されています。
著者の語り口がじつにユーモラスで、この本自体がスピーチと言ってもいいかもしれません。
ちょっと字が小さくて見づらかったり、翻訳が読みにくいところがあるのが残念ですが、そんなのを忘れてのめり込めるほど、興味深い内容です。
場数を踏んだ著者ならではの、実践的な内容。
人前で話す仕事の方は、ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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たとえば、何かが爆発したり、私がつまづいて転んだとしても、おそらく30秒前よりも多くの聴衆の注目が集まります。そしてこの自分の悲劇を気にしなければ、集まった注目を利用することができます。つまり、こうした出来事の次に言うことは何であれ聴衆は決して忘れないのです
歴史から明らかなように、明確な考えと強い論点を持った人々こそが記憶されるのです
与えられた時間全部を使うつもりでいてはいけません。10分ではなく9分で用意していれば、タイマがどう表示されていようと、リモコンがどんなに変であろうと、演台まで歩くのにどれほど時間がかかろうと気にならなかったはずでした
よいことにはすべて、拒絶であれ、失望であれ、きまり悪さであれ、失敗の可能性が伴います。そうした失敗への恐怖が多くの人々に成功するために必要なことをさせる原動力になっています
現実には、知っている人からのほうが批評される可能性は大きくなります。なぜならあなたを知っている人はあなたの言うことに関心があるからです
◆イベントの主催者が講演家を探す基準
1.有名であるか関連するトピックについての信用がある
2.話し上手である
3.スケジュールが空いている
聴衆の数は無関係だ、問題なのは“密集した”聴衆かどうかだ
◆よいスピーチのための4つの準備
1.講演のタイトルに対して確かな立場を示す
2.目の前の聴衆について注意深く考える
3.具体的な論点をできるだけ簡潔に表現する
4.知的な専門家の聴衆からのありえそうな反論を知っておく
すべての素晴らしい経験には緊張と解放のドラマチックなリズムが
伴っています
◆聴衆を巻き込む方法
・手を挙げてもらう
・簡単な質問をして、答を受講者に叫ばせる
・受講者が答えられる問題を出してみる
最も価値のあるデータの観点は、他の話者とのスコアとの比較にある
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『パブリック・スピーカーの告白』スコット・バークン・著 オライリー・ジャパン
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/487311473X
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◆目次◆
推薦の言葉
1.聴衆が裸だとは思えない
2.ちょうちょの来襲
3.時給3万ドル
4.厳しい会場や聴衆と向かい合う
5.マイクを食うべからず
あまり見られることのない写真集
6.人を退屈させない科学
7.15分の名声から学んだこと
8.人が言うこと
9.クラッチは友達さ
10.そして告白を
バックステージノート
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