2010年12月5日
『ラーメン二郎にまなぶ経営学』牧田幸裕・著 vol.2328
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【ラーメン二郎、行列の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492502130
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みなさんは、「ラーメン二郎」をご存知でしょうか?
2010年10月現在、35店舗の直系店を有し、そのほとんどで大行列、新規オープンの際には必ず話題となる、カルト的人気のラーメン店です。
注文や食べ方にルールがあり、出てきたラーメンはお化けのように巨大。土井は怖くて一度しか入ったことがありませんが、その味は「パワフル」のひと言です。
本日ご紹介する一冊は、そのラーメン二郎の行列のしくみを、経営学者であり、ジロリアン(ラーメン二郎をこよなく愛する人たち)である著者が、解説したもの。
戦略やマーケティングのフレームワークを使いながら、真剣に、かつ饒舌に、ラーメン二郎の素晴らしさを主張する、著者の前のめりな解説に、思わず吹き出してしまいました。
なぜ二郎に来るお客様が寡黙なのか、なぜ二郎で完食することが達成感につながるのか、なぜ会話もしない客同士でコミュニティが成立するのか、そしてなぜ店主の挑戦的な視線が、客を中毒にするのか…。
このあたりは、本文の著者の言葉を直接読んで笑って欲しいのですが、要するに二郎は、差別化ですべてが決まる「分散型事業」において、独自のポジションを取り、かつ情緒的価値を付加しているということなのです。
こってりした、ボリュームのあるラーメンで大学時代から顧客を囲い込み、かつ顧客のコミュニティを盛り上げていく。
このラーメン二郎のやり方からは、多くのマーケティングのヒントが得られると思います。
「僕も二郎のようにエッジの効いたビジネス人生を送りたい」と考え外資系IT企業の副社長に転身したという著者。
本書は、そんな著者からラーメン二郎への恩返しの一冊なのだそうです。
マーケティングは、究極的には「愛」だと思いますが、本書はまさに、研究対象への愛にあふれたマーケティング本。
見出しについたなるとマークや、麺とお箸のアイコンで作られた囲みなど、編集も手が込んでいます。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆アドバンテージ・マトリックス
1.規模型事業 スケールが効く。だから、大資本だと儲かりやすい
2.特化型事業 スケールが効く。でも、差別化で勝負することも
できる。だから、大資本でも、小資本でも儲ける
チャンスはある
3.分散型事業 スケールが効かない。差別化できるかどうかで勝
負が決まる。だから、大資本はやりにくい。小資
本に儲けるチャンスがある
4.手詰まり型事業 スケールが効かない。差別化でも勝負できな
い。だから、誰も儲からない
2009年度における日本のラーメン業界1位は、幸楽苑で売上高372億円だ。2位は、ハイデイ日高で売上高228億円。3位は、リンガーハットで売上高200億円(中略)ハンバーガー業界1位の日本マクドナルドの売上高は5319億円。10倍以上の差がある。ちなみに市場規模は、ラーメン業界は約7000億円、ハンバーガー業界は7130億円とほぼ同規模である
ラーメン業界では「ラーメン」で差別化が可能である
この店(東池袋 大勝軒)には、さらなる付加価値があった。席数が16席あるのだが、開店後最初の16人分は店主の山岸一雄氏の手によって作られるのである。だから、真の「東池袋 大勝軒」を食べようと思うと、行列の16番以内に並ぶことが必要だったのだ
既存店舗の46%は、二郎の近くに大学がある
大学を卒業しビジネスパーソンになったとしても、郷愁の念を持って二郎に通うようになる
二郎の提供価値のひとつは「達成感」と「爽快感」
二郎のもうひとつの提供価値は、店主・同志との「一体感」
損害保険業界は「事故を起こす人のために保険を提供する」業界だと長らく定義されてきた(中略)ところが、ソニー損保やアクサダイレクトなどのリスク細分型保険は、自動車の使用頻度が低い人やゴールド免許を持っている人をターゲット顧客にする。「事故をほとんど起こさない人のために割安な保険を提供する」というこれまでの損害保険業界の提供価値とは異なる価値をターゲット顧客に提供するわけだ
二郎の豚には、美味しさという「機能的価値」以外にも、達成感、優越感といった「情緒的価値」が付加価値として提供されているのである
「丼戻し」は、店主に対する感謝の気持ちを表現する、ささやかな機会である
「オールスター」は財の希少性であり、製品・サービスの競争力を高めることになる
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『ラーメン二郎にまなぶ経営学』牧田幸裕・著 東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492502130
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◆目次◆
PART1 ラーメン業界はハンバーガー業界、牛丼業界と何が違うのか?
PART2 二郎に行列しているのは誰なのか?
PART3 なぜ二郎は二郎という食べ物なのか?
PART4 なぜ二郎はボリュームたっぷりでこってりなのか?
PART5 駅から20分を超える立地でも、なぜ大行列なのか?
PART6 宣伝なしで、なぜオープン初日から大行列なのか?
PART7 なぜ二郎は急成長しても、山田総帥の経営哲学がきち
んと受け継がれるのか?
PART8 なぜジロリアンは、身も心も二郎に魅了されるのか?
PART9 時代の変化とともに、二郎はどう変わっていくのだろうか?
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