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『「売る」広告』デイヴィッド・オグルヴィ・著 vol.2252


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【オグルヴィの名著が復刊!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490321219X
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9月末に買うべき本は、2冊あります。

ひとつは、村上春樹のインタビュー集『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』。

※参考:『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163731008

もうひとつは、30年前に書かれた伝説の名著、デイヴィッド・オグルヴィの『「売る」広告』(本日の一冊)です。

本日の一冊は、「現代広告の父」と呼ばれたデイヴィッド・オグルヴィによる、広告および広告ビジネスに関するバイブル書。

往年の名広告やテレビCMなど、図版を250点以上掲載し、それらを眺めながらオグルヴィの広告ノウハウが学べる、唯一の書です。

もちろん、30年前に書かれたものであるため、なかには古くなった情報も含まれています。

しかしながら、オグルヴィの言葉のセンスと、行間からにじみ出るプロフェッショナル精神、そして不朽のコピー原則が学びたい方には、これ以上のテキストはないはずです。

クリエイティブな仕事をする方にはもちろん、彼らを束ねてマネジメントする経営者にも、おすすめの一冊。

個人的には、大興奮しながら読みました。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私は広告をエンターテインメントや芸術の一種だとは思わない。広告とはあくまで情報メディアだ。また自分の書いた広告を「クリエイティブ」だなどと言われたくもない。そうではなく、あまりに面白くて「その商品を買わずにはいられない」と思ってもらいたい。古代ギリシャの雄弁家アイスキネスが演説すると、人々は「なんと話がうまい人だ」と感心したが、同じく雄弁家で政治家でもあったデモステネスが演説すると、誰もが「フィリップ王を倒せ」と叫んだと言う

消費者は今でも、広告が「儲かる」「キレイになる」「ヘルシー」「痛みが消える」「社会的地位」など何らかの得があると約束する商品を買う。世界中どこでもだ

今も昔も広告界の二流以下の片隅には、愚か者どもが巣食ってきた。彼らは風変わりなユーモアやエキセントリックなアートディレクションを商売道具にし、リサーチを侮り、自らを天才と称してはばからない

商品について知れば知るほど、それを売るためのビッグアイデアを思いつく確率が高まる

どんなときにもできるかぎり、商品自体を広告のヒーローにすること。もし自分が担当させられたのが冴えない商品だと思うなら、知っておいてほしいことがある。冴えない商品などどこにもない。冴えないのはコピーライターの方だ

もし運よくよい広告を書けたら、効果を失うまで繰り返すことだ

広告に目を留める人の数は、同じ雑誌に数回掲載されたくらいでは落ち込まないことが、リサーチによって確認されている

私は初めて制作した広告に女性のヌードを使った。しかしこれは失敗だった。セクシーだったからではない。商品とまったく関係なかったからだ―何しろ、売るべきは調理用レンジだったのだから

偉大なリーダーは自分の仕事に狂ったように打ち込む。万人に愛されたいなどという、人を骨抜きにするような望みを持たない。人が支持しない決断を下すガッツがある。役立たずをクビにするガッツもだ

その社の価値観が自分とはまったく相容れないと思ったらクライアントにしないこと

犬を飼っているのに自分で吠えるようなことをしてはいけません。どんな愚か者でもダメな広告は書けますが、天才でもなければよい広告に手を入れずにおくことは難しいものです

映画ファンは異性の俳優よりも同性の俳優に対してより関心を持つ傾向がある。ファンは映画スターに「自己投影」したいのだ。同じことが広告にも言える。女性の写真を使った広告は、男性の関心を惹かない

敗北を認め、損を切り詰め、前進を続けるのが勇気ある人間の印だ。時間、頭脳、広告費のすべてを、成功している製品に集中すること

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『「売る」広告』デイヴィッド・オグルヴィ・著 海と月社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/490321219X

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◆目次◆

1.「フィリッポス王を倒せ!」
2.売れる広告をつくるには
3.広告界の仕事とは
4.広告会社の経営について
5.クライアントを獲得する秘訣
6.広告会社を探しているクライアントへの公開状
7.印刷媒体広告で成功する方法
8.売れるテレビCMの鉄則
9.企業広告のポイント
10.海外旅行の広告で効果を生むには
11.B2B広告で気をつけること
12.ダイレクトメール:わが初恋にして秘密兵器
13.よい公共広告の条件
14.P&Gと渡り合う
15.リサーチに起こせる18の奇跡
16.マーケティングについて私が知っている少しのこと
17.アメリカの広告は今でも世界一か?
18.現代広告を生んだ6人の巨人
19.広告の何が問題か
20.13の変化予測
推薦図書

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