2009年7月21日
【理論もフレームワークもブランドもすべて幻想?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062880075
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昨日、紀伊国屋ホールで講演をした後、書店にも立ち寄ってみました。
ひと通り棚を眺めると、なぜかビジネス書ではないのに妙に心惹かれる本がある。
『落語論』。
ろくに落語も聞かない土井が、なぜかこの本に惹かれ、パラパラとめくっているうちに、いくつかのフレーズに衝撃を受けて購入を決めました。
そのフレーズとは、このようなものです。
「落語を論ずるときに、言葉だけに絞り込むと論じやすい。だからほとんどの落語論が、『落語で語られたこと』をもとに展開されている。残念なことに、その方向で精緻に語られれば語られるほど、落語の根源からずれていく。落語は、常にそういう“近代的知性の分析”の向こう側にいる」
「人は生まれたときから死ぬまで同じ一つの名前で暮らす、というのは歴史的にみて、きわめて特殊な制度である。ふつう、人は一生のうちに何度か名前を変える。それが人間としてふつうだった」
「サゲ(落語の最後のワンフレーズ)の分類は無意味」
なぜこれらの言葉に衝撃を受けたかというと、これらは経営学や書籍が目指したことを真っ向から否定しているからです。
フレームワークや経営理論の確立、ストーリーを使ったマーケティング手法、ブランディング…。
経営が落語同様、その場にしか存在していないものだとすると、おそらくわれわれが正しいと思って消費してきたあらゆる経営理論は目安にこそなれ、意味がないということです。
また、人の生き方を見ても、落語的な考え方で言えば、人が死んだら名前は誰かに継承されなければいけないし、一生ひとつの名前で生きていくなんてナンセンス、ということになります。
人間らしい、あまりに人間らしい世界観。
本書を読んで、これからの経営、そしてビジネス書はこうした人間観を謳っていかなければならないと確信しました。
過去をどんなに分析しても、未来は創れない。
コンサルタントの本にさよならをして、人々が活躍できるリアルな「場」を作るために、リーダーにはぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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落語を論ずるときに、言葉だけに絞り込むと論じやすい。だからほとんどの落語論が、『落語で語られたこと』をもとに展開されている。残念なことに、その方向で精緻に語られれば語られるほど、落語の根源からずれていく。落語は、常にそういう“近代的知性の分析”の向こう側にいる
目の前にいる人たちを何とかしたい、という気持ちが落語そのものなのだ
見えないものの話をするのはむずかしい。近代科学は避けようとする
百年を超えて語り継がれている落語は、言葉が少々違っていても、ストーリーがまったく違っていても、結末を完全に変えられても、そんなことでは揺るがないのだ。)落語は言葉の中には存在していないのである
落語にはタイトルはない(中略)名付けることは、所有することだ。演者ではない聴衆が、ネタを所有しようとして、どうするのだ
人は役割が変わったら、それに見合った名前にしないといけない。面倒かもしれないけれど、それが責務なのだ。落語家はその世界をリアルに生きている
すべての人がそれぞれ独自の「キャラクター」を持ってるというのは幻想だ。キャラクターというのは常に一方向で表される。「怒りんぼ」はいつだって怒りやすい人であり、「陽気で社交的」な人は常に外向きであるとされる
落語は“厄介な存在である人間”をそのまま反映したものである。矛盾しているし、言ってることとやってることが違っている。言うことは変わるし、場面によって行動も違ってくる。それが落語である
フレーズに神が宿るのは、つねに現在性を抱いてるからであり、ナンセンスの集積だからであり、ただ人のおかしみを描くものだからである
景山民夫はかつて「港区に生まれるのにも才能がいる」と言い放った。そのとおりだ。落語の精神は残念ながらそこにある。落語は、都市中心部以外に住んでいる田舎者が、どうしても嫌いなのだ
演者がめざすところは「自他の区別をなくす」ということにある。自他の区別に頓着しなくなれば、不思議な空間を共有しやすくなるのだ
インターネットで世界につながり、飛行機で世界中へ飛べ、いつでも携帯電話でどことも連絡を取れようとも、人間一人の大きさは変わらない
落語が繰り返し聞けるのは、落語が歌であるからだ
もっとも大事なのは気である。客の気を受けて立ってそのうえ圧倒するような気を発せられるかどうか。うまい落語を演じるには、人
としての圧倒的な強さが必要
芸人は、自分が陰なのか陽なのか自覚していることは大事である
落語の評論は、すべて嫉妬から生まれる
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『落語論』講談社 堀井憲一郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062880075
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◆目次◆
第1部 本質論
第2部 技術論
第3部 観客論
あとがき
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2009年7月20日
【こんなにある!新興企業のビジネスチャンス】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022732857
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本日の一冊は、日本国内の消費がすっかり冷え込んでいる今日、いっそ海外に目を向けようと、エコノミストが提言したもの。
著者いわく、「日本のように人口が減少を続ける国では、どうあがいても国内マーケットが中長期で縮小するのは避けられない」。
だから海外に行って外需を開拓しましょう、というのが趣旨なのですが、それだけだと、「日本企業はグローバリゼーションで失敗したじゃないか」と反論を食らうだけ。
著者が述べているのは、あくまで米国偏重の貿易・投資関係を改めて、中長期で成長が見込めるマーケットに目を向けよう、ということです。
もともとエマージングマーケットの情報に詳しい著者だけに、本書には世界各国におけるさまざまなビジネスチャンスと、それに対する日本企業の取り組みが書かれています。
中国、ベトナム、インドネシア、インド、ブラジル、そしてアフリカ諸国…。
これから伸びる市場はどこなのか。サブプライムでも影響を受けなかった国はどこか。
ひたすら事実が書かれているので、読んでいてじつに商売の参考になります。
いつまでの不況気分を引きずっていないで、さっさと次のビジネスチャンスに目を向ける。
そんな気分になったら、ぜひ読んで欲しい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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新日本製鉄は中長期で需要の拡大が見込める有力新興国市場については、むしろ今回の世界同時不況を千載一遇のチャンスとしてとらえ、グローバル戦略を加速させる方針をとっている
世界の携帯電話市場は世界同時不況になってからも拡大基調が続いており、08年末時点の携帯電話加入者数は前年比24.1%増の41億人に達した
ヤクルト本社は2008年4月からベトナムの商業都市ホーチミン市で、本格的に「ヤクルト」の生産・販売を開始した
住友化学はアフリカで蚊を寄せ付けない防虫蚊帳のビジネスを積極的に展開
農業も製造業と同じように輸出に活路を見出せば、わざわざ政府が保護をしなくても十分に生き残れると考えている
◆有望な消費マーケットを見極める方法
1.人口規模の大きさ
2.将来の長い期間にわたって人口の増加が続くかどうか
3.経済発展の成果によって1人あたりの国内総生産(GDP)が
一定のレベルに達しているかどうか
4.経済成長に伴って購買力や購買意欲を持つ中産階級以上に属す
る人たちがすでに台頭しているか
5.新聞や雑誌、テレビといったメディアが社会に広く普及してい
るかどうか
上海復旦大学とHSBC銀行が共同で実施した調査によると、中国本土の中産階級の数は06年時点で約3500万人に上る。この調査における中産階級の定義は年収が7500ドルから2万5000ドルとなっている
ASEAN10カ国の中では、ベトナムとインドネシアの消費マーケットがとくに有望
インドネシアの総人口は50年には2億8810万人と3億人近くにまで膨らむ見込み
高速鉄道の分野では、06年に「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想」が掲げられた
2007年9月にはロシア政府が30年を目標として極東のウラジオストクと首都モスクワを結ぶシベリア鉄道(約9300キロメートル)の近代化を進める計画を打ち出した
マーケットシェア重視の戦略で成功を収めたのがサントリーである。サントリーは上海市に特化するかたちで中国市場に進出・販売活動を行っている
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『世界不況を生き抜く新・企業戦略』朝日新聞出版 門倉貴史・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022732857
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◆目次◆
はじめに 自国の内需拡大にこだわると日本経済は衰退する
第1章 「新グローバル戦略」の必要性
第2章 攻め込む消費マーケットとして、どこが有望か
第3章 高速鉄道ルネサンスで世界制覇
第4章 レアメタルの宝庫、アフリカ諸国を狙え
第5章 韓国企業の「成功」に学ぼう
第6章 日本企業がリードできる新分野は何か
おわりに 「アニマルスピリッツ」を発揮して、新・グローバル戦略を強化せよ
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2009年7月19日
【「ウォール街の良心」ボーグルが語る職業哲学とは?】
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本日の一冊は、バンガード・ミューチュアルファンド・グループの創業者であり、「ウォール街の良心」と称される米金融界の賢人、ジョン・C・ボーグルによる一冊。
タイトルから予想できるように、今回は金融の話が主ではなく、強欲資本主義によって失われた職業哲学について述べています。
自らの施策によって投資家や従業員に多大な迷惑をかけておいて、リスクを一切負わず、多額の報酬を受け取ったCEO、「受託責任」から「販売精神」へとシフトし、投資家をないがしろにするファンド。
サブプライムローンの原因となった価値観を批判し、本来あるべき金融の姿と、労働の尊さを説く、ありがたい一冊です。
説教じみていると敬遠する向きもあるかもしれませんが、引用されているイギリスの風刺詩を読めば、著者の言わんとするところは、理解できるのではないでしょうか。
自然から、自分の手で生計を立てる者がいる。それを「労働」と呼ぶ。自然から、自分の手で生計を立てる者から、生計を立てる者がいる。それを「商売」と呼ぶ。自然から、自分の手で生計を立てる者から生計を立てる者から、生計を立てる者がいる。それを「金融」と呼ぶ。
以前読んだ、藤沢武夫さんの『経営に終わりはない』にも、こんなことが書かれていました。
※参考:『経営に終わりはない』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167130025/
「物をつくる会社に働いている物をつくる人たちは、自分たちの働きが、あるひとつの知恵による稼ぎよりも劣ったものでしかないと思ったときに、寂しさを感じて、情熱を失ってしまうだろうと思う。(中略)ですから、どんなに儲かる話があっても、その話には乗らない。儲けるならみんなの働きで儲けるんだということを、ホンダの金科玉条にした」
まっとうな職業観によって人々を幸せにしたい、心からそう思える人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「足る」という感覚が失われると、「職業人」としての価値観が堕落する
ビジネスの世界では、計算できるものを重視するあまり、信頼し、信頼されるということを大切にしなくなった
成功ばかりに目を奪われ、人格をないがしろにしている。人格を失えば、成功は意味をもたないというのに
個人の満足ばかりを追求する一方で、職業は天から授かった使命であり、働くということは自分自身やコミュニティや社会への奉仕であるという考え方を失ってしまった
自然から、自分の手で生計を立てる者がいる。それを「労働」と呼ぶ。
自然から、自分の手で生計を立てる者から、生計を立てる者がいる。それを「商売」と呼ぶ。
自然から、自分の手で生計を立てる者から生計を立てる者から、生計を立てる者がいる。それを「金融」と呼ぶ。
どんな職業を選ぼうとも、その職業に備わった伝統的な価値観を尊重すること
金融業界に向かうかくも多くの人々が、自分が社会から得るものばかりに執着し、逆に社会に対して自分が何を恩返しできるかを考えていないのは、恐ろしいことだと思う。金融機関のサービスにかかるコストを合計すると金融業界が生み出す価値を超えることは、計算上まちがいない
市場シェアは手段であって目標ではない。市場シェアは、得るものであって買うものではない。企業とは自然に成長していくもので、無理やり成長させるものではない
他人の金の管理者は、自分の金を管理するときのような慎重さをもって、その金を管理することなど(めったにない)。……彼らはいとも簡単に、自分たちを特別扱いする。怠慢と浪費が必ず蔓延するにちがいない(アダム・スミス)
ファンドの仕事はこの半世紀あまりで「受託責任」から「販売精神」へと重点を移した。すなわち、投資家から託された「資産を管理する」ことから、自分のために「資産を集める」ことに変わっていったのだ
責任ある関与と勇気。これらは人生の価値を測るものさしとなり、さらに神の導きを呼び込むことができる、本当に大切なものの一部だ。それと比べれば、生活の糧を得るためにどんな仕事に就いているかなど、とるに足らない。私たちはパンのみで生きているのではないのだから
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『波瀾の時代の幸福論』ランダムハウス講談社 ジョン・C・ボーグル・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270005157
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◆目次◆
序章
第I部 マネー
第1章 「コスト」より「価値」を
第2章 「投機」より「投資」を
第3章 「複雑さ」より「シンプルさ」を
第II部 ビジネス
第4章 「計算」より「信頼」を
第5章 「ビジネス」より「職業人の行動」を
第6章 「販売精神」より「受託責任」を
第7章 「マネジャー」より「リーダー」を
第III部 人生
第8章 「モノへの執着」より「責任ある関与」を
第9章 「二一世紀的価値」より「一八世紀的価値」を
第10章 「成功」より「人格」を
終章 「足る」ということ
あとがき──私のキャリアについての個人的メモ
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2009年7月18日
【いまこそ勝利の方程式を変えるとき】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199285
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本日の一冊は、ヒルトン姉妹、ビヨンセなどの海外セレブをプロモーションモデルに起用し、話題をさらったサマンサタバサ(ジャパンリミテッド)の代表取締役社長、寺田和正さんによる成功哲学。
本書で初めて明かされたそうですが、著者にはじつは、4億5000万円の借金を背負い、会社を潰しそうになった時期があったそうです。
本書には、著者がそんな状況からどうやって抜け出たのか、どうやって急成長を成し遂げたのか、その軌跡が書かれています。
経営者だった父の言葉から、跡継ぎは期待されていないと感じ、始まった著者の起業家人生。
本書には、その節目節目で著者が実践してきたことや、大事にしてきたことが書かれています。
元グッチのクリエイティブ・ディレクター、トム・フォードに振られた話、借金で潰れかけた時、助けてくれた会計顧問のひと言、著者の価値観を決定づけた50代の上司の話、苦しい中、有名ショールームに出品してヒルトン姉妹の支持を取り付けた話…。
苦境に直面するたびに、著者がどうやってそれを乗り越えてきたか、生のエピソードで学ぶことができる、まさに生きた経営の教科書です。
惜しむらくは、会社の業績がいまひとつなためか、文章からかつてほどの勢いが感じられなかったこと。
それを除けば、じつに読み応えのある一冊だと思います。
どんな会社も、順風満帆なだけでその一生を終えることはできない。
自らが苦境に立った時、正しい決断をするために、ぜひいまから読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「父さんは、兄さんと僕、どちらに会社を継がせようと思っているの?」父は明確な返事はしませんでした。でも私には、そのときの父の態度や雰囲気で、自分には父のあとを継ぐ可能性がないことがわかりました
「感じて、考えて、行動する」私がしてきたことは、じつは突き詰めればこれだけです
感性を磨く基本は、「他人を観察する」こと
普段の生活の中でとても簡単にできる感性の磨き方をご紹介しましょう。それは、新商品が出たときに、それが売れるか売れないか、自分の感性に従って予測を立て、その結果をあとで検証するという方法です。やり方は簡単です。テレビで新商品を見たとき、それが売れるか売れないか、自分なりの仮説を立ててメモしておくのです
なぜできないのかと「できない理由」を問うのではなく、どうすればできるのかと、「できる方法」を問えばいいのです
人から見放されたら「最高の幸せ」だと思いなさい
自分の感性に背いたとき、必ず仕事はダメになります
人間関係は間口を「狭める」ほど広がっていく
「たまたま」は高い目線の人にやってくる
どうせこの会社は辞めるんだと思っていたのでは、それが言い訳になって、大切なことは何も学べない
目標を立てる前に「なりたくない自分」を描きなさい
成長しつづけたいと思うなら、目標は達成する前により大きなものに書きかえることが必要なのです
メーカーさんは別会社だからこそ、きちんと情報公開することがスクラッチな関係を作り上げるためには必要
順調なときほど弱点の克服に努めなさい
いま自分の手の届くところにあるチャンスに感謝しないで、欠けているものばかりを見てないものねだりをするのは、せっかくのチャンスを踏みにじっているのと同じ
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『3年に一度は「勝利の方程式」を変えなさい』サンマーク出版 寺田和正・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199285
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◆目次◆
はじめに
CHAPTER1 感じて、考えて、行動する
CHAPTER2 好き嫌いをはっきりさせる
CHAPTER3 どんなときも高い目線を持ちつづける
CHAPTER4 運のいい人とつきあい、自分の運を信じる
CHAPTER5 自分を否定し勝利の方程式を変える
CHAPTER6 誰でもできると信じる
おわりに
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2009年7月17日
【誰も言わなかったデキる人の秘密】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837956998
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本日の一冊は、CNN、「ワシントン・ポスト」など、米メディアで話題のコーチ、ノア・セント・ジョンによるベストセラー。
「レバレッジ」シリーズでおなじみの著者、本田直之さんが翻訳および解説を手掛けています。
内容的には、われわれの成功を妨げるメンタル要因をどうやって外すか、というもので、ある意味下手な心構えの書よりも実用的と言っていいと思います。
紹介されているのは、「やってみよう」と「やめておこう」を秤にかける「行動の天秤」およびプラスの思考回路づくりをする「アフォーメーション」、自身の成長を助けてくれる「セーフヘブン」の存在など。
なかでも、「あなたのことをあなた以上に信じている人々の支えを得ること」「あなたの能力と可能性を知り、あなたを向上させてくれる人、あなたが現状に甘んじるのを許さない人」を持てというメッセージは、じつに有用。誰もがすぐに適用できる考え方だと思います。
7月24日のセミナーでもお話ししますが、じつは土井にも、そんなメンター的な存在がいました。
やはり人は、心の強さゆえに行動できる。そしてその根源は、本書に書かれているように、人の支えに他ならないのです。
本書には、どうやってそんな人々の支えを得るのか、どうやって人間関係を構築していけばいいのか、自分自身の感情とどう付き合っていけばいいのか、といった人生でもっとも難しい課題へのヒントが書かれています。
ぜひ読むだけでなく、自分自身の心を向き合いながら読んで欲しい。
そうすれば、きっと変化が訪れるはずです。
ぜひ買って、読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆「行動の天秤」
一方の皿には「やってみよう」、つまり「何かをする動機や理由」が、他方の皿には「やめておこう」、つまり「何かをしない理由」が載っています
人が成功できないのは、成功への方法を知らないからでも、その能力がないからでもなく、潜在意識の「やめておこう」が意識上の「やってみよう」より重いからにほかなりません
「思考」とは疑問を投げかけて、その答えを探すプロセスなのに、ひたすら肯定しても意味はありません。必要なのは「言い聞かせること」ではなく、「質問を投げかけること」──そうすれば、思考の自然なプロセスによって、前向きな考えが生まれてきます
◆プラスの思考回路づくりをする「アフォーメーション」
1.自分の望みを明確にする
2.望みが叶っていると仮定して自分に問いかける
3.プラスの質問をして答えを待つ
4.前向きな仮定に基づいて行動する
“あなたのことをあなた以上に信じている人々の支え”を得ること
「セーフヘブン」とは、「あなたの能力と可能性を知り、あなたを向上させてくれる人、あなたが現状に甘んじるのを許さない人」のこと
同僚、部下、契約業者など、仕事をする上で大切な人に、「私に何か足りないことがあれば言ってくださいね。あなたとは十点満点の関係でいたいのです」と言って話を聞けば、あなたへの信頼感はぐっと高まります
自分が「認められる」より、先に「相手を認める」ことができる人は、私の見たところ大変希少です
人にスムーズにお願いするには、いつも相手の利益になるような提案をすること
恐怖は「未来」について、怒りは「過去」についての感情で、多くの人はそこに拘泥されていますが、これほど無意味なことはありません。何があっても、「現在」のことに集中してください
結果をコントロールすることはできませんが、その結果を生むあなたの行動をコントロールすることはできます
真のリーダーは当事者のことだけではなく、「世界全体」のことも考えます
「過去と現在と未来に、プラスの評価を下せば幸せになる」
「過去と現在と未来に、マイナスの評価を下せば不幸せになる」
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『デキる人の脳』三笠書房 ノア・セント・ジョン・著、本田直之・訳
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◆目次◆
訳者のことば 成功する人の「脳のしくみ」が一冊でわかってしまう!
1.三%の人だけが知っている「脳」と「心」の活かし方
2.ステップ1.頭のいい人が習慣にしている「脳を元気にする質問」
3.ステップ2.あなたを大きく成長させる「マインドの高い人々」
4.ステップ3.毎日をラクに、生産的に過ごす「5つのしくみ」
5.ステップ4.脳の力を高める「オフタイム」のつくり方・使い方
6.ステップ5.人間関係のストレスを減らす「シンプルな考え方」
7.ステップ6.本当に大切なものを手に入れる「ノーと言える力」
8.ステップ7.デキる人が実践している「脳を熱中させる方法」
おわりに 今日から「思いどおりの人生」が始まる!
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2009年7月16日
【社長アタマを叩き込む一冊】
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本日の一冊は、これまでに2000社を超える企業の再生事業に参画し、赤字会社の大半を立て直してきた著者が、27歳のときからしたためていたという仕事ノートを公開したもの。
経営のプロ、それも企業再生を手掛ける方が著者ということで、経営の質を高めるためのヒントも数多くありますが、何と言っても注目は、経営者が評価する人材になるためのヒント。
「なぜ頑張っているのに評価されないのか」と思っている方には目から鱗、意外な上司の視点が見えてくるはずです。
「本当のプロとは、エラーをしない人のこと」
「仕事がどれだけできるかは使えるフォーマットをどれだけ持っているか」
また、幹部候補に対しても、「役に立つ管理職であるために大切なことは、経営環境のなかで、自社に影響を及ぼすと予想される先行指標をどれだけ見つけることができるか」と述べており、今後の能力開発に必要な視点をいくつも提供してくれています。
1ページ1トピックのシンプルな構成なので、通勤電車のなかでも、余った時間にでもちらりとめくって読める点が○。
成果を出せる人材になるために必要な考え方が、180ページ足らずのなかに、ギュッと詰まっています。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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プロフェッショナルというと、何だか人間ワザでは想像もつかないような華々しいファインプレーを連発する人物をイメージするかもしれません。しかし、本当のプロとは、エラーをしない人のことです
役に立つ管理職であるために大切なことは、経営環境のなかで、自社に影響を及ぼすと予想される先行指標をどれだけ見つけることができるか
◆あなたが本当の「人財」になるための8つの言葉 ※一部紹介
1.人柄がよくなろう
3.雑学を学ぼう
5.金の切れ目が縁の切れ目と割り切ろう
6.どんなに信じ合っても裏切りがある、という「人間の本質への
諦観を持つ」
7.本物は絶対に生き残る
不況において企業が取るべき道は3つです。市場のシェアを奪うか、自己をスケールダウンするか、海外に進出するか
厳しい市場のなかで、財務体質の弱い企業が淘汰され、寡占化が進む
ビジネスというのはゲームに似ています。でもゲームとまったく違う点が一つあります。それは「プレー中にルールが変わる」という点です
足が遅いという短所より、「泳ぎがうまい」「寿命が長い」というカメの長所を引き出すルールを見つけ出す能力がビジネスには重要
ダメな社員は「どうせ会社のカネだから」と、少々コスト高になってもつい自分のカラダが楽な道を選びがち
ビジネス上での人間関係の基本は「金払い」につきます
◆動物に学ぶ、生き延びるための行動
1.積極的に敵を出し抜く
2.貝やエビのように硬い殻を持って攻撃から身を守る
3.再生力を持つ
4.捕食者が生息しないところに生息する
ドーピングにもひっかからないような栄養ドリンクでも、それに頼るハートの弱さは、土壇場で必ず安易な行動を引き起こす要因となる
縮小市場では消費者の多くは「機能」と「価格」にしか判断基準を定めません
仕事がどれだけできるかは使えるフォーマットをどれだけ持っているかだ!
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『2000社の赤字会社を黒字にした社長のノート』 かんき出版 長谷川和廣・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761266031
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◆目次◆
はじめに
1章 プロ社員にならないと生き残れない
2章 仕事でいい結果を出す人は、この行動がちょっと違うだけ
3章 「あなたしかいない!」と思わせる
4章 一流になれる人はここが違う
5章 自分も会社も生き残る
6章 会社から大切にされる人、されない人
7章 売ることを知っている人は強い
8章 自分の得意技を持ちなさい!
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2009年7月15日
【伝説のベストセラーが復刊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597053
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本日の一冊は、コーチ・トゥエンティワンおよびコーチ・エィの代表取締役会長を務める伊藤守さんが、約10年前に出したベストセラー2冊をまとめて加筆・再編集したもの。
タイトルに「自由な人生のつくり方」とあるように、肩ひじ張らずに生きていくための処方箋を示した、軽いタッチの自己啓発書です。
土井は、「あなたはあなたのままでいい」といったメッセージは、人間を堕落させると思うので原則嫌いですが、本書が説いている自分らしい生き方には賛同できます。
本書で著者が説いているように、人間はいつしか自分の考えを自分と思いこみ、現実とのズレを認識してつらくなってしまう。
本書は、そういった想念にとらわれることなく、素のままの人生を生きることをすすめてくれる、という点で、ストレスの多い現代人におすすめの一冊です。
情報化が進めば進むほど、われわれは人の意見に触れる機会が多くなり、ますます自分を見失っていきます。
また、最近は「脳」関連本ブームですが、考えれば考えるほど、現実と乖離することもあります。
そうならないために、われわれがすべきことは、現実を目一杯感じながら生きること。
本書には、そのためのコツが書かれています。
仕事や生活に疲れた時に、また自分らしい生活を取り戻したい時に、ぜひめくっていただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「手にしているものが欲しいものだったんだ」という見方ができるようになったときから、人は自由になっていきます
あなたの人生がつらいのは、あなたが考えているからです。そして、考えることと一体化してしまうからです。それは「あなたの考え」であって、「あなたは考えではない」のです
明るい人は、認められなくても「自分っていいな」と思っています。根拠なんかないけれども、「自分っていいな」と思っていられます
ほかの誰かのように生きなくてもいいんです。それでも「あの人のようになりたい」と思うかもしれませんが、そうならないほうがいい。あなたのしたいように生きればいい
自分のことが嫌いになるときは、人から嫌な評価をされてしまうとき
「自分を好きになりたい」と言う人は多いけれど、自分を抑えつけ、足を踏んづけておいて、好きになれるでしょうか
「嫌なやつだ」というそのことを、笑って受け入れることです
あなたが苦しいときは、自分の安全に対するこだわりが強いとき
あなたが楽しいときは、自分の安全に対するこだわりがないとき
人生で大事なのは、「やる気」じゃなくて、「やる」こと
愛は「行動」です。疲れ果てて家に帰ったときに、子どもから「遊んで」と言われて、遊んだときに愛は生じるんです
外側に楽しいことがあるかどうかではなくて、常にあなたが「それ」を楽しめるかどうかが問われています
世の中には、「苦手な人」がいるわけではなくて、その人とどう関わったらいいのか、まだわかっていない自分がいるだけ
無難な対話の中にずっといつづけると、あなたは自分が何を感じているのか、思っているのかを知る機会を失い、やがて生きていくことの喜びや感動も失っていく
あなたが魅力ある人になろうと思うなら、まず、周りの人の魅力を引き出してみようとすることです
自分を変える努力はやめること。それよりも、環境を選ぶことです。魅力的な人のそばにいるようにするといいんです。その人たちの行動を真似できますから
幸福は、人生の目的ではありません。結果です
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『自由な人生のつくり方』ディスカヴァー・トゥエンティワン 伊藤守・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597053
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◆目次◆
はじめに
1章 自分を好きになる方法
2章 一歩踏み出す方法
3章 人とうまくやっていく方法
4章 毎日が楽しくなる方法
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2009年7月14日
【次なる世界の注目市場とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862760538
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本日の一冊は、中国、インドに続く注目市場、「アフリカ」の魅力を、マーケティングコンサルタントである著者が述べた一冊。
世界で最も若い人口構造を持ち、全体ではインドを上回り、世界第10位の経済規模を誇るアフリカ。
本書では、そんなアフリカでどんな商売が伸びているのか、どんな企業が成功しているのか、その詳細を述べています。
新市場を分析する、経済学者的なアプローチではなく、あくまでマーケターの視点で、どこにチャンスがあるのか述べられているのが魅力。
今後、投資を考えている方にも、さまざまなチャンスが見えてくる、そんな内容に仕上がっています。
世界で最も成長の早い携帯電話市場(現在1億3000万人超)、断食シーズンに高まる買い物ニーズ、家を所有するまで結婚できないエジプトの風習…。
アフリカ特有の経済事情、文化的背景が見えてきて、読み物としても楽しめます。
日本の市場ばかりを見ていると、ついつい閉そく感を感じてしまいがちですが、本書を読んでいると、本当にビジネスには終わりがないことを実感させられます。
まだまだ未開のマーケット、アフリカ。実際にビジネスをする、しないはともかく、ここでのビジネスをイメージするだけで、起業家スピリッツに火が付きます。
自分だったらどんなビジネスを手掛けるか。
そんなことを空想しながら読むと、じつに楽しい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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電力が当てにならない国では、停電は外食の機会であり、起業家にとってはビジネスを立ち上げる機会でもある。発電機や太陽電池が爆発的に売れることは言うまでもない
現在、インスコーは日々のパンを売る「ベーカーズ・イン」から「スティアーズ」、「ピッツァ・イン」、そして高級鶏料理店「ナンドス」まで、あらゆる購買層を網羅する各種飲食店が入った、何でもそろうフードコートを展開している。インスコーはこのコンセプトをアフリカ中の一〇以上の国に広げた
インスコーは世界有数のワニ肉・ワニ革生産者となり、切望されていた外貨を呼び込んだ
仮にアフリカが一つの国だとすると、二〇〇六年の国民総所得(GNI)は九七八三億ドルになる。インドを上回り、世界第10位の経済規模だ
一九二八年以来アフリカで操業を続けているコカ・コーラのアフリカ大陸における業績は、過去二〇年間、着実に伸び続けている
アフリカは全人口の過半数が二四歳未満であり、世界的に見ても最も若い市場を有している。人口調査局によると、ヨーロッパの人口が二〇五〇年までに六〇〇〇万人減少すると言われている一方で、アフリカは九億人増えて現在の人口からほぼ倍増すると予測されている
携帯電話を使うアフリカ人の多くは、公式な数字には表れない。小さなボックスの中に携帯電話を持った女性がいて電話を人に使わせ、通話ごとに料金を請求するような商売があるためだ
エジプトの若い男性は妻を迎える家を手に入れるまでは結婚できないため、家を所有することを誇りとする。そしてエジプト人は家を美しくするためには投資を惜しまない
モロッコでは、小売販売のほとんどは「ハヌート」と呼ばれる国内に八万軒もある町の小さな雑貨屋を通じて行われている。こうした家族経営のハヌートに組織立ったチェーン店が太刀打ちできないのは、ハヌートが顧客との間に築いている密接な関係と、つけ払い制度のためと考えられる
エジプトの自動車産業は二〇〇五年に六〇%成長し、十五万台の新車販売台数を記録した。そのうち約七五%が乗用車で、韓国のヒュンダイが市場シェアのトップ
エジプトでは毎年一〇万台以上のポンプが売れており、エジプト国内だけで七〇〇万ドルを超える市場規模だ
出生率の高いこの大陸では、乳幼児やその親向けの商品が急速に成長を遂げている
ナイジェリアの映画産業はいまや収益ベースで推定二億?三億ドルの規模にまで成長している
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『アフリカ 動きだす9億人市場』英治出版 ヴィジャイ・マハジャン・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862760538
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◆目次◆
序文──消費者サファリ
第1章 世界経済の新大陸
第2章 意外に豊かなアフリカ
第3章 アフリカ2の力
第4章 パズルのピースを探す──「組織化」で機会を創る
第5章 格差を飛び越える──インフラの市場機会
第6章 チーター世代と共に──成長を続ける若年層市場
第7章 こんにちはノリウッド──メディアと娯楽の市場
第8章 故郷へ──在外アフリカ人が生み出す市場機会
第9章 人間性が経済を支える──ウブントゥ市場
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2009年7月13日
【ウォルマート:世界最大企業の成功哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785503505
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年商3745億ドル(約33兆7000億円=1ドル100円換算)、従業員200万人、世界に7262店。
小売業のみならず、製造を含む全業種で世界最大の企業となったウォルマート。
本日ご紹介する一冊は、このウォルマートの成功の秘訣を、流通戦略、マーチャンダイジング戦略に詳しいコンサルタントの吉田繁治さんがまとめたものです。
創業者サム・ウォルトンの思想から、ウォルマートに勝利をもたらした成功の方程式、バイイングおよび販売のポリシーまで、じつに細かく分析しており、サム・ウォルトン本人が書いた自伝『私のウォルマート商法』と併せて読みたい内容です。
※参考:『私のウォルマート商法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406256677X/
ただ、いかんせん残念なのは、編集が雑で、いたるところに誤字・脱字が目立つこと。
また、文体も統一されていない箇所が目立ち、せっかくの価値が失われてしまっています。
ただ、それでも本書に掲載された100の原則は、読んでおくべきもの。
広告を出した日には警官の出動を要請しなければならないくらい客が集まったというマイケル・カレンの手法、強調する商品を1品大量で積み上げて陳列するサム・ウォルトンの手法など、小売業が積み上げてきたノウハウの数々は、必ずや他の業種にも役立つことでしょう。
経営者、マーケター必読の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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決めた原則や価値観に添わない判断と行動は、変えねばならない。時には辞職までを促す。この面で、サム・ウォルトンは厳格でした
本部コストは商品部バイヤーの仕入れと物流費を含んで総売上げの2%、店舗のコスト(一般管理販売費)は、売上げの15%を基準としました
実行は、「サンダウン・ルール(日没までに完了させる原則)」で行う
どこにでもいる普通の人々に、機会と激励と方法を与え、ベストへむかうやる気をひき起こすことができれば、可能なことに限界はない。これは経営と仕事において絶対的なことだ
未来を悲観的に見ている人が増えたため、地価が下がった。そのため、以前の数分の1の安い地価と低い資本コストで、事業をはじめることができます
サム・ウォルトンは事あるごとに、「世間や競合店の逆の流れにむかって進め」と言っていました
年収2万ドルの世帯に4万ドルの生活水準を提供すること、サム・ウォルトンは、まずはこれをウォルマートのビジネスでの使命、ま
たはミッションと定めます
利益の本質は、顧客からの預かり金です
経営では、言葉はおろそかにはできません。言葉と数字だけが、未来を描くことができるからです。信用とは、言葉を守ること、言ったことにコミットすること、つまり責任をもつことです
顧客の名前を覚えることは、小売業に限らず、あらゆるビジネスや人間関係で顧客との長期的な関係を結ぶための原点
「交差比率=粗利益率×在庫回転率」この交差比率を、「粗利益率を半分に下げても、売上げを3倍にして在庫回転率を3倍にすれば、粗利益高は1・5倍になる」という顧客の購買原因として理解する人は少ない
◆小売業の成功の鉄則
1.店舗経費を、他より低く、最低に抑える
2.値入れ率を最低幅にし、ライバル店より20%以上安い価格の商
品を増やす
3.強調する商品を、1品大量で積み上げて陳列する
小商圏の商売こそ、ビッグビジネスになる
お客様を大切にするのなら、社員も大切にしなければならない
社員の中からヒーローを見つけ、全員の前で、山のように誉め讃える
細部に神が宿る。だから小さく考える
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『ザ・プリンシプル』商業界 吉田繁治・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4785503505
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◆目次◆
序 章 だれにもできなかったことを成し遂げた物語り
第一章 成功への焦がれる情熱と未来への信念、そして方法
第二章 とんでもなく高い目標の達成も、足許の方法から
第三章 小さな商圏に、大きなビジネスの機会を見いだした
第四章 人材、情報システム、マネジメントスタイルで取ったこと
第五章 顧客満足とは、潜在的なニーズを、新しい方法をつくり、満たすこと
第六章 流通システム、情報システムへの投資
第七章 ビジネスは、細部まで小さく考える
第八章 結語 10の成功法則
巻末資料 ウォルマートの60年の技術と組織と店舗発展
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2009年7月12日
【達人たちの儲けの秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822265447
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本日の一冊は、「日経トップリーダー」および「日経ベンチャー」に掲載され、好評だった経営者のインタビューや特集を再編集したもの。
小さな貸衣装店にすぎなかったワタベ衣裳店を、海外挙式のリーディングカンパニーに育て上げた渡部隆夫ワタベウェディング会長、テレビ通販でおなじみの高田明ジャパネットたかた社長、そしてお亡くなりになった藤田田日本マクドナルド創業者の経営哲学など、
経営者にとってじつに参考になる視点を提供しています。
なかでも参考になったのは、日本人のハワイ挙式を「年間1000組」と見積もった渡部氏の仮説構築プロセス。
「変わったお客」に注目するという氏のやり方は、どんな企業でも真似られる、マーケットメイクの方法ではないでしょうか。
さらに、ジャパネットたかたのマーケティングの工夫も必読。
電子辞書を売るために、収録されているアナログ辞書を並べ、積み上げる方法、晴天なら布団乾燥機からデジタルカメラに差し替える臨機応変さ、さらには父親にビデオカメラを買わせる感動のコピー…。
どれをとっても、マーケティングの参考になる話ばかりです。
藤田田氏がじつは社員思いの人だったなど、興味深い話が満載の本書。
巻末の著名人の仕事術は、ちょっと内容が薄くて残念ですが、最初の3氏の記事を読むだけでも、買う価値があります。
ぜひチェックしてみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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<渡部隆夫 ワタベウェディング会長>
◆一人勝ちの方程式
1.「変わったお客」に注目する
2.「流れ」を確かめる
3.「数字」で仮説を立てる
4.「実験」して検証する
5.「一人勝ち」に持ち込む
ハワイ進出のケースでは、最初に「ハワイで挙式をするので衣装を1週間借りたい」というお客が「年間2組」あった。京都市全体ではどれくらいかと考え、自社のシェアから一年間10組」と推測。そして日本の総人口に占める京都市の人口比率から計算して、日本人のハワイ挙式は「年間1000組」と仮説を立てた
渡部会長は実際に現地の旅行会社を回り、自分の目と耳で市場の可能性を検証した。その結果、渡部会長がにらんだように、日本人カップルの挙式数は確かに年間1000組あった
米国同時多発テロで海外挙式が激減したとき、ある幹部が「沖縄でハワイのようなリゾート挙式を提案しよう」と言い出した。私は最初、反対しました。沖縄といえば、私には戦争のイメージが強く、結婚式にはそぐわないように思えたのです(中略)生まれて初めて沖縄を訪れました。到着するなり、海の美しさにビックリしました。即座に「すまなかった」と頭を下げ、猛スピードで企画を進めさせました
<高田明 ジャパネットたかた社長>
当社では電子辞書を紹介するとき、収録している「国語辞典」「英和辞典」などの現物をすべて見せます。現物を並べることによって、「こんな小さな電子辞書に、これほどたくさんのコンテンツが入っているのか」とお客様に実感していただけます
最新機種は収録数が100冊分以上あるため、2つの山に分けて重ねていきました。これがすごい迫力で、机の上に並べたときの3倍売れました
◆2003年冬に放映したビデオカメラのCM
「子供のころの自分を見て喜ぶ男は少ない。僕は今、古い映像の中の父の姿をじっと見ている。僕をしかる顔、僕を見守る目。そんな父の姿は遠い幸せな日々に僕を連れ戻してくれる。子供のために僕を撮ろう」
その日が晴天ならば、布団乾燥機からデジタルカメラに差し替える
お客様の「がっかりした」という声を聞き逃さないこと
売れた、売れなかったという結果を放置しちゃいけない
<藤田田 日本マクドナルド創業者>
「物事をひとつの角度からしか眺められない人間は、人間としても半人前だが、商人としても失格だ」
男性社員の妻の誕生日には、毎年、社長名で自宅に花が届く
「四角より丸いものが売れる」
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『チャンスを先取りする人の思考法&仕事術』日経BP社 日経トップリーダー・編集
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822265447
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◆目次◆
一人勝ちの方程式
世の中の変化を先取りする
渡部隆夫 ワタベウェディング会長
顧客心理のとらえ方
「買いたい気持ち」を刺激する
?田明 ジャパネットたかた社長
思考のトレーニング
金儲けの感覚を磨く
藤田田 日本マクドナルド創業者
高収益のマネジメント
会社の数字の「裏」を読む
梅原勝彦 エーワン精密相談役
洞察のチェックリスト
客観的分析の習慣をつける
正垣泰彦 サイゼリヤ会長
酒巻久 キヤノン電子社長
思考力を高めるビジネスツール
数字に強くなる
アイデアを生み出す
情報を整理する
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