2008年12月18日
【デキる人に依存しない仕組みづくり】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370537
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本日の一冊は、組織のマネジメントや人材育成に詳しいカリスマ人事コンサルタントの内海正人さんが、デキる人に依存しない仕組みづくりのノウハウを述べた一冊。
著者いわく「伸びている会社は属人的なパワーではなく、『仕組み』で仕事をまわしています」とのことですが、これは土井の周りの経営者を見ても言えることです。
しかしながら、ひと言で「仕組み」と言っても、そのやり方を丁寧に書いた本はまだあまり存在しません。あったとしても大規模な組織には適用できないモノか、もしくは難しくてわかりにくいものが大半です。
そんななか本書は、その組織の「仕組み」づくりについて、実務家の立場からわかりやすく述べた、じつに便利な一冊です。
部下が取っているメモをもとにマニュアルをつくる、仕事の洗い出しをする、社員を採用する前に組織図をつくるなど、具体的なアドバイスが書かれており、かつ実際のマニュアルの例も示されています。
マニュアルのサンプルをウェブからダウンロードすることもできるので、人事コンサルタントを雇う余裕のない中小企業にとって有用だと思います。
ティーチングの方法や人事評価のしくみがさらに細かく書かれていればベストですが、これだけでも組織を改善するためのヒントが満載です。
現場のマネジャー、人事担当者、および中小企業経営者におすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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組織で仕事をすることは、ベースに役割分担と担当業務の範囲があるのです。その分担や範囲を設定しないで、漠然と人を雇い入れても業務を覚えるまでに、遠回りをすることになります
身につけようとしている部下は、教わっているときに「メモ」等を取っている場合が多いです。そのメモを基にマニュアルをつくるのです。そして、そのマニュアルを作成するのは、教わった部下がつくるのが良いでしょう
人は自由を好みます。しかし、実際は、決められたことにより「業務の取り組みやすさ」が出てくるのです
特定の人に頼らない仕組みをつくる第一歩は、「仕事の洗い出し」です。”洗い出し”とはつまり、仕事を書き出してみることです
決まり事の1つや2つ、どうでもいいやと思った瞬間から組織のほころびが浮かび上がってくる
社員を採用する前に組織図を作成する
メンバーが「自分たちの仕事にプライド」を感じるように、「仕事に将来」を感じるようにしていく役割が求められています
◆リーダーがスタッフのモチベーションを上げるためにすべきこと
1.職場風土をマネジメントする
2.目標達成のための手助けをする
3.メンバーのロールモデルとなる
例えば、評価項目で「在庫管理システムを使用できる」という項目があったとします。これに対して○か×かで、評価するのです。つまり、「行動が取れるか取れないか」だけを判断基準とするのです
評価システムの項目は、会社が望むことを「行動基準」で伝えることにもなる
1.業務の説明 2.やってみせる 3.やらせてみる 4.評価する
◆マニュアルを「生きたもの」にする方法
・「人」を基準でつくる
・効率のみにこだわるのではなく、業務の流れを忠実に落とし込む
・ヒューマンエラーや疲労について考慮する
・マニュアルを利用することの目的、メリットを伝える
知識や経験が少なく、指示待ち体質の人は、まずは「ティーチング」で基礎を徹底的に習得させましょう
「部下からの報連相」の問題を解決する一番の方法は、「上司からの報連相」
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『仕事と組織は、マニュアルで動かそう』クロスメディア・パブリッシング 内海正人・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844370537
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◆目次◆
巻頭 マニュアルをつくる16のメリット
はじめに
第1章 組織・チームを自動化するには?
第2章 組織・チームを動かすルールとは?
第3章 組織の成長に合わせたマニュアルをつくろう
第4章 組織・チームの成長ステップ
第5章 成長し続ける組織・チームのつくり方
第6章 自分をマニュアルで動かそう
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