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『文章読本』谷崎潤一郎・著


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【先人による文章哲学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122025354

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本日の一冊は、明治から昭和にかけて活躍した文豪、谷崎潤一郎が、文章の心構えやルール、技術について書いた不朽の名著。言語と思想のかかわりや、文章テクニック、感覚を研く方法、文体の選び方まで、じつに幅広い考察がなされています。

ところどころに古今東西の名文が紹介されており、それぞれの文を見ながら文章の要諦を学べるのは、なかなか実践的だと思います。

ただ一方で、事例が古く、古典文になってしまっているので、読者の多くは谷崎潤一郎の文章の流儀とルールを中心に学ぶことになると思います。

ただ、その流儀やルールをだけをとってみても、本書の価値は十分
にあると思います。

文章を書く際、音楽的効果や視覚的効果を盛り込む、文法にとらわ
れないなど、およそこの文豪から飛び出す言葉とは思えない内容ばかり。

作家として表現を磨きたい方やこれから作家を目指す方には、ぜひ
読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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口で話す方は、その場で感動させることを主眼としますが、文章の
方はなるたけその感銘が長く記憶されるように書きます

文章に実用的と藝術的との区別はない

文章体の精神を無視した口語体は、決して名文とは云われない

口語体の大いなる欠点は、表現法の自由に釣られて長たらしくなり、
放漫に陥り易いこと

文章のコツ、即ち人に「分らせる」ように書く秘訣は、言葉や文字
で表現出来ることと出来ないこととの限界を知り、その限界内に止
まることが第一

既に言葉と云うものが不完全なものである以上、われわれは読者の
眼と耳とに訴えるあらゆる要素を利用して、表現の不足を補って差
し支えない

真に「分らせるように」書くためには「記憶させるように」書くことが必要

国語と云うものは国民性と切っても切れない関係にある

文法的に正確なのが、必ずしも名文ではない、だから、文法に囚われるな

感覚を研くのにはどうすればよいかと云うと、出来るだけ多くのも
のを、繰り返して読むことが第一であります。次に実際に自分で作
ってみることが第二であります

自分で習うと、他人の巧い拙いが見えるようになる

◆文章の要素
1.用語、2.調子、3.文体 4.体裁 5.品格 6.含蓄

寿命の短い新語が非常に多いのでありますから、新しがって無闇に
そんな言葉を使うと、その人柄が軽卒に見える

文章道において、最も人に教え難いもの、その人の天性に依るとこ
ろの多いものは、調子であろう

定めしわれわれは、男の書いたものは男の声、女の書いたものは女
の声を聴きながら読む

◆文章の上で礼儀を保つ方法
1.饒舌を慎むこと
2.言葉使いを粗略にせぬこと
3.敬語や尊称を疎かにせぬこと

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『文章読本』谷崎潤一郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122025354
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◆目次◆

一.文章とは何か
二.文章の上達法
三.文章の要素
解説 吉行淳之介

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『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?』林 總・著


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【ベストセラー会計書に待望の続編】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003912

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本日の一冊は、27万部突破のベストセラー会計書、『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』の待望の続編。

※参考:『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447847088X/

今回のテーマはERPと企業の会計システム、ということで、前作
と比べると若干硬い内容ですが、経営者として会社全体の会計システムをどうするか、業務をどうするか、広い視野が得られる一冊です。

著者いわく、「経営者は鳥の目、虫の目、魚の目を持たなくてはいけない」とのことですが、まさにおっしゃる通り。

本書では、これらの視点を実現するために必要な会計データとは何か、主人公の由紀と謎のコンサルタント安曇のストーリーを通して理解できるように工夫されています。

経営者の方の話を聞いていると、多かれ少なかれ、みなさんIT導
入に失敗したり、金のことで部下に裏切られたりしていますが、そ
うしたことが起こらないようにぜひ読んでおきたい一冊です。

前作よりはパンチが弱いですし、単なる経営上の心構えで終わって
しまっているところもありますが、経営者や各部署の責任を明確に
し、それぞれの役割にを自覚させた点は注目すべきだと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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会社が拡大する過程で、年商30億円の壁、100億円の壁という「試練」
が待ち構えている。会社の規模が小さいうちは、社長と数人の経営
幹部で経営はできる。しかし、100億円を超えると、個人の力だけで
は会社を統制できなくなる。そこで、『システム』によって組織を
運営することが必要になる

コンピュータシステムが成功するかどうかの鍵は、ERPパッケー
ジでもなければ、SI会社でもない。大切なことは、経営者が、経
営に必要な情報を明確に定義できるかどうかだ

君の仕事は、その知識を利益に変え、利益をキャッシュに変えることだ

◆経営者の視点
鳥の目:高く、広く、大づかみに、会社を俯瞰する
虫の目:細かな情報をきちんと見る
魚の目:流れの先がどこへ行くのかを読む目。変化や異常点に目を
こらして、ものを見る目

システムがあれば、実務経験が乏しい人であっても平均点以上の成果を出せる

欲しい情報は、アラカルトのように、特注しなくては手に入らない

ERPパッケージの特長は、相互に連動した業務システムで生成さ
れる業務データを自動的に会計データに変換し、データベースにプ
ールし、そこから会計データを取り出して決算書や管理会計情報を
作成することです。したがって、会計情報から会計データ、そして
業務データへの遡及が可能になります

コストの80%は、価値を生まない80%の活動に使われている

◆製品分析で売れ筋と利益率を見極める
<中間60%>
「販売方法見直しグループ」「固執グループ」
「過剰仕様グループ」「シンデレラグループ」

美容院の利益が少ない理由は、売上げに直結しないムダな時間の多さにある

経営者の責任はキャッシュフロー責任です。売上責任ではありません

営業部門の基本責任は貢献利益責任と回収責任と在庫管理です

製造部の基本責任は品質、コスト、納期についての責任

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『美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?』林 總・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003912
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◆目次◆

はじめに
プロローグ 動かないコンピュータの責任は誰に?
第1章 コンピュータは、なぜゴミ製造機になってしまったのか?
第2章 経営者は鳥に、虫に、魚になれ
第3章 パリの町はなぜ美しいのか?
第4章 すべては20対80の法則に支配される
第5章 美容院と1000円カットでは、どちらが儲かるか?
第6章 カーナビゲータは、手放せない
第7章 匂いは、元から断て
第8章 足がしびれたままでは、立ち上がれない
第9章 シンプルほど美しい
終 章 祝杯
用語解説

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『意味への意志』V・E・フランクル・著


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【フランクル博士の哲学?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4393364201

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本日ご紹介する一冊は、ナチスドイツ下の強制収容所での体験を描
き、不朽の名著となった『夜と霧』の著者、V・E・フランクル博
士による論考。

※参考:『夜と霧』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622039702/

アマゾンでは品薄か絶版状態で入手困難な一冊ですが、生きる意味
を失いがちな現代にあって、意味を求めることの本質を説いた、じ
つに読み応えのある一冊です。

著者の過去の講演内容を4部構成でまとめたもので、内容は、それ
ぞれ「意味への意志」「時間と責任」「ロゴスと実存」「科学の多
元論と人間の統一性」となっています。

過去の哲学者たちの主張を引用しながら、「人間とは意味を求める
存在である」という本質に迫っていくのですが、なかでもインパク
トがあったのは、以下の言葉。

「人間が実際に欲しているのは幸福であることの根拠を持つこと」
「意味を探し求める際に、人間を導くのが良心」
「人生において重要なのは、しかし、意味を与えられることではな
く、意味を見出すことなのです」

この3つの言葉を眺めていると、自ずと人が幸せに生きるヒントが
見つかる、そんな気がします。

ぜひみなさんも読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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自己実現を直接的に追求する人々は、人生の使命から切り離されて、
実際に自己実現を達成することはない

つまり、人間が実際に欲しているのは幸福であることの根拠を持つ
ことなのです

人間が幸福感を直接に目指せば目指すほど、彼は幸福でありうる根
拠を見失い、幸福感そのものは崩壊するのです。言い換えれば、幸
福とは結果としてついて来るものでなければならず、目指して得る
ことのできないものだということです

人生において重要なのは、しかし、意味を与えられることではなく、
意味を見出すことなのです

意味を探し求める際に、人間を導くのが良心です

われわれは無意味感の蔓延する時代に生きています。こんなわれわ
れの時代には、教育は、単に知識を伝えることだけでなく、良心を
洗練することをも心がけなければなりません

人間、とくに神経症を患っている人間に必要なものは、まさに自分
自身の責任をできるだけ意識することにほかならない

自分が責任ある存在であるという意識を人間は抑えつけているので
す。彼は自由を否定します。しかも、自由の敵役である運命をいつ
も持ち出すことによってそうするのです。そしてその結果、彼は自
由を失ってしまうのです

人間が自由であるということは、すべて究極的には、まさに決定能
力を有するということにほかなりません

ペシミストとはあたかも、壁掛け用の日めくりカレンダーの前に立
って、それを毎日剥がしながら、どんどん薄くなっていくのを物憂
げに眺めている人に喩えられます。これに対してオプティミストと
は、剥がした日めくりをそのつど、これまで剥がしたものの上にき
ちんと重ね、その裏面にその日にしたことや体験したことをメモす
る人に譬えられます

われわれが何かをひとたび<<時間のなかにもたらす>>やいなや、つ
まりわれわれの人生から何かが<<時間のなかにもたらされる>>やい
なや、それはおのずから永遠化される

愛されうるものは、愛することよりも先に存在しています

死よりももっと問題なのは、あるいは総じて人間が自己の前に[未来
に]有しているものよりももっと問題なのは、人間が自己の後に[過
去に]残すものであります

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『意味への意志』V・E・フランクル・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4393364201
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◆目次◆

初版への序文
I.意味への意志
II.時間と責任
III.ロゴスと実存
IV.科学の多元論と人間の統一性
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『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』山田真哉・著


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【「さおだけ屋」完結編が登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034373

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本日ご紹介する一冊は、ミリオンセラー『さおだけ屋はなぜ潰れな
いのか?』の完結編。

※参考:『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032915/

大胆にもタイトルは、前著『食い逃げされてもバイトは雇うな』を
否定するようなコンセプトです。

※参考:『食い逃げされてもバイトは雇うな』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034004/

その真意は一体どこにあるのか、気になるところですが、タイトル
秘密を書いた最後の部分まで読んでみて、腑に落ちました。

いわく、「会計は世界の1/2しか語れない」。

本書では、公認会計士である著者が、会計を語りながら、やはり会
計では解決できない人生や経営の課題について考察しています。

「計画は環境の変化に対応できない」「準備なき効率化は会社を疲
弊させる」といった教訓は、経営者なら心しておきたいところです。

ほかにも、「宝くじは有楽町で買うべきか否か」「天才CFOより
グラビアアイドルに学べ」など、魅力的な見出しが並び、さらにな
ぜか『女子大生会計士の事件簿』の萌ちゃんとカッキーも登場し、
山田真哉ワールドが思いっきり展開されています。

※参考:『女子大生会計士の事件簿』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901234250/

山田真哉さんのファンには見逃せない一冊だと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆「いまいちばん行きたいところ」のアンケート
ロンドン3人 パリ5人 ローマ4人 ハワイ8人

ヨーロッパの都市が3つあるのに対し、リゾート地はハワイひとつ
しかありません。そのせいで、ヨーロッパに観光しに行きたい人の
票は分散し、リゾート地でゆっくりしたい人の票がハワイに集中した

3世代世帯だから子供が生まれるのではなく、子供が生まれるから
3世代世帯になる

◆生き残りバイアス
100本の投資信託を作って運用し、その成績上位10本の投資信託だ
けを残したらいい

インパクトの強い関係のない数字は、数字が苦手な人を思考停止さ
せるにはもってこいの便利な道具(凶器)

平均値は、うまくいっている会社とそうでない会社がゴチャ混ぜに
なっているので、その間をとった数字と比べても意味はない

成長性の演出をする場合、常に一定の成長率で伸びていくことが大切

社員への決算賞与は節税になりますが、役員への決算賞与は節税に
はなりません

「会社が会計上の長期的な問題を抱えると、取り返しのつかないこ
とになりかねないわ。いわゆる会計の縛りが発生して、会社の存続
にも関わってきちゃうのよ」

苦労を未来に押しつけるのは経営の常

計画信仰や成長への圧力が「作られた数字」「根拠のない数字」を
生み出してしまっている

未来の環境の変化を考えたとき、実現可能性の低い”○カ年計画”
を立ててコツコツやるより、環境の変化がないうちに一気に目標を
達成してしまったほうがいい

社会の激しい変化を考えると、これからは、「計画」よりも「カー
ド(切り札)」の時代になっていく

減価しない資産というのはそれだけで希少価値があり、希少価値だ
からこそ人は手に入れたがる

優秀な経営者は、二者択一ではなく、可能なかぎり「会計」と「非
会計」の両方を一気に解決する方法を考えています。それこそ脳ミ
ソを死ぬほど働かせて。両方とも一気に解決させる第三の道――
私はそれを「妙手」と呼んでいます

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『「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い』山田真哉・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334034373
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◆目次◆

はじめに 宝くじは有楽町で買うべきか否か
第1章 数字の達人は、特になにもしない
第2章 天才CFOよりグラビアアイドルに学べ
第3章 「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い
第4章 ビジネスは二者択一ではない
終 章 会計は世界の1/2しか語れない
あとがき
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『「1秒!」で財務諸表を読む方法』小宮一慶・著


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【財務諸表のポイントが一目でわかる!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492601716

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最近の会計書はタイトルに奇をてらったものが多く、今日ご紹介す
る本にいたっては、何と『「1秒!」で財務諸表を読む方法』です。

一体どんな内容なんだ、と思って読んでみたところ、じつにわかり
やすい本で、確かに1秒ならずとも数秒で最低限のポイントをつか
むことができます。

会計が苦手な方の中には、おそらく「パッと決算書を見た瞬間に会
社の経営状態がわかるようになったらカッコいいだろうな」と思う
方がいらっしゃると思いますが、本書はまさにそれを可能にしてく
れる一冊です。

内容を端的にまとめると、いわゆる財務分析の手引書ですが、ベス
トセラーとなった『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』を
はじめ、わかりやすい説明で知られる経営コンサルタントの小宮一
慶さんが書いているだけあって、ポイントが的確です。

※参考:『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595824/

一切の無駄を省き、ポイントだけをズバズバ突いてくる解説は、忙
しいビジネスパーソンにとって「嬉しい」のひと言です。

単に企業分析の方法がわかるだけでなく、なぜそれぞれの指標が会
社経営上大事なのか、経営コンサルタントならではの視点で書かれ
ているところが他の類書とは違うところです。

ほかにも、なぜトヨタがあえて無借金経営にしないのか、ブルドッ
クソースがスティールパートナーズに狙われたのかなど、新聞を賑
わせている企業活動の謎がわかる、いわゆる「Aha!」体験の連続。

これは会計書では、久々のヒット作だと思います。
ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私が1秒だけ、どこかの会社の貸借対照表を見せてくれると言われ
たら、どこを見るでしょうか。図を見て分かりますか? それはズ
バリ、短期的な負債の返済能力です。企業はたいていの場合、「流
動負債」を返済できなくなって倒産します。流動負債とは、1年以
内に返済義務のある負債です

教科書的には、流動比率は120%以上あるのが望ましいと書かれて
いますが、実は業種により大きく違います(中略)小売業など、
「日銭」が入る業種は、100%をかなり下回っても大丈夫ですし、
電力や鉄道など、設備投資額は大きいが、普段はそれほどの大きな
出費がなく日銭が入り、キャッシュフローが安定している会社の場
合は、流動比率が60%程度でも十分に資金が回ることもあります

自己資本比率が高くても、短期的に資金不足になると企業は倒産す
ることがある

ブルドックソースはこの自己資本比率が平成19年3月期決算で、75.
7%もありました。優良企業ですが、これこそがスティールパート
ナーズに狙われた主な理由のひとつです

純資産の調達コストは株主の期待利回り(=純資産の調達コストは
負債よりずっと高い)

2007年にいわゆる「三角合併」、もう少し正確に言えば、外国株式
を対価とした「株式交換のM&A」が認められるようになりました。
外国企業が、現金でなく、自社株式を対価として日本企業を買収す
ることが可能になったのです

自己資本比率が低ければ低いほど、同じ利益を出していても、RO
Eは高まる(=経営者はROEよりもROAを高めること)

商品を売った先が倒産した場合には、財務会計上は「貸倒引当金」
を即座に計上し、その分の損失を出すのが健全な会計処理です。
損が出たのだからそれをその期で処理するのは当然です。しかし、
税法上はその損失額全額を即座に損金処理することは認められませ
ん。認められるのは、その期が半分、翌期が半分です。そうした場
合には、「財務会計」上は、損失だけ全額計上するのに、それにと
もない本来なら減額されるべき税額は、半分は翌期に先延ばしとな
ってしまいアンバランスが生じます。そこで、その翌期の損金算入
分も今期で税が減額されたと考えて調整してしまうのです

投資キャッシュフローを見るポイントは「未来投資」をしているか
どうか(中略)減価償却分くらいは、再投資を行なわないと、企業
は現事業の維持すらおぼつかない

IT産業は、収益構造的にはたいへん「おいしい」ビジネスなので
す。初期投資がそれほど必要ないので、参入障壁が低く、また、そ
のことは、固定費が小さいため、損益分岐点まで比較的少ない売上
高でも達することができることを意味します(中略)それほど、お
いしいビジネスなら、参入がどっと増えるのも容易に想像がつきま
す(中略)そうした中、他社との差別化や他社の参入を妨げるもの
は何でしょうか。皆さんはもうお気づきですね。そう、「知名度」
なのです

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『「1秒!」で財務諸表を読む方法』小宮一慶・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492601716
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◆目次◆

第1章 「1秒だけ財務諸表を見るなら、どこを見るか?」
第2章 「なぜ、国の財政は破綻しないのか?」
第3章 「なぜ、リニアや第二東名はなかなか完成しないのか?」
第4章 「なぜ、IT企業はブランドにこだわるのか?」
第5章 「なぜ、航空券には早割り格安チケットがあるのか?」
第6章 「なぜ、液晶テレビの価格はどんどん下がるのか?」
第7章 「なぜ、小林製薬ではヒット商品が次々と生まれるのか?」
第8章 「なぜ、企業業績は良いのに『現金給与総額』は上がらないのか?」

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『はじめての課長の教科書』酒井 穣・著


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【新任マネージャーのバイブル登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596146

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『はじめての課長の教科書』…。いかにも狙ったタイトルだと思いつつ読み始めたら、これはなかなかすごい本でした。

タイトル通り、現場のマネジャーのための手引書なのですが、課長の心得から、人身掌握術、部下の褒め方・叱り方、仕事に没頭させる方法まで、じつに細かく書かれています。

課長に求められる細かなスキルに関しても、基本スキルから社内政治、査定、部下とのコミュニケーション、課長のキャリア戦略まで、かなり突っ込んで紹介されています。

独立してからずっとマネジメントで悩み続けている土井からしたら、
「自分でやって苦労しろ」と言いたいところですが、最初からこれ
を読んでいたら楽だったのに、というのが本音です。

それにしても驚くのは、この著者の人間を見る眼の鋭さ。人が何を
欲している生き物で、どうされたら喜ぶのか、はたまたやる気を失
うのか、かなり詳しく書かれています。

著者の言う通り、「課長の元気が良い企業こそが新時代を勝ち抜く
企業に共通する特徴」であるとすれば、本書は、間接的に「勝ち抜
く企業を作る一冊」と言えるでしょう。

現場を活性化し、ハイパフォーマンスを実現したいマネジャーに、
ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間の気分には波があるということを理解し、モチベーションが低
下している部下へのケアを忘れないようにしなければなりません

お金よりも大切なのは、部下を一人の人間として気にかけ、能力だ
けでなく、もっと人間性に興味を示してやるということ

成果主義ということで、ストライカーにばかり報酬を与えていれば、
チーム内に不公平感が広がり、嫉妬がうずまき、皆がストライカー
的な仕事ばかりを希望するようになります。こうしてチームワーク
そのものが、成果主義によって壊されてしまう

「かっこいい仕事」を実現させるためには、「従業員があまりお金
のことで悩まないようにしてやる」という、あまり「かっこよくな
い仕事」も必要になってくる

「入金が遅れそうだ」といった「悪い情報」がどれほどすばやく部
下から上がってくるかが、課長の死活問題

課長は部下の失敗をそのまま部長や経営者に伝えてしまってはなりません

課長とは船長のようなものです。船が危機にあっても、船から逃げ
るのは部下を逃がした後、一番最後であるべきです

ビジネスにおいて部下をほめるという行為の意味は、感謝の意を示
しつつ部下の進むべき方向をはっきりと示すことにあります

人間というものは、叱られるというフィードバックなしでは、なか
なか成長できない生き物

教育をしたら、後は部下の能力を信頼し、部下の思う通りに仕事を
させるというのが現代的な人材管理手法

◆仕事に没頭する状態 5つの条件
1.やることの目的と価値が明確になっている
2.活動を自分でコントロールできる
3.活動の難易度がちょうど良い
4.活動中に邪魔が入らない
5.活動の最中、その成功と失敗が明確になる

魅力的なプロジェクトを持つ部署には、エース級の人材が集まりや
すい(中略)課長として社内政治に優位性を築いていくのは、部下
のためでもあるのです

Cクラス社員に対して、「自分ができることは他人にもできるはず」
という発想で当たるのは最も大きな誤り

良いビジネスマンたるには、いくら儲けたのかという「収益の量」
ばかりを問うのではなく、どのようにして儲けたのかという「収益
の質」を常に問う態度が大切

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『はじめての課長の教科書』酒井 穣・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596146
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◆目次◆

はじめに
第1章 課長とは何か?
第2章 課長の8つの基本スキル
第3章 課長が巻き込まれる3つの非合理なゲーム
第4章 避けることができない9つの問題
第5章 課長のキャリア戦略
あとがき
参考文献

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『客はアートでやって来る』山下柚実・著


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【アートで成功した奇跡の宿】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492501800

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1カ月ほど前、知人から「現代アートを使って業績を伸ばしている
すごい旅館がある」という話を聞きました。

知人が言うには、その宿ではそれぞれの部屋に異なる絵が飾られ、
宿泊客は毎回違う絵が見たくて通う。その結果、驚異のリピート率
を誇っているというのです。

「ちょうどその宿に関する本がもうすぐ出る」ということも聞いて
いたので、密かに楽しみにしていました。

本日の一冊は、その温泉旅館、大黒屋のビジネスを、ノンフィクシ
ョン作家の山下柚実さんが徹底レポートした一冊です。

73%がリピーター、年間を通して部屋の6割が埋まるという、栃木
県・那須にある「奇跡の宿」大黒屋。その大黒屋が現代アートをコ
ンセプトに大幅改装、しかも料金を倍にして成功した。

その成功の軌跡は、現在会社経営に苦しむ多くの経営者に、多くの
気づきを与えるに違いありません。

一見、奇想天外な手に見える温泉旅館のアート経営ですが、客を飽
きさせない工夫、提供する商品・サービスの本質に立ち返った見せ
方は、話題となった「旭山動物園」を思わせます。

アート経営導入までにはベテラン従業員の離脱や融資など、かなり
困難も伴ったようですが、ひるまず挑んだ経営者の姿勢には、静か
な感動すら覚えます。

書き手がもっとビジネスに詳しい方だったら、より読み応えのある
内容になったと思いますが、これだけでも十分気づきが得られるこ
とと思います。

経営者の方は、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「13本ですから、単純計算で1300万円。銀行に融資をしてほしいと
申し込みました。しかし、まるで相手にしてくれないんです。アー
トを購入するための資金なんて前例がない、危なくて貸せない、と
断られてしまったんです」

大黒屋という温泉旅館の「空気」をつくり出しているアート。その
言葉どおり、食事に使われる陶器類にも、アーティストたちの作品
が使われている。皿やコーヒーカップには平川鐵雄、松田百合子、
若杉直美、若杉集、小川博久、川野恭和ら陶磁器作家たちの作品が
使われ、朝食は、人間国宝の勝城蒼鳳が制作した竹籠の上に料理が
盛られて配膳される

「お金だけで動かされるのは、『奴隷』です。お金をやるから我慢
して働けという指示を、私は従業員にも出したくありません」

明快なコンセプトを掲げることで、この宿のテーマである「健康」
や「文化」「知」「美」を求める客だけが共感し、そうではない客
は足が遠のいていく(中略)お客と直接に接するアートは、同じよ
うな「美意識」を持った客に宿泊してもらうための、重要な選別機
として働いているのだ

「村井正誠さんの版画を廊下に飾ったとたん、お客様の反応が変わ
ったんです。それまで端の部屋は、遠くにあるため人気がなかった
のですが、廊下の版画を見て歩くので、端まで自然に歩いていただ
ける。『端の部屋が嫌ではない』というお客様が、急に増えたのです」

「社長は頭がおかしくなったのではないか」「くだらないことに金
を使うのはやめて、その分、給料を上げてくれ」(中略)ベテラン
従業員たちが、何人も辞めていった。現在も残っている当時の従業
員は、たった一人だけ。人手不足に陥り、社長の室井自身が厨房で
皿洗いをすることもあった

この改装は、大黒屋にとってリスクをともなう「賭け」でもあった。
なぜなら、当時8000円前後だった湯治宿の宿泊費を、一気に倍額の
1万6000円に増額し、しかも部屋数を10部屋から6部屋に減らすと
いう、新たな挑戦ともいえる計画だったからだ

「たかが大学受験ですが、その時の私はまさに背水の陣でした。あ
の時、初めて『人生は1点差、2点差で決まる』ということを知り
ました。『たった2点』と言った自分を、伊藤先生は叱ってくれた。
小さな差として見過ごしているものの中に、じつは大きな違いが含
まれていることを、身をもって知ったんです」

世界のアート市場の規模は、日本の比ではない。オイルマネーや急
成長する中国経済などを背景に、現在世界の億万長者は約900万人
に達していると言われる。その新富裕層の関心の一端が、アートへ
と向かっているからだ。アート市場は、年率で25%の急成長ぶりだ

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『客はアートでやって来る』山下柚実・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492501800
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◆目次◆

プロローグ
第1章 「アートスタイル経営」を掲げる温泉宿へ
第2章 現代アートのある風景
第3章 保養とアートの宿
第4章 「アートスタイル経営」の原点
第5章 「傍」を「楽」にする仕事――大黒屋に集う人々
第6章 アートが求められる時代
第7章 志から生まれた「清潔な経営」
エピローグ

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第13回BBM大賞


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◆第1位 『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』

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外資系コンサルタントが使っている思考メソッドを公開し、話題を呼んだ一冊。「シカゴにピアノ調律師は何人いるか?」「日本全国に電柱は何本あるか?」答えられない人は、今すぐ一読を。


◆第2位 『仕事でそのまま使える実践CD付き 研修女王の最強3分スピーチ』

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8年連続で年間250日以上の研修を続ける「研修女王」大串亜由美さんが、そのスピーチの極意を伝授。朝礼、プレゼン、面接などの場面で使える著者の実演CDがついた、お得な一冊。


◆第3位 『HAPPIER―幸福も成功も手にするシークレット・メソッド』

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ハーバード大学の人気No.1講義「肯定心理学(ポジティブ・サイコロジー)」を本にした注目の一冊。古今東西の名言を用いながら語る幸福の法則は、一読の価値ありです。


◆第4位 『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』

◆第5位 『世界一愚かなお金持ち、日本人』

◆第6位 『効率が10倍アップする新・知的生産術』

◆第7位 『その数学が戦略を決める』

◆第8位 『レバレッジ人脈術』

◆第9位 『扉の法則 希望と幸せに満ちた人生の扉をひらく50の鍵』

◆第10位 『幸せな経済自由人という生き方 ライフスタイル編』

『あなたに金持ちになってほしい』ドナルド・トランプ、ロバート・キヨサキ・著


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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480863818

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本日の一冊は、アメリカの不動産王、ドナルド・トランプと、世界
で2600万部売れたという『金持ち父さん貧乏父さん』シリーズの著
者、ロバート・キヨサキによる夢の共著です。

※参考:『金持ち父さん貧乏父さん』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480863303/

ドナルド・トランプとロバート・キヨサキが出会う場面から始まり、
2人が考える投資の原則、心構え、ファイナンシャル・リテラシー
を高める方法、そして小出しではありますが、2人がどうやって財
を成したか、その一部が書かれています。

不動産投資において、価格の上昇の重要度がもっとも低いというこ
と、節税を考慮に入れた投資を行うということ、また、お金持ちに
なるには感情のコントロールが重要だということ。

内容のほとんどは自己啓発要素ですが、これらはじつは投資におい
てもっとも大切な教えと言ってもいいものです。

『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』の時のような
斬新なコンセプトがあるわけでもなく、また話がアメリカの不動産
投資に寄っているため、手っ取り早く儲かる方法を知りたい方には
期待はずれの本ですが、資産家になるための考え方を学ぶ、という
点では読み応えのある一冊です。

※参考:『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/448086332X/

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ドナルドとロバートが投資信託に投資しないのは、投資信託会社が
透明性を保つことを義務付けられていないからだ。つまり、本当に
かかる費用について開示の義務がない

アメリカの生活水準は世界一高い。この国は、世界最大の借金国に
なることで、その高い生活水準を手に入れた。また、アメリカドル
は世界の準備通貨でもあり、これまでのところ、世界はこの国が好
きなだけドル紙幣を印刷するのを許してくれている

ウォーレン・バフェットは分散投資について次のように言っている。
「分散投資は無知から身を守るためのものだ。自分が何をやってい
るかわかっている人には、ほとんど意味がない」金持ちになる秘訣
の一つは、自分が何をやっているかわかるようになることだ

私が言いたいのは、インドは間違いなく注目すべき国、知るに値す
る国だということだ(ドナルド・トランプ)

エネルギーの価格が下がれば富は増える

私の富の大部分は、中国にある金鉱、南米にある銀鉱、アメリカの
不動産会社や石油関連の共同出資事業から得たものだ

大事なのは、リーダーシップと問題解決の能力だ。スタッフが私の
ことをお金の使い方に無頓着な人間だと思ったら、彼らもお金を無
頓着に使うだろう(ドナルド・トランプ)

指導者とは、洞察力によって恐怖心を打ち消した人だ(ドナルド・トランプ)

多くの場合、金持ちがより多くのお金を持つようになると資産の価
格が上昇する。なぜ資産が値上がりするのか? それは、金持ちが
自分のお金で買いたがるのが資産だからだ

「お金の九十対十の法則」
十パーセントのプレーヤーが九十パーセントのお金を手に入れる

私はコンドミニアムとホテルを一緒にするのはいいアイディアでは
ないかと考えた。実際、これは驚くほど成功した(ドナルド・トランプ)

「服従することを一度も学んだことがない者は、よい司令官にはな
れない」(アリストテレス)

平均的な投資家はたった一つの金儲けの方法しか知らない。それは
安く買って高く売る方法だ。一方、プロの投資家は安く買い、ほか
からの助けも借りてそこから収入を得て、資産を末永く成長させる
方法を好む

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『あなたに金持ちになってほしい』ドナルド・トランプ、ロバート・キヨサキ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480863818
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◆目次◆

はじめに
第一部 ドナルド・トランプとロバート・キヨサキがこの本を書いた理由
第二部 三種類の投資家
第三部 人生を左右する決定的瞬間
第四部 あなたがもし私の立場だったら?
第五部 最初の一歩を踏み出そう
おわりに

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『私はこうして受付からCEOになった』カーリー・フィオリーナ・著


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【カリスマCEOの感動の物語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447800059X

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本日の一冊は、元ヒューレット・パッカード会長兼CEO、カーリ
ー・フィオリーナによる半生の自伝です。

受付嬢からキャリアを積み上げ、AT&T、ルーセント・テクノロ
ジーズを経て世界的大企業、ヒューレット・パッカードのCEOに就任。

グローバル企業には珍しい女性CEOということでマスコミの注目
を集めましたが、最後は更迭という形でそのキャリアを終えた、悲
劇の経営者です。

本書には、そんなカーリー・フィオリーナの幼少期から、下積み時
代、AT&Tでの差別と屈辱の日々、そしてそれを乗り越えて勝ち
取った功績の数々が綴られています。

なかでも興味深かったのは、両親の教育と、彼女が学んだ哲学や歴
史。そしてそれをベースに彼女がビジネスで何を見、どう決断して
きたかというプロセスです。

学びにはいろいろとありますが、残念なことに教科書でも実用書で
も「考え方」や「決断」を学ぶことはできません。

その点、本書には彼女の決断の日々が綴られており、現在、現場で
仕事に取り組む人も、リーダーとして難しい判断を迫られる人も、
きっと得ることが多い内容だと思います。

生きている限り、必ず逆境が襲いかかってくる。しかし、問題はそ
れにどう対処するかです。

このカーリー・フィオリーナの自伝を読めば、きっと毅然とした態
度で生きることの美しさ、高潔さを感じることができます。

現実の困難に打ちひしがれそうになった時、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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両親にとって成功とは、有名になることでも大金持ちになることで
もない。知性と人格がすべてだった

相手が子供でも大人でも、その人について質問するととても喜ぶと
いうことを私は知った。注意を払ってもらうのは誰だって心地いい。
答えに熱心に耳を傾けてもらえればなおさらだ。このやり方で私は
友達をつくった

子供時代を振り返ってみて、期待の力の大きさに初めて気づかされ
る。ときに重荷と感じることもあったけれど、多くを期待されなか
ったら、多くをやり遂げることはできなかっただろう

子供の頃、私は、自分が神様から大した贈り物をもらっていないと
感じていた。いまになれば、両親が最高の贈り物だったことがわかる

父も母も人生で大胆な決断をしてきているので、私にもそれを求め
た。カーリー、自分の能力と情熱にふさわしいことを究めなさい、と

自分の力を出し惜しんではいけない

老子の言葉にこういうものがある。「最も理想的な指導者は、部下
から存在することさえ意識されない。部下から尊敬される指導者は
これより一段劣る。恐れられる指導者はさらに劣る。軽蔑されるの
は最悪である」。これは私の座右の銘である

自分が屈しなければ、人から貶められはしない

自分の知識や行動に自信を持つことはとても大切だ。自信がなけれ
ばよい決断を下すことはできない。だが同じくらい大切なことがあ
る。それは、自分は何を知らないか、自分には何ができないか、現
実的に評価することだ

メディアの人間が誰でも思っていることが一つある。それは、いい
話、みんなが読みたがる話を書きたいということだ

勝つと決めたから、勝てたのである。勝利は選択の結果であって、
幸運の結果ではない

世界中どこでも、人は信頼でき尊敬できる人と仕事をしたいと考えている

失敗は、遅すぎる決定に勝る

大切なのは、全員が「変えなければ」と思うことである

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『私はこうして受付からCEOになった』カーリー・フィオリーナ・著
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◆目次◆

プロローグ
1.両親こそが、最高の贈り物
2.私の人生は、私のもの
3.秘書の仕事を通じて、働く楽しさに目覚める
4.売り込みの営業電話に恐れをなす
5.初の営業現場は、ストリップ・クラブ
6.裏切り、絶望、そして生涯最高の出会い
7.こちらが我が社のセックスシンボルです
8.自分の人生は、自分のモノサシで測って
9.権力を使わなければならないとき
10.重要顧客を訴える
11.キャリアの途中の贅沢な寄り道
12.相手の言葉で話す
13.目的は、手段を選ぶ
14.きっかけがあれば、変わることはできる
15.100年の歴史を持つベンチャー、誕生
16.何事も最初が肝心
17.世界で最もパワフルな女性
18.ヘッドハンターからの電話
19.第一日目のとんだ洗礼
20.あの輝いていた時代は、どこに
21.HPのすべてを見直す
22.全員が変わりたいと思えるか
23.創業者一族との初顔合わせ
24.最初の成果
25.コンパック合併という選択肢
26.プロキシー・ファイト
27.統合には、緻密さが求められる
28.成果が表れ始めた新生HP
29.パワー・ポリティクス
30.最後の日
エピローグ
訳者あとがき
巻末資料

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