2008年2月28日
【上場とM&Aのノウハウがわかる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475691165X
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本日の一冊は、公認会計士の青木寿幸さんと、ネットショップ経営
を得意とする経営コンサルタントの竹内謙礼さんが、やさしいスト
ーリー形式で上場とM&Aのしくみ、具体的ノウハウをまとめた本。
東京経済出版社という架空の出版社に勤める編集者、小笠原幸二郎
(クロスメディア・パブリッシングの小早川幸一郎氏がモデルと考
えられる)が、25歳の美人経営コンサルタントに取材をするという、
制作チームの妄想を絵に描いたような設定で、ストーリーを楽しみ
ながら上場、M&Aについて学ぶことができます。
驚いたのは、本当にこの難しいテーマが興味深く学べるよう工夫さ
れており、ピンポイントで知りたい情報が入ってくること。
上場準備にいくらお金がかかるのか、どんな手続きが必要なのか、
誰を雇えばいいのか、自分にはいくらお金が転がり込んでくるのか。
「要するに&ぶっちゃけ」情報が語り口調で端的にまとめられた、
じつに重宝する一冊だと思います。
上場にともなう内部統制の考え方など、これまで気になっていたけ
れど学ぶ機会がなかった、学んだけれど挫折した、という方に、ピ
ッタリの入門書です。
土井は自分の会社を売る気はありませんから、関係ない話ではあり
ますが、自らの経営を振り返る意味でも、また教養としても、読ん
でみて損はないと思います。
とくに、これまで無関心だった経営者には、ぜひ読むことをおすす
めしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「上場の準備は売上とは関係ないの。早ければ早いほどいいのよ」
「投資家は今儲かっている会社の株を買いたいんじゃないの。将来、
今よりもっと儲かりそうな会社の株を買いたいのよ。だから、上場
準備はできるだけ早くして、売上の伸びが一番いいときに上場する
のがベストなの」
「いい? 上場には3つの力を借りなきゃダメなの。1つ目は『監
査法人』、2つ目は『証券会社』、そして3つ目は『経理担当者』。
もし、関本君の会社が上場を狙うんだったら、新しくこれらの人や
会社にお金を払わなきゃダメなの」
「経理だけでも最低2人、あと財務担当者が1人。さらに、『金融
商品取引法』という法律で内部統制をキチンと機能した組織を作る
ことが義務づけられていて、それをやらなければ上場できないの」
「契約書の内容をチェックする人、契約書を保存する人は別の人で
なければいけないの」
「監査役は社長を始め、役員の監視役なの。だから、社長の親戚はダメ」
「もし株式公開に成功したら、上場するときには自分の持ち株の一
部を売るから、3億円から5億円ぐらいのキャッシュがいっきに手
元に入ってくるのよ」
「上場を目指すのなら、人の意見をちゃんと聞きいれる度量が経営
者には必要」
「そうか! 経営者本人が『このビジネスモデルはいける!』って
熱くなっても、それを売りたい証券会社の人が一緒になって熱くな
ってくれるような商売じゃなきゃいけないんだ」
「結局、小売業は上場にはあんまり向いていないのよ」
「マザーズなどの新興市場では、上場会社の時価総額が小さいので、
どうしても投資金額が大きくて長く株を保有する機関投資家よりも、
投資金額が小さくて短期で売買する個人投資家の方が多くなっちゃう」
「実は、会社を売るときに、この当期純利益の3倍ぐらいの価格がつく」
「会社を買収して、その事業をどうやって自分の会社で生かすこと
ができるかが重要」
完全独立採算制の会社でなければ売却はできない
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『会社の売り方、買い方、上場の仕方、教えます!』青木寿幸、竹内謙礼・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475691165X
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◆目次◆
第1章 株式公開の基礎知識とメリット・デメリット
第2章 世界で一番カンタンな時価総額の解説
第3章 あなたの会社の「売り時」教えます
第4章 成功するM&Aと失敗するM&A
第5章 上場とM&Aを利用した『事業継承』の新しい考え方
第6章 売れる会社にするための『組織』の作り方
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