2008年2月11日
『私はこうして受付からCEOになった』カーリー・フィオリーナ・著
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【カリスマCEOの感動の物語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447800059X
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本日の一冊は、元ヒューレット・パッカード会長兼CEO、カーリ
ー・フィオリーナによる半生の自伝です。
受付嬢からキャリアを積み上げ、AT&T、ルーセント・テクノロ
ジーズを経て世界的大企業、ヒューレット・パッカードのCEOに就任。
グローバル企業には珍しい女性CEOということでマスコミの注目
を集めましたが、最後は更迭という形でそのキャリアを終えた、悲
劇の経営者です。
本書には、そんなカーリー・フィオリーナの幼少期から、下積み時
代、AT&Tでの差別と屈辱の日々、そしてそれを乗り越えて勝ち
取った功績の数々が綴られています。
なかでも興味深かったのは、両親の教育と、彼女が学んだ哲学や歴
史。そしてそれをベースに彼女がビジネスで何を見、どう決断して
きたかというプロセスです。
学びにはいろいろとありますが、残念なことに教科書でも実用書で
も「考え方」や「決断」を学ぶことはできません。
その点、本書には彼女の決断の日々が綴られており、現在、現場で
仕事に取り組む人も、リーダーとして難しい判断を迫られる人も、
きっと得ることが多い内容だと思います。
生きている限り、必ず逆境が襲いかかってくる。しかし、問題はそ
れにどう対処するかです。
このカーリー・フィオリーナの自伝を読めば、きっと毅然とした態
度で生きることの美しさ、高潔さを感じることができます。
現実の困難に打ちひしがれそうになった時、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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両親にとって成功とは、有名になることでも大金持ちになることで
もない。知性と人格がすべてだった
相手が子供でも大人でも、その人について質問するととても喜ぶと
いうことを私は知った。注意を払ってもらうのは誰だって心地いい。
答えに熱心に耳を傾けてもらえればなおさらだ。このやり方で私は
友達をつくった
子供時代を振り返ってみて、期待の力の大きさに初めて気づかされ
る。ときに重荷と感じることもあったけれど、多くを期待されなか
ったら、多くをやり遂げることはできなかっただろう
子供の頃、私は、自分が神様から大した贈り物をもらっていないと
感じていた。いまになれば、両親が最高の贈り物だったことがわかる
父も母も人生で大胆な決断をしてきているので、私にもそれを求め
た。カーリー、自分の能力と情熱にふさわしいことを究めなさい、と
自分の力を出し惜しんではいけない
老子の言葉にこういうものがある。「最も理想的な指導者は、部下
から存在することさえ意識されない。部下から尊敬される指導者は
これより一段劣る。恐れられる指導者はさらに劣る。軽蔑されるの
は最悪である」。これは私の座右の銘である
自分が屈しなければ、人から貶められはしない
自分の知識や行動に自信を持つことはとても大切だ。自信がなけれ
ばよい決断を下すことはできない。だが同じくらい大切なことがあ
る。それは、自分は何を知らないか、自分には何ができないか、現
実的に評価することだ
メディアの人間が誰でも思っていることが一つある。それは、いい
話、みんなが読みたがる話を書きたいということだ
勝つと決めたから、勝てたのである。勝利は選択の結果であって、
幸運の結果ではない
世界中どこでも、人は信頼でき尊敬できる人と仕事をしたいと考えている
失敗は、遅すぎる決定に勝る
大切なのは、全員が「変えなければ」と思うことである
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『私はこうして受付からCEOになった』カーリー・フィオリーナ・著
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◆目次◆
プロローグ
1.両親こそが、最高の贈り物
2.私の人生は、私のもの
3.秘書の仕事を通じて、働く楽しさに目覚める
4.売り込みの営業電話に恐れをなす
5.初の営業現場は、ストリップ・クラブ
6.裏切り、絶望、そして生涯最高の出会い
7.こちらが我が社のセックスシンボルです
8.自分の人生は、自分のモノサシで測って
9.権力を使わなければならないとき
10.重要顧客を訴える
11.キャリアの途中の贅沢な寄り道
12.相手の言葉で話す
13.目的は、手段を選ぶ
14.きっかけがあれば、変わることはできる
15.100年の歴史を持つベンチャー、誕生
16.何事も最初が肝心
17.世界で最もパワフルな女性
18.ヘッドハンターからの電話
19.第一日目のとんだ洗礼
20.あの輝いていた時代は、どこに
21.HPのすべてを見直す
22.全員が変わりたいと思えるか
23.創業者一族との初顔合わせ
24.最初の成果
25.コンパック合併という選択肢
26.プロキシー・ファイト
27.統合には、緻密さが求められる
28.成果が表れ始めた新生HP
29.パワー・ポリティクス
30.最後の日
エピローグ
訳者あとがき
巻末資料
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