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『やる気!攻略本』金井壽宏・著


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【やる気を自由自在にコントロール?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903908046

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本日の一冊は、MITで博士号を取得後、神戸大学大学院経営学研
究科教授、マネジメントやリーダーシップを専門とする著者が、
「やる気」を攻略するためのエッセンスを紹介した一冊。

学者の著者にしては随分と思い切ったカジュアルな装丁、文体で、
一瞬驚きましたが、内容はモチベーション研究の入門書。

十段階におよぶ「やる気」のサイクル、マクレガーの考察、著者が
実業家や管理職にインタビューを行って得た成果…。

ベースはいたって真面目ですが、専門用語もさほど登場せず、かな
りカジュアルに読み進めることができます。

ただ、その分食い足りないことも事実。当初期待していた「毎日読
みたい!! やる気! 語録300」も、著者の既刊本からの引用が多く、
あまり心に訴えてくるものがありません。

語録というからには、古今東西の哲学者や経営者の名言をもっと散
りばめ、情緒ある内容で締めてほしかったと思います。

とはいえ、マネジメントとしてどうやって周囲のやる気を高めるか、
という話は参考になります。

個人がこれだけ読んでやる気が出る、という本ではありませんが、
やる気のメカニズムを知りたいマネジメントは読んでみてもいいか
もしれません。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆典型的な「やる気」の循環
1.大きな目的を抱いたことで現状と目的のズレを感じる
2.現状と希望のズレを感知して、緊張が発生してしまう
3.緊張が発生したことに対して「不快である」と感じる
4.不快が発生したことに対して「低減したい」と感じる
5.不快の低減のために動いているうちに実現可能な目的を見いだす
6.見いだした目的に対して、それを達成したいと感じる
7.見いだして達成したいと感じた目的が、かなえられる
8.目的がかなえられ、満足したり、リラックスしたりする
9.満足やリラックスしたら、活動が止まり、ゆるむことがある
10.活動が止まったら、より大きな目的を抱くようになる

「管理にたずさわる人が、どのような『自分の方針』を持つかによ
って、職場の構成員のはたらきかたや、職場のありかたが、変化し
ていくものである」(マクレガー)

不安というものは、それがあるからこそ、希望や活力が生まれる

前頭葉のある部位に損傷が起きると、いっさいの不安がなくなるか
わりに、いっさいの、「のちのちのこと」について、考えることが
できなくなる

個人の方針が立派であるかどうかよりも重要なのは、「自分ががん
ばる方針の本音を把握していること」

「十人十色の個性に注目して、ひとりひとりが、自分を鼓舞できる
人間になるように支援をおこなう」ということができていたのだと
したら、かなり、成果をあげることができる

「自分には、どんなふうに、ワケのわからない感情の傾向があるの
だろうか」と、自分自身の傾向を、具体的に把握することのほうが、
実際に自分を動かすものになることが多い

「人生が短いのではなく、その多くを浪費しているのだ」(『リー
ダーシップの旅』)

「高いところへは、他人によって運ばれてはならない」(『ツァラ
トゥストラはこう言った』)

「自分で切り拓いているようでも、かなり大勢のひとのお世話にな
っているもの」(『働くひとのためのキャリア・デザイン』)

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『やる気!攻略本』金井壽宏・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4903908046
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◆目次◆

まえがき
プロローグ 「やる気!」のメカニズムを知る
1.自分の「やる気!」
2.周りの「やる気!」
3.「やる気!」語録
エピローグ 自分史を語ろう
あとがき

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『ラッセル幸福論』B・ラッセル・著


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【祝1300号の名著紹介】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003364937

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本日の一冊は、アラン、ヒルティと並び「三大幸福論」と呼ばれる
B・ラッセルによる幸福論です。

最近、ビジネス書が不作続きだということと、1300号にふさわしい
本をということで、あえて古典名著を選びました。

本書を読んでいて感じたのは、最近流行のワーク・ライフバランス
は本当の時間配分だけの問題なのだろうか? 現代人が疲れている
のは、本当に仕事が忙しいからだけなのか? ということです。

じつは土井は、昨日から今日にかけて正直、疲れ切っていました。
出張帰りだったことや週末返上になったこと、楽しみにしていた韓
国行きの話がなくなったことも原因ではあります。

でも、大半はこの本に書いてあることを理解できなかったことが原
因だったのです。

本書には、現在売れているビジネス書に共通する「大前提」をくつ
がえす力があります。

知らず知らずにわれわれが陥っている価値観の罠、そこから脱却す
る良いきっかけになることは間違いありません。

不幸をもたらす退屈や疲れ、ねたみ、罪の意識、被害妄想からどう
やって抜け出すか。

著者、ラッセルの知性と慧眼に素直に頭が下がる、そんな一冊です。

普段から読書していても、これほどの名著にはなかなかお目にかか
れるものではありません。

もちろん久々に「買い」の一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間という動物は、ほかの動物と同じように、ある程度の生存競争
に適応している。だから、大きな富のおかげで、人間が努力しない
でもおのれの気まぐれを満足させられる場合は、生活に努力が不要
になったというだけで幸福の本質的な成分が奪われてしまう

将来に望みを託して、現在の意義は挙げて未来のもたらすものの中
にある、と考える習慣は有害である。部分に価値があるのでなけれ
ば、全体に価値があるはずがない

人生はコンテストであり、競争であり、そこでは優勝者のみが尊敬
を払われることになっている。こういう考え方は、感性と知性を犠
牲にして、意志のみを不当に養うという結果をもたらす

人類の罪の少なくとも半分は、退屈を恐れることに起因している

幼年時代の喜びは、主として、子供が多少の努力と創意工夫によっ
て、自分の環境から引き出すようなものでなければならない

もっと勇気があれば、心配ごとは少なくなり、したがって、疲れも
少なくなるだろう。というのも、今日、男女が苦しんでいる神経の
疲れの大部分は、意識的なあるいは無意識的な恐怖によるものだか
らである

人間の幸福を増やしたいと思う人はだれでも、賛美の念を増やし、
ねたみを減らしたいと願わなければならない

謙遜な人びとは、平生つきあっている人たちには及ばない、と信じ
こんでいる。だから、彼らは、特にねたみをいだきやすいし、また、
ねたみによって不幸になり、悪意を持つようになりやすい

◆被害妄想の適切な予防薬
1.あなたの動機は、必ずしもあなた自身で思っているほど利他的ではない
2.あなた自身の美点を過大評価してはいけない
3.あなたが自分自身に寄せているほどの大きな興味をほかの人も
  寄せてくれるものと期待してはならない
4.たいていの人は、あなたを迫害してやろうと特に思うほどあな
  たのことを考えている、などと想像してはいけない

世評というものは、世評に無関心な人びとよりも、はっきりと世
評をこわがっている人びとに対して、つねにいっそう暴虐である

シャーロック・ホームズは、ふと、通りに落ちている帽子を見つけ
て、拾いあげた。いっとき、その帽子をながめたあとで、その持ち
主は酒で身をもちくずし、妻はもう昔ほど彼を愛していない、と言
った。何げない物からこれほど豊かな興味を与えられる人にとって、
人生は退屈であるはずがない

仕事をおもしろくする主な要素は、二つある。一つは技術を行使す
ること、もう一つは建設である

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『ラッセル幸福論』B・ラッセル・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003364937
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◆目次◆

第一部 不幸の原因
第一章 何が人びとを不幸にするのか
第二章 バイロン風の不幸
第三章 競争
第四章 退屈と興奮
第五章 疲れ
第六章 ねたみ
第七章 罪の意識
第八章 被害妄想
第九章 世評に対するおびえ
第二部 幸福をもたらすもの
第十章 幸福はそれでも可能か
第十一章 熱意
第十二章 愛情
第十三章 家族
第十四章 仕事
第十五章 私心のない興味
第十六章 努力とあきらめ
第十七章 幸福な人
訳注
解説

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『人生が変わる感謝のメッセージ』中山和義・著


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【感謝を伝えればすべて変わる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479792279

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本日の一冊は、ベストセラー『大切なことに気づく24の物語』の著
者、中山和義さんによる最新刊。

※参考:『大切なことに気づく24の物語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512696/

今回は「感謝」をテーマに、人間関係がうまくいくためのポイント
を、いくつかエピソードつきで紹介しています。

冒頭で著者が述べているように、私たちは普段、大切な人になかな
か素直になれず、感謝の気持ちを伝えられないものです。

それはなぜかというと、人間には「思いこみ」や「プライド」「怒
り」があるからです(本文より)。

しかしながら、人生の問題のほとんどは人間関係によって引き起こ
されるもの。

だからこそ、私たちはこの3つの感情をクリアして効果的に感謝の
気持ちを伝えることを学ぶ必要があるのです。

「『自己主張』ではなく『自己開示』を」「一つの役割を失っても、
自分には多くの役割があることに気づく」「他人に感謝するために
は、生かされていることに感謝する」など、気づきを与えてくれる
言葉が満載。

ぜひ一度読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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大切な人といつまでも一緒にいられるとは限りません。「あのとき、
自分の素直な気持ちを伝えておけばよかった」とか、「感謝の気持
ちを伝えていれば別れることにはならなかったかもしれない」と、
大切な人を失ってから後悔しても遅いのです

自己主張では人は動かせないし、自己主張をすればするほど、自分
がイライラする

自己主張を「感謝のメッセージ」に変える

過去と他人は変えられない、変えられるのは自分と未来だけ

「自己主張」ではなく「自己開示」を

◆「感謝のメッセージ」を使って人の行動を変える5つのポイント
1.積極的に相手の話を聞く
2.事実をそのまま述べる
3.素直な感情を伝える
4.相手が行動を変えることによって引き起こされる結果を伝える
5.行動を変えてくれたことによって自分が助かった感謝を表す

自分が考えていることを明確に伝えることによって、具体的な周り
のサポートが受けやすくなります

人に何かをしてもらったり、言われたときに、「おかげで~」とい
う考え方をもっていると、自分の成長に役立ちます。自分では気が
つかない欠点に気づくことができます。その結果、自分を成長させ
ることができるのです

◆「感謝のメッセージ」を妨げる要因
1.思いこみ 2.プライド 3.怒り

特に相手よりも上の立場が与えられていると、プライドが原因で感
謝できなくなります

一つの役割を失っても、自分には多くの役割があることに気づくこ
とによって、一つの役割に対するこだわりを軽くすることができます

人の期待にある程度、応えようとするのは悪いことではありません
が、その気持ちが強すぎると自分が本当に大切にしないといけない
ことを見失ってしまう

自分の生と死を見つめられる環境に身をおくと、自分が生きている
ことに感謝ができます

他人に感謝するためには、生かされていることに感謝することが必要

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『人生が変わる感謝のメッセージ』中山和義・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479792279
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◆目次◆

第1章 人間関係でイライラするとき
第2章 相手に心を開くということ
第3章 なぜ感謝の心を伝えられないのか
第4章 「本当の自分」でつき合えばいい
第5章 感謝のメッセージを伝えよう
終 章 大切な人と大切な関係を築く6つの約束

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『ウェブ国産力』佐々木俊尚・著


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【ウェブビジネスのこれからの可能性】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150950

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本日の一冊は、毎日新聞、月刊アスキーなどを経て、フリージャー
ナリストに転身、ベストセラー『グーグル Google 既存のビジネス
を破壊する』の著者としても有名な佐々木俊尚さんが、日本企業の
ウェブ開発力を徹底リサーチした一冊です。

※参考:『グーグル Google 既存のビジネスを破壊する』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4166605011/

2ちゃんねる用検索エンジンからはじまった未来検索ブラジルの試
みやNTTドコモの「マイ・ライフ・アシストサービス」、最先端
のテキストマイニング技術など、ウェブビジネス、技術の最新動向
を紹介しており、じつにためになります。

登場する会社、技術は玉石混交であり、はたから見ても将来性のな
いものがいくつか含まれていますが、ビジネスパーソンが最新動向
をアップデートするには適した一冊です。

単に最先端の試みを紹介するだけにとどまらず、著者の視点から、
それぞれの分野にどんなビジネスチャンスがあるのか解説している
のが特徴。

読むたびにビジネスアイデアが湧いてくる、そんなエキサイティン
グな一冊です。

ドッグイヤーともマウスイヤーとも呼ばれるITの世界では、既存
のビジネスモデルが陳腐化するのは、時間の問題。

気がついたら恐竜になっていた、ということのないように、ぜひ読
んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆コモディティ化した分野の新規参入は難しい
1.他の商品より価格が安い
2.「この商品に慣れてるからこれを使おう」という習慣性
3.「店頭の目立つところにあるから買ってみよう」というとっつきやすさ
4.「こんな特典が付いている」「こんなサービスが利用できる」
  という付加価値

「いまの検索エンジンはサービスの中身はブラックボックス化され
ていて、ユーザーの情報も全部サーバサイドにあるわけでしょう。
それをサーバ側とユーザー側に分散させて、どの情報をサーバー側
に送るのかをいろいろ選べるようにすればいい」(未来検索ブラジ
ル・検索技術の開発責任者・森田中人)

ケータイはGPSとおサイフケータイを搭載したパーソナルなツー
ルであり、個人の行動をすべて把握することができる可能性を秘め
ている(中略)プライベートな情報に関しては、パソコンよりも集
積度が高いのだ

ライフログをもとにすれば、検索エンジンはより高度化できる

おサイフケータイには「トルカ(ToruCa)」という機能もあり、ト
ルカの読み取り機にケータイをかざすと、店舗や地域の情報などを
ケータイのメモリの中の「トルカフォルダ」に書き込むことができる

「われわれはアマゾンよりも高いレベルのレコメンデーションを狙
っているんです。アマゾンのように書籍やCDなどの購買履歴だけ
でなく、もっと行動を幅広く捉えられないかと考えています」
(NTTドコモ・モバイルデザイン推進室担当部長・佐藤一夫)

検索エンジンそのものではなく、検索エンジンによって得られたデ
ータをマイニングする――こうしたマイニングビジネスの方向性は、
きわめて大きな市場となっていく可能性をはらんでいる

店長日誌というテキストデータと、POSという数値データをつき
あわせると、そこで初めて「花火大会の日に弁当の売り上げが増え
ていた」という価値のある分析結果が得られることになる

人間のからだの情報も、検索システムのフィールドとして大きな可
能性を持っている

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『ウェブ国産力』佐々木俊尚・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150950
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◆目次◆

はじめに
第一章 未来検索ブラジルはグーグルの夢を「見ない」
――ベンチャー企業が創る新発想の国産検索エンジン
第二章 持ち運ぶ「ライフログ」端末、ニッポンのケータイ
――「ガラパゴスケータイ」が新たなプライバシービジネスを生む
第三章 ブログ検索でマーケティングが一変する
――検索そのものではなく、検索から得られたデータを解析するビジネス
第四章 「気づき」を与えるアーキテクチャー
――事故につながりそうな要因を検索、解析して対策を作り出すシステム
第五章 リアル世界とインターネットをつなげるウェブ国産力
――災害や健康管理をデータ化するP2Pの可能性
第六章 情報大航海プロジェクトを推進する男
――彼は何を追い求めているのか
第七章 ウェブ国産力が世界を制するために
――立ちはだかる三つのハードルを超えて
エピローグ
あとがき
引用文献

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『マイ・ドリーム』バラク・オバマ・著


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【米大統領候補・オバマの自伝】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003629

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本日の一冊は、黒人初のアメリカ大統領を目指し、先頃の「スーパ
ーチューズデー」でもヒラリー・クリントンと大接戦を演じた男、
バラク・オバマによる回想録です。

全米で100万部を超えているという注目作ですが、その期待に違わず、
思わず引き込まれてしまう内容です。

なかでも、嘲笑にさらされ、同胞である黒人女性を裏切った話や、
義理の父・ロロから学んだ教訓は、少年オバマの人間的成長を促し
たエピソードとして見逃せないところ。

黒い肌のアフリカ人と白い肌のアメリカ人を両親に持ち、幼い頃か
ら人種差別を体験。白人と黒人のはざまで揺れ動く著者の苦悩がじ
つにビビッドに伝わってくる内容です。

若くして亡くなった父の偉大さを他人の思い出話で知り、義理の父
からは社会の掟とたくましく生きる術を学ぶ。さらに、母からはき
ちんとした価値観を持つことを諭される…。

いち政治家の自伝ではありますが、その半生の教訓は、われわれが
生きる上でも、重要な示唆を含んでいます。

「強いほうがいい。強くなれないなら、賢くなれ」
「人として成長するには、きちんとした価値観を持たなければだめ」
「他人を批評する前に、自分を見つめなおせ」
「自分が散らかしたものを、他人に掃除させるな」

人間には必ずルーツがあり、その根源的な部分で情熱やこだわり、
能力を獲得する。本書を読んでいると、オバマという大人物もまた、
そのルーツゆえの賜物ということがよくわかります。

自分はどう生きるべきか。何のために生きるべきか。そんなことに
思いを馳せたくなったら、ぜひめくってみてください。

厚い本ではありますが、きっといい刺激になることと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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話題が尽きたり、話が個人的な内容に及んだりすると、何かと理由
をつけてはすぐにその場を離れた。一人のほうが気楽で、孤独が一
番の安らぎだった

「おまえの父さんから学べることが一つある。自信だ。それが成功
の秘訣だよ」

◆義理の父・ロロが教えてくれたこと
「痛みなんかに構っていられないこともある。自分が目指すところ
に辿り着くことだけを考えなきゃならないこともあるんだ」
「人は他人の弱みに付け込むんだ。国と同じだな。強い者が、弱い
者の土地を奪い取る。弱い者は強い者の畑で働く。弱い人の奥さん
が美人なら、強い人が横取りする」
「強いほうがいい。強くなれないなら、賢くなれ。そして強い者と
うまくやるんだ。でも自分自身が強いほうがいい。どんな場合でもな」

母は私によくこう言っていた。
「人として成長するには、きちんとした価値観を持たなければだめよ」

クラスには一人、別の種類の痛みを思い出させてくれる生徒がいた。
彼女の名前はコレッタといい、私が編入するまで、学年で唯一の黒
人の生徒だった(中略)「コレッタにボーイフレンドができた! 
ボーイフレンドなんだから、コレッタにキスしろよ」「ガールフレ
ンドなんかじゃないんだ!」大声で叫んだ。私はコレッタに近づい
て、彼女を軽く突き飛ばした(中略)その日はずっと、走り出す寸
前にコレッタが私に見せた失望と非難の表情が頭から離れなかった

他人を批評する前に、自分を見つめなおせ。自分が散らかしたもの
を、他人に掃除させるな。自分のことばかり考えるな

人々の夢の大きさに比例してコミュニティーは大きくなる

問題、行動、力、関心。私はこういう概念が好きだった。これらを
探っていけば、何に執着していて、何に無関心なのかが見えてくる

人をまとめたいなら、細かいことに気を取られず、もっと相手の核
心に迫らないと。人の心を動かす何かだ。そうしないと、この人に
なら協力してもいい、と思ってもらえるような人間関係は築けない

貧しさと自尊心はあまり関係がないと私は確信していた。自尊心を
持たせることより、誰もが納得できるような具体的なものに力を注
いだほうがいい

言葉と行動を一致させ、心からの願いと実行可能な計画を一致させ
ること。結局のところ、これこそが自尊心の源になるのではないか?

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『マイ・ドリーム』バラク・オバマ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003629
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◆目次◆

二〇〇四年版にむけて
まえがき
【第一部 起源 Origin】
第一章 ナイロビからの電話
第二章 インドネシア
第三章 ハワイでの再会
第四章 人種のはざまで
第五章 オキシデンタル・カレッジ
第六章 コロンビア大学
【第二部 シカゴ Chicago】
第七章 オーガナイザー
第八章 コミュニティー開発プロジェクト
第九章 雇用訓練センター
第十章 いくつもの方法論
第十一章 オウマ
第十二章 アスベスト問題
第十三章 ユースカウンセリング・ネットワーク
第十四章 希望を持つ勇気
【第三部 ケニヤ Kenya】
第十五章 ルーツを巡る旅
第十六章 父が抱えた苦悩
第十七章 サファリ
第十八章 父の故郷
第十九章 オバマ家の物語
エピローグ

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『バフェットの教訓』メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著


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【世界一の投資家からのメッセージ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198624763

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本日の一冊は、「世界一の投資家」ウォーレン・バフェットの投資
原則を、弟子と義理の娘がまとめた注目の一冊。

日本株は今も乱高下を続け、不安定な状態が続いていますが、確固
たる哲学を持ち、原理原則をストイックに守れば、恐れることはあ
りません。

まして、本書が提供しているのは、世界で最も成功した投資家で、
数多くのクライアントを億万長者にしてきたバフェットの投資哲学。

既に何冊か出ているバフェット本を読んだ方なら既知の内容も多い
と思いますが、これから学ぶ方にとっては、儲けを生み出す珠玉の
言葉がずらりと並んでいます。

言及されている内容は、投資だけではなく、ビジネスや家庭生活、
マネジメント、人を雇う際のコツなど、多岐にわたります。

「法外な買値や売値を提示することを、決して恐れてはいけない」
「愚か者でも経営できるビジネスに投資をしなさい」
「損をしたのと同じ方法で金を取り戻す必要はない」
「愚行は参加するものではなく、利用するものである」

名言家でもあるバフェットの、含蓄ある言葉が簡単に参照できる、
200ページちょっとのコンパクトな一冊。

いつでもバフェットをそばに置いておきたい人に、ぜひおすすめし
たい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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若きウォーレンは四〇ドルで三株を売却したものの、その直後に株
価は二〇〇ドルまで急騰した。彼はこの出来事から、投資における
第一の教訓を学びとった。それは「忍耐」である

法外な買値や売値を提示することを、決して恐れてはいけない

金銭を失ったとしても、それがいかに大きなものであろうと、乗り
越えることができる。しかし、信望を失ってしまったら、それがい
かに小さなものであろうと、乗り越えることはできない

愚か者でも経営できるビジネスに投資をしなさい。なぜなら、いつ
か必ず愚かな経営者が現れるからだ

どうせ同じ経営エネルギーと資本を費やすなら、貧弱なビジネスを
安物買いして魔法の接吻をするよりも、経済性にすぐれたビジネス
を適正価格で買うべきだ

成長に大量の資本を必要とするビジネスでは、たとえ株価が上昇し
たとしても、株自体の価値はけっして上昇しない

いったん品質を落としてしまったら、品質をもとへ戻しても、売上
はもとへは戻らない。なぜなら、いまや消費者の心にきざみ込まれ
ているのは、期待を裏切られたという不快な経験だからだ

損をしたのと同じ方法で金を取り戻す必要はない

有能な事業家と有能な投資家が融合すれば、億万長者が生まれる

誰かを雇おうとするときには、誠実さ、知力、実行力という三つの
資質に注目するといい

分散とは無知に対するリスク回避だ

能力の範囲内に存在する理解可能なビジネスだけを投資対象とせよ

古今東西、割に合わない買い物をして金持ちになったという話は聞
いたためしがない

愚行は参加するものではなく、利用するものである

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『バフェットの教訓』メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4198624763
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◆目次◆

はじめに
リッチになる方法と、リッチでいつづける方法
ビジネスの覚悟
恩師を持つこと
学ぶとは何か
リーダーの条件
あなたが避けるべき人々
分散投資をしない理由
規律正しさ、思慮深さ、忍耐強さ
強欲の罠
売り時と去り時
注意すべきあやまち
あなたの能力範囲
あなたが支払う価格
株式市場の愚かさを利用せよ
謝辞
訳者あとがき

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『まぐれ』ナシーム・ニコラス・タレブ・著


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【確率を知る者が勝利する】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001227

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本日の一冊は、フィナンシャル・タイムズ紙の「年間ビジネス書No.1」
に選ばれた全米で話題のベストセラー『Fooled by Randomness』の
待望の邦訳。

オビに「ウォール街のプロが顧客に最も読ませたくない本!」とあ
るように、専門家が伏せておきたい、金融市場における「まぐれ」
の実態を、不確実性科学の研究者でありトレーダーでもある著者が
思いきり暴露した本です。

著者に言われるまでもなく、人間は成功すると自分の実力だと思い
込み、失敗すると運が悪かったと思う生き物ですが、この性質が、
投資の世界ではしばしば、悲劇と虚構を生みます。

本書を読むことで読者は、いかにビジネス界でまことしやかに言わ
れていることが当てにならないものか、理解できると思います。

科学的な態度を持たずにメディアに触れることがいかに危険か説く
と同時に、情報を判断する際にリテラシーを持つことの大切さを教
えてくれる、じつに貴重な一冊です。

著者の好奇心のおもむくままに話が進められ、話があちこちに飛ぶ
ので、正直疲れることもありますが、実体験に基づくエピソードと、
物事を冷静にとらえるための理論的枠組が示された、刺激的な一冊です。

個人的には、ベストセラー『聖書の暗号』や『ダヴィンチ・コード』
をバッサリ斬ったところが痛快でした。

※参考:『聖書の暗号』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4102212213/

※参考:『ダヴィンチ・コード』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4042955037/

投資をする人は、バートン・マルキールの名著『ウォール街のラン
ダム・ウォーカー』と併せて読むことをおすすめします。

※参考:『ウォール街のランダム・ウォーカー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532352606/

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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大事に育てていかないといけない自分の財産は、心に深く根ざした
自分の知性への不信感だと私は考えている

確率とは、私たちの知識が不足していて、確実なことはわからない
と認めることであり、自分の無知を相手にするためにつくられた方
法なのだ

運の助けを借りずに得られたものは偶然に左右されにくい

どんなに成功する可能性が高くても、失敗したときに失うものが大
きすぎれば可能性の高さなんて関係ない

仕事について検討するなら、その仕事で成功した人の例ではなく、
その仕事を選んだ人の平均を考えなければいけない

予測が専門の人もそうでない人も、ほとんどの人は、北アメリカの
どこかで壊滅的な洪水が起きる可能性よりも、カリフォルニアで地
震があって壊滅的な洪水が起きる可能性のほうが高いと判断する

ボラティリティは実際の価格の動きよりもマスコミの論調で決まる

世界はどんどん複雑になり、一方私たちはどんどん単純化されたも
のにばかり接するようになる

平均的なリスク・マネジャーは、平均的なトレーダーよりもお金が稼げる

あるアイディアがいろいろな時代を経て長い間生き残ったとしたら、
そのアイディアは相対的により適応しているということだ

私たちに見えて、私たちが勘定に入れるのは勝ち残ったものだけだ。
敗れ去ったものは取り除かれている

中央値が八ヵ月だというのは、患者の五〇%が八ヵ月以内に死に、
五〇%が八ヵ月以上生きるということだ(中略)ここには非対称性
がある。死ぬ人たちはとても早く死んでいるけれど、生き延びた人
はとても長く生きている

私がずっと市場でやってきた仕事は、「歪みに賭ける」と言うのが
一番合っている。つまり稀な事象で儲けるのだ

白い白鳥を何羽見ようと、すべての白鳥は白いと推論することはできない

市場(と人生)は、勝った負けたの単純な世界ではない。負けたと
きの損失の大きさと勝ったときの収益の大きさは、まったく違って
いることがある

◆理論のあり方は二つしかない
1.検証が行われ、適切な形で否定されて、間違っていることがす
  でにわかっている理論
2.まだ反証が成功していないので、間違っているかどうかはわか
  らないけれど、間違っていることが証明される可能性のある理論

芸術家や芸術家の集団が描いた絵を大量にコンピュータに取り込ん
で、彼らの絵に共通する特徴を(何十万という特徴の中から)一つ
見つければ陰謀論なんて簡単につくれる

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『まぐれ』ナシーム・ニコラス・タレブ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478001227
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◆目次◆

はじめに 知識を真に受けてはいけない
改訂第二版での謝辞
各章の要約
プロローグ 雲に浮かんだモスク
第I部 ソロンの戒め 歪み、非対称性、帰納法
第1章 そんなに金持ちなら頭が悪いのはどうしてだ?
第2章 奇妙な会計方法
第3章 歴史を数学的に考える
第4章 たまたま、ナンセンス、理系のインテリ
第5章 不適者生存の法則 進化は偶然にだまされるか?
第6章 歪みと非対称性
第7章 帰納の問題
第II部 タイプの前に座ったサル 生存バイアスとその他のバイアス
第8章 あるいはとなりの億万長者でいっぱいの世界
第9章 卵を焼くより売り買いするほうが簡単
第10章 敗者総取りの法則 日常の非線形性
第11章 偶然と脳 確率をわかるのに不自由
第III部 耳には蝋を 偶然という病とともに生きる
第12章 ギャンブラーのゲンかつぎと箱の中のハト
第13章 カルネアデス、ローマへきたる 確率論と懐疑主義
第14章 バッカスがアントニウスを見捨てる
エピローグ ソロンの言うとおり
あとがき シャワーを浴びながら振り返る
第一版での謝辞
訳者あとがき
図書館へ行く 参考文献
図書館へ行く 付注
索引

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『「成功する営業マン」になる! ハシゴ大作戦』マーカス・シャラー・著


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【営業マンのためのマーケティング入門】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062141353

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本日の一冊は、できる営業マンがやっているマーケティングノウハ
ウを、ビジネスコンサルタントの著者が説いた一冊。

既にマーケティングを広く学んでいる人にとっては、既知の内容が
多く、食い足りないかもしれませんが、これからマーケティングや
ビジネスを学ぶ人にとっては、わかりやすい入門書だと思います。

とくに、「この市場の客は、われわれが「解決策」を提供できる
「問題」を抱えているか? その「問題」は手数料を支払ってもい
いと考えるほど大きいか? またこの客には手数料を支払う力があ
るか?」にはじまる一連のチェックポイントは、これから起業した
い方、新規事業を手掛ける方にとって、じつに有益な内容です。

マネジャーにとっても、下手な教育を施すぐらいなら、このチェッ
クポイントを見せた方が、よっぽど部下が優秀なビジネスパーソン
に育つと思います。

営業マンに向けて書かれてはいますが、じつはビジネス、マーケテ
ィングの王道を説いた、良質な入門書だと思います。

若いビジネスパーソンの基本書として、ぜひ押さえておきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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客がうちを使ってくれるのは、うちなら問題を解決できると思うか
らだろう?

きみに必要なのは、プロセスをハシゴのようにいくつもの段階に分
けることだ。一段ずつ上るなら楽だし、大勢のひとがやってみよう
と思うだろう

◆知らない人をお得意様に変える方法
1.お客さんになってくれそうなのは「どんなひとか」を明確にし
なくてはならない
2.きみはただのセールスマンではなくてアドバイザーだと、自分
を「差別化」しなくてはいけない
3.相手と「個人的な関係」を築く

「問題」の見方が共通しているお客さんを対象とするなら、マーケ
ティングの効率は向上する

ひとはスペシャリストを雇いたがる――スペシャリスト、つまり顧
客のことを誰よりもよく理解し、具体的なニーズに応じるというビ
ジネスである

この市場の客は、われわれが「解決策」を提供できる「問題」を抱
えているか? その「問題」は手数料を支払ってもいいと考えるほ
ど大きいか? またこの客には手数料を支払う力があるか?
われわれにはこの市場でライバルより優位にたてるような経験があるか?

自分はどれほど優秀かなんてしゃべりまくるよりも、自分には何が
出来るかを、具体的に示すほうがいいに決まっている

ソフトな提案には、多くの反応が返ってくる可能性がある

お客さんにとって、次の段は楽に上れるものでなくてはいけない

きみの会社のことをどうやって知ったか? 広告か、メーリングリ
ストか、口コミか? そのルートごとに分類してみれば、マーケテ
ィングのどの部分が成功し、どの部分は効果がなかったかがわかる

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『「成功する営業マン」になる! ハシゴ大作戦』マーカス・シャラー・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062141353
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◆目次◆

はじめに
序 章
第1章 お客さん獲得目標
第2章 市場を絞る
第3章 提案
第4章 広告
第5章 お客さんデータ
第6章 フォローアップ
第7章 サクセス・ストーリー
得するヒント
訳者あとがき

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『働く理由』戸田智弘・著


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【名言に学ぶ仕事論】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595654

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本日の一冊は、ライター&キャリアカウンセラーの戸田智弘さんが、
古今東西の名言から、働くヒントを探し、紹介したベストセラー。

ユニークなのは、戦国武将や作家、スポーツ選手など、そのバリエ
ーションが広く、さらには引用元にブログまでが含まれているという点。

まさに仕事に役立つ言葉ならなりふり構わず引っ張り出してきてお
り、それが本書の特徴につながっています。

たくさんのヒントが散りばめられた一冊ですが、仕事に対する理想
と現実のバランスがじつにいい。

「好かぬ事ばかりして、苦を見て暮らすのは愚かな事なり」と『新
篇 葉隠』からの引用があったかと思えば、「問題は妥協しても理
想を捨てないこと(板倉聖宣)」と続く。

また、「仕事が楽しいのは、お客様のニーズにさえ合っていれば、
いくらでも自分のやりたいようにできるからだ」「ポイントは、人
がしている仕事を見るのではなく、仕事をしている人を見ること」
など、仕事選びのヒントもかなり盛り込まれています。

20代の頃は、とかく職業選択に悩み、目の前の仕事の退屈さに押し
つぶされそうになるものですが、そんな時こそ本書を手にとっても
らいたい。

きっと生きるヒントが見つかることと思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間の一生は誠にわずかの事なり。好いた事をして暮らすべきなり。
夢の間の世の中に好かぬ事ばかりして、苦を見て暮らすのは愚かな
事なり(山本常朝)

好きと相性って何が違うのだろうか? それは「好き」や「嫌い」
は頭で考えることであるのに対して、「自分に合う」「合わない」
は肌で感じることという点だ

多くの若者を見ていると、「妥協したくない」ことが先行して、
少し困難にでくわすとすぐに理想を捨ててしまうことが多いようです。
理想を捨ててしまえば妥協もなにもなくなってしまいます。
問題は妥協しても理想を捨てないことなのです(板倉聖宣)

あんまり今の自分のやりたいことに凝り固まってしまうと、自分も
まだ知らない、本当の自分のやりたいことを、見のがしてしまう
(玄田有史)

自分のやりたいことと、お客様のやってほしいことは、まず一致し
ないと考えたほうがいい。私も、やりたいことがあって起業したわ
けではなく、やりたいようにやりたくて起業した。(中略)今、猛
烈に仕事が楽しいのは、お客様のニーズにさえ合っていれば、いく
らでも自分のやりたいようにできるからだ(木村志義)

ポイントは、人がしている仕事を見るのではなく、仕事をしている
人を見ることだ

勇気、希望、忍耐。この三つを抱きつづけたやつだけが、自分の山
を上りきれる。どれひとつが欠けても事は成就せんぞ(宮本輝)

生きるとは選択することだ。選択しないことは、実は自分の人生を
生きていないということ

人生は見たり、聞いたり、試したりの三つの知恵でまとまっている
が、世の中の技術者たちは見たり聞いたりばかりで一番重要な”試
したり”をほとんどしない(本田宗一郎)

自分はこういう生き方だけはしたくない。この方が、具体的な答え
を、はるかに出しやすい(色川武大)

95%の仕事を完璧にこなせた人間だけが、その次の5%の仕事に進める

自分のまわりをどういう人間で固めるか、言い換えれば、どういう
人間と一緒に仕事をするかは非常に大事だ

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『働く理由』戸田智弘・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887595654
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◆目次◆

はじめに
1.「好き」を仕事にする
2.「好き」と「相性」
3.「やりたいこと」って何だ?
4.20代はいろいろ試してみる
5.偶然を創りだす
6.「やりたくないこと」を考える
7.会社を辞めたい
8.急がば、回れ
9.夢をかなえる
10.才能って何?
11.日本人の生き方
12.何のために働くのか?
13.人生の標準モデルが消えた
14.21世紀の仕事論

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『社員稼業―仕事のコツ・人生の味』松下幸之助・著


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【経営者の視点を持つために】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569563066

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本日の一冊は、経営の神様・松下幸之助が、サラリーマンに経営者
マインドを持つことの重要性を説いた不朽の名著。

先日、ベストセラークラブの取材でPHPの「THE21」編集部を取材し
た時に編集長にご紹介いただいたもので、さっそく読んでみました。

冒頭に書かれているように、著者の主張は極めてシンプルです。

いわく「今日の会社の社員は、会社の社員という考えに徹すること
はまことに結構だけれども、単に会社の社員に徹するという考えだ
けであってはならない」

「もし、社員稼業に徹するならば、たとえば命じられただけの範囲
で仕事をすませるということは、私はできないと思います」。

これこそがまさに仕事を楽しむための心構えであり、松下はこれを
全社員に浸透させたからこそ繁栄したのだ、ということがよくわかります。

取引先も含め、松下のために働くすべての人に配慮する、自らの一
挙手一投足が、すべて一般大衆とつながりをもっている意識を持つ
など、参考になる教えがいくつも散りばめられています。

なかでも感銘を受けたのは、松下幸之助が他社の有望な社員にほれ
込んだ時の話。松下は決して裏から「引き抜く」のではなく、他者
の社長に堂々と申し出て、もらいうけたというのです。

いわく「われわれは実業人であると同時に、やはり紳士でなくては
ならない」。

松下幸之助の正々堂々としたビジネスのやり方や、ビジネスマンと
してのモラルは、現在の拝金主義社会日本に決定的に欠けているものです。

経営者が正々堂々と仕事をしている姿を見せることで、従業員がそ
の気持ちに応えようと頑張る。その結果、素晴らしいアイデア、商
品が生まれ、社会が繁栄していく。

その本来のあり方に立ち返る、良いきっかけとなる一冊ではないでしょうか。

スーパーで食品を買う時に、賞味期限や産地が信用できない、ギョ
ーザに殺虫剤が入っていないかどうか不安…。

こんな社会もう懲り懲り! という方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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素直な心でものを見ますと、物事の実相がわかるのではないか、ほ
んとうの姿がわかるのではないか

「なんとなしに、他の仕事ができないからこれをしているのだ」、
こんなことをいう人がかりにあるとすれば、けしからんな、という
感じがするのです。それは「あなた自身のためにけしからんではな
いか。また社会のためにもけしからんではないか。あなた一人とい
うものは、社会にとって尊いものだ。その尊いあなた自身を、もっ
と生かさないようでは困る」ということがいえると思います

自分はこのような運命に生まれてきたのだ、だから、これに素直に
従ってやっていこうとなれば、その素直に従ってやっていこうとい
うその気力というものは、非常に強いものだと思うのです

素直な心になりたいというだけでも三十年たたないと一人前になれ
ない。そういうことが、すべてにあてはまると思うのです

新しい人間観に立って、政治、経済その他一切の物を考えなくては
いけない。そうでなければ結局は、文明が進めば進むほど、災害が
多くなってくるのではないか、というように思われてならないのです

お互いの一挙手一投足は、ぜんぶ一般大衆とつながりをもっている
のです。そのつながりに対する責任感というものを自覚しているか
どうかということです。

とにかく縁あって結ばれたのですから、よそへ行って愚痴をいわず
に、うちで愚痴をいってください。よそへ行ったとき、「松下電器
はいいところだ」といってもらいたい

社員がそういうように、社長、あるいは専務、常務というような首
脳者の苦労がわかることが非常に大事な問題である、と同時に、社
長や、会社の幹部が、みなさんの立場に対して理解を持ち、そして
みなさんの働きに対して、ご苦労に対して、大いに感謝する――こ
ういうようなことに双方が成功しますと、どんな事業でも成功する

少しでも不純な心をもって競争に打ち勝とうとすることは断じてあ
ってはならない(中略)われわれは実業人であると同時に、やはり
紳士でなくてはならない

自分の個性というものを無視して、自分はこういうことをしたなら
月給もよけいくれるだろう、こういう地位になったらおもしろいだ
ろうという欲望から出発した判断は、自己の適性に反する場合が多い

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『社員稼業―仕事のコツ・人生の味』松下幸之助・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569563066
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◆目次◆

まえがき(旧版)
社員稼業ということ――序にかえて
一話 生きがいをどうつかむか
二話 熱意が人を生かす
三話 心意気を持とう
四話 何に精魂を打ち込むのか
五話 若き人びとに望む
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