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『100年予測』ジョージ・フリードマン・著 vol.1926


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【2100年の世界を予測する】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/415209074X

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本日の一冊は、世界の一流企業からアメリカ政府機関、外国政府までをクライアントとするインテリジェンス企業、別名「影のCIA」ことストラトフォーの創設者が、これから100年の世界を予測した一冊。

「未来について唯一確信をもって言えるのは、そこでは常識が通用しなくなるということだけだ」と著者も言っているように、ここで書かれていることは必ずしも当たらないと思いますが、注目したいのは、本書が地政学に基づいた考察であるということ。

地政学というのは、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を大局的な視点で研究するもので、ここで記されているアメリカの状況は、塩野七生さんが『海の都の物語』で紹介したヴェネツィア共和国の事例とも通じるものがあります。

※参考:『海の都の物語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101181322/

地政学的に見れば、現在衰亡が始まっていると見られるアメリカの体制は盤石であり、逆に期待されている中国の未来は暗い。

本書によると、「アメリカの支配はまだ始まったばかりであり、二一世紀はアメリカの世紀になる」というのが著者の見方です。

2050年に日本、トルコ、ポーランドが力を蓄え、アメリカと全面戦争、まではいいのですが、やがて宇宙戦争、2100年にメキシコがアメリカと覇権を争う、というところになると、ややSFチックになってきます。

にわかには信じられない予測ですが、一部、労働力不足の問題や新エネルギーの問題、女性の意識の変化などはビジネスにも役立つ情報だと思います。

国を企業と置き換えると、本書は戦略思考のトレーニングに最適の読み物であり、普段とは違うフレームワークで競争を考える、いいきっかけになります。

読み物としてもなかなか面白いので、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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戦争の全当事者が多くの明らかな理由から、炭化水素燃料(石油、石炭、天然ガスなど)に代わる、新しい形態のエネルギーを求めるだろう

今世紀前半に、先進工業国は人口破綻のせいで深刻な労働力不足に悩まされるようになる

素人目には、チェスの初手は二〇通りの指し方があるように思われる。だが実際に指される手はそれよりずっと少ない。ほとんどの手が、すぐに敗北をもたらす悪手だからだ。チェスがうまくなればなるほど、自分の選択肢を深く理解するため、現実に指せる手は少なくなる

アメリカの巨大な経済規模を考えると、その人口密度が依然として国際水準より低いことは興味深い。世界全体の人口密度は、一平方キロメートルあたり四九人である。日本の人口密度が同三三八人、ドイツが二三〇人であるのに対し、アメリカはわずか三一人に過ぎない

アメリカは戦争はしたが、本土を戦火にさらしたことは一度もない。アメリカの軍事力と地理的現実が、経済的現実を生み出したのである

マハンは著書『海上権力史論』の中で、マッキンダーに対する反論を述べ、海洋の支配こそが世界の支配であると論じている(中略)海洋列強国はつねに非海洋国の隣国より豊かなのだ

南米の地図から通過不能な部分を取り除いてみると、大陸の端から端までを支配する強国が現われるはずがないことが分かる

一方では「アメ」の戦略により、海軍を持たない国に海洋へのアクセスを確保してやる。もう一方の「ムチ」の戦略では、仮想敵国を地上戦を主体とした紛争に釘付けにして、陸軍の兵力や戦車で軍事予算を吸い上げ、海軍に投入できる予算をほとんど残させない

産業の高度化とともに、子どもの経済的価値は低下した。子どもは経済的に役立つ存在でいるために、学校に行って学ばなくてはならなくなった。子どもは家族の所得を増やすどころか、金食い虫になった

女性が出産と育児に費やす時間が減少するにつれて、五〇年前と比べても男性への依存度は著しく低下している

一人あたり国民所得は確かに重要だ。だが国際的な影響力にとっては、経済全体の規模の方がより一層重要である。貧困は確かに問題だが、軍事関連費に充当できる原資の規模を決定するのは、経済規模なのだ

中国は「島国」である。もちろん四方を海に囲まれているわけではないが、通過不能な地形や荒れ地に囲まれており、他の地域から事実上隔離されている

ユーラシアは「密猟者の楽園」になる

二〇一〇年代から二〇二〇年代になると日本は中国にかつてと同じ誘惑を感じるようになる。中国の地方に何らかの形の支配体制を確立すれば、移民受け入れに伴う社会的、文化的代償を払わずに、人口問題を迅速に解決することができる

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『100年予測』早川書房 ジョージ・フリードマン・著
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◆目次◆

序 章 アメリカの時代とは何か
第1章 アメリカの時代の幕開け
第2章 地震─アメリカの対テロ戦争
第3章 人口、コンピュータ、そして文化戦争
第4章 新しい断層線
第5章 二〇二〇年の中国─張り子の虎
第6章 二〇二〇年のロシア─再戦
第7章 アメリカの力と二〇三〇年の危機
第8章 新世界の勃興
第9章 二〇四〇年代─戦争への序曲
第10章 戦争準備
第11章 世界戦争─あるシナリオ
第12章 二〇六〇年代─黄金の一〇年間
第13章 二〇八〇年─アメリカ、メキシコ、そして世界の中心を目指す闘い

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