2009年10月17日
【心を軽やかにする方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199579
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本日の一冊は、オスカー・ワイルド研究を専門とする英文学博士で、研究書『Oscar Wilde and Class』が大英図書館やオックスフォード大学図書館に所蔵されているというグレース宮田氏による一冊。
中産階級出身、同性愛者、外国人というハンディを背負いながら、英国ヴィクトリア朝時代の社交界で独自の地位と世界を確立した作家・戯作家のワイルド。
本書では、そのワイルドの個性あふれる名言を引きながら、自分の心を自由にする秘訣を指南。
「お客様を気遣っていると思い込んでいる人ほど、押しつけがましく、不快感を与える」
「友人の苦しみに共感するのは誰でもできるが、成功に共感するには、きわめて優れた資質を必要とする」
「あの人は聖人君子のようだ、と感じたら、その人の過去を疑ってみよう」
など、一見穿ったものの見方ながら、人間の真実を突いたコメントが目を引きます。
なかでも、「昨今はみな、ありとあらゆるものの値段を知っていて、ものごとの価値は何も知らない」というコメントは痛烈。
社交界で愚かな人間を見続けてきたワイルドならではの、批判精神にあふれた名言だと思います。
通常の価値観で読むと、そのシニカルな視点に驚くかもしれませんが、人生をしなやかに生きようとするなら、こういう考え方も、頭
の片隅に入れておいていいと思います。
ワイルドの名言・処世術。ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「もしもあなたが、誰かをもてなすときに普段より“よそゆき”の食器を使ったり、見栄を張る傾向があったら、考え直したほうがよい。往々にして自分でお客様を気遣っていると思い込んでいる人ほど、押しつけがましく、不快感を与えることがある」(ワイルド)
他人が書いたものを義務感で読む暇があったら、自分の日記を読んでいるほうがよほどよい。なぜなら他人が書いたものは、あなたのことなどこれっぽっちも考慮していないからである
知識欲は素晴らしいが、それを自分に向けるのは、やめたほうが賢明であろう
「経験とは誰もが過ちに名づけるもの」(ワイルド)
人生、本当に素晴らしい方々ばかりに恵まれて、本当に感謝しています、という人がいたら、それはいやな人間や邪魔な人間は踏み潰すか切り捨ててきた、ということと考えたほうがよい
「賢い人間は、自分自身に対して矛盾している」(ワイルド)
「その人の過去こそ、その人そのもの。人を判断する方法は、それしかない」(ワイルド)
「どうでもいい人には、つねに優しくできるものである」(ワイルド)
本当に突き落とされたり、理不尽な目に遭ったりする前に、「誰を敵にする」のかを、しっかり見極めて、公言することが大切
「昨今はみな、ありとあらゆるものの値段を知っていて、ものごとの価値は何も知らない」(ワイルド)
「友人の苦しみに共感するのは誰でもできるが、成功に共感するには、きわめて優れた資質を必要とする」(ワイルド)
あの人は聖人君子のようだ、と感じたら、その人の過去を疑ってみよう。やたらと慈善の話をしたり、「世のため人のため」を口癖にしている人はいないか。いまは素晴らしい人に見えるかもしれないが、何のことはない、過去の罪滅ぼしをしているだけなのである
「ひどい芸術家はいつもお互いの作品を誉めあっている」(ワイルド)
「本当に魅力的な人たちは、二種類しかいない。すべてを知っている人たちと、まったくの無知な人たち」(ワイルド)
「この世には二種類の悲劇しかない。欲しいものが手に入らないことと、欲しいものを手に入れること」(ワイルド)
「人生は決して公平ではない──我々にとっては、それはよいことではないのか」(ワイルド)
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『オスカー・ワイルドに学ぶ人生の教訓』サンマーク出版 グレース宮田・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763199579
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◆目次◆
第一章 自分自身
第二章 人間関係
第三章 男と女
第四章 人生
第五章 道徳
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