2008年10月20日
【広告を超えるテクノロジーとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797348844
[エラー: asin:4797348844 というアイテムは見つかりませんでした]
本日の一冊は、時事通信社の編集委員であり、好評を博した『次世代広告テクノロジー』の共著者でもある湯川鶴章さんが、これからの広告の変化と、広告にとってかわるだろうテクノロジーを紹介した一冊です。
※参考:『次世代広告テクノロジー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797340193/
ウェブ解析のOmniture、SaaS型CRMのSalesforce.com、広告配信のDoubleClickなど、最先端を走る企業のサービスと事例を紹介しながら、今後広告がどう変容していくのか、そのシナリオを描いています。
ショッピングカートにまで進んでいながら購入を中止したユーザーにどうやってアプローチするか、効率的な広告出稿を行う新たなプラットフォームとは何なのか、じつに興味深いトピックが並んでいます。
リアルの店舗とデジタルサイネージの組み合わせ、広告のマーケットプレイス化、そしてアマゾン、グーグルなどの主要企業の今後の動向などは、じつに刺激的な情報で、読んでいるだけでインスパイアされます。
今後、広告ビジネスにどんなチャンスがあるのか。また、各社が提供するサービスを使ってどんなマーケティングが可能になるのか。
メディア、広告関係者はもちろん、中小企業経営者、マーケターにとっても見逃せない情報が満載です。
ぜひ読んでみてください。
————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————
マスメディアを資金的に支える広告ビジネスの今後を理解せずにマスメディアの未来を理解するのは不可能
企業から消費者に発するメッセージは、細かなターゲット層向けにいくつも用意され、受け手にとってよりパーソナライズされたものに変化していく。それは広告というより販売促進に近いコミュニケーションになり、クリエイティブよりテクノロジーが重要になる
企業の業績は、消費者とのコミュニケーションをうまくできるかどうかで左右されるようになる
行動ターゲティングとは、たとえば、自動車の新しいモデルに関する記事ばかりを読んでいるユーザーは自動車購入を検討している可能性があると判断し、そのユーザーには自動車会社の広告を表示するというように、ユーザーのネットサーフィンの履歴から属性を判断する技術だ
「携帯電話とテレビは利用者層が異なるので、携帯電話サイトがテレビ広告を打っても効果はない」というのがネット業界では定説だったが、モバゲータウンはあえてテレビ広告を打った。その結果、モバゲータウンの広告収入が急増した
過去の例を見る限り、大きな歴史的変化の局面では、テクノロジーを使って多くの人間の力を引き出す手法を用いた者が成功してきた
DoubleClickの広告配信サーバーには「viewthrough」と呼ばれる機能がある。特定のユーザーを追跡して同じ広告を何度見たかを把握できる機能だ。一方でOmnitureのウェブ解析ツール「サイトカタリスト」は、特定のユーザーがどの広告経由でECサイトに来て商品を購入したのかを把握できる。この2つのシステムを連携させることで、特定の消費者が購入に至るまでウェブ上で同じ製品の広告を何度目にしたかがわかる
広告マーケットプレイスは、日本でも始まっている。日本には、ドリコムが運営する「スペースハンター」、広島のウェブ制作会社デ
ジタライズの「Pitta!」などの広告マーケットプレイスが存在し、「ロングテール広告」と呼ばれるような中小・零細サイトの広告枠を中心に取り扱っている
「客を逃さないような場所、たとえばエレベーターの中や病院、歯医者の待合室。あとはカジノやバー、スポーツ競技場などもデジタルサイネージの広告効果が高い」(マノロ・アルマグロ)
店舗は最後のマスメディアになる
————————————————
『次世代マーケティングプラットフォーム』湯川鶴章・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797348844
————————————————
◆目次◆
はじめに
序章:広告の「終焉」と「周縁」
Chapter1 広告からテクノロジーへ
Chapter2 ネットに拡大するマーケティングプラットフォーム
Chapter3 リアルとネットの融合1 デジタルサイネージ
Chapter4 リアルとネットの融合2 モバイルウェブ
Chapter5 そして覇者なき市場へ
Chapter6 次世代マーケティングプラットフォームの課題
Chapter7 メディアと広告そしてすべての企業の未来
おわりに
参考文献+ウェブサイト
[エラー: asin:4797348844 というアイテムは見つかりませんでした]
2008年10月20日
【世間の物差しから逃れれば楽になれる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087204359
[エラー: asin:4087204359 というアイテムは見つかりませんでした]
本日の一冊は、仏教を中心に宗教をわかりやすく説くことで知られるひろさちやさんが、ストレスフルで世知辛い現代社会をどう生き抜けばいいのか、そのヒントを示した一冊。
われわれは、学生であれば偏差値や点数、社会人であれば地位やお金など、さまざまな物差しで判断されるわけですが、著者よれば、こういった物差しにしたがって生きること自体が生きにくさにつながっているようです。
つまり、親も子どもも世間の評価基準の奴隷になる。だからこそ、親はわが子をありのままに受け入れることをせず、子どもを相対的に測るようになって、おかしなことになっているわけです。
著者の言葉を借りれば、「子どもの取った70点という点数は宝物です。それを、お母さんの<平均点以上を取ってほしい>と思う欲望が化け物に変えてしまう」。
無批判に他人の評価基準を受け入れることの恐ろしさがひしひしと伝わってくる文章です。
では、われわれは、どうしたら楽に生きることができるのか。
本書には、まさにその「楽に生きる」ための考え方が書かれています。
感謝の心によってすべてを宝物に変えること、自分の精神的な「逃げ場」を確立すること、世間の物差しのほかに、もう一つの物差しを持つこと…。
真に受けすぎて経済的弱者になってもいけませんが、今、この時間を幸せに生きるために、とても大切なことが書かれています。
ぜひ読んでみてください。
————————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
————————————————————
現代日本社会においては、人間はすべて商品価値で測られるようになりました。だから親はわが子の教育を、その子の商品価値を高めることだと思ってしまいます
感謝の心があれば、すべてが宝物になります。欲深い不満の心だと、何を貰っても化け物になるのです。「舌切り雀」の話は、そのような見方を教えているのです
子どもの取った70点という点数は宝物です。それを、お母さんの<平均点以上を取ってほしい>と思う欲望が化け物に変えてしまうのです
世間を気にすると世間の奴隷になる
インチキ宗教というのは、ご利益信仰の宗教です。この宗教を信じると金が儲かりますよ、病気が治りますよ、と現世利益を謳って信者を集める宗教、あれはインチキ宗教です。いいですか、金が儲かって人間は幸福になれるとはかぎりませんよ
暑さになりきれば暑さは苦でない
一種の、――心理空間――をつくります。そこには誰も入って来ることができない、あなただけがそこで楽しむことのできる世界です
商品として売られる人間は奴隷ですよ。そのことを忘れているのです、現代の日本人は
わが子の所有権はわたしにはない
世の中の物差しはご都合主義なんです。世の中には強者と弱者があって、強者に都合よく出来ているのが世の中の物差しです
世間の物差しのほかに、もう一つの物差しを持つことです
迷いを他人に相談してはいけません。他人に相談することは、世間の物差しに依ろうとしているのです
どだい日本人は、家族のあいだでの会話がありません。家庭というのは、「砦」なんです。イギリスには、――家は城なり――という法諺があるそうです
思うがままにできないことは、思うがままにしようとしないこと
欲望を充足させるとますます肥大化する
人生を味わいつつ生きる。それこそがすばらしい生き方
————————————————
『「世逃げ」のすすめ』ひろさちや・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087204359
————————————————
◆目次◆
I 「世逃げ」のすすめ
II 「デタラメ」哲学
III 「あきらめ」思考
IV 「いい加減」実践
あとがき
[エラー: asin:4087204359 というアイテムは見つかりませんでした]