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『企業分析力養成講座』山口揚平・著


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【企業の本質を見抜く9つのポイントとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534044496

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本日の一冊は、ベストセラー『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』の著者であり、M&Aのプロフェッショナル、山口揚平さんが、企業の本質的価値を見抜くための9つのポイントを提供した、注目の一冊。

※参考:『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000813/

まだまだ低水準にとどまる株式市場を見て、今こそ仕込み時、とチャンスをうかがっている投資家にとっては、銘柄選びの参考になる、貴重な一冊です。

著者いわく「数字は『結果』にすぎない。その結果を生み出す『原因』、つまり、ビジネスに目を向けて初めて、実務に役立つ知識を得たといえる」。

ではどのようにして、一介の投資家に過ぎないわれわれが、そのビジネスの本質を見極めるのか。

本書には、長年M&Aの現場で企業価値評価に携わってきた実務家の著者ならではの視点と、分析方法が紹介されています。

スターバックス、三菱地所、ビックカメラ、ミクシィ、任天堂など、計9つの企業を順に分析すると、「企業を分析する9の視点」がすべて学べるように設計されており、かなり実践的なテキストです。

投資家ならずとも、プロがどうやって決算書を見ているのか、という視点、そしてどうやって株価が吊り上げられるのか、というロジックは知っておいて損はありません。

数字が読めるビジネスマンになるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「投資をするにあたり、我々が知りたいのは2つだけだ。1つは、この会社を動かすメカニズム、つまり会社の価値の源泉は一体何かということ。もう1つは、この会社の妥当な”値段”である。それだけだ」(クライアントから著者への言葉)

企業の価値とは、そこに関わる人々の多種多様な価値観の精妙なバランスの上に構築された高度な組織体系であり、組織の内部に長年にわたり蓄積されたオペレーションのノウハウや文化であり、そして卓越したマネジメント陣によって構築された事業戦略の精度の高さと、その結果として行なわれる短期効率的かつ長期効果的な資源配分の集大成なのである。それらは数字に表れてこない

実はスターバックスジャパンの分析においてもっとも考慮すべきはその事業構造ではなく、米国本社との関係がもたらす業績配分の問題である

◆事業の価値を評価する3つの方法
1.資産が生み出す収益やキャッシュフローをもとに、事業の価値  を分析する(フローを見る)
2.貸借対照表に載っている資産の価値を分析する(ストックを見る)
3.同じような業態の会社と比較する

事業に使っていない固定資産は、詳細は有価証券報告書の「附属明細表」を見ればわかる

売上の伸びに応じて設備投資や運転資金が必要になるような業界は、キャッシュフロー創出の観点からは要注意

家電小売業界には、「40%ルール」という、資本を40%以上持つことで共同仕入れができる仕組みがあるため、まさに大が小を飲み込む吸収合併が連発されることになる

かの有名な投資家ジョン・テンプルトン卿は、1970年代にセブン-イレブンに投資して高いリターンを達成したという。彼は、セブン-イレブンを小売業ではなく「不動産業」だと捉え、そして情報産業だと考えた

JR東日本の将来の発展可能性を占うのはむしろ「運ぶ」だけではなく、その上にどのような収益を積み上げられるか、ということになる

任天堂の事業の収益性(詳しく言えば、税引後投下資本営業利益率)は、直近期こそWiiのヒットで12%前後まで上がったものの、平均的には8%程度で推移している。そうすると資本のコストが8%で、事業のリターンが同じ8%ということで、差分の儲けはゼロということになる。事業がいくら儲かっても資本のコストが高ければ企業が価値を創造したことにはならない

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『企業分析力養成講座』山口揚平・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534044496
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◆目次◆

ガイダンス
case1 スターバックス コーヒー ジャパン
case2 三菱地所
case3 創通
case4 ビックカメラ
case5 GABA
case6 JR東日本
case7 横浜銀行
case8 ミクシィ
case9 任天堂

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