2008年5月21日
第14回BBM大賞
◆第1位 『最小の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術』
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徹底した仕組み化により、5つの会社を経営しながら仕事は毎朝2時間で片づける、週末はサーフィンを欠かさないライフスタイルを貫く著者が、その仕組み化の秘密を明かした、注目の一冊。
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タイトル通り、現場のマネジャーのための手引書。課長の心得から、人身掌握術、社内政治、部下の褒め方・叱り方、仕事に没頭させる方法まで、詳細に指南しています。
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名講演家として知られる、アントレプレナーセンター代表、福島正伸さんによる待望の講演集。「毎回同じだけど、毎回同じところで泣いてしまう」と評判の感動のストーリーがついに本になりました。
◆第5位 『案本 「ユニーク」な「アイディア」の「提案」のための「脳内経験」』
2008年5月21日
【】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447876106X
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本日の一冊は、シリーズ1400万部の大ベストセラー『メガトレンド』の著者、ジョン・ネスビッツが、未来を読むための「11の法則」を公開した一冊。
※参考:『メガトレンド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837953670/
2年前に出された『メガトレンド2010』は、正直内容が薄く、非科学的でしたが、こちらは本家本元、ネスビッツによる著作。
未来を読み解く鋭い視点と教養にあふれた、読み応えある一冊です。
「変わらないもののほうが多い」
「未来は現在に組み込まれている」
「変わるか否かは利益次第」
「足し算は引き算の後で」
本書では、こうした未来を読み解くための原理原則が全部で11個示され、それぞれの視点で時代をとらえ成功した偉人たちの例が紹介されています。
背面跳びを開発し、走り高跳びの歴史を変えたフォスベリー、決して発表を急がずベストタイミングで『種の起源』を出版したダーウィン、日本人がマスクをつけているのに気づき、日本進出で莫大な富を手にしたアフラックのエイモス…。
時代の変化に伴うチャンスをとらえ、成功した人たちの例がたくさん出ており、まさに「ビジネスの成功事例集」です。
「自分は未来予測なんて興味ないよ」と言っている方にも、ビジネス・投資で成果を上げるための考え方が満載です。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「ビジネスで唯一、確かなことは、変化することである」は事実ではない
未来を予想する最も確かな方法は、現在を見つめることである
記事スペースが限られているからこそ、新聞は社会変化の偉大な監
視者たりうる
ビジネスや政治、私生活では、個人的なプライドがからむと、言葉
と事実に大きなズレが出る。これは隠れた問題である。だまされて
はいけない。ゲームのスコアをチェックすることだ
大惨事の場合、当初の数字は当てにならないことが多い。信頼でき
る報告があるまで待つのが賢明である
正しくあらねばならないということが学習と理解の妨げになる
未来を明らかにしたいと思う人々は、ほぼ全員がパレードの先を行
きすぎる。少し制御したほうがいい
人は自分の得になると気づけば変化を受け入れるものだ
物事は、常に予想より遅く起きる
未来の姿を求めるなら、問題を解決する者ではなく、チャンスを生
かす者を探し、その人に賭けることだ
足し算は引き算の後で
現在、美術や建造物から高級ファッションやありふれた商品のデザ
インにいたるまで、視覚に訴えるものがこれまでになく幅を利かせ
ている。それはMTVの世界であり、視覚による語りが文学の語り
を圧倒する世界である
トスカーニは言う。「私たちがやっているものすべてが衝撃や勇気
にかかわることだ。それこそがベネトンを築いたのだ」
スウォッチ・グループの会長、ニコラス・ハイエクは言う。「強力
なテクノロジーと六歳児の空想を結びつけることができれば、奇跡
をつくり出せるだろう」
分権化および世界経済圏と歩調を合わせているのが、人材の世界的
共有である
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『マインドセット ものを考える力』ジョン・ネスビッツ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447876106X
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◆目次◆
監訳者 まえがき
はじめに
第一部 マインドセット ものの考え方
マインドセット1 変わらないもののほうが多い
マインドセット2 未来は現在に組み込まれている
マインドセット3 ゲームのスコアに注目せよ
マインドセット4 正しくある必要はないということを理解せよ
マインドセット5 未来はジグソーパズルだ
マインドセット6 パレードの先を行きすぎるな
マインドセット7 変わるか否かは利益次第である
マインドセット8 物事は、常に予想より遅く起きる
マインドセット9 結果を得るには、問題解決よりもチャンスを生かすべし
マインドセット10 足し算は引き算の後で
マインドセット11 テクノロジーの生態を考える
第二部 未来図
第1章 文化―視覚文化による世界の掌握
第2章 経済―国民国家から経済圏へ
第3章 中国―外縁部が中心である
第4章 ヨーロッパ―互いに保証し合った衰退の道
第5章 現代―漸進的変化の時代 イノベーションの宝庫
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2008年5月20日
【リーダーシップこそ普遍のスキル】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569698379
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本日の一冊は、三菱商事、ハーバード・ビジネススクールを経て、ボストンコンサルティンググループの代表を務めた堀紘一さんが、リーダーシップを高めるための考え方を説いた一冊。
いまどきはリーダーになりたい人が減っているようですが、著者いわく、「リーダーシップを身に付けなければ、いつか必ず後悔する」。
その理由は、日本もアメリカや中国、インドのように格差社会が進んでおり、将来的にリーダーとそれ以外の年収格差が広がること、そしてリーダーシップこそは、「どんなにITが発達し、どんなに低賃金の労働者が増えたとしても、絶対に取って代わられることのない能力」だからだそうです。
では、そのリーダーシップはどうやって磨くことができるのか。本書では、この点に関し、興味深い視点が示されています。
いわく、「リーダーシップというものは結局、他の人が何を感じるかということに尽きる」
だから、「他の人がどういう状態に対して喜び、どういう状態に対して不愉快に思うか、これをよく理解することで、リーダーシップは確実に身に付けることができる」というのです。
具体的には、「長期と短期のトレードオフを教えてあげることで、今の状態を納得させ、より先の状態に目を向けさせる」「各人の個性や特徴を見分ける」「自分で気づかせる」など。
ほめ方や叱り方、人事評価のポイントも示されており、新人マネジャーには、手頃な一冊と言えるのではないでしょうか。
ただ、惜しむらくは、読者の魂をゆさぶるほどの強いメッセージが感じられなかったという点。
年収が高いから、ではなく、リーダーになることでどんな人間的成長が実感できるのか、そして社会的意義とは何なのか、この辺をもっと熱い情熱で語って欲しかった。
実用性も含め、やはり『課長の教科書』の方が一枚上手だと思います。
※参考:『課長の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596146/
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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どんなにITが発達し、どんなに低賃金の労働者が増えたとしても、
絶対に取って代わられることのない能力、それこそが「リーダーシ
ップ」なのである
何度も何度も根気強く伝え続ける。リーダーにはそんな「忍耐」も必要だ
自分ができないことを他人にやらせようと思っても、人は言うこと
を聞いてくれない
他の人がどういう状態に対して喜び、どういう状態に対して不愉快
に思うか、これをよく理解することで、リーダーシップは確実に身
に付けることができる
長期と短期のトレードオフを教えてあげることで、今の状態を納得
させ、より先の状態に目を向けさせることができる
部下がどれほどの修羅場に耐えられる人物なのか、上司は常に、観
察していなければならない
むしろ積極的に生意気を言わせて、その中からいい手を選んでしま
おうというくらいの心構えがないと、まあ、リーダーは務まらない
「君、私に反抗的だからこの部署から出て行ってくれないか」と言
うより、「君、周りの人たちから反発を受けているから、この部署
を出てくれないか」と言うほうが伝えやすい
叱る際は、基本的には個室において一対一で叱るべきだ
結果に至る「プロセス」をほめる
◆仕事の目的となる欲求
「金銭欲」「権力欲」「自己実現欲」「貢献欲」
「いかなる人も価値創造の貢献度に応じた分配を受けるのが公平」
(中略)勝てる組織を作ろうと思えば、まずはこのアリストテレス
の定義に準じた人事や評価制度を用意するのが不可欠だろう
自分が成功の喜びを知っていれば、部下の成功も心から喜べる。ま
た、自分が失敗の悔しさを噛み締めた経験があれば、失敗して落ち
込む部下の気持ちを察することもできる
下心を表に出さない上品さをもつ――。それが、運を味方に付ける
一つの要素であろう
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『「真のリーダー」になる条件』堀紘一・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569698379
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◆目次◆
初めて部下をもつ君に
1.リーダーは苦労の連続 だが、それでもリーダーを目指せ
2.リーダーにも「二極化」の時代がやってきた!
3.企業は変わりつつある そんな時代に求められるリーダー像とは?
4.リーダーシップがなければ「銀行強盗」も成功しない
5.最初に求められるのは「観察力」 まずは、部下一人ひとりの
個性を把握せよ
6.「気づき」を引き出せば部下は進んで動き出す
7.効果的な「質問」が部下を問題解決へと向かわせる
8.「ほめる力」を身に付けろ 戦略的にほめるための四つのコツ
9.「夢を語る力」で部下の力を結集せよ
10.一二〇%の力を発揮する! チームを活性化させる方法
11.部下の魂を揺さぶるための「人間力」を身に付けろ
12.「運」を引き寄せるのもリーダーの重要な力
終章 さらに上のレベルのリーダーを目指すなら「教養」が不可欠となる
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2008年5月19日
【執筆する人は必読の力作】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062879409
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世の中には、いい意味で読者の期待を裏切ってくれる本というのがあるものですが、本日の一冊は、まさにそんな内容です。
表向きは、「『コリアン世界の旅』で大家壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞をダブル受賞、『アジア 新しい物語』でアジア太平洋賞を受賞した著者が、ノンフィクションの書き方について、詳しく述べた一冊」なのですが、実際には優れたノンフィクションガイドであり、表現の精神と奥深さを感じさせる、優れた読み物です。
※参考:『コリアン世界の旅』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062563193/
※参考:『アジア 新しい物語』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167202093/
執筆のテーマをどう決めるか、という話にはじまり、資料集めの方法とインタビューの秘訣、原稿の書き方まで、幅広く網羅しています。
後半には、人物ノンフィクション、事件モノ、体験モノなど、ジャンル別の書き方と見本が示されているので、著者のいわんとしていることが、明確に伝わってきます。
「チャップリンのステッキ」を探す、「事実によって語らしめる」
「一食を抜いても本にお金を注ぎ込む」「『風景』に気をくばる」…。
「書く」仕事で成功を収めたい方には、ぜひ読んでほしい心構えと具体的テクニックが満載。なかでも著者をはじめとする達人たちのインタビューテクニックは、ここだけでも読む価値があります。
例として紹介されている作品も、優れたものが多く、すべて読み尽くしたい衝動にかられるほどです。
久々に熱くなれる本に出合った気がします。みなさんもぜひ、読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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チャップリンが違っていたところが、ひとつだけある。それは、ス
テッキを取り入れたことだ。あの一本のステッキこそ、山高帽や付
け髭やドタ靴に統一感を与え、いままで見たこともないコメディア
ンが出現したと観客に印象づけたというのである。テーマを決める
ときには、この「チャップリンのステッキ」を見つけさえすればよい
◆テーマ決定のチェックポイント
1.時代を貫く普遍性を持っているか
2.未来への方向性を指し示せるか
3.人間の欲望が色濃く現われているか
4.テレビなどの映像メディアでは表現できないか、もしくは表現
不可能に近いか
5.そのテーマを聞いた第三者が身を乗り出してきたか
ノンフィクションでは、論に走るのではなく、あくまでも事実の集
積を通して書き手の主張を伝える。「事実によって語らしめる」の
が、ノンフィクションの”王道”
取材のとき、絶対に避けたいのは、先方に「こいつは俺のことを何
も知らないのだな」とか「この人、まるで無知じゃないか」と思わ
れることだ
ビジネス関連の記事なら、日本橋・茅場町の東京証券会館(東京証
券取引所の近く)にある証券教育広報センター証券情報室(大阪と
名古屋にも開設されている)が充実している
電話取材で接した相手が本人とは別人であるおそれは、通常まずな
いけれど、メール取材においてその危険性ははるかに高い
「取材の相手を”裸にする”最も有効な手段はメモ帳と鉛筆を捨て
ることだ」(ルポライター 竹中労)
つねに心しておくべきは、目の前にいる人物のどこを取り上げて描
写すれば、読者にとってまるでその人物が眼前にいるかのようにい
きいきと思い浮かべられるか
あのケネディの写真を目の当たりにした瞬間、清新なイメージで売
り出し中だった細川の野心の臭いを嗅ぎとった気がしたものである
書き出しに鉄則はない。読者に「おや?」と思わせれば、どんな書
き出しでもかまわない
「ジャーナリストとは、他人のファイン・プレイを探して世の中に
紹介する仕事だ」(作家 山口瞳)
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『調べる技術・書く技術』野村 進・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062879409
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◆目次◆
プロローグ
第一章 テーマを決める
第二章 資料を集める
第三章 人に会う
第四章 話を聞く
第五章 原稿を書く
第六章 人物を書く
第七章 事件を書く
第八章 体験を書く
あとがき
本文で紹介したノンフィクション作品および主な参考文献
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2008年5月18日
【祝1400号「一流の顔」はこうして作られる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478000476
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本日の一冊は、NHKの美粧師として、田中角栄や松下幸之助、盛田昭夫、本田宗一郎などの一流どころの「顔づくり」に携わってきた著者が、男の外見と演出について述べた一冊。
ファッション・美容系の人が書いた見た目オンリーの本と違い、著者が実際に会った国内外のビッグネームの人がらとコミュニケーション作法、自己演出のエピソードがたっぷり盛り込まれており、読み物としても楽しめる内容です。
吉永小百合を引き立たせるためにわざと転んだ樹木希林、心理効果を狙って身を乗り出す松平定知アナ、目に力を宿らせる桃井かおりのテクニック、身体についた臭いを消すために紅茶で口をゆすぎ、紅茶の葉で手を擦っていた帝国ホテルの村上信夫元総料理長…。
一流の人間がどこに気を配り、どんな行動を取っていたのか、それが読めるだけでも、十分に買う価値ありですが、本書ではさらに、ベテランの著者ならではのメイク術、服選び、身だしなみのテクニックが書かれており、かなり実践的な内容に仕上がっています。
プロがおすすめする、手軽な値段の本格グッズ紹介も有益で、これ一冊あれば、男性の身だしなみノウハウはほぼ網羅できると思います。
男性の感覚では、偉大な人ほど見た目は素朴で無頓着、という印象がありますが、実際には、一流ほど気を配っている、ということが本書を読むとよくわかります。
「無個性」という選択をした松下幸之助のように、目立たないことさえも、一つの演出。
思い通りの反応を相手から引き出すためにも、ぜひ学んでおきたい内容です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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エンジンだけが素晴らしくてもダメ。また、デザインだけがよくて
もダメ。内と外の両輪がそろった時、はじめて人の心へ伝わるのである
外見づくりはブーメランのような仕組みになっていて、自分の見せ
たものが相手からの評価や自分の収入に跳ね返る
◆成功する人の服選びのポイント
・自分の役割は何か
・装うことの目的は何か
相手を引き立て、自分も活きる。2人で行動したら2人とも活きる
ようにするのがうまい見せ方だ
衣装が変わると、相手の態度も変わる
私は人の顔を任された時、欠点や短所と言われているところ、極端
に言えば本人が嫌いなところを見つけ出し、そこを活かすことを心
がけている。欠点と思われている部分は、人と大きく違う場所であ
る。人と違うということは、魅力として見せやすいのだ
太った人は、柔らかな素材ではなく、パリっと張りのある素材を選
んだほうが、肉感がしなくてすっきりとして見える
職種に関係する香りは人から好意を持って受け入れられやすい
汗を出さなければ臭いは取れない
髪型を年中変えていると、相手に与える印象が弱くなる。しかも、
内面が不安定な人と思われやすい
「人の心に入っていくには、どこか野暮ったさって必要」(安井かずみ)
感じのよさを生むために欠かせないのは、肌の美しさ
「目に力が欲しい時は、あくびをすればいいのよ」(桃井かおり)
濃紺のスーツは精神を引き締め、ライトネイビーは性格を明るくする
肩幅を広めにすると錯覚で顔が小さく締まって見える
ワイシャツにお金をかけたほうが安上がりで、しかも「スーツも高級
なものを着ているのだろう」と思われる
柔らかい糊のつけ方は、心を開いているということでもある
政財界のトップの方たちは、みな、爪をきれいに整えていた
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『「見た目」の流儀』岡野 宏・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478000476
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◆目次◆
はしがき 「その時」の見せ方が、あとの人生を変える
第1章 トップ1%のプロフェッショナルへの変身プロジェクト
第2章 お金をかけずに、欠点を最大の強みに変える方法
第3章 初対面を制するプロフェッショナルの顔をつくる
第4章 5万円のスーツを8万円にする「見た目」の流儀
第5章 「また会いたい」と思わせるトップ1%の顔のつくり方
第6章 「ひと味違う」と言われる小道具の流儀
あとがき 外見を考えることは、自分の将来について考えること
付録 本番3分前でもできる!
プロフェッショナルに一歩近づく「見た目」の技術
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2008年5月17日
【ゼロからの人脈入門】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042997
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本日の一冊は、大手建設会社を経て大手総合情報メディア企業に転職、サラリーマンでありながらSNSでのべ7000人の会員数を持つにいたった著者が、その人脈術を披露した一冊です。
人脈術に関しては、既に本田直之さんと藤巻幸夫さんが『レバレッジ人脈術』『人脈の教科書』を出しており、ノウハウが出されてしまっていますが、本書の著者いわく、「普通のサラリーマンには普通のサラリーマンに適した人脈術がある」とのこと。
※参考:『レバレッジ人脈術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478002754/
※参考:『人脈の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757304226/
サラリーマンがまったくゼロから人脈を構築しようと思ったら、どんなイベントに行って、何をして、その後どうすればいいのかということまで、しっかりフォローされています。
読んでみて驚いたのは、著者がサラリーマンでありながら経営者思考を持って人と接することができている、ということ。
もっと言えば、オピニオンリーダーとの接し方も含めて理解しているということです。
土井も仕事がら、いろんなイベントに顔を出し、いろんな方と挨拶させていただく機会がありますが、多くの方は本書に書かれたことが実践できていないばかりに、貴重な人脈を失っています(本書で
いう「メルマガ強制配信な人」など)。
「仕事のできる人」になることも大切ですが、最終的には人は人によって生かされます。
将来独立を考えている人、会社の看板が外れてもやっていける人材になりたい人は、『28歳までに他社からスカウトされる人脈術』とあわせて、ぜひ読むことをおすすめします。
※参考:『28歳までに他社からスカウトされる人脈術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478005451/
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「本物の人脈」とは、困ったときに相談に乗ってくれて、損得勘定
抜きでつきあってくれて本当に役に立つナマの情報を与えてくれて、
いざというときに助けてくれる人たち
あなたのもっとも身近な人、10人の平均年収を考えてみてください。
かなり自分の年収に近くなると思います。つまりは「類は友を呼ぶ」
ということなのです
仕事をするうえでワークスキルは必須の能力ですが、それ以上にそ
の能力を他の人に伝えて認めてもらう能力が必要
「あなたの会社の常識は他社の非常識」であり、「あなたの仲よし
グループの常識は他のグループの非常識」なんです
一度上のレベルを体験すると、それ以下のレベルのモノはなんとも
思わなくなるのです
見返りなんか期待せずに、人が喜ぶことをやってあげること。それ
が、「本物の人脈」を手に入れるためのキーポイントです
相手がなにをしてほしいかを探すコツがあります。それは逆に、
「なにをされたら嫌なのか」を考えるということ
陰で悪口を言うんじゃなくて、逆に人をほめればいい
とにかく動いて経験しなければ、そもそも思いもつかないことがた
くさんあるということです。たくさんの場に顔をだして、たくさん
の種類の人たちと交流して、自分の経験の引き出しをたくさんもつ
ことが、あなたを魅力的にしていくのです
人脈には、「ハブ型」と「コネクター型」がある
男女比は6:4がもっとも盛り上がります
情報は発信するところに集まってくる
参加費が高いとそれだけ質の高い人が集まります
人脈ブランディング的には、「頼みごとをしやすい人」の第一想起
を目指しましょう
人脈を広げるうえでは、絶対クイック・レスポンスをおススメします
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『出逢いの大学』千葉智之・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042997
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◆目次◆
はじめに
第1章 人脈について考えてみよう
第2章 毎週知らない人に会いなさい
第3章 黄金の人脈を作る振る舞い方
第4章 黄金の人脈を作るテクニック集
おわりに
参考文献
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2008年5月16日
【ビジネスの本質的変化を読み解く】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453226006X
[エラー: asin:453226006X というアイテムは見つかりませんでした]
本日の一冊は、中小企業向けのコンサルティングサービスを提供するオラクル・ひと・しくみ研究所の代表であり、日本感性工学会理事、静岡大学客員教授を務める著者が、昨今のビジネスの本質的な変化について論じた一冊です。
「今もなおビジネスのフレームは工業社会のフレームのままではないか」という問題意識を持つ著者が、現在のトレンドについて、事例を用いながら紹介しています。
表現も個性的で、「こぶとりじいさんのこぶはもらわない」という見出しのついた第二章では、変化の速い時代に真似することの問題を論じ、その代わりに思考のプロセスに着目することの必要性を説
いています。
実用的な面から見ても、「異様な出来事に目を向ける」「死に筋と決めつけてカットするのではなく、感性情報デザインが不適切なのではないかという目で見る」など、参考になる部分がいくつもあります。
もともと中小企業のコンサルタントとして活躍している著者だけに、企業規模の大小を問わずユニークな事例が紹介されているのが特徴。
ゼリア新薬工業の「うんちどっさり」のコピーや、「『あっ、こぼしちゃった』。せっかくの新年会を台無しにしたくないあなたへ」のコピーなど、参考になるものがいくつも紹介されています。
ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「うんちどっさり」あなたが製薬会社の営業担当だとして、こう大
きく書かれたPOPがライバル会社のヒット商品の売り場につけら
れていたら、どう思うだろうか
リザルトの時代には、過去の活動の結果に注目して計画を立て、活
動を左右する要因と結果の直線的な関係によって将来を予測しなが
ら、目標と活動の結果のズレに注目して進めていく方法が有効だった
ビジネスでは「感性」に焦点を合わせる必要がある
ひと言でいえば「感性とは人の高次情報処理機能」である
◆感性社会の3つの特徴
1.「これをやれば必ずこうなる」という決まりきった解答がない
2.今日の解は明日の解ではない
3.A社の解はB社の解ではない
かつての工業社会においては、他社の解をそっくり真似ることで成
功する確率が高まった。しかし、今日重要なのはむしろ真似ではな
く、「差異」や「らしさ」があることだ
先の見えない社会では、小さな物事から、大切なものを見通すことが重要
自分にとって「意味あるもの」として受け取れたもの、それが情報
である。そして、その情報が自分にとってぐっとくるかこないか、
それが情報の価値を左右する
適正価格は情報のすごさに基づいて決めてもいい
――読書をするならこの椅子だ
この切り口を軸に、機能の高さの解説や、あまりの座り心地のよさ
に店のスタッフが眠り込んでしまったエピソードなどを織り交ぜて
DMを作成して顧客に送った。そうしたところ、それまでとはまっ
たく違う売れ方をしたのである
お客さん一人ひとりを「情報系」と見たとき、こちら側が感性情報
を多く与えていくと、それを受け取って情報処理したお客さんの情
報系が更新される。このやり取りが、感性社会のビジネスの根幹だ
売れない商品があったら、死に筋と決めつけてカットするのではな
く、感性情報デザインが不適切なのではないかという目で見る。す
ると、そこに突如として売り上げ十八本が千二百本になる可能性が
広がるのである
現実やデータを収集・分析する際に今後注目すべき点がある。それ
は、異様な出来事に目を向けることだ
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『ビジネス脳を磨く』小阪裕司・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453226006X
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◆目次◆
プロローグ
第一章 ナスの細胞に確かに水があるけれど
第二章 こぶとりじいさんのこぶはもらわない
第三章 価格ではない。付加価値でもない
第四章 花見はなぜ飽きないのか
第五章 誰の目の前にもリンゴは落ちている
第六章 パリにも、江戸にも、きっとあった
エピローグ
参考文献
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2008年5月15日
【「例外な人」がマーケットになる日】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4140812850
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本日の一冊は、世界最大級のPR会社、バーソン・マーステラのCEOと、マーケット・リサーチ会社ペン・ショーン&バーランドの社長を務め、ビル・クリントンはじめ25カ国の国家元首のアドバイザーも務めた著者が、今後のビジネスチャンスを示唆する「小さなトレンド」を取り上げた一冊。
かなり年下の男性と付き合う女性(=クーガー)、通い婚、ネット婚カップル、高齢の新米パパ、ガテン系の女性、子どものベジタリアン、編み物好きの若者など、規模は小さいが確実にマーケットとなりそうな新たなタイプの人々を取り上げ、論じています。
おもしろいのは、単にこんな人がいます、という紹介に終わるのではなく、彼らの行動パターンや、実際に伸びているマーケット・商品にまで踏み込んで解説しているところ。
たとえば、ネット結婚であれば、「ロマンスの相手を求めている独身アメリカ人の4人に1人、つまりおよそ1600万人が1000以上もあるデート相手紹介のウェブサイトを利用している」と解説。
「オンラインデーティングマガジン・コム」など、実際に活用されている情報ソースも紹介されており、具体的にどんなトピックに関心があるのか、どんなビジネスが進行しているのか、かなり突っ込んだところまで調べられます。
登場するデータは、原則アメリカのケースですが、それでも映画やアニメ、小説のモデルに、また新規ビジネス創出のヒントに、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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男女比に泣く未婚女性増加の影響はすでに表れている。2005年、住
宅購入者層のなかで未婚女性の占める割合は既婚のカップルに次ぐ
2番目となっている
女性が金銭的にも性的にも自立しはじめており、年下男性とのデー
トへの関心がますます高まっている
クリントン夫妻以外にも、350万人以上が通い婚と呼ばれるこうした
結婚生活を送っている
通い婚カップルの離婚率は同居している夫婦と大差ない
(ネット結婚者の)なんと92パーセントが結婚に満足しており、80
パーセントは「非常に満足」している
家庭で父親と一緒に家事をしている学齢期の子どもは、ほかの子ど
もと比べて人付き合いが上手で友達も多く、学校で問題を起こした
り落ち込んだりすることも少ないことがわかった
ペット用品の購入客でもっとも多いのは、子どものいない24~45歳の女性
実際に90歳まで働くようになれば、これまでとはまったく違う方法
で、仕事と家族の両立というジレンマから解放されるのではないだ
ろうか。母親(父親の場合もあるが)はだいたい23歳から43歳まで
子育てに専念して、あとの50年は仕事を続けられないだろうか
在宅ワーカーの増加に伴って一度きりの会議やプレゼンテーション
に利用できる短期契約型の貸しオフィスのマーケットが生まれる
片付けられない人は無精者でも落伍者でもない。3人に2人以上は
フルタイムで働いており、子どもがいる人のうち、ほとんどは5歳
以下の子どもを持っている
「自宅で教育を受けた」高校卒業者が増えている。ホームスクール
というやりかたが大ブームになりつつあるのだ
アメリカ医療の最大のトレンドは素人医師、つまり自分で自分の症
状を調べ、病気を診断し、治療する人々である
国立睡眠障害研究センターによると、睡眠が6時間の場合、肥満に
なるリスクは23パーセント上昇する。4時間睡眠では、73パーセン
トも高まる
50年前には8~18歳の子どものベジタリアンなどほとんどいなかっ
たが、現在ではおよそ150万人いる
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『マイクロトレンド』マーク・J・ペン、E・キニー・ザレスン・著
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◆目次◆
はじめに
本書の読み解き方
第1部 男と女
第2部 親と子
第3部 仕事
第4部 階層
第5部 美と健康
第6部 飲食
第7部 情報と娯楽
あとがき
謝辞
訳者あとがき
出典
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2008年5月14日
【天才数学者が遺した言葉】
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本日の一冊は、世界的数学者にして憂国のエッセイスト、故・岡潔さんによる珠玉の言葉集。
氏の著書から現在に通ずる教訓を集め、一冊の本にまとめたもので、内容は、「情緒」の大切さとその育み方に関するものが主となっています。
「情緒」というと、道徳教育ととられるかもしれませんが、著者が、そして本書を選んだ土井が問題にしているのは、この「情緒」が、人の生き方や働き方、さらには社会にまで影響を及ぼしているので
はないか、ということ。
本書を読む限り、現在のさまざまな企業不祥事や殺人、自殺などの社会問題が、すべてここから来ているのではないかと思われるのです。
現在の世の中で、「愛」を否定する人はないと思いますが、著者いわく、「愛は自他対立する。愛を連続的に変化させるといつの間にか憎しみに変わる」。
だからこそ人には「情」が大切であると著者は説いているのです。
ほかにも、現在のわれわれが過度に重視している「時間」に対し、「時間とは時の簡単な模型にすぎない」と説き、現在ブームとなっている社会貢献に対しても、「このくにの善行は『少しも打算、分
別の入らない行為』のことであって、無償かどうかをも分別しない」と説く。
いささか古い本ではありますが、それだけに現在の社会にはない価値観を教えてくれる、貴重な一冊だと思います。
個人的におもしろかったのは、巻末にある著者と松下幸之助の対談。
「私はすべてを肯定するのですよ」と語る松下に対して、「さすがに実業家らしいですね」と岡が皮肉を言うなど、価値観の違う2人のバトルは一読の価値ありです。
人間にとって最終的に問題となるのは、どんな理想を掲げて生きるのかということ。本書は、そのヒントとなる一冊だと思います。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人はその人の過去の全部である
いったい、情緒の中心をまとめているものはなんでしょうか。表現
することばがむずかしいのですが、しいていうならば愛だと思います
情緒の濁りはいけない。情緒は喜怒哀楽によって濁ります。とくに、
人を恨むというようなことをするとひどく濁ります
時の中に人は住んでいます。時間とは時の簡単な模型にすぎないのです
情緒の中心の調和がそこなわれると人の心は腐敗する。社会も文化
もあっという間にとめどもなく悪くなってしまう
情と愛(欧米でいう)とは違う。愛も情にちがいないがごく浅いの
であって、情は心が通い合うのであるが、愛は自他対立する。愛を
連続的に変化させるといつの間にか憎しみに変わる。それで仏教で
は愛憎というのである
人として一番大切なことは、他人の情、とりわけ、その悲しみがわ
かることです
このくにの善行は「少しも打算、分別の入らない行為」のことであ
って、無償かどうかをも分別しないのである
心の眼が開いていないと、もののあるなしはわかるが、もののよさ
はわからない。たとえば秋の日射しの深々とした趣はけっしてわか
らないのである
自分というものが本来あるのではなく、自分というものがあると思
っていることがあるだけ
知性は理性と同一ではなく、理想を含んだものだと思うが、はっき
りと理想に気づいたのもギリシャ文化が初めてだった
除草、施肥、耕鋤の三点に相当するものが教育について大切
教育というのは、ものの良さが本当にわかるようにするのが第一義
人の心を知らなければ、物事をやる場合、緻密さがなく粗雑になる
(中略)緻密さが欠けるのはいっさいのものが欠けることにほかならない
趣きを表す字が欠けていては、人の心は育ちません
恋愛の大義名分は自己犠牲であって、自己主張ではない
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『情緒と日本人』岡潔・著
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◆目次◆
はじめに――解説にかえて
第一章 情緒と日本人
第二章 日本民族
第三章 数学と芸術と文学と
第四章 教育
付 章 松下幸之助との対話
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2008年5月13日
【シャネルに学ぶブランドビジネスの真髄】
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以前、ファッションプロデューサーとして有名なしぎはらひろこさんをインタビューした際、尊敬する人物として、ココ・シャネルの名前が出てきました。
しぎはらさんいわく、ファッション界の女性の多くはシャネルの生き方に影響を受けているとのことで、それほど大きな影響を与えたカリスマとはどんな人物なのか、気になって読んでみました。
ということで、本日の一冊は、『シャネル―最強ブランドの秘密』。
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ポール・モラン著『シャネル』の訳者であり、大学で「ファッション・ブランド論」を教える山田登世子さんが「ブランドビジネス」の視点からシャネルを論じた一冊です。
※参考:『シャネル』
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著者いわく、「シャネルは自分のライフスタイルをそのままそっくり商品化した初のビジネスウーマンだった」とのことですが、言われてみればなるほど、マーサ・スチュワートや栗原はるみなど、多くのカリスマたちは、このモデルを踏襲している気がします。
はじめにモノを売るのではなく、自分やスタイル、ストーリーを売ることでモノを売る。ブランドビジネスの王道とも言うべき考え方が示されており、じつに参考になります。
ほかにも、彼女が仕掛けた革命の本質や、無からブランドを創り出す秘訣、シャネル流商品開発のポイントなど、行間が読める人であれば、ビジネスのヒントがゴロゴロ転がっています。
ブランドビジネスのヒントとして、また女性の生き方のヒントとして、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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シャネルは自分のライフスタイルをそのままそっくり商品化した初
のビジネスウーマンだった
「自分の好きなものをつくるためではなかった。何よりもまず、自
分が嫌なものを流行遅れにするためだった。わたしは自分の才能を
爆弾に使ったのだ」
けばけばしい富の顕示を抑止して、内に力を秘めること。メンズの
領域にヒントを得たシャネルのモードは、素材だけでなくその美学
においてもダンディズムに通じている
シャネルが同時代のクチュリエと大きく水をあけて世界的ブランド
になった一因は、新大陸のテイストを知っていたかどうかのちがい
が大きい
それまで喪服にしか使われることのなかった黒をシャネルはあえて
シンボル・カラーに選び取ったのだ。色の禁欲。それがシャネル・
モードの核心だった
「一つの世界が終わり、別の世界が生まれようとしていた。わたし
はその二つの境にいあわせたのだ」
「いちど発見されてしまえば、創造なんて無名のなかに消えてゆくものよ」
「ファッション産業の成功のほどは、自分の後にできる破滅の大き
さによって測られる」
大量生産があってはじめて、「希少性」がいやがうえにも価値をもつ
シャネルは価値の根拠を、材料費や制作費ではなく、クチュリエで
ある自分の「名」においたのである。二〇世紀大衆社会を先取りし
たこの起業家は、「ネーム」が「バリュー」になることを知ってい
たのだ
ブランドの成立には「名」と「権威」という問題が大きくかかわっ
ているからである――ちょうど、貨幣論に権威論と信用論が不可欠
であるのと同様に
紳士ものを「エレガント」につくりなおして、まず自分が愛用する、
それがシャネルの商品開発の秘訣だった
「友達は、『ココの手が触れると、すべてが金に変わってしまう』
と言うけれど、わたしの成功の秘密は猛烈に働いたということよ」
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『シャネル―最強ブランドの秘密』山田登世子・著
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◆目次◆
はじめに
第1章 贅沢革命1――アンチ・ゴージャス
第2章 贅沢革命2――偽物のチカラ
第3章 著作権無用論――マスの思想
第4章 起業家シャネル――ブランド・ビジネス
第5章 スタイルはライフスタイル
第6章 はたらく女
あとがき
シャネルをもっと知りたい人のための文献案内
シャネル略年譜
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