『マインドセット ものを考える力』ジョン・ネスビッツ・著


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本日の一冊は、シリーズ1400万部の大ベストセラー『メガトレンド』の著者、ジョン・ネスビッツが、未来を読むための「11の法則」を公開した一冊。

※参考:『メガトレンド』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837953670/

2年前に出された『メガトレンド2010』は、正直内容が薄く、非科学的でしたが、こちらは本家本元、ネスビッツによる著作。

未来を読み解く鋭い視点と教養にあふれた、読み応えある一冊です。

「変わらないもののほうが多い」
「未来は現在に組み込まれている」
「変わるか否かは利益次第」
「足し算は引き算の後で」

本書では、こうした未来を読み解くための原理原則が全部で11個示され、それぞれの視点で時代をとらえ成功した偉人たちの例が紹介されています。

背面跳びを開発し、走り高跳びの歴史を変えたフォスベリー、決して発表を急がずベストタイミングで『種の起源』を出版したダーウィン、日本人がマスクをつけているのに気づき、日本進出で莫大な富を手にしたアフラックのエイモス…。

時代の変化に伴うチャンスをとらえ、成功した人たちの例がたくさん出ており、まさに「ビジネスの成功事例集」です。

「自分は未来予測なんて興味ないよ」と言っている方にも、ビジネス・投資で成果を上げるための考え方が満載です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「ビジネスで唯一、確かなことは、変化することである」は事実ではない

未来を予想する最も確かな方法は、現在を見つめることである

記事スペースが限られているからこそ、新聞は社会変化の偉大な監
視者たりうる

ビジネスや政治、私生活では、個人的なプライドがからむと、言葉
と事実に大きなズレが出る。これは隠れた問題である。だまされて
はいけない。ゲームのスコアをチェックすることだ

大惨事の場合、当初の数字は当てにならないことが多い。信頼でき
る報告があるまで待つのが賢明である

正しくあらねばならないということが学習と理解の妨げになる

未来を明らかにしたいと思う人々は、ほぼ全員がパレードの先を行
きすぎる。少し制御したほうがいい

人は自分の得になると気づけば変化を受け入れるものだ

物事は、常に予想より遅く起きる

未来の姿を求めるなら、問題を解決する者ではなく、チャンスを生
かす者を探し、その人に賭けることだ

足し算は引き算の後で

現在、美術や建造物から高級ファッションやありふれた商品のデザ
インにいたるまで、視覚に訴えるものがこれまでになく幅を利かせ
ている。それはMTVの世界であり、視覚による語りが文学の語り
を圧倒する世界である

トスカーニは言う。「私たちがやっているものすべてが衝撃や勇気
にかかわることだ。それこそがベネトンを築いたのだ」

スウォッチ・グループの会長、ニコラス・ハイエクは言う。「強力
なテクノロジーと六歳児の空想を結びつけることができれば、奇跡
をつくり出せるだろう」

分権化および世界経済圏と歩調を合わせているのが、人材の世界的
共有である

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『マインドセット ものを考える力』ジョン・ネスビッツ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447876106X
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◆目次◆

監訳者 まえがき
はじめに
第一部 マインドセット ものの考え方
マインドセット1 変わらないもののほうが多い
マインドセット2 未来は現在に組み込まれている
マインドセット3 ゲームのスコアに注目せよ
マインドセット4 正しくある必要はないということを理解せよ
マインドセット5 未来はジグソーパズルだ
マインドセット6 パレードの先を行きすぎるな
マインドセット7 変わるか否かは利益次第である
マインドセット8 物事は、常に予想より遅く起きる
マインドセット9 結果を得るには、問題解決よりもチャンスを生かすべし
マインドセット10 足し算は引き算の後で
マインドセット11 テクノロジーの生態を考える
第二部 未来図
第1章 文化―視覚文化による世界の掌握
第2章 経済―国民国家から経済圏へ
第3章 中国―外縁部が中心である
第4章 ヨーロッパ―互いに保証し合った衰退の道
第5章 現代―漸進的変化の時代 イノベーションの宝庫

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