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『日本企業が欲しがる「グローバル人材」の必須スキル』 内永ゆか子・著 Vol.2654


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【キャリアの常識が変わる】
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―「求められるスキルが変わった」。

最近、ビジネス書を熱心に読んでいる方は、そんな気配をひしひしと感じているのではないでしょうか。

瀧本哲史氏の『僕は君たちに武器を配りたい』や、『武器としての決断思考』が売れているのは、そんな読者の漠然とした不安を表したものだと思っています。

※参考:『僕は君たちに武器を配りたい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062170663

※参考:『武器としての決断思考』瀧本哲史・著 星海社
<http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061385011

キャリアの世界も、しょせんは需要と供給。

需要が減りつつある国内市場にしがみついて、大勢と席を争っていては、やがてリストラの憂き目に遭うのは当然です。

勝利するために大事なことは、やはり需要が大きい市場で希少性の高いスキルを持っていること。

本日の一冊は、そのためのヒントを与えてくれるキャリア指南書です。

著者の内永ゆか子さんは、エンジニアとしてキャリアをスタートし、1995年、IBM初の女性取締役に就任、現在、ベルリッツコーポレーションCEOとベネッセホールディングス取締役副社長を兼務するやり手経営者。

本書では、その内永さんが、これから求められる「グローバル人材」の条件を述べています。

土井も本書を読んで初めて知ったのですが、現在ベルリッツでは、英語だけでなく、グローバル人材育成のためのプログラムも提供し
ているとのこと。

本書には、そのベルリッツのノウハウと、変わりゆく人材マーケットの様子、さらには新市場攻略のための大企業の動きがまとめられています。

これから先のキャリアを考えるのに、良いヒントとなる一冊です。

表紙がイマイチなのが残念ですが、内容はぎっしり詰まっており、読み応えのある一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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愛知に本社を構えるセラミックメーカーのMARUWA、エレクトロニクス関連のメック(兵庫)、タツタ電線(大阪)など。これらの会社の知名度は一般的には高いとは言えないかもしれない。しかし、いずれもスマートフォンなどの情報端末に欠かせない部品で世界的に高いシェアを握る企業ばかり。業績も好調です。つまり、企業の規模にかかわらず、他社が持たない強みを持って世界に打って出れば、海外の企業と対等に渡り合える

就職・転職マーケットにおいて、日本人が外国人と席を取り合う時代がすでに到来している

2010年、日本企業が海外企業に対して実施したM&A件数のうち、アジア企業が占める割合は52%と右肩上がり。件数にして、前年比83%増の274件と過去最高を記録(トムソン・ロイター)

BOP市場の規模は約40億人、5兆ドルと言われています。まさに日本のGDP(国内総生産)に匹敵するスケールです。市場として将来性があるうえ、グローバル企業として現地の貧困や教育、衛生といった課題解決に貢献できる

JTBは2000年、北京に合弁会社を設立し、日本や海外からの訪中旅行者向けにビジネス展開してきましたが、2011年5月末、満を持して中国人向け海外旅行の販売許可を受託しました

◆サムスンの「地域専門家制度」
希望する国や地域で1年間、業務から完全に離れて生活し、現地の文化や習慣に習熟させるというもの(中略)住居探しから語学学習、人脈作りにいたるまで会社や知人の力を頼るのはいっさいご法度

「何をもって成功とし、何をもって失敗とするのか」の評価基準を共有しておくこと。これを欠いてはチームが機能しなくなります

彼らにとっては、積極的に意見を交換することにこそ意味があるので、ディベートは日常茶飯事

最初に結論をポンと打ち出し、何を言いたいかを全員にわかってもらってから、結論を裏付ける数字や事実を並べるほうが断然反応がいい

国別の違いよりも、会社内の部署別の違いのほうが大きい

「してはいけない質問なんてないのだ(No bad question!)」と思い直して手を挙げてみましょう

基本ルールは「いい生徒」であること

パイは出来上がっていると思わないこと。パイをもっと甘くすることを考えるべし

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『日本企業が欲しがる「グローバル人材」の必須スキル』内永ゆか子・著 朝日新聞出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4023309613

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◆目次◆

プロローグ 「変わる」ことを恐れているヒマはない!
第1章 民族大移動―「あうんの呼吸」が通用しない!
第2章 内永流・世界と渡り合う人材になるための6つの条件
第3章 どこでも使える人材になるために
第4章 「国際試合」の基本ルールを学ぼう
第5章 これが「使える」英語だ!─内永流・実践テクニック
第6章 ブレない「個」を作る
エピローグ 「Execution」あるのみ!
付録 APPENDIX

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