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『CAの私がVIPのお客様に教わった話し方のエッセンス』高橋くるみ・著 Vol.2629


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【これぞVIPの話し方】
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ヒットメーカーだった、とある出版社のS社長が、エレベーターで見送ってくださる際、必ずしていた声掛けがあります。

「土井さん、何かうちがご迷惑をお掛けしていることはないですか?」

初めてこの言葉を聞いた時、「こんな若輩者に対して、こんな配慮をしてくださるとは」と感激した記憶があります。

そう、デキる人は、相手への配慮が半端じゃないのです。

本日ご紹介する一冊は、日本航空でキャビンアテンダントを務めていた著者が、ファーストクラス、ビジネスクラスのVIPに学んだ会話術をまとめたもの。

内容をひと言で言えば、前述したような「配慮」「気配り」がポイントですが、その実例は参考になります。

「私の言っていること、わかる?」ではなく、「私の言っていること、わかりにくいかな?」。

何かをリクエストした際には、「ごめんね、時間を奪って」を添える。

些細なことではあるのですが、これをされたら、確かに心を動かされるだろうなあ、と思う会話例がたくさん載っているのです。

本書にはほかにも、どうやって交渉するか、言いにくいことを言うか、といったVIP式の会話例が載っています。

飛行機の裏側や、旅の便利グッズを紹介したコラムも読み応えがあり、さらりと楽しく読める一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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教えをいただく際にさすがと感じたのが、言葉づかいならぬ、「語尾づかい」でした。説明の随所や、言葉尻に「僕の説明でわかるかな?」「ちょっと難しい内容だけど」「これはすでにご存じだと思うけどね」といったように、相手の気持ちをうまく会話に取り入れるサービス精神を織り込んでくださり、気持ちよく会話が進んでいたのです

人の魅力は、リアクションの質で決まる

「お客様。本日はいつものように静かにはいかないようでして、申し訳ございません」すると、こんなお返事をいただいたのです。「なんですか、そんな顔をスチュワーデスがしてはいけないよ。僕はね、モノを書いていると耳が聞こえなくなるんです。ご心配には及びません。あ、でも心配してくれたあなたの声はちゃんと聞こえましたよ」

不思議と、「ごめんね、時間を奪って」とおっしゃるのは必ずVIPのお客様なのです

相手の損を埋めようとする姿勢が支持を集める

プロフィールは披露しない。「知りたい」と思わせる

自分のことや、自分が興味のあることを話したい、そして主役になりたいという人が、世の中多数派であるからこそ、相手を主役にできるマイナーな存在である方がVIPであり続けるのでしょう

「万が一事情が許すことがあったら、コックピット見学させてほしいんだけどね」

負担に配慮する言葉を忘れない

「おまかせします」と一言発し、ゆだねることで他者の能力を引き出す

「勉強不足でわからない」と言うのは圧倒的にファーストクラスのお客様

畏れを感じてもらえる存在を目指す、そして畏れを感じる人のそばにいること

上手に相手を評価することは、自身の評価を大きく引き上げることにもつながる

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『CAの私がVIPのお客様に教わった話し方のエッセンス』高橋くるみ・著 大和書房
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◆目次◆

chapter1 VIPに学んだ、人脈を飛躍的に広げる会話術
chapter2 VIPに学んだ、交渉のエッセンス
chapter3 VIPに学んだ、心を動かすエッセンス
chapter4 VIPに学んだ、言いにくいことをさらりと伝えるエッセンス
chapter5 VIPに学んだ、言葉の習慣エッセンス

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