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『45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本』植田統・著 Vol.2638


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【45歳からのキャリア戦略】
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本日の一冊は、ブーズ・アレン・ハミルトン(現ブーズ・アンド・カンパニー)、レクシスネクシス・ジャパン代表取締役社長などを経て、現在、世界最大の企業再生専門ファームでシニアディレクターを務める著者が、45歳からのキャリアを論じた一冊。

キャリア市場の必然として、45歳になるとキャリアの選択肢が狭まるわけですが、本書では、45歳からの転職・起業、さらには45歳になるまでのキャリア作りについて、著者独自の見解が示されています。

40代の中頃で日本法人の社長をクビになり、46歳の時に法科大学院に入学して弁護士資格を取った著者だけに、そのキャリア指南には説得力があります。

本書にはほかにも、45歳以降のキャリアに関するデータや、創作ではあるものの、実際の人物のキャリアを基にしたエピソードも示されており、臨場感を持って読むことができます。

また、「実力以上の仕事につくべきではない」「自分のキャリアの幹を太くしていくことができれば、仮に自分の専門分野でお払い箱になったとしても、近接分野で生き残っていくことが可能」など、現実的かつ具体的なアドバイスも目を引きます。

履歴書の具体的な書き方なども記されているため、これから転職を考えるミドル層にも、役立つ内容かと思います。

読者が30代であれ、40代であれ、これは知っておくべき内容。

これから転職・起業を考える人は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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協調性のない人、リーダーとしての素質に欠ける人は、45歳を超えると相手にされなくなってしまう

オーナー系の会社では、オーナー社長がワンマン経営を行い、気に食わなければ部長でも役員でもすぐにクビにすることが多い

45歳を超えた人が外資系市場に転職することはきわめて難しい

日本企業には終身雇用神話がある。しかし、実際のデータを見てみると、終身雇用は一部の大企業で行われているだけで、中堅・中小企業では終身雇用は幻想にすぎない

今後は日本企業が市場を海外に求めるので、営業やマーケティングなどの仕事も減っていく。本社機能が海外に移転することになれば、財務や人事など管理部門の典型的なホワイトカラーの仕事までもが減ることになる。現場で働く社員が減れば、当然、管理職の数も減る。この結果、45歳問題は、今後いっそう深刻になる

高い給料は高いリスクの裏返しでもある。会社が高い給料を払うのは、高いパフォーマンスを求めているからだ

外資系企業では、収益責任を負わない企画とか、管理部門の取締役の職が一番おいしいのではないか

若いときなら実力以上の仕事をやってみて、自分の力を伸ばすために挑戦するのもいいが、45歳前後になった人は、失敗をするとその後、仕事を探すのが大変だ。「自分なら絶対に大丈夫だ、うまくやっていける」と確信が持てない限り、実力以上の仕事につくべきではない

自分の考えにこだわりすぎると敵を作る

キャリア上、致命傷になりうるのは、1年以内での転職だ

人脈は広げるよりメンテナンスが大事

年収3割アップ程度で転職してはいけない

外資系はなぜ給料が高いのか。その答えは簡単だ。外資系では、パフォーマンスを出し続ける人しか置いてもらえないからだ

45歳以降の非経営幹部の転職市場も存在するが、ここでは45歳以下の人との戦いとなるため、仕事を得るのは厳しい

自分の強みにこだわってはいけない

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『45歳からの会社人生に不安を感じたら読む本』植田統・著 日本経済新聞出版社
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◆目次◆

序 章 45歳がキャリアのターニング・ポイント
第1章 45歳になる前に知っておきたいこと
第2章 45歳からでも成功する転職の心得
第3章 45歳からでも間に合う勉強法
第4章 45歳になったら肝に銘じておくこと

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