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『明日のコミュニケーション』佐藤尚之・著 Vol.2640


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【ベストセラー『明日の広告』待望の続編】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048703005
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本日の一冊は、ベストセラー『明日の広告』の著者、佐藤尚之さんによる、待望の続編。

※参考:『明日の広告』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756150942

自身が1995年から個人サイト「www.さとなお.com」を継続し、トップページの累計アクセスが4000万以上というアルファブロガー。さらに、陰の仕掛け人として、震災後の「PRAY FOR JAPAN」プロジェクト、鳩山元首相のツイッタープロジェクトなどを成功に導いてきたという著者が、ソーシャルメディア時代のコミュニケーションについて語った、じつに興味深い内容です。

著者は本書のなかで、AIDMA、AISASに次ぐコミュニケーションモデル、「SIPS」を提唱しています。

SIPSとは、主にソーシャルメディア上で起こる「S(共感する)→I(確認する)→P(参加する)→S(共有&拡散する)」という流れ。

これにAIDMA、AISASを臨機応変に組み合わせることで、最適なコミュニケーションをデザインしようというのが、本書の最終提案です。

しかしながら、こんなモデルの話だけをされてもピンと来ない。

そこで著者は、この結論にいたるまでの過程で、丁寧にソーシャルメディア時代のコミュニケーションを解説。

マスメディア時代のコミュニケーションと何が変わったか、具体的な事例も交えながら説明しています。

・情報それ自体はもう喜ばれるものではなくなった
・ソーシャルメディア上の流通貨幣は「共感」である
・大声で叫ぶようなアテンションは共感を纏わない

など、マスメディア時代のマーケティングに慣れた人間には、ショッキングな事柄がたくさん並んでいますが、これも時代の流れ。

新たな時代の商品開発はどうあるべきか、コミュニケーションはどう変わっていくべきか、重要な示唆が得られる一冊です。

ソーシャルメディアとテレビの組み合わせが効く、なんて話は、書籍の世界でも言えることで、最近はその影響力を実感している人も多いのではないでしょうか。

ちょっと使ってみて「ダメだ」と言うのではなく、長い目で見て、ソーシャルメディアの可能性を考えてみる。

本書は、そのきっかけとなる一冊だと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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生活者は、ソーシャルメディア上で「S(共感する)→I(確認する)→P(参加する)→S(共有&拡散する)」という消費行動をとる。企業が伝えたい情報をソーシャルメディア上に広めたいとき、このSIPS(シップス)という行動の流れにその情報を乗せることが重要だ

ソーシャルメディアは、「他人ごと」だった問題を身近な「自分ごと」に変え、当事者意識をもたせる力がある

実はまだネットを使ってもいない人や使う人が少ない地域においては、いまでも「マスメディア全盛時代」であることは意識しておかなければならない

情報それ自体はもう喜ばれるものではなくなったのだ

「自分を世の中に広く晒していく」というコミュニケーションが若者を中心に定着すると思っている

人々は家族という中心を失い、自分が外で属している組織を中心としたコミュニティに分かれ、各世代間で情報が共有されることがなくなってしまった

発信者側にとってはなんとありがたいことに、個別プラットフォーム時代にバラバラだったつながりが、ソーシャルグラフによって勝手につながってくれたのである

ソーシャルメディアとテレビを上手に組みあわせて、共有知を作り、ハイパークチコミを引き起こしていくこと。これは今後のコミュニケーション・デザインにおいて重要なポイントになるだろう

ソーシャルメディア上の流通貨幣は「共感」である

ネットが受動メディアに変わった

いまの10代20代が社会のド真ん中にきたとき、企業は「オープンで透明な体質」を身につけておかないと、彼らから信用されない

大声で叫ぶようなアテンションは共感を纏わない

発信元への共感を築くには「話術」だけではなく「中身」が大切

この時代の「いい商品」とは何か。ボクはポイントは3つあると思っている。「商品自体に共感を纏わせること」、「透明性が確認できること」、そして「生活者自身を商品開発に参加させること」

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『明日のコミュニケーション』佐藤尚之・著 アスキー・メディアワークス
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4048703005

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◆目次◆

第1章 「関与する生活者」がつながった
第2章 ハイパークチコミの誕生
第3章 ソーシャルメディアの勘所
第4章 ソーシャルメディア上で関与する生活者はどう動くか
第5章 関与する生活者に愛される方法

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