2010年11月28日
【人生の参謀となる一冊】
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本日の一冊は、史上もっとも有名な政治哲学者で、名著『君主論』を残したマキャベリによる名言集。
※参考:『君主論』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4122040124
まとめたのは、イタリアで建築の専門家、ジャーナリストとして活躍中の矢島みゆきさんです。
内容的には、「君主論」「フランチェスコ・ヴェットリへの手紙」「政略論」「カストルッチョ・カストラカーニの生涯」「戦術論」「フィレンツェ史」のなかから、人生やマネジメントで使えそうな言葉をまとめたもので、現在ベストセラーとなっている『超訳 ニーチェの言葉』に似た体裁で、デザインされています。
※参考:『超訳 ニーチェの言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/488759786X
土井は、これまでに『君主論』も、『マキアヴェッリ語録』も読んでいますが、以前と状況が違っているせいか、いくつか以前には気に留めていなかった言葉が気になりました。
※参考:『マキアヴェッリ語録』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101181063
戦略の話、上司/部下の話、学びに関する話…。
これからリーダーになる人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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新しいものは、今の現実と古典とをつきあわせたところに生まれてくる。ともかく現在に生きよ。過去の豊かさから学ぶことを忘れずに
軍事の実務に精通していない君主は不幸である。自分の部下達にも尊敬されないばかりか、そのために引いては君主自身も部下を信頼できない状態に陥ることになる
貧乏になって見くびられたり、金銭に対してどん欲に陥って人の恨みをかったりしないためにも、けちであるとか、残酷であるといった評判を気にかけてはならないのである
君主が自分の財産を使う場合には、注意して浪費をしないようにすべきである。しかし、臣民の金を使う、あるいは他人の金を使う場合には、鷹揚に気前よくすべきである
単にもとの国に満足していなかったからということで新しい君主の側についたのであれば、それは新しい君主にとっても満足させがたい点においては、同様である。そうした臣民は重たい荷物でしかない。逆にもとの国に満足していた臣民を味方につけるほうが、何かと有用である
君主は実力のある者を大切にするということを公言する必要がある
傭兵は野心的であるが、規律がなく、信義に欠ける
貧しく生まれたので、喜びより先に困難について学んだ
実りの少ない不毛の土地である場合に、人は懸命に働かざるを得ず、したがって怠惰に流れることもなく、仲良く力を合わせて行動しようとする
新しく国家を建設しようとする者は、その国家をローマのように無限に大きいものとしていくべきなのか、あるいは狭い国土の中にコンパクトに収まるものにしていくべきかを熟考する必要がある
国家にとって、敬神の念がおろそかにされることは国の破滅が近いことの予兆
一人の人物の徳にのみ依存して成立している国家はあまり長く続かない
一国の制度の内容を新たに変更しようとする時には、外見はそれまでと同様に保つべきである。一般に、人々は外見に心を奪われることが多いからである
武器を用いるのではなく、飢えを使って敵に勝つのが良い
人間、武器、現金、パン。これらのいずれもが戦争の鍵となる。これら四つの要素の中で、最初のふたつが、より重要である。なぜなら、人は現金とパンを見つけることはできるが、パンと現金は兵士や武器を見つけることはできないからだ
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『マキャベリの名言』矢島みゆき・著 新人物往来社
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◆目次◆
I 君主論
II フランチェスコ・ヴェットリへの手紙
III 政略論
IV カストルッチョ・カストラカーニの生涯
V 戦術論
VI フィレンツェ史
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