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『儲かるお店の「すごい!」見せ方』高橋芳文・著


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【看板集客のプロが語る、売上アップの秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569706525

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本日の一冊は、店舗に設置するユニークな「立体看板」と集客の技術に定評のある著者が、ストリートマーケティングの要諦を示した一冊。

お店のコンセプトの絞り込みにはじまり、ユーモアあふれる広告のコツ、看板を使った誘客術のポイントまで、店舗の売上を伸ばすさまざまなアイデアが示されています。

入口が鳥居になっている学習塾、巨大なゴルフボールのオブジェを置いてから売上が急増したゴルフスクール兼練習場、屋根の上にネコのオブジェが寝ているとんかつ屋さんなど、ユニークな例が写真入りで紹介されています。

さらに、リアル店舗版「相互広告」や、入りやすい店作りのノウハウなど、看板に限らない集客のポイントも書かれており、参考になります。

整骨院や美容院などは、(直接カラダに触れる商売のため)「似顔絵のイラストや院内の写真などを使うと効果的」という指摘は、意外と盲点かもしれません。

店舗を経営する方はもちろん、ネットをはじめとする無店舗販売の方にも、ぜひ参考にしてほしい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「なんでもあります」は、じつは”何もない”

第一印象のすぐれた、ひとが集まるお店、儲かるお店をつくるために、まずはじめにとりかかることはコンセプトをつくること、コンセプトを絞り込むことです

マーケティングの世界では、ひとびとを動かすには「お得な情報」より、「損をしない情報」のほうがいいといわれています

一見、トゲだらけの近寄りがたい姿に、その実、おしりを出しているというギャップこそがサプライズにつながる

神社でもない、通りに面したビルの一階に、大きな鳥居があるのですから知らないひとはビックリするでしょう。じつはこれ、学習塾の看板です

おもしろそうな塾だと看板で思ってもらい、さらに、『塾の掟 十箇条』でおもしろさに追い打ちをかける

看板に入れる情報は、書き込みすぎないこと

一般的にベースカラーは、だいたい全体の七〇%ほどに使うことがいいとされています。そして、残りのうち二五%くらいがサブカラー。ちょっとした強弱をつけるアクセントカラーは五%ほどがいいとされています

よくお店のロゴのフォントが、看板ごとに違うものになっているお店があります。あれでは、違和感をもたれても仕方ありません

<遠>の商圏を考えた場合、中小個人店におススメの聴覚に訴えかけるものがあります。それは”バスのアナウンス広告”です

あるお店に自分のところの看板などの広告を出してもらい、その代わりに自分のお店に相手の看板や広告を出す

たとえば、スーパーにベンチをプレゼントする

整骨院や美容院などは、直接カラダに触れる商売です。お客さんの立場から考えると、安心感は清潔感とともに、なにより重視したいものです。どんな先生がいるのか、どんな院内かわかるように、似顔絵のイラストや院内の写真などを使うと効果的です

入りやすいのは「いつでも逃げられる」お店

路面店なら入り口をあえて路面から後退させ、店先にスペースをつくるようにします

あえて、入り口が狭めの店舗を借り、混んでいる状況を演出する

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『儲かるお店の「すごい!」見せ方』PHP研究所 高橋芳文・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569706525
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◆目次◆
序 章 ひともお店も“第一印象”が肝心
第1章 集客&売上アップはコンセプトづくりから
第2章 看板を駆使して集客&売上アップ
第3章 集客&売上アップにつながる次の一手
第4章 集客&売上アップの接客とリピーターづくり
第5章 集客アップのビフォー・アフター

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『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』内藤誼人・著


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【人を見抜くための心理学】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016521

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本日の一冊は、心理学者でありベストセラー作家でもある内藤誼人さんが、古今東西の心理テストの結果を紹介しながら、人間観察のコツを明かした一冊。

全部で37の二者択一テストとAB2点のイラストが用意され、「攻撃的な交渉者はどちらか」「面接で採用されやすいのは」「交通事故に遭いやすいのはどちらか」など、好奇心をくすぐる質問が続く。

答えも予想外のものが多く、たとえば「攻撃的な人ほど、のどが渇きやすく、飲み物をよく口にする」「左を向いて考える人ほど、社交的な人が多い」など、目からうろこの内容が満載。

もちろん、これだけで人を見抜けるものでもないが、手掛かりとしては、参考になる。

ビジネスに関係ない部分でも、「ダイエット効果のあるジョギングコース」「クラスの人気者になる方法」「浮気っぽい男性を見抜く方法」など、興味深いトピックが満載。

職場や家庭で、実験したり、人間観察してみるのも面白いと思います。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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マサチューセッツ大学のパーカー・ウォーシング博士によれば、「喫煙者は、攻撃的な傾向がある」という。そしてまた、「攻撃的な人ほど、のどが渇きやすく、飲み物をよく口にする」という

のびのびと仕事をしたいのであれば、自分のモノを目に入るところに置いておくのがいい

人は、自分でも知らないうちに、自分の名前と似ている地名を好む

作業量を多くし、速いスピードでてきぱきとこなさなければならないグループと、のんびりと作業をやらせるグループを設けて比較したところ、作業が終わった後にポジティブな気分になっていたのは、作業量を多くしたグループであったという

角っぽいデザインでできている商品よりは、丸っぽいデザインの商品のほうが、明らかに好まれる

左を向いて考える人ほど、社交的な人が多い

上を向いて考える人ほど、明るくて、快活な性格であることが多い

ダイエットをするためにジョギングをするのなら、街中の大通りなど、人がたくさん行き交っているところが望ましい

キーパーの96%はきっちりと真ん中に立って構えるのではなく、やや左か右に寄って構えたそうなのだ。そして、キッカーは、やや大きく空いたほうに蹴る確率が高かったという。マスターズ博士が、174回のPK戦を分析したところ、そのうちの103回において、キッカーはキーパーが寄っている方向とは逆に蹴っていた

75%の子どもが、意味のない図形より、人の顔のように見える図形を好んだ

1400名以上の人を対象にした調査を行ってみると、たしかに、いろいろな分野において、左利きのほうが事故に遭いやすいことがわかった

「よく笑う子どもは、頭がよい」というデータがある

80枚の顔写真は、みな無表情で撮られたものだったのだが、香りのよい部屋でその顔を判定すると、まったく香りのない部屋で同じ判定をするときより、好ましい評価をすることがわかった

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『レジ待ちの行列、進むのが早いのはどちらか』幻冬舎 内藤誼人・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016521
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◆目次◆
part1 仕事編
part2 雑学編
part3 家族友人編
part4 恋愛編

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『億万長者富の法則』ロジャー・ハミルトン・著


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【1億稼ぐ人材の8つのタイプとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480613337X

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億万長者のストーリーは、いつの世も人を夢中にさせるものですが、そのストーリーが、あらかじめ人物のタイプによって規定されていた、と知ったらどう思うでしょうか?

成功した人物には、さまざまな武勇伝や失敗談がありますが、もしその成功や失敗が偶然ではなく、性格による必然だったとしたら…。

そして、性格によって採るべきビジネス戦略、キャリア戦略がそもそも違っていたとしたら…。

本日ご紹介する一冊は、アジアを代表する富の伝道師であり、自身、7つのビジネスを展開する事業家である著者が、世界の大富豪のサクセスストーリーを分析し、億万長者を8つのタイプに分類したもの。

クリエイター、スター、サポーター、ディールメーカー、トレーダー、アキュムレーター(蓄財家)、ロード(支配者)、メカニック(開発者)という計8つの成功タイプが登場し、それぞれ、ビジネスやキャリアにおいてどんな戦略を取るべきか、どんなパートナーと組むべきか、などが示されています。

ちなみに土井は、スター、トレーダーの素養が強く、外部のクリエイターと内部のディールメーカー、サポーター、ロード、メカニックに支えられる構造になっています。

巻末についているテストが有料なのが残念でしたが、本書の内容を読むだけでも、自分のタイプと、仕事上気をつけなければならない点がわかり、参考になります。

億万長者たちのサクセスストーリーも詳しく書かれており、読み応えがありました。

最近のお金関連本では、もっとも読み応えのあった一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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彼らは虫取り網を使って蝶を捕まえようとしている。「富」を生み出している人たちは、虫取り網作りに煩わされずに、ガーデンを作っている

「富」を生み出している人たちは、「お金」を稼ぐ活動よりも、「富」の土台作りに力を入れている。つまり、世の中の評判、頼りになるネットワーク(情報網、人脈)、知識、リソース、実績といったものを築いているのだ

「富」を生み出している人たちはチャンスを追いかけるのをやめて、自分の情熱と才能に基づいて「富」の土台を築き始める

成功者たちは「お金を稼ぐ」ことで富を築いたのではなく、「流れを作り出す」ことで富を築いたのだ

私たちの最大の財産は自分の時間だ。二つのゲームに時間を割いたら、どちらのゲームの達成度も、一つのゲームだけに取り組んだ人には叶わないのだ

何が二つの会社の道を分けたのか? それは、私たちが必死に何百もの仕事に取り組んでいるときに、マイケル・デルは「直販スタイル」を完成させるという一つの仕事に集中したことだ

◆クリエイターの戦略
あなたは、「レバレッジ」より先に、あなたやあなたのチームが生み出した製品の権利を所有する必要がある。つまり、商標権、著作権、特許権などを取得するということだ

◆スターの特徴
自分の魅力で自分のアイデアを通そうとしたりすると、失敗する。自分のアイデアを通すのは得意なのだが、スターのアイデアは必ず
しもベストなものとは限らないのだ。既存のアイデアを活用するときのほうが、スターは成功しやすい

メカニックやクリエイター、スターのようなダイナモの周波数の持ち主は、何かを創り出した後、恥ずかしげもなく自分の功績を口にするが、サポーターは、やる気を起こさせることが自分の大事な役目だと心得ているので、真っ先にチームを褒める。サポーターはこのように人を大事にするので、大掛かりな事業には絶対に不可欠な存在になる

全プロファイルの中で最も早く富を手にするのは、ディールメーカー

◆ロードの特徴
一番前に出ることを手放し、ずっと後方を守ることに徹すれば、ロードは支配できる

メカニックは、社員の離職率が高くなるのを覚悟しておく必要がある

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『億万長者富の法則』中経出版 ロジャー・ハミルトン・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480613337X
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◆目次◆
はじめに
本書の概要
第1部 「本当の富」とは何かを知る
第1章 「本当の富」とは何か?
第2章 運を味方につける
第3章 価値とレバレッジが成功の鍵
第4章 八つのウェルスプロファイル
第2部 自分の「フロー」を見つける
第5章 クリエイター
第6章 スター
第7章 サポーター
第8章 ディールメーカー(交渉人)
第9章 トレーダー
第10章 アキュムレーター(蓄財家)
第11章 ロード(支配者)
第12章 メカニック(開発者)
おわりに

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『人でなしの経済理論』ハロルド・ウィンター・著


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【経済学的に見た人命の価値とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862381324

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本日の一冊は、オハイオ大学で経済学を教えるハロルド・ウィンターが、費用と便益のトレードオフを論じた、注目の一冊。

人気翻訳家の山形浩生さんが翻訳を担当しており、巻末には氏の解説もついています。

人命の価値を見積もる、なんて言ったら、社会通念的には問題となりますが、確かに著者の言う通り、現実の政策や企業活動は、費用/便益のトレードオフで動いており、人命に無限の価値を認めてはいません。

本書でも提示されているように、もしあなたが500万ドルの予算を持っていて、昏睡状態の子供を1人、最大1カ月生かしておけるとして、同じ予算で10人の病気の子どもの命を救えるとしたら、どちらを選ぶだろうか?

著者の母親が答えたように、両方救う、という考えがあってもいい。しかし、その場合には、やはり1人を救えるお金で、さらに10人の病気の子どもを救うことができる。

読者が好むと好まざるとにかかわらず、公の場では、人命すら費用便益の観点から論じられてしまうのです。

本書を読んでわかるのは、相手が国であれ、優良企業であれ、あなたにサービスをするのに何らかのトレードオフを考えて提供しているということ。

つまり、完全に健康な食品もなければ、絶対に安全な椅子もない。さらに言えば、戦場に赴いて捕虜になっても、国が保護してくれる保証もないということです。

これを認識し、賢い消費者になれるだけでも、本書を読んだ価値があると言えるのではないでしょうか。

人道的にはどうかと思う内容ですが、ロジックを学ぶという意味では参考になる一冊です。

政策担当者、企業経営者は読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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緊急病棟が混雑しすぎているときには、支払い能力がなかったり保険が不十分だったりする患者の受け入れを拒否してもいいことにしたほうが、社会政策として賢明じゃないか

経済学者は、社会便益と社会費用の差を最大化すること、あるいは通常、社会的厚生(または社会の富)を最大化することだけしか考えないことが多い

もしフォード社がピントの設計で11ドルの変更を加えていたら、女の子たちの命は助かっていたかもしれないのだった。さらに、フォード社はこの事実を十分に知っていた。かれらのエンジニアたちは、まさにこうした事故が起きたときの人命損失を金銭換算して、費用便益分析をやっていたからだ。その分析の結果、フォード社はその変更を加えるよりも、被害者に損害賠償するほうが費用対効果が高い、という結論を出した

人命に無限の価値をおくのはばかげている。もしそんな極端な議論をしたら、自動車の本当にまともな安全策とは、一台も生産しないことになってしまう

人命の価値を低く設定しすぎたら、多くの安全対策は費用対効果が低いということで実装されない。高く設定しすぎると、安全対策だらけになってしまう

ぼくが初めて受けた経済学の講義では、教授は経済学というのは希少な資源の分配についての学問だと述べた。資源が希少でなければ、みんな欲しいものがすべて手に入ることになる――トレードオフなんか考えずにすむ

取引費用が高いと、取引の利得が活用されないことがある。情報費用と取引費用は、しばしば「市場の失敗」と呼ばれるし、市場以外のやり方で資源を配分する手法を正当化するものとして挙げられることも多い

泥棒はほとんどどんな文脈でも、経済学的に効率的なのだ

たくさん企業のいる競争市場では、価格は変動費近くにまで下がる

負の外部性とは、個人の私的な行動が、別の個人にコストをかけるということだ

人は他人のものよりは自分のものを大事に扱うことが多い。所有権はそれ自体として人のふるまいに影響する

HIV陽性だと思っていたのに実は陰性だった人々は、性的パートナーの数を増やした(中略)HIV検査を補助すると病気の拡大を増やすことはあり得る

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『人でなしの経済理論』バジリコ ハロルド・ウィンター・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862381324
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◆目次◆
はじめに――ぼくの世界へようこそ
謝辞
1.社会問題へのアプローチ
2.人命の価値っていかほど?
3.取引しようか?
4.おまえのものはオレのもの
5.持っているなら吸ってはいかが
6.人に迷惑をかけないとは?
7.規制と行動の変化
8.警告――製品に注意
9.解決策などない?
訳者あとがき

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『新世紀メディア論』小林弘人・著


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【これからメディアはどう変わるのか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862381294

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本日の一冊は、雑誌「ワイアード」日本版を創刊し、その後、月刊「サイゾー」を創刊、現在は新しいメディアの形を求めて、幅広く活躍する著者が、新世紀のメディア論を論じた一冊。

紙媒体とネット、ITと出版という従来の区分けではなく、「メディア」というものを定義しなおすことによって新たな地平を開こうとする著者の、じつに読み応えある論考です。

先日、土井は雑誌「Chou Chou」の編集長の話を聞く機会がありましたが、最近はどの雑誌もインターネットで本格的に情報を発信しており、今後のインターネットコンテンツの有望な担い手となりそうです。

雑誌も新聞も個人のブログも、メディアという意味では、同一線上に並んだ、そんな時代と言っていいでしょう。

そういう意味では、いまや、「メディアとは、すでに一部の特権的な基盤のうえに成り立つものではない」。

では、メディアは今後、どうあればいいのか。どうやってビジネスとして成立し得るのか。

本書では、著者が手掛け、月間1000万ビューを数える「ギズモード・ジャパン」や、モンスター・ブログ「BOING BOING」、「魔法のiらんど」と提携し、ケータイ小説を出版しているスターツ出版、地方ニュースを拾い上げて成功した「みんなの経済新聞ネットワーク」など、さまざまな先行事例を取り上げ、今後のメディアの変遷を論じています。

今後のメディアビジネスを考える上で、また情報発信のあり方を考える上で、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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日本ではインターネットへの広告出稿費が雑誌へのそれを抜いた

メディアとは、すでに一部の特権的な基盤のうえに成り立つものではないからです。「意志」さえあれば、誰でもメディアを持つことができる、それがいまなのです

「出版業界」とは、「取次制度依拠業界」に過ぎない

「誰でもメディア人」たちは、発信者であると同時に、受信者

アテンションが有限資産であるからこそ、苛烈なアテンション争奪戦が起きる

信頼を醸成するには、考え方や意見を表明することです

これからの編者は、単にコンテンツをつくるだけではなく、人の動線というものをどう設計できるかが求められている

「メディア力」とはストーリーテラーの能力

文脈を理解するためには冗長さが必要とされる

大切なのはユーザーにとってのハブやシャフトになり得る情報拠点であること

セレブリティによる「誰でもメディア」は、実は出版(パブリッシング)におけるコンテンツの流動化をも意味します。特定企業によって、まだ書かれぬ著作から関連するコンテンツの権利まで契約書によって囲われることなく、著者自身(コンテンツ・ホルダー)が自主独立し(この場合には情報インフラ的な意味で)、その商機を流動化させることが可能になるでしょう

ブログは雑誌連載の代替として、メディア企業にとっての原材料、つまり、原稿の仕入れ先となります

「他人の進化を奪取する」ためには、「進化なき場所」かつ、「大資本が進出を躊躇する場所」が最適

メディア人は「万年素人」であることが重要

アーカイブ(貯蔵)されていく情報も、後において重要性を帯びてきます。それは検索エンジンによってその情報を欲する人々が時間軸を超えて存在するからです

集積したストック型情報として、エコーはお金をかけたウェブマガジンよりも、高い収益性を誇ることがある

ビデオキャストこそ言語を超えたグローバル・メディアの可能性を秘めています

雑誌の本質は「コミュニティを生みだす力」

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『新世紀メディア論』バジリコ 小林弘人・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862381294
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◆目次◆
あなたの知っている「出版」は21世紀の「出版」を指さない
「注目」資本主義は企業広報を変えた
ストーリーの提供で価値を創出する
デジタル化で消えてゆくのは雑誌・書籍・新聞のどれ?
雑誌の本質とは何か?
無人メディアの台頭と新しい編集の役割
既存メディアの進化を奪う
名もなき個人がメディアの成功者になるには?(その1)
名もなき個人がメディアの成功者になるには?(その2)
メディアが変わり、情報の届け方も変わった
個人ブログはメディアか?
ブログ時代の新しいメディア・ビジネス
地域コンテンツというキラータイトル
ネットでブランド・メディアを確立するには?
立ち上げたら稼げるという幻想は捨てなさい
情報のリサイクルや整理整頓による新種メディア台頭
ニッチメディアがプロフェッショナル出版の主流になる
ウェブメディアはターゲットキャストである
ウェブメディア全盛時代の新セオリー
スォーム時代のメディア・ルネッサンス
ブティック・パブリッシャーとマスメディア(その1)
ブティック・パブリッシャーとマスメディア(その2)
ブティック・パブリッシャーとマスメディア(その3)
ブティック・パブリッシャーの換金化
米国出版社のアプローチにみるウェブメディア(その1)
米国出版社のアプローチにみるウェブメディア(その2)
「誰でもメディア」時代のジャーナリズム
「誰でもメディア」時代を生き残るには?
あとがき

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『論文の書き方』清水幾太郎・著


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【当代一流の文章家が書いた、名著中の名著】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004150922

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4月4日に行われた『10年愛される「ベストセラー作家」養成コース』の卒業プレゼンテーションでは、まったく無名の新人、マネー・ヘッタ・チャンさんのお金にまつわる童話が最優秀賞を獲得しました。

うまくいけば、数十万部の期待ができる、すごい作品が出来上がったと思います。

じつはこのマネー・ヘッタ・チャンさん、本業はプロのトレーダーですが、元々はエリエスの「スパルタ読書塾」の出身でした。

つまり、セミナーに出て意識を変え、自己研鑽を重ねた結果、「読み手」が「書き手」に変身したのです。

本日ご紹介する清水幾太郎さんによる名著、『論文の書き方』には、こんなことが書かれています。

――読む人間から書く人間へ変るというのは、言ってみれば、受動性から能動性へ人間が身を翻すことである――

読み手と書き手、どちらが上ということは言いたくないのですが、書くのには、読む以上の力量が問われることは確かです。

ついこの間までは、読み手として「これぐらいの文章、俺でも書ける」「ありきたりの内容だ」と豪語していた人が、書き手になったとたん、「自分はこんなにも書けないのか」と思い愕然とするのはよくある話です。

では、この自意識と実際の書く力のギャップを埋め、文章力を向上させるために何が必要か。

そのことを、精神、技術両面から論じたのが本書です。

名文家として知られる清水幾太郎さんが書いたものですが、土井はこれまでに、本書ほど深い文章哲学を書いた本に出合ったことはありません。それぐらい読み応えのある本です。

漢字を学ばない限り、抽象化思考ができない日本語の制約や、「が」という接続助詞が持つ危うさ、母国語を外国語として扱うことのメリットなど、文章を書く上で参考になる考え方がいくつも紹介されています。

また、「映像にならぬもの」として著者が挙げた2つは、今後、活字が生き残る上で、重要な示唆を与えています。

自分の文章力を高めたいと思う人、出版に携わる人、これから著者になろうとする人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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私は捨てなければならない。思い切って捨てなければ、私は何も書くことは出来ない

精神の姿勢が能動的であるのには、原稿用紙の枚数があまり多くない方がよい。枚数は自由、いくら長く書いてもよいというのでは、精神は受動的でいることが出来る

元来、文章を書くというのは、或る問題に答えることであり、或る問題を解くことである。従って、自分の答える問題、自分の解く問題が決まっていなければ、どんな短い文章でも書くわけには行かない

観念や思いつきを大切にするというのは、それを深く考えること、書物などでよく調べることである

「が」の代りに、「のに」や「ので」を使うとなると、二つの事実をただ一緒に掴んではいられない。二つの事実の間の関係を十分に研究し認識していなければならない

要するに、話し言葉には味方の大軍がいる。会話では、言葉が独力で働いているのではなく、方々に協力者がいて、言葉を補ってくれている

文章においては、言葉は常に孤独である。それは全く言葉だけの世界であって、何処を眺めても、協力者はいない。会話において多くの協力者がやってくれた仕事を、一つ残らず、言葉が独力でやらなければならない

無闇に烈しい言葉を用いると、言葉が相手の心の内部に入り込む前に爆発してしまう。言葉は相手の心の内部へ静かに入って、入ってから爆発を遂げた方がよいのである

力はただ烈しい形容詞などを用いても生れはしない。むしろ、大切なのは、静かな、しかし、誰でも認めずにいられぬような証明であろう

私が恐れるのは定義不足である。私たちは、もっと言葉を大切にしなければならない。自分の使う言葉に責任を持たなければいけない

文章を書くのには、日本語に対する甘ったれた無意識状態から抜け出さなければならない。日本語を自分の外部に客観化し、これを明瞭に意識化しなければならない

礼儀を無視し得る特権は、強い烈しい愛情だけが持っている

文章には、犯罪に通じるような個人性があると同時に、貨幣に似た社会性がある

自分が抽象の世界に住みついて、経験の世界へ立ち戻ることをしなければ、読むものは経験の世界から動きはしない。自分が幾度も溝を飛び越える努力を払わないで、これを他人にばかり求めても無駄であろう。自分によく見えないXを他人に見せようとしても、それは無理である

◆映像にならぬもの
1.抽象的観念 2.未来

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『論文の書き方』岩波書店 清水幾太郎・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004150922
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◆目次◆
I  短文から始めよう
II  誰かの真似をしよう
III 「が」を警戒しよう
IV  日本語を外国語として取扱おう
V 「あるがままに」書くことはやめよう
VI  裸一貫で攻めて行こう
VII 経験と抽象との間を往復しよう
VIII 新しい時代に文章を生かそう
あとがき

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『もったいない主義』小山薫堂・著


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【「おくりびと」を生んだカリスマ脚本家の発想法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981162

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本日の一冊は、伝説の深夜番組「カノッサの屈辱」や、アカデミー賞を受賞した「おくりびと」の映画脚本で知られる小山薫堂さんが、そのアイデア発想法を語った一冊。

土井は常々、アイデア発想というのは、方法論よりもプロがそのアイデアを発想する過程の方に価値がある、と思っているのですが、本書にはまさにそのプロセスの方が書かれています。

「『受付しかしない受付嬢』はもったいない」という発想から生まれた「受付兼パン屋」、「鈴木さんしか買えない鈴木家のカレー」、借りてきたバカラのアンティークグラスを割ってしまったことをきっかけに思いついたグラスを割るシーン…。

じつにさまざまなアイデアが詰め込まれており、企画稼業に携わる人間にとっては、読まずにいられない内容です。

「どれだけ事前に価値を刷り込むかによって、ものの価値は変わってくる」「企画とは人のことを思いやったり、慮ったりすること」。

「企画」の仕事の最前線で働く著者ならではの名言も、見逃せません。

ジャンルが違うから、ということもあると思いますが、最近読んだものの中ではとくに新鮮な印象を受けた一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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わが社に来たお客さんは、「パン屋の奥に入れる」という、プチセレブ感が味わえます。よく会員だけが入れる会員制のバーなどがあるけれど、ああいう感覚です。一般のお客さんがパンを買っている横で、「打ち合わせに来ました」とショーケースの向こうにいる女性に告げると、「はい、ではどうぞこちらへ」と案内され、一見ただの壁に見える扉が開き、奥の応接ルームに通される

「受付しかしない受付嬢はもったいないな」こんな発想から生まれた”受付兼パン屋”。僕の場合、こんなふうに「もったいない」という思いがアイデアを生むきっかけになることが多いのです

「鈴木さんしか買えないカレーがあるんだって」
「鈴木って、あのイチロー選手のことらしいよ」
(中略)
そうやって盛り上げたうえで、「すべての苗字の人に鈴木家のカレー、解禁」という段階を踏んだりしたら、話題になるのは間違いありません

企画とは人のことを思いやったり、慮ったりすること

どれだけ事前に価値を刷り込むかによって、ものの価値は変わってきます。自分たちが世の中に送り出すものに対して、どれだけ価値を刷り込んで、どれだけ感情移入してもらうか。その方法を考えることが「企画」なのです

たまには神様を驚かせてみるのも、新しい発想を得るにはいい方法

教職員会館をオーベルジュにしたらどうだろう

映画を観て泣いてくれる人がいたとしても、そこで流す涙は、号泣の涙ではなく、雪解けのしずくのような、自分の中で凝り固まっていた感情が溶け出してきたような涙であってほしかった

「人情タクシー」というと、僕はついつい「もし人情に厚すぎる運転手がいたら」みたいなことまで考えてしまいます。僕はザ・ドリフターズの「もしもこんな○○がいたら」というコントが好きで、「もしもこんな運転手がいたら」みたいなことを想像するのが好きなのです

すべてをメディアととらえるから発想が広がる

欲望をつのらせると人は不幸になる

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『もったいない主義』幻冬舎 小山薫堂・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981162
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◆目次◆
プロローグ 「受付しかしない受付嬢」はもったいない
第一章 企画って何だろう?
第二章 ネガティブ・スイッチを切り替える
第三章 小山薫堂式アイデアのつくり方
第四章 幸せの閾値を下げる
エピローグ 地下鉄日比谷線で出会った二人の話

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『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』城繁幸・著


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【日本の雇用を再生する秘策?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492260927

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本日の一冊は、40万部突破のベストセラー『若者はなぜ3年で辞めるのか?』の著者であり、人事制度・雇用問題のプロである著者が、日本の雇用再生のシナリオを描いた一冊。

※参考:『若者はなぜ3年で辞めるのか?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334033709/

最近言われている正社員と非正規雇用の格差を是正し、健全な雇用を実現するために、一体何ができるのか。

少子化問題やニート、フリーター問題を解決するために、どんな手を打てばいいのか。

著者独自の見解が示されており、参考になります。

かつて富士通の人事部門にて、成果主義の崩壊を目の当たりにし、本当に人を幸せにする人事制度とは何かを模索し続けてきた著者。

その熱い思いが、文章の端々から伝わってきます。

著者によると、現在最も高賃金の45~55歳正社員が、年間に受け取る給与の総額は約45兆円。そのうちのたった1%、4500億円を非正規雇用側に分配することで、10万人の雇用が維持できるそうです。

ところどころ、年配の方から反発を招きそうな主張もありますが、歯切れがよく、じつに痛快な内容。

若者の現状を知ってもらうために、またこれをきっかけに人々が真剣にこの国の未来を考えるために、ぜひ世に広まって欲しい一冊です。

中小企業の経営者も、自社の人事制度を考えるきっかけとして、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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離職率上昇はたんに「将来の安定した出世で払う」という年功序列的報酬制度が破綻した結果にすぎない

原資の増加分の分配から、原資全体の再分配をするように切り替えればいい

非正規雇用の拡大も、就職氷河期世代も、みんな正社員の既得権を守るために生み出されたものであり、労使は一体となってそれを推進してきたことになる

一部業種の中には、すでに日本人労働者だけでは運営が難しい状況が見られるのも事実である。なかでも流通業は、新卒求人倍率7倍を超える不人気ぶりで、流通業だけでも30万人以上の人材が不足し
ている計算になる

「自由な生き方」にしても、もともとは求人誌は作り出したキャッチコピーであり、若者のニーズを汲み取ったというよりは、企業側のニーズを反映させたもの

高校生に対する進路意識調査によると、フリーターは「将来なりたくない職業」で男女ともに第1位

企業側は、彼ら非正規雇用からの正社員採用に前向きでない。当の経団連自身の調査でも、「積極的に採用」はわずか1・6%

大方の企業が「年齢で人の価値を決めるシステム」である以上、年を食った人間は、それだけ割高となってしまう

東大生の就職人気企業ランキングトップ10には、外資系企業が3社も入っている一方、メーカーは一社たりとも含まれていない(『週刊東洋経済』2008年11月15日号)

国民一人あたりGDPやIMDの「国際競争力調査」などで、90年代以降、順位を下げつづけている日本だが、その中でもとくに、ほかの先進国を寄せつけないものもある。それは、出生率の低さである

30代男性社員の既婚率が約60%なのに対して、非正規雇用の側のそれは30%でしかない

読売新聞社が2006年に大手企業100社の人事担当者に実施したアンケートによれば、40歳時点で課長級以上に昇格している総合職は約26%。ちなみに6割の企業は、それ以降の年齢での幹部昇格はありえないと回答していることから、過半数の大卒総合職は、いまや生涯を平社員で終える時代だといえる

ポイントとなるのは、ベースとなる「年齢給」を維持しつつ、成果分については賞与で上乗せとしている点だ。これにより年功によらない抜擢も降格も、柔軟に対応可能となる

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『たった1%の賃下げが99%を幸せにする』城繁幸・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492260927
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◆目次◆
はじめに
第1章 正社員と非正規の間にあるもの
第2章 生き残る21世紀型人材像
第3章 年功序列は日本社会も蝕む
第4章 雇用再生へのシナリオ
おわりに

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『無趣味のすすめ』村上龍・著


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【売れてます。村上龍の箴言集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016610

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本日の一冊は、作家・村上龍さんが、雑誌「ゲーテ」に連載した原稿に加筆をほどこしてまとめた箴言集。

人気テレビ番組「カンブリア宮殿」で数多くの経済人、仕事人と対談してきた著者が、一流人の考え方とモノの見方を提示した一冊で、内容は、世の中に流布している安易な考え方とは相いれない主張となっています。

著者の立場ゆえの主張もいくつか見られ、賛否両論あるとは思いますが、著名人との生のエピソードや独自の視点は、読んでおいて損はないと思います。

個人的に気づきを得られたのは、「どんなに優れた資質があっても、『何をすればいいのかわからない』リーダーは組織を危うくする」
という点。

最近のビジネス書は、ノウハウ花盛りですが、じつは本当に大切なのは、そのノウハウを求める自身の価値観や哲学だと思います。

何のための読書なのか、何のための学習なのか。

本当に成果を出すために必要な考え方が説かれており、職人系のお仕事の方、組織のリーダーにはおすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している

小規模で孤独な環境から出発し、多数派に加入する誘惑を断固として拒絶すること、それがヴェンチャーの原則である

最高傑作という言葉に値する仕事をするためにはまず多作であることが求められる

その人物に関する物語性を伴った情報がその人物のオーラを形作る。物語性を伴った情報のうち、特に上質で希少性の高いものが「伝説」と呼ばれる

夢は、常に大っぴらに、屈託なく楽しそうに語られる。だが目標はそうではない。目標は達成されるべきもので、語られるものではない。達成のための努力を続けている人は、他人に自分の目標について語るような時間的余裕はない

「熱狂的な状態の人間を演じるときに、俳優は熱狂的であってはならず、自覚的でなければならない」(リー・ストラスバーグ)

仕事におけるファッションでもっとも重要なのは、相手へのリスペクトを表しているかどうか

問題は、メモを取る行為そのものではなく、メモを取らなければいけないほど重要な情報に常に飢えているかどうかだ

読書をするかしないかが問題ではなく、どんな情報を自分は必要としているのかを自分で把握できるかどうかが問題である

リーダーの「資質」などどうでもいいと思う。どんなに優れた資質があっても、「何をすればいいのかわからない」リーダーは組織を危うくする

この人は有用だろうかと考えるのではなく、まずあなた自身が他人から有用だと思われる人材になるべきだ

素人は、「うまい儲け話を他人に譲る者はこの世にいない」という格言を噛みしめるべきだろう

アイデアは「組み合わせ」であって、発見などではない
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『無趣味のすすめ』幻冬舎 村上龍・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016610
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◆目次◆
※多すぎるので省略します

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『創造と変革の志士たちへ』堀義人・著


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【グロービストップが語る「リーダーの条件」】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4798101591

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本日の一冊は、ハーバードでMBAを取得し、その後、グロービス経営大学院を設立、現在学長を務める堀義人さんが、リーダーに求められる「3つの要素」を論じた一冊。

自身の体験や読書経験から、氏が導き出したリーダーの「3つの要素」とは、「能力開発」「人的ネットワーク」「志」の3つ。

本書では、これら3つの要素を、さらに深く掘り下げて論じています。

なかでも、ハーバード・ビジネス・スクールで学んだという能力開発の要諦は、参考になります。

「定石」「本質を見極める方法」「効果的に伝える力」…。

著者はこれを自分なりに読みかえ、リーダーとして必要な3つの能力に昇華させていますが、本書では、まさにこの3つを学ぶことができます。

その3つの能力とは、「知識・フレームワーク」「考える力」そして「人間関係能力」。

さすが数多くのビジネスリーダーを導いてきた著者だけあって、体系立ったリーダー論を学ぶことができます。

ややグロービスの宣伝が過ぎる部分もありますが、これ一冊でリーダーになるために何を学べばいいか、が明確になる、という点で、「買い」の一冊です。

グロービスのカリキュラムに興味のある方はもちろん、ビジネスリーダーとして活躍したい方、教育ビジネスで成功したい方には、ぜ
ひお読みいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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志士とは、高い理想を持ち、信念や主義主張を守って変えない人物のこと

塩野七生氏の『ローマ人の物語』(新潮社)によると、カエサルは、「能力を高めるための勉学」「多くの友人を作るための交際費」「女性への貢物」にお金を使ったのだという

◆野田一夫氏の説く志の3つの要素
1.壮大なもの
2.多くの人に感動を与えるもの
3.「成し遂げる」ということを事前に意思決定すること

世の中には、間違ったことがたくさんある。その間違った世の中の問題解決をするのが、ビジネスの役割である

◆ハーバード・ビジネス・スクールが教える3つの能力
「定石」「本質を見極める方法」「効果的に伝える力」

◆安岡正篤氏が説く本質を見極める方法
1.長期で考える 2.大枠を見る 3.多面的にものごとを見る

◆グロービスが説くリーダーの3つの能力
「知識・フレームワーク」「考える力」「人間関係能力」

◆リーダーシップに必要な人間関係能力
1.人間力 2.伝える力 3.やる気にさせる力

能力向上の基本は、繰り返し、繰り返しの反復練習

人間は負けなければ、戦略の本当の重要性を認識しない

好きでかつ得意なことをやりながら、それが社会にどのように役立っているのかを考えると、自らの使命というものが見えてくる

志も含めた全人格的教育を行うには、ロールモデルが必要

マーケティング的に言えば、プロダクトを高めないでプロモーションや営業をかけても無駄なように、人的ネットワークを高めようと多くの人に出会っても、人間としての魅力がないとネットワークはできないのである

大善を求めるよりも、一日一日の小善が徳をもたらす

◆ローマ・カトリック教会が長く存続している理由
バイブルがあるから

礼儀正しく潔い敗者に対しては、日本ほど優しい国はない

◆志士の五カン
1.世界観 2.歴史観 3.人生観 4.倫理観 5.使命感

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『創造と変革の志士たちへ』PHP研究所 堀義人・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569707556
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◆目次◆
はじめに
序 章 創造と変革の志士たちへ
第1章 能力開発―何を学ぶか、いかに学ぶか
第2章 志―自らの使命を追求する、強い意志を持つために
第3章 人的ネットワーク―「創造と変革」を生み出す場を作る
第4章 創造と変革―新たなる挑戦へと一歩、踏み出すために
第5章 志士―「創造と変革」を担う人に求められるマインド
おわりに
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