『無趣味のすすめ』村上龍・著


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【売れてます。村上龍の箴言集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016610

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本日の一冊は、作家・村上龍さんが、雑誌「ゲーテ」に連載した原稿に加筆をほどこしてまとめた箴言集。

人気テレビ番組「カンブリア宮殿」で数多くの経済人、仕事人と対談してきた著者が、一流人の考え方とモノの見方を提示した一冊で、内容は、世の中に流布している安易な考え方とは相いれない主張となっています。

著者の立場ゆえの主張もいくつか見られ、賛否両論あるとは思いますが、著名人との生のエピソードや独自の視点は、読んでおいて損はないと思います。

個人的に気づきを得られたのは、「どんなに優れた資質があっても、『何をすればいいのかわからない』リーダーは組織を危うくする」
という点。

最近のビジネス書は、ノウハウ花盛りですが、じつは本当に大切なのは、そのノウハウを求める自身の価値観や哲学だと思います。

何のための読書なのか、何のための学習なのか。

本当に成果を出すために必要な考え方が説かれており、職人系のお仕事の方、組織のリーダーにはおすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している

小規模で孤独な環境から出発し、多数派に加入する誘惑を断固として拒絶すること、それがヴェンチャーの原則である

最高傑作という言葉に値する仕事をするためにはまず多作であることが求められる

その人物に関する物語性を伴った情報がその人物のオーラを形作る。物語性を伴った情報のうち、特に上質で希少性の高いものが「伝説」と呼ばれる

夢は、常に大っぴらに、屈託なく楽しそうに語られる。だが目標はそうではない。目標は達成されるべきもので、語られるものではない。達成のための努力を続けている人は、他人に自分の目標について語るような時間的余裕はない

「熱狂的な状態の人間を演じるときに、俳優は熱狂的であってはならず、自覚的でなければならない」(リー・ストラスバーグ)

仕事におけるファッションでもっとも重要なのは、相手へのリスペクトを表しているかどうか

問題は、メモを取る行為そのものではなく、メモを取らなければいけないほど重要な情報に常に飢えているかどうかだ

読書をするかしないかが問題ではなく、どんな情報を自分は必要としているのかを自分で把握できるかどうかが問題である

リーダーの「資質」などどうでもいいと思う。どんなに優れた資質があっても、「何をすればいいのかわからない」リーダーは組織を危うくする

この人は有用だろうかと考えるのではなく、まずあなた自身が他人から有用だと思われる人材になるべきだ

素人は、「うまい儲け話を他人に譲る者はこの世にいない」という格言を噛みしめるべきだろう

アイデアは「組み合わせ」であって、発見などではない
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『無趣味のすすめ』幻冬舎 村上龍・著
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◆目次◆
※多すぎるので省略します

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