2009年4月14日
【プロが教える、調べる技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478490538
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本日の一冊は、日本能率協会総合研究所、マーケティング・データ・バンクなどを経て、マッキンゼーでリサーチ・トレーニングを担当していたという著者が、プロフェッショナルの「調べる技術」を論じた一冊。
社長の出版記念講演会に呼ぶゲストスピーカーを探す、ペット用品市場の可能性について調べる、などのわかりやすい例をもとに、どのような手順でリサーチを進めればよいか、どんな情報源があるのかが体系立てて論じられており、まさに知識プロフェッショナル必読の一冊です。
手に入れた情報をどのように精査すればいいのか、さらに精度の高い情報を得るためにどんな情報源を使えばいいのか、現場でやってきた人間ならではの知恵が紹介されており、じつにためになります。
「日経テレコン21」や「MDB」といったプロが使う有料のデータから、政府統計、業界団体による統計・資料といった無料のものまで、幅広く紹介しており、情報でメシを食っている人には、ありがたい情報源です。
コンサルタント、会計士をはじめとする知識プロフェッショナルはもちろん、マーケティングに携わる方、商品開発に携わる方など、重宝する方は多いのではないでしょうか。
ちなみに土井は、本書で紹介されている情報源のURLを、さっそく「お気に入り」にまとめました。
「情報調査力」を高めたいと考えるビジネスパーソンに、おすすめの一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ブレーンストーミングで出てくるアイデアはすべての可能性を網羅しているとは限りません。社内の力関係で方向が決まってしまうということもあるでしょう
インパクトが強いと自分たちでは思っていても、本当にそれがインパクトのあることなのかどうかは検証してみる必要があります
◆どの業界でも共通してニーズがある8項目の情報 ※一部紹介
2.企業・団体:どんな企業・団体なのか、何をやっているのか、
財務状況は健全か。
3.人:ある人物のプロフィールが知りたい、どんな実績のある
人なのか。
4.マクロ経済:GDP(国内総生産)、貿易額、人口など統計データ。
6.制度・政策・法律・制度上の制約はあるのか、法改正の動きは
あるのか。
8.消費者:購買行動、嗜好、イメージ
◆ビジネスにおいて調べる必要がある内容
1.企業 2.人物 3.業界・市場 4.消費者
人から頼まれて何かを調べるときに、最初に確認しておくべきことは、目的、具体的な内容、納期、アウトプット・イメージです
素直に「そうか、世界で一番なんだ」と受け止めてしまうのは、情報の精度という点から考えると、やや問題です。どのような調査・データに基づいて”トップシェア”なのか、ということが重要なのです
海外事業展開で、「これまでの欧米市場に加え、アジア、特に成長著しい中国市場での積極展開を図るべく、昨年度は中国国内に4拠点を設置し……」とあったら、字面どおりに読めば「中国に積極的に進出してる」ということですが、その裏にはもしかしたら「欧米市場での低迷や失敗」があるかもしれません
企業関連の人物のみでなく、政界、教育界、芸術界などの人物もカバーしている資料としては、『人事興信録』(興信データ)が隔年で発行
私たちが届け出を行った事柄は、たいていの場合何らかの形で統計がとられ全体像が把握できるようになっています
情報源になるべく近いところで情報を得ることはリサーチの鉄則
経済産業省が5年ごとに実施している、『商業統計調査』という統計があります。産業・業種ごとの商業店舗の数を、全国、都道府県、市区町村別に見られるもので、商業の実態を把握する基礎資料とされています
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『情報調査力のプロフェッショナル』ダイヤモンド社 上野佳恵・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478490538
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◆目次◆
はじめに
序章 プロフェッショナル・リサーチャーの作法
第1章 調べる仕組みとは
第2章 ビジネス情報ニーズの範囲
第3章 企業と人物について調べる
第4章 基本のリサーチ1「企業」「人物」
第5章 業界について調べる
第6章 基本のリサーチ2「業界」「消費者」
第7章 情報のプロフェッショナルへの道
あとがき
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