2009年4月27日
【堀紘一が語る省エネ勉強法とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569706312
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本日の一冊は、東大法学部を卒業後、読売新聞経済部、三菱商事を経てハーバードビジネススクールを首席クラスで卒業、帰国後はボストンコンサルティンググループの代表取締役社長を務めた堀紘一さんが、その勉強法を明かした一冊。
一時代前の感がある装丁、「年収が2倍にも3倍にも」とあいまいなタイトル、見た目からは決して魅力的な本に見えませんが、読んでみてビックリ。
これはおそらく、最近出された勉強本のなかでは、もっともビジネスの実戦に役立つ本だと思います。
本書が優れているのは、ビジネスで付加価値を生むための最重要項目「差別化」を、個人にも当てはめ、徹底したアドバイスを試みている点。
花形産業、花形部署ではなく、マイナージャンル、そして勉強は「一点差別化」。
リーダーになりたいなら、哲学書・歴史書を読めなど、じつに興味深い主張が展開されています。
本書で書かれている勉強法は、学歴・資格などがなくても実業界で通用するためのキャリア構築の鉄則であり、それゆえに、最近書かれた多くの勉強本とは一線を画しています。
不況下でも年収を上げられる人間になるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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福沢諭吉は、学ぶか学ばないかで、賢人か愚人かが決まるといった。諭吉は、これからは生まれではなく、学問の深さで人間の価値が測られると、脱「身分制度」宣言をしたのだ
目標が定まると、やるべきことが具体化する人生は優に八十年時代になっているのだし、目先の損得に左右されずに、三十~五十年の長い期間で物事を考えるクセをつけていただきたい
人からほめられないのを気に病んでいると、せっかくの戦意を喪失してしまう恐れがある。それよりも、自分で自分をほめてあげられる体質になるほうがいい
早稲田大学の坪井善明教授によれば、人間には1.論理力、2.構成力、3.暗記力、4.直観力、5.計算力、6.創造力、7.自己実現力(目標達成力)という七つの能力があるらしい
並み以下のものを組み入れないこと。次に、各変数をなるべく大きな数値にしたいから、メンバーは得意なことだけをやってほしい
「一点差別化」ができると、野球でいえばバッターボックスに立つチャンスが増える
人はどうしても花形産業、花形部署にあこがれてしまうが、これは損なのである。だいいち、単純に考えて競争相手が多い。仕事も忙しい。だから、勉強する時間もとれない
ビジネスで最も重要なのは、いかに新しい付加価値を生み出すかだ。そのためには、差別化について徹底的に考えなければならない。差別化の方法を考えついたら、今度はそれを利益に結びつける「回収エンジン」を設計しないといけない
一冊や二冊読んでもすぐ利口になるわけではないが、百冊、千冊になると大きな差が生まれるのだ。大会社のトップの中にも、本を読まないで凡人化している人が少なくない
◆社会人の勉強法「五つのポイント」
1.一つのテーマに絞って集中的に勉強する
2.一度は海外に出て自分の足で歩いてみる
3.あらゆる「一流のもの」に接するよう心がける
4.セミナーや講習に根気よく参加する
5.できるかぎりたくさん本(書籍)を読む
哲学書を読んでいる人といない人とでは、リーダーとしての言葉の重み、説得力がだんぜん違ってくる
歴史はいい。いまを生きるための貴重な教訓が、いっぱい詰まっているからだ。何やかやといっても、歴史は繰り返す、のである
一流と二流の差には、観察力の有無が大きく作用する
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『年収が2倍にも3倍にもなる勉強法』PHP研究所 堀紘一・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569706312
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◆目次◆
まえがき
序 章 人はなぜ勉強するのか
第1章 目標を定める
第2章 堀流・省エネ勉強法の極意
第3章 最も費用対効果の高い勉強法
第4章 学習効果をアップする九つの鉄則
第5章 人からしか学べない能力もある
終 章 学び続ける人には運も味方する
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