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『仕事と幸福、そして、人生について』 ジョシュア・ハルバースタム・著


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【仕事を人生最高の喜びに変える方法】
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本日の一冊は、コロンビア大学哲学部教授にして経営コンサルタント&経営者という異色の経歴を持つ著者が、仕事と人生、そして幸福について論じた一冊。

成功した人が、自らの人生を振り返って仕事論を語る本はあっても、アカデミックな視点から仕事と人生を語った本は少ない。

本書はそういう意味で、じつに貴重な一冊です。

まず著者が投げかけるのは、仕事を「持つ」ことから仕事を「する」へのシフト。

つまり、仕事を「持つ」以上、それを失う可能性も生まれるのであり、現在のようにプロジェクト単位で仕事が進む時代には、仕事はする」ものであると考えた方がいい。

これをとらえて著者は、「ポスト工業化社会においては、ある特定の職業という概念も、すぐに貯蔵寿命が尽きてしまう在庫でしかない」と述べています。

では、仕事を「する」人間になるために、どんな心構えを持つべきか。

著者は、仕事を「する」時代においては、「仕事は創造的でなければならない」と述べ、さらに創造的であるための4つの要素を挙げています。

その4つとは、情熱、勇気、ユーモア、偏見や先入観にとらわれない知的誠実さ。

著者いわく、「創造的な仕事は、まず「削り取ること」から始まる。自分の目を曇らせている仮定や思いこみを、一枚ずつはぎ取ることから始まる」。

であれば、われわれは自己欺瞞に陥ってはいけない。情熱的になろうと思ったら、バーナード・ショウが言うように、「偉大であると自らが認めた目的のために自らの力が使われること」を目指さなければならない。

人と比較するのではなく、最高の仕事の基準を自分自身で決め、実行できる人間。競争心からでなく、内から湧き出るモチベーションに従って仕事に取り組む人間。

そんな人間こそが、これからの時代に活躍するビジネスパーソンとなるのでしょう。

失業社会、不安社会ではありますが、こんな時代だからこそ、仕事は「する」ものと考え、強く生きたい。

仕事を楽しみ、人生を充実させるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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仕事に重きを置くことほど、人と現実を強く結びつけるものはない。というのも、仕事は少なくとも、現実の一部分、つまり人間の社会の中に、ひとつの居場所を確保してくれるからだ。(ジグムント・フロイト)

仕事のもっとも豊かな報酬は、目の前に、つまり仕事をするという行為そのものの中にある

労働者と彼らが生み出す製品の間には、今までにはなかったものが存在している。それは、データだ

余暇の価値が認められるのは、それに先立つ労働があるときだけだ。仕事と余暇は、互いに補完しあうひとつのペアなのだ

なぜ、すべての才能を収入に結びつけようとするのか?

もし物語を書くことが好きなら、詩を書き、歌をうたうことが好きなら――それも心から好きなら――、自分が有名かどうかなんて気にならないはずだ。……現在の教育は腐っている。なぜなら、きみたちに『自分のしていることは好きでなくてもかまわない。成功を好きになりなさい』と教えているからだ(クリシュナムルティ)

創造的な仕事は、まず「削り取ること」から始まる。自分の目を曇らせている仮定や思いこみを、一枚ずつはぎ取ることから始まるのである

人々は自分の仕事を嫌うことが大好きだ

心理学者のハリー・ネルソンが提唱した「比較の原則」と呼ばれるものがある。これは、わたしたちの価値判断は、そのすぐ前の経験に大きな影響を受けるという考え方だ

行動への最大の報酬は、その行動をさらに続けられるようになることだ(ジョナス・ソーク博士)

従業員にいい仕事をしてほしいのなら、いい仕事を与えなさい(ハーツバーグ)

最高の仕事をするためには、最高の仕事の基準は、自分自身で決めなければならない

人生の真の喜び。それは、偉大であると自らが認めた目的のために自らの力が使われること。そして、世界が自分を幸せにしてくれないと身勝手な文句を言うのではなく、自分が自然の力となることである(ジョージ・バーナード・ショウ)

競争心がモチベーションになって行動する人は、それ以外の人、たとえば克己心などをモチベーションにする人に比べ、いい結果が残せない

わたしたちは自分の富を、自分の持ち物で判断するのではなく、他人の持ち物との比較で判断する

ただリーダーになりたいだけではだめだ。人々をつれていく場所についても、きちんと決めておかなくてはならない

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『仕事と幸福、そして、人生について』ディスカヴァー・トゥエンティワン ジョシュア・ハルバースタム・著
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◆目次◆

はじめに
第1章 働く理由
第2章 ワークライフバランスの罠
第3章 働く目的
第4章 成功の基準
第5章 自己分析の罠
第6章 再び、ワークとライフについて
おわりに

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『サーバントリーダーシップ』ロバート・K・グリーンリーフ・著


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【伝説のバイブルがついに邦訳】
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本日の一冊は、「サーバントリーダーシップ」の提唱者であるロバート・K・グリーンリーフによるリーダーシップ論の大著。

サーバントリーダーシップという概念は、そもそも言葉自体、「仕える者」と「導く者」の組み合わせであるため、一見相反する概念ですが、そこにこそリーダーシップの要諦がある、というのが本書の主張です。

まずは自らが身を捧げ、メンバーに奉仕すること。そして仕事を通して組織自体が社会に奉仕する存在となり、さらなる高みへと引き上げられること。

そんな理想的なリーダーシップのあり方が、本書には描かれています。

監訳者の金井壽宏さんの言葉を引用すると、「喜んでついてくるフォロワーがいなければ、その場にリーダーシップは存在しない」わけですから、その出発点が「サーバント」であることは、的を射ています。

では、われわれはいかにして「サーバント」たり得るのか。リーダーとして心掛けるべきことは、組織を作る際に気をつけるべきことは何なのか。

本書には、まさにその考察が書かれています。

本書には、理想的なリーダーシップの答えは書かれていません。時にはキリストのエピソードを、時にはロバート・フロストの詩を、時には著者と経営者との討論を引きながら、われわれにリーダーとしてのあり方を問いかけてくるだけなのです。

しかしながら、元をただせば、リーダーシップとは、経営者がどうありたいか、社会にどうやって貢献したいかを考えることにほかなりません。

そういう意味で、本書は、経営者が一日をかけて読むべき価値がある、と言っていいのかもしれません。

論文や講演を寄せ集めた本であり、時折冗長になったりもしますが、随所に気づきのある内容です。

自分のリーダーとしてのあり方を考えるきっかけとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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<以下、スティーヴン・R・コヴィーによる前書き>
信頼関係の薄い社風は、管理が極端に厳しくて建前だけに頼る上に、守りの姿勢に入っており、冷笑的で、内部競争が激しいことが特徴だ。それでは人に権限を与えて能力を高めている<組織>に比べて、スピードや質、イノベーションのどれをとってもかなうまい

良心によって、われわれは身を捧げるに足る大義の一部になろうという気にさせられる

◆ガンジーが説いた「われわれを破滅させる七つのもの」
・労働なき富 ・良心なき快楽 ・人格なき学識 ・道徳なきビジネス
・人間性なき科学 ・献身なき信仰 ・理念なき政治

<以下、本文>
ときにはこう問うことが大事である。「今考えていることを口にするのは、沈黙の状態よりも本当にいいことだろうか」

家族が家族であるためには、誰も拒絶されてはならないのだ

キリストのリーダーシップを疑う民衆に連れてこられた女は、キリストの前に投げ出され、民衆はこう叫ぶ。「こういう女は石で打ち殺せと、モーゼは律法の中で命じています。あなたはどうお考えになりますか」(中略)ほかの方法をとることもできたはずだ。思いやりは拷問よりもすばらしいことだと語って理論を戦わせれば、民衆もさぞかし喜んだだろう。論理的な議論もできたに違いない。(中略)キリストはそうした方法を選ばなかった。その状況のただ中で、一歩下がって緊張の糸を切り、創造的な洞察のために気づきの扉を開いたのだ。そして、すばらしい洞察が現われたため、この話が二千年も生き生きと語られることになる。「あなたたちの中で罪を犯したことのないものが、まずこの女に石を投げなさい」

ピラミッドの頂点に立つただひとりの責任者になるということは、まともとは言えないし、堕落に陥りやすい。どんな人も自分ひとりでは完璧でいられない。まわりの同僚に助けられたり、間違いを直してもらったりすることが必要だ

組織にとって本当に正当化されることはただひとつ、組織内の人々の資質が、組織に属していない場合よりも優れたものになることだ

つまり、企業は奉仕する組織になる――サービスを提供する者と受ける者の双方に奉仕する組織になるのである

古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ(芭蕉)

並外れた奉仕をする組織には目的とコンセプトが必要不可欠です

ある生き方が最も効率的に働くには、条件があるだろう。それは、深い意味での個人のあり方――個人を形作る見た目の違いといったものではなく、もっと掘り下げた意味での個人のあり方が社会と調和していなければならない。そうした生き方が一貫性をもたらし、明らかにばらばらの傾向へと人を導き、目的を与える

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『サーバントリーダーシップ』英治出版 ロバート・K・グリーンリーフ・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862760406
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◆目次◆

はじめに
第1章 リーダーとしてのサーバント
第2章 サーバントとしての組織
第3章 サーバントとしてのトラスティ
第4章 企業におけるサーバント・リーダーシップ
第5章 教育におけるサーバント・リーダーシップ
第6章 財団におけるサーバント・リーダーシップ
第7章 教会におけるサーバント・リーダーシップ
第8章 サーバント・リーダー
第9章 官僚主義社会におけるサーバントとしての責任
第10章 アメリカと世界のリーダーシップ
第11章 心の旅

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『心にズドン!と響く「運命」の言葉』ひすいこたろう・著


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【名言が強運をつくる?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837964842

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本日の一冊は、ベストセラー『名言セラピー』で知られるコピーライター、ひすいこたろうさんによる注目の書き下ろし。

※参考:『名言セラピー』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887593988/

「成功する人は、成功する前に、成功をもたらす言葉と必ず出会っています」という著者が、これまでに集めた名言のなかから「一生の友」となる名言を厳選し、紹介しています。

名言本は数多くありますが、本書のユニークなところは、ピーター・ドラッカー、アインシュタインから木村拓哉、ラーメンマンまで、ジャンル、知名度問わず、心に響いた名言を紹介している点。

「運がいい人は、『言葉の力』を上手に取り入れている!」という帯コピーの通り、前向きになれる言葉が多く取り上げられています。

人口に膾炙した言葉もいくつかありますが、たまにレアなものが登場し、よく集めたものだと感心させられます。

なかでも勉強になったのは、宝塚の「ブス25箇条」。

舞台で美しく輝くために、どんなことが必要なのかをしたためた25箇条の教えは、じつに参考になります。

老若男女問わず、前向きに生きたい人におすすめの一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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周りを変えるのではない。いつだって、変えるのは自分です。たったひとりの本気から、世界一にだってなれるのです

天才とは努力する凡才のことである。(アインシュタイン)

心理学博士の小林正観先生から、「天才は数」と教わりました

うばい合えば足りぬ。わけ合えばあまる。(相田みつを)

確信を持て、いや、確信があるように振る舞え。そうすれば次第に本物の確信が生まれてくる。(ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ)

みんなが考えているよりずっとたくさんの幸福が世の中にはあるのに、たいていの人はそれを見つけられない。(モーリス・メーテルリンク)

負けたのに、何千通ものファンレターが届くって、どういうことでしょうか? 人生は結果ではないのです。勝ち負けよりも、人に勇気を与えるものは、「生き様」なのです

◆宝塚の「ブス25箇条」 ※一部紹介
1.笑顔がない
2.お礼を言わない
9.自分がブスであることを知らない
11.自分が正しいと信じ込んでいる
17.他人につくさない
24.存在自体が周囲を暗くする

宗一郎さんのやさしさは、本社ビルにも表れています。本社を新築する際、「万が一、地震が起きたときに、割れたガラスが歩道を歩く人に降りかからないように」と、ビルには全フロアにバルコニーがつけられました。そんな宗一郎さんは、創業当時から朝礼のたびに、みかん箱の上に立って社員たちの前でこう宣言していました。「世界一になる」

母の日に電話1本することすら照れているような奴は、どんなスーツを着ていてもかっこよくないと思いますけどね。(リリー・フランキー)

人が死んだあとに残るものは、集めたものではなく、与えたものである。(ジェラール・シャンデリ)

才能とは、どこまで大きく悩めるかということ。大きく悩む人ほど飛躍します

強みの上にすべてを築け。(ピーター・ドラッカー)

誰でもできることを誰にもできないくらいやれば絶対成功する。(しもやん)

外見的なことばかりで鏡を見ないで、自分と対決するために鏡を見る。これが本当の鏡の見方だ。(岡本太郎)

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『心にズドン!と響く「運命」の言葉』三笠書房 ひすいこたろう・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837964842
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◆目次◆

はじめに
たったひと言で、運命が変わる法
そのとき、その言葉が、生き方を教えてくれた!
何でもない一日が、幸せな一日に変わる!
ダメだと思ったとき、効く言葉がある!
「新しい自分」を見つける、出会いの言葉
あとがきにかえて
さいごに

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『生まれてすみません 太宰治 一五〇の言葉』山口智司・著


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【希望は絶望の淵から生まれてくる】
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学生時代、国語の授業で読んで、もっとも感動した作品のひとつに、太宰治の『走れメロス』がありました。

※参考:『走れメロス』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4101006067/

「間に合う間に合わぬは問題ではない、人の命も問題ではない。もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ」という名言に心打たれた人も多いでしょう。

今年は太宰治の生誕100周年ということで、さまざまな作品が予定されていると思いますが、本日ご紹介する一冊もそのうちのひとつ。

人気ブログ「山口智司の『快筆乱麻』」の著者が、太宰治の作品のなかから名言をピックアップし、全部で150の言葉をまとめています。

人生、人間関係、そして恋愛。

鋭敏な感受性を持つがゆえに苦悩し、絶望を味わった太宰治だからこそ見えた人間の真実が、ここに記述されています。

なかでも、嫉妬や怠惰、嘘、臆病など、人間を苦しめる感情についての考察は、一読に値すると思います。

より良い人生を歩むために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思っては、いけない。(『火の鳥』)

嫉妬というものは、なんという救いのない狂乱、それも肉体だけの狂乱。一点美しいところもない醜怪きわめたものか。(『皮膚と心』)

嫉妬。それがお前の、愛されたいと念じた揚句の収穫だ。(『新ハムレット』)

てれくさくて言えないというのは、つまりは自分を大事にしているからだ。(『新ハムレット』)

片恋というものこそ常に恋の最高の姿である。(『チャンス』)

私の数ある悪徳の中で、最も顕著の悪徳は、怠惰である。(『懶惰の歌留多』)

どうせ露見する事なのに、一日でも一刻でも永く平和を持続させたくて、人を驚愕させるのが何としても恐ろしくて、私は懸命に其の場かぎりの嘘をつくのである。(『東京八景』)

弱虫は、幸福をさえおそれるものです。綿で怪我をするんです。幸福に傷つけられる事もあるんです。(『人間失格』)

人間ならば恥じて下さい。恥じるというのは人間だけにある感情ですから。(『貨幣』)

薄情なのは、世間の涙もろい人たちの間にかえって多いのであります。(『女の決闘』)

おのれを愛するが如く他の者を愛する事の出来る人だけが誠実なのです。(『風の便り』)

大人というのは侘びしいものだ。愛し合っていても、用心して、他人行儀を守らなければならぬ。なぜ、用心深くしなければならぬのだろう。その答は、なんでもない。見事に裏切られて、赤恥をかいた事が多すぎたからである。人は、あてにならない、という発見は、青年の大人に移行する第一課である。大人とは、裏切られた青年の姿である。(『津軽』)

だまされる人よりも、だます人のほうが、数十倍くるしいさ。地獄に落ちるのだからね。(『かすかな声』)

信じられているから走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題ではないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいものの為に走っているのだ。(『走れメロス』)

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『生まれてすみません 太宰治 一五〇の言葉』PHP研究所 山口智司・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569705413
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◆目次◆

はじめに
第1章 愛
第2章 苦悩
第3章 世間
第4章 自意識
第5章 生活
第6章 真理
第7章 それでも、生きる
太宰治はいかに生きたか
おわりに
参考文献

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『貧困ビジネス』門倉貴史・著


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【貧困層搾取の実態をつづった恐怖のレポート】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981073

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本日の一冊は、アジア経済やBRICs経済、地下経済などを専門とするエコノミストが、現在の日本にはびこる「貧困ビジネス」の実態を暴いた一冊。

貧しい女性をホストクラブでカモにして、借金漬けにして果ては性風俗店に売り飛ばすという悪質なビジネス、貧困層の増加に伴って新たに登場した「保証人ビジネス」、高齢のホームレスの人たちに生活保護の受給を申請させてピンハネするビジネスなど、じつにさまざまなビジネスが登場し、読んでいるだけで気分が悪くなります。

以前、著者の本を読んだ時にも、世界にはさまざまな闇ビジネスがあると知って驚いたものですが、今回は、それが日本でも横行するようになった、という深刻な話です。

悪徳業者の手口、関連する法律など、処世術としても役立ちますが、これから伸びてくるビジネスを見極める、という意味で意義のある一冊だと思います。

教養として、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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2008年に入って日本の景気が急激に悪化するようになってからは、消費者が生活防衛姿勢・低価格志向を強めるなかで、日本マクドナルドやファーストリテイリングといった「低価格」を売りにした小売・外食産業の業績が好調に推移しています

「ワーキングプア」の人数(年収が200万円に届かないフルタイム労働者)は、総務省「就業構造基本調査」をもとに集計すると2007年の時点で約1300万人に上ります

全体としてとらえれば、「ワーキングプア」の消費市場のほうが、富裕層の消費市場よりも規模が大きい

お金のない女性をカモにして、ツケでホストクラブで飲食をさせて、借金漬けにして性風俗店に売り飛ばすといった悪質なビジネスもあります

「敷金」「礼金」がなく、家賃も通常と変わらない「ゼロゼロ物件」は、非正社員など低収入で不安定な雇用形態で働く若者たちの間で人気を集めています(中略)「ゼロゼロ物件」をめぐるトラブルでとくに多いのは、家賃の支払いがわずか1日遅れただけで、不動産業者から高額の違約金をとられるというものです

貧困層の増加に伴って、新たに登場するようになったもうひとつの「貧困ビジネス」がいわゆる「保証人ビジネス」です。「保証人ビジネス」は、保証人をつけたい人(依頼主)と保証人になってくれる人をマッチングさせるビジネスです

2004年5月には、兵庫県のホストクラブ経営者が、ホストクラブの飲食代400万~800万円を支払えなくなった少女2人を合計100万円で性風俗店に斡旋し、売春をさせていたとして逮捕されました

2000年代に入ってからは、50代や60代といった高齢のホームレスの人たちに生活保護の受給を申請させて、彼らが受け取った生活保護費をピンハネしてしまうといった「貧困ビジネス」が横行しています

貸金業者の場合には、「出資法」の上限金利(年利29.2%)が適用されますが、質屋の場合には、「質屋営業法」に基づいて、最大で年利109.5%の利息を合法的にとることができてしまうのです

フィリピンでは、貧困層を中心に、自分の臓器を売りたいというドナー希望者が多数存在しており、そのためにフィリピンで外国人患者を対象とした臓器移植手術が行われるケースが多くなっています

2006年から2007年までの2年間で、「ねずみ講」の被害にあった人は全国で8948人、被害総額は28億9199万円にも上りました

製造業の大幅な生産調整と、派遣社員の「2009年問題」が重なることによって、今後、製造業から大量の派遣失業者が出てくる可能性

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『貧困ビジネス』幻冬舎 門倉貴史・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344981073
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◆目次◆

はじめに
第1章 食いものにされるワーキングプア
第2章 世界中に蔓延する「貧困ビジネス」
第3章 ますます悲惨な非正規雇用の実態
第4章 「安全」より「安さ」を選ぶしかない人たち
第5章 台頭する貧困対応型セックス・ビジネス
第6章 「規制強化」は貧困層を救うのか
おわりに

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『カネ回りのよい経営』井上和弘・著


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【不況の今、読みたい経営本No.1】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891010339

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不況になって痛感するのは、キャッシュフロー経営の重要さです。

最近は企業倒産のニュースや赤字発表など、暗いニュースが続いていますが、よく考えてみれば、不況というのはキャッシュリッチな企業にとって、じつに大きなチャンスでもあります。

優秀な人材は余っているし、モノは安いし、おまけに広告宣伝費まで下げられる。

ただ、そんな時こそ、無駄なモノにお金を使わず、堅実なキャッシュフロー経営を心掛けるべきでしょう。

では一体何がムダで、何が大切なのか。どうすれば、健全なキャッシュフロー経営が実現できるのか。

本日ご紹介する一冊は、まさにこのことを教えてくれる一冊です。

日本経営合理化協会のコンサルタントのなかでも、最も人気のある井上和弘さんが、「カネ回りのよい経営」を実現するために何をすれば良いか、具体的に論じています。

社長のための貸借対照表の読み方、無駄な在庫を作らないためのマーチャンダイジング、そして粗利を増やすための具体的方法まで、じつに詳しい内容が述べられており、これまでに読んだどのキャッシュフロー経営の本よりもわかりやすく、実践的でした。

社長向けということで少々お値段は張りますが、理解できた時のリターンを考えれば安い投資です。

経営者の方、もしくは将来のために経営センスを磨いておきたい方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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社長たるものは、いついかなるときにも、たとえ、ものが売れない時代でも、カネ回りのよい経営を継続しなければならないのである

すべての元手は、利益を稼ぎ出すものにしか使わない。利益を稼いでいないと判断したら、売却損がでようと即座に始末して現金に換える

企業体力指数は、「企業の収益性」×「企業の安定性」のことで、「総資本利益率」×「自己資本比率」で表す(中略)私は、総資本利益率が一〇%以上、自己資本比率が三〇%以上を健康体とみなし、企業体力指数は、一〇×三〇、つまり三〇〇以上を合格ラインとしている

「乗用車なんか雨ざらしでいい。しかしカネを稼ぐ機械は専用の車庫を作って大事に扱え」(J土木のJ社長)

経営者は、「売上とカネ回り」について、次の二つのことを肝に銘じておくべきだ
1.利益をともなわない売上増は、カネ回りを窮屈にする
2.資産が多いと、ちょっとした売上減でもカネが回らなくなる

スクラップが先でビルドは後

もしあなたの会社を儲けつづける「強い会社」にしたければ、「借金はないほうがよい」「もし借りても借りたカネはできるだけ早く返す」のが常識でなければならない

「カネ回りのよい経営」のための施策
・いまの資産を有効に使って、もっと売上を獲得する
・有効でない資産を削って換金し、借入金を返し総資産を小さくする

顧客にとってほしい物は早く売れ、いらないものはいつまでも残る。だから顧客から「いらない」と言われた死に筋商品を、いつまでも在庫しない

「真の購買担当者とは、商品の打ち切りと次の売れる商品を知っている者のことである」(フォッシル社 ジョン・タルボット副社長)

◆増やすことによって「使えるおカネを増やす」策
1.現金取引を増やす・前受金をもらう
2.利益を増やす
3.資本金を増資する
4.未払金、買掛金、支払手形を増やす
5.借入金を増やす

◆粗利益(率)を稼ぐことのできる方法 ※一部紹介
・零細弱小から仕入れして零細弱小に売る
(大企業から仕入れ大企業に売るのはダメ)
・小口にして販売(トンで仕入れてグラムで売る)
・扱い商品をオンリーワンに近づける(工業品→工芸品→民芸品→芸術品)
・販売量実績をもち仕入価格に厳しい会社になる

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『カネ回りのよい経営』日本経営合理化協会 井上和弘・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891010339
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◆目次◆

まえがき
第一章 おカネに強い会社
第二章 カタ太り体質の実現
第三章 ひと目で経営数字をつかむ秘訣
第四章 稼ぐ資産とカネ食い資産
第五章 使えるカネの増やし方
第六章 利益の正しいつかみ方
第七章 税理士・銀行と腰をすえてつき合え
終章 経営者とおカネ

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『借金の底なし沼で知ったお金の味』金森重樹・著


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【『現場力を鍛える』待望の続編!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771336

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本日の一冊は、25歳、年収240万円のフリーター時代に5400万円の借金をつくり、やがて負債総額1億2700万円にまで追い込まれた著者が、どうやって這い上がったのかを描いたノンフィクション。

ひょんなことから先物取引の営業マンにはめられた著者が、借金地獄に追い込まれ、やがて知人も家族も巻き添えにしていく…。

日常にひそむお金と人間関係の罠がじつにリアルに描かれ、下手なノウハウ書100冊に匹敵する学びが得られます。

――中毒性の高いものに近づいてはいけないが、自分がビジネスをやる場合には、中毒性のあるものの方が成功する。

――これから稼ごうという儲け話にはまず乗ってこない人間でも、既に失くしてしまったお金を取り戻すという提案には乗ってしまう。

――相手が悪意を持って騙しに来るという状況に遭遇した経験がなければ、人間はいとも簡単に騙されてしまう。

まさにリアル版『ナニワ金融道』といった趣で、読み物としても、ノウハウ書としても楽しむことができます。

※参考:『ナニワ金融道 全10巻セット』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4069348654/

地獄を見た男ならではの成功法則、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間は、一度地獄に落ちてからでないと、天国には行けないもの

人生、乗り越えられない壁はありませんが、乗り越えたくない壁は無数にある

「水は方円の器に随う」の言葉どおり、僕たちは生まれてきた瞬間に、良くも悪くも周囲の環境の影響を受けて生きていくことを強いられます。環境の影響を受けていることに気づかない限り、環境の影響を断ち切ることはできず、環境によって制約された答え以外には出しようがありません。ここで難しい点は、環境の影響を受けていることに気づくことは、その環境の中にいる限り非常に困難であるということです

学歴と年収(相関係数0.93)よりも、企業規模と年収(相関係数0.96)のほうが、強い相関関係があります

相手が悪意を持って騙しに来るという状況に遭遇した経験がなければ、人間はいとも簡単に騙されてしまいます

ギャンブルのように中毒性の高い事業をすると成功する

「無知は罪なり、知は空虚なり」とはソクラテスの言葉ですが、僕は自分の能力の限界や実力の欠如が露呈することを恐れて、自分を取り繕うことだけを考えている物知り顔をした空虚な存在にだけはなりたくないと思っていました

メルセデスベンツを貯金して買うようでは一生富の扉は開けない

テレビに出て豪華な消費活動をPRしている人間の何人もが、実は金持ちらしさを追求しているだけで、実のところ決して金融資産が多くない(中略)テレビに出演するために、他人から借り物の家、借り物の車を見せてまで出演したり、演出をするケースも多いようです

先物取引の恐ろしいところは、全部資金を巻き上げた客に親族、知人などから借金をさせて更なる深みへ突き落とすことが最初から予定されていて、営業の一環としてシステム化されているところ

これから1150万円を稼ごうという儲け話にはまず乗ってこない人間であっても、既に失くしてしまった1150万円を取り戻すという提案には抗し切れないで乗ってしまうもの

今風にいえば、僕のメンターが見つかったのです。僕の師は借金。そして、その師に恩を返す(師を倒してその上をいく)ことこそが、僕がこの問題を解決できる僅かながら残されたチャンスだったのです

経営が苦しくなった時の打開策は、売上を上げることです

江戸時代の呉服屋は、店が火事になったら、大福帳を井戸に投げ込んで逃げるんです。反物なんかが燃えていても、そんなものは放っておいて、まずは大福帳を守る

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『借金の底なし沼で知ったお金の味』大和書房 金森重樹・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479771336
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◆目次◆

お金の味~序

第1章 人生のどん底から這い上がれるか
第2章 社会は格差に満ちている
第3章 試練は突然やってくる
第4章 再起のための社会勉強
第5章 どん底で見つけた成功法則
第6章 それでも壁は立ちはだかる
エピローグ
あとがき

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『ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100』ウィリアム・A・ヴァンス・著


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【できるビジネスマンが使う英単語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478006911

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本日の一冊は、大学教師、コンサルタントとして、数多くのビジネスリーダーにコミュニケーションを指導してきた著者が、できるビジネスマンが使う英単語を解説した一冊。

見開き2ページを使って一つの単語を説明しており、そのニュアンスの解説と例文、用法、関連表現が紹介されています。

全部で100の英単語が紹介されており、いずれもビジネスシーンで、「できる」印象を与えるのにうってつけの単語ばかり。

そういえば、以前外資系企業に勤めていた時、アメリカ人の上司もこんな表現ばかり使っていました。

「tell」ではなく「share」、「I want to say that…」ではなく「I want to note that…」、「very busy」ではなく「Swamped」…。

自身の英語をちょっと洗練させ、できるビジネスマンの会話に昇華させるために、ぜひマスターしておきたいボキャブラリー集です。

ぜひ、何度も読んで、「できるビジネスマンの英語」をマスターしてください。

土井も本書を読んで、久々に英語の勉強がしたくなりました。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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2.Share
ビジネス・プロフェッショナルにとっての”share”の意味は、この共有するという基本的意味の上に成り立っていますから、この単語を使うと、自分の持っているものを他人に使ってもらい、それから利益を得てもらおうという民主的なイメージを湧き立たせることができます

5.Note
つい、”I want to say that…”と言ってしまいがちですが、洗練された話し手だったら、その代わりに”I want to note that…”という表現を使います

8.View
”In my opinion”や”I think”の使いすぎには注意が必要です。過度に個人的だったり、自己中心的に響くことがあるからです。その代わりに”view”を使うと、もっとチームワークを大切にしたり、思慮深く自分の意見を言っているように聞こえます

18.Downsize
”reduce”を使用するより丁寧で、また否定的な響きを緩和することができます

19.Outlook
この語は、状況の展開を見ながら未来を見晴らすイメージを持っています。つまり根拠なしに未来に起こることを予想するのではなく、現時点での情報や動向の知見に基づいて見通すという意味で、”outlook”は使われています

32.Flood
ビジネス・プロフェッショナルは、この単語を量の多いどんなものに対しても使います。この語を使う時、本物の洪水のようにあたり一面を覆うかのような圧倒される量というイメージが広がります

41.Swamped
皆、swamped(忙殺されている)状態なのです。簡単には片付かない量の仕事があったり、やるべきことが多すぎて、”very busy”と言いたい時、この単語に置き換えると単調な英語表現から脱出することができます

67.Spectrum
この単語を一般的な「範囲」という意味で使うと、鮮やかでちょっとハイテクなイメージを伝えることができます

74.Juncture
”juncture”は、ある何かが進行している中での重要な時点や段階を意味します

97.Catalyst
何かの原因を説明するのに、便利でしかも表現力に富む単語、それが”catalyst”です。元々、化学の分野の触媒という意味があり、少ない量でも劇的な変化を起こす不思議な物質です

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『ビジネス・プロフェッショナルが使うパワー英単語100』ダイヤモンド社 ウィリアム・A・ヴァンス・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478006911
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◆目次◆

プロローグ
Level1
Level2
Level3
Level4
Level5
Level6
Level7
Level8
Level9
Level10
ドクター・ヴァンスがよく聞かれる英単語に関する質問トップ10
エピローグ

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『マーケティングとPRの実践ネット戦略』デビッド・マーマン・スコット・著


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【ネットPRはますます重要になる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822247201

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本日の一冊は、世界中で10億ドル以上の商品やサービスの販売に貢献したネットマーケティングの第一人者、デビッド・マーマン・スコットによるロングセラー。

まえがきをニューズ・ツー・ユーの神原弥奈子さんが書いており、まさにアメリカの最先端のネットPR手法を示した一冊と言えます。

ネット上にあるPRツールの紹介や、使えるウェブサイト、RSSの活用など、テクニック論的なところも読み応えがありますが、本当の読みどころはアメリカ企業の先端事例だと思います。

自転車に関する情報が充実しており、熱狂的なファンをつかまえて離さないサーベロのサイト、ウェブでコンクリートを販売することに成功したコンクリート・ネットワーク、広範なペルソナ調査を行い、実際に使われている言葉やフレーズでコンテンツを制作したシェアホルダー・ドットコム。

さまざまな会社の取り組みを知り、実際にサイトを訪れることで、優れたインターネットマーケティングのヒントを得ることができる、そんな内容です。

個人的に気づきを得たのは、「何百万もの人がメディアを通さずに直接プレスリリースを読んでいる」という一文。

ネットリリースをメディア目線でなく、消費者目線で作るというアイデアから、じつにいいヒントをいただきました。

ネット集客、ブランディングを成功させたい社長さんに、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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フォードの車を全て調べるためには、フォード、マーキュリー、ランドローバー、ボルボのサイトを別々にアクセスする必要がある

「サーベロのサイトを見て、チームCSCのボビー・ジュリックと同じバイクが買えることがわかったんだ。彼がただその自転車に乗ってるってことだけでなく、実際に競技でどうやってジロ・デ・イタリアを制したのかがわかった。エキサイティングなのは、彼らプロ選手と同じバイクを買えるってこと」(サーベロ社の典型的な顧客であるアマチュアトライアスロン選手の声)

サイトには自転車に関するキーワードが充実していて、他の自転車メーカーよりも10倍以上のトラフィックが検索エンジンから流れ込んでいる

おおまかにいうと、人がネット上でコンテンツに触れるときのスタイルは2つある。検索と閲覧だ。たいていの会社は、検索に最適化したサイトを作ろうとする。それだと、利用者が自分の知りたいことがあらかじめわかっている場合には役立つが、閲覧には向かない

「市場のリーダーになりたければ、絶えずニュースを発信する。これがPRの新しいルールだ」とコンクリート・ネットワークの社長、ジム・ピーターソンは語る

マーケティングやPRの担当者は、手始めにブログ検索エンジンを使って自社や製品、サービス、重役の名前、その他の重要なキーワードで検索してみるといい。テクノラティはとても優れたブログ検索エンジンだ

ブロガーは、自分でブログを書いている候補者をより真剣に受け止めるようだ。つまり自分たちのコミュニティに属する人をより歓迎する傾向がある

何百万もの人がメディアを通さずに直接プレスリリースを読んでいる

潜在顧客がウェブサイトに足を運んでくれるようにリリースにリンクを加える

他の会社から有名な社長を引き抜くとか、M&Aの発表、そしてセレブとの高額なコマーシャル契約などは、まさにブログを興奮させる出来事となりうる

シェアホルダー・ドットコムは、広範なペルソナ調査を行い、実際に使われている言葉やフレーズでコンテンツを制作した

RSSは定期的に更新されるコンテンツを受け取る購読モデルであり、メディアルームのRSS購読ページを用意している企業も多い

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『マーケティングとPRの実践ネット戦略』日経BP社 デビッド・マーマン・スコット・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822247201
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◆目次◆

はじめに
序文 新しい世界へようこそ
INTRODUCTION ウェブがルールを変えた
PART1 ウェブはマーケティングとPRをどう変えたか?
PART2 ウェブでどのようにして直接リーチするか?
PART3 ウェブの力を利用するアクションプラン
訳者あとがき(平田大治)

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『ローマ亡き後の地中海世界(上)』塩野七生・著


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【大国が亡びるとき】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4103096306

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最近、アメリカでは、自国をかつてのローマ帝国にたとえ、その凋落を論じる風潮があるそうです。

昨年末から続く金融不況により、さらにその傾向は強まったと言えそうですが、そんななか、注目を浴びているのが本日の一冊です。

著者は、『ローマ人の物語』で有名な、塩野七生さん。

本書では、『ローマ人の物語』のその後ということで、ローマ亡き後の地中海世界がどう変容していったのか、その様を論じています。

「パクス・ロマーナ」の終焉、そしてキリスト教、イスラム教という一神教同士の対立…。

秩序から無秩序へと向かう地中海社会の様子が、じつにビビッドに描かれています。

この方の歴史が面白いのは、単に事実の羅列だけでなく、そこに潜む因果関係と人間の性を論じているから。

土井もかつては世界史専攻で、ギリシアにまで留学しましたが、歴史をここまでビビッドに活写するのは、さすがというべきでしょう。

巻末には、カラー写真で本書の舞台となった島、地方が載っており、歴史に思いを馳せるには、絶好の一冊です。

大国が亡びると、世界はどうなるのか。そんな視点で読んでみても面白いかもしれません。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間ならば誰でも神々に願いたいと思うことのすべて、そして神々も人間に恵んでやりたいと思うであろうことのすべては、アウグストゥスが整備し、その継続までも保証してくれたのであった。それは、正直に働けば報酬は必ず手にできるということへの確信であり、その人間の努力を支援してくれる神々への信心であり、持っている資産を誰にも奪われないですむということへの安心感であり、一人一人の身の安全であった(『歴史』ヴァレリウス・パテルクロス)

人間は、時代が変わろうと、願うことはやめない存在だ。とはいえ、人間にとっての根本的な願望の現実化を統治者に期待できなくなってしまっては、残されたのは神にすがることだけになる

ユスティニアヌス大帝が世を去ってからわずか三年後、イタリア半島に、ロンゴバルド族が南下してきたのである。だが、二十年にもわたったゴート族相手のイタリア半島奪還戦役で力を使い果していた東ローマ帝国には、オリエントでの終わりなき対ペルシア戦役への対処もあって、この新来の北方蛮族を北に追い払う力は残っていなかった。と言って、ロンゴバルド族のほうにも、イタリア半島を完全制覇する力はなかったのだ。その結果、イタリア半島は、ビザンチン帝国の名で定着しつつあった東ローマ帝国のギリシア人の支配する地方と、ゲルマン民族に属するロンゴバルド族の支配する地方が、まだら模様に共存することになった。この状態は、支配される側にすれば、不安定しか意味しない。言い換えれば、生きにくい時代、ということであった

海に出て行くことで生活の糧を得ようと思うならば、選択の道は二つしかなかった。交易か、海賊か、である

事業とは、それが何であれ、参加者の全員が、欲しているものが得られると思えた場合に成功し、しかも長つづきする

人は死んでも石鹸は残るが、率いていた人物が死ねばそれとともに死ぬのが、個人の才能に頼ることで機能していた組織の宿命である

情報は、たとえ与えられる量が少なくても、その意味を素早く正確に読み取る能力を持った人の手に渡ったときに、初めて活きる

北アフリカ一帯に住む人々にとっては、海賊業そのものが産業として確立しつつあった事実をあげねばならない。つまり、直接には海賊業に手を染めない人々にも、職を与えていたということである

人々が最も怖れるのは、文明的な侵蝕よりも軍事的な侵蝕である

人間とは、良かれ悪しかれ、現実的なことよりも現実から遠く離れたことのほうに、より胸を熱くするものである。つまり、心がより躍るのだ。中世人の信仰心が高まったからこそ、十字軍は起ったのである。だがその信仰心の向う先は、聖地でなければならなかった。聖地の奪還であったからこそ、あれだけ多くの人々を巻きこんだ

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『ローマ亡き後の地中海世界(上)』新潮社 塩野七生・著
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◆目次◆

海賊
はじめに
第一章 内海から境界の海へ
第二章 「聖戦」(ジハード)と「聖戦」(グエッラ・サンタ)の時代
第三章 二つの、国境なき団体
巻末カラー「サラセンの塔」

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