2007年7月23日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489451270X
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本日の一冊は、日本長期信用銀行ロンドン支店でデリバティブ、運用などを担当し、スイス最大のプライベートバンク、UBSでも活躍した著者が、海外投資の基本と注意点を述べた一冊。
資産逃避の必要性を煽る本が多い中、比較的冷静に、そもそも海外投資すべきかどうか、するとしたらどのようにするべきかをアドバイスしています。
金融機関の立場やブローカーの利害、税制などを加味した内容のため、内容はじつにわかりやすく説得力があります。
内容の重複がやや気になりますが、それでも投資初心者にとっては
役立つ情報がきちんと詰まっています。
海外での資産運用は、最終的にはどこに住むかという選択の問題で
もあるため、、本人の生き方に直接かかわってきます。
どんなに生活上有利でも、暮らしたいかどうかは人によって異なる
でしょうし、ちょっと聞きかじっただけではわからない思わぬリス
クも存在します。
本書を読んでいて、税制上有利だから、というだけで海外に行くと
いうのも、それはそれでお金の奴隷になっている、という印象を受
けました。
「資産運用は本来、五年先、一〇年先をどう生きていくかというこ
とを考えてやるもの」という著者の言葉は、今後の人生を考えてい
く上で、ますます重要となる気がします。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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今の日本には楽して儲けるという安易な発想が蔓延しています。そ
の発想に、素人でも金融市場で儲けられるという誤解も加わった結
果、多くの人が運用に失敗し、資産を失っている
絶対金利がほぼゼロのときに、一〇%の高利回りを狙うことは、通
常ではありえないくらい超ハイリスクのはずです。それでも素人は、
そうしたリスクの高さを把握しようとしません。そして安易に高金
利を求めた結果、多くの人が運用に失敗したり、あるいは詐欺に引
っ掛かったりして、資産を失っているのです
ブローカーはたいてい、「日本で資産税が導入される前に海外口座
を開き、資産を逃がすべきだ」と、説明します。ですが、日本で金
融資産に対して資産課税することが決まれば、海外口座に預けてあ
る資産に対しても課税されます
日本にいる間は無配当型の商品に投資しておいて、海外に出てから
それを売却するのも一つの手です。たとえば、香港のようにその売
却益が非課税な国に住んでいれば、たいへん有利な運用になります
代理店・ブローカーとしては、お客様が高利回りの運用をしてくれ
たほうが自分の収益が増えるので、お客様にハイリスク・ハイリタ
ーンの商品を紹介します
騙される人は、個人でも法人でも、経費と冗費の区別がつかない
一般口座を開設した場合、インターネットを利用して送金すること
もできますが、基本的には現地の銀行に出向くことが前提です。そ
して何年か使わなければ、凍結されてしまいます
インフラ提供型という特徴を持つのがアメリカ型のPB口座です。
インフラ提供型のPB口座では、法人や機関投資家向けに提供して
いるデリバティブやオプションなどの金融商品を個人にも提供して
くれます。ですから、オプションの理論を理解している人や金融商
品に詳しい人なら、アメリカ型のPB口座が提供しているインフラ
を使うことで、自分の思い通りのポジションを組むことができます。
そういう人には面白い口座なのです
円ベースで評価したときに資産額が増えていなければ、税金は課せ
られません
資産運用は本来、五年先、一〇年先をどう生きていくかということ
を考えてやるものです
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『5年後にお金持ちになる海外投資』
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┃▼目次▼
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┃ まえがき
┃ 第1章 知らないから損する!
┃ 意外と知らない外貨投資&海外投資の常識
┃ 第2章 誰も教えてくれない! 国内外の金融機関の基礎知識
┃ 第3章 賢い人は使ってるプライベートバンクの使い方
┃ 第4章 日本の金融機関から投資するときの注意点
┃ 第5章 海外口座を最大限活用しよう!
┃ 第6章 可能性は無限です! 退職後の新しい生き方を求めて!
┃ あとがき
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