2007年1月29日
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http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766783891
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本日の一冊は、アップルの創業者であり、『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』の成功、iPodの開発など、さまざまな功績を成し遂げてきたスティーブ・ジョブズの交渉術を、元アップルの社員がまとめた一冊。
「役に立つ恩義は利用し、役立たない恩義は犬に食わせろ」と著者が表現するほど、ビジネスにおいては非常な男、スティーブ・ジョブズ。
本書には、その素顔と人心掌握のテクニックが、著者の体験や内部で見聞きした情報から明らかにされています。
アップルを追われ、苦しんでいた自分を救ってくれた恩人、ギル・アメリオを入社後のクーデターで追い出したり、ゲストスピーチをドタキャンしたりと、マキャベリズムを地で行くジョブズの言動には、まったく驚くばかり。
一方で、ディズニーを手玉に取った話や、iMac、iPodのサクセスストーリーなど、読んでいて痛快なエピソードも数多く収められています。
最後は、スタンフォード大学で行われたという伝説のスピーチで締められていますが、この内容がまた感動的。
伝聞でまとめられた本ではありますが、十分興味深く読むことができます。
カリスマの人心掌握術、交渉テクニックに興味のある方は、ぜひ読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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他人から受けた恩に対して、感謝などまったくしない。「恩知らず」
と言っていいほど情実無用の人間だ。だからこそ、しがらみによっ
て判断が鈍ることがなかった。目的達成のためには、たとえ毛嫌い
しているビル・ゲイツでも、冒頭のように平気で手を結ぶことができた
ジョブズのアップルCEOとしての年俸はたった一ドルであった。
取締役会からの高額な年俸オファーを蹴ったのだ。マスコミの話題
をさらうことは計算ずくだ。お金が目的ではない、自分がつくった
会社が赤字で危機に瀕している、それを純粋に救いたいのだ、ジョ
ブズの行動はそう世間に受け止められた
ジョブズは、相手の弱点をためらいもなく攻撃し、勝利をものにす
る。それは、そうしなければ、逆に相手から自分の弱点を攻撃され
て敗北するという過酷な世界に生きているからだ
世間では、失敗によって弱点に気づき、それを反省することで進歩
するのが一般的だ。だがジョブズは、自分の独りよがりで傲慢な弱
点を反省せず、強みだけをさらに鋭く研ぎ澄ませて進化し、成功へ
とひた走った
長い時間、話を聞かせ、だれ一人眠らせも帰らせもしない魔術のよ
うな語り口には、いくつかの秘密がある。一つは、相手が知りたい
ことをちらりと見せたり、隠してじらしたりすることだ
スティーブ・ジョブズの下で働くのは大変なことだ。忠誠と能力が
要求され、彼のメガネにかなわないと、あっという間に切り捨てら
れてしまう。にもかかわらず、なぜ多くの有能な人間がジョブズと
働きたがるかと言えば、(1)ジョブズと一緒なら、どこにもない
「ものすごいもの」を生み出せる気がするから(2)その障害はジ
ョブズがみごとなくらいに取り除いてくれるからという二点に集約
されるだろう
無能な経営者はお金に振り回され、有能な経営者は、逆にお金を振
り回すのだ
「現実になど自分の決意の邪魔はさせない」
「人生で大きな決断を下す際にもっとも助けになったことは、もう
すぐ死ぬということを頭に入れておいたことだ。周囲の期待やプラ
イド、または失敗や恥への恐怖は、死を前にすると消え去り、本当
に大事なことだけが残る。自分の気持ちに従わない理由はない」
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『スティーブ・ジョブズ神の交渉術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766783891
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■目次■
はじめに
ジョブズ事件簿
1章 たとえば ビル・ゲイツvsジョブズ
「正義」は最悪の武器である!
2章 たとえば全米メディアvsジョブズ
棍棒を突きつければ敵も協力者になりたがる
3章 たとえばiPod on ジョブズ
「正しい答え」より「目新しい答え」を言え
4章 たとえばディズニーvsジョブズ
長く戦えることが早く勝つ条件である
5章 たとえばマッキントッシュwithジョブズ
「いかに」を探せ、「なぜに」ではない!
6章 たとえばジョブズvsジョブズ
弱くて負けるのではなく、怖がって負けるのだ
おわりに
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