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『半径1メートルの「売れる!」発想術』


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本日の一冊は、カタログハウス「通販生活」の商品開発者で、数多くのヒット商品を生み出し続けている同社のNo.1ヒットメーカー、吉川美樹さんによる一冊。

発芽玄米が作れる「圧力沸騰炊飯器」をはじめ、数多くのヒット商品を手掛けてきた著者ですが、その商品開発の秘訣は、意外なことに、夕方五時半以降の家族生活にありました。

興味深いことに、著者は「子供ができてからのほうが、ヒット商品を出す精度が上がってきた」そうで、確かに、著者の手掛けたヒット作には、生活者発想がなければ生まれなかったであろう商品が数多くあります。

では、商品開発の感性を研ぎ澄ますのに、普段どんな生活をすればいいのか、何を習慣づければいいのか、本書にはまさにそのヒントが書かれています。

著者自身「あとがき」で書いているように、下手をすると「拍子抜け」させちゃいそうな柔らかいテイストの文章ですが、行間からは、著者が通販ビジネスで成果をあげている理由がバンバン伝わってきます。

とくに、売り場をありのままに記憶する、生活者の悩みを知る、不満を書き留める、一人称でニーズを探るなどは、ヒットを生むための考え方として有用です。

商品開発に携わる人はもちろん、マーケターや小売業に携わる方にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ヒットする商品は、生活していくうえでの必要性から生まれるもの
です。多くの場合、それは「不満」であったり、「悩み」であった
りします。だとしたら、それをつくる人が「実際の生活」を知らな
くて、「実際の生活」上での「不満」や「悩み」が本当にわかるで
しょうか

仕事は締め切りの連続です。そんな締め切りに振り回され、分単位
の時間に追い回されていては、自分の発想やリズムは死んでしまいます

毎日、夜寝る前でもいいので、不満を五つ思い出してノートに書き
出す習慣をつけること

生活者であれば、使いこむほどに商品の価値が判断できるものです。
頭と体を使って、商品を知りつくす。そしてその魅力を伝えるため
に、カタログの誌面でどう表現するか、全力で考える

アイデアは天の啓示のように急にひらめくことが多いのですが、そ
うなるためには頭の中に無数の記憶の「点」が存在していなければ
なりません

九割の商品価値が消費者にとって有益であれば、残り一割のデメリ
ットは納得してもらえる、それが商品の本質ではないか

重箱のすみをつついてアラ探しをすることは誰でもできる。でも、
商品開発の仕事で大事なのは批判することではありません。商品の
中にある商品価値を見いだし、それによって悩みを解決できる消費
者を探し当てることが大切なのです

売れる商品=悩みが深い×悩みが広い×悩みが具体的

売れる商品とは「売れる表現ができる商品」

自分が納得できないものをデビューさせてはいけない

男性はとかく膨大な資料を読んだり、コスト計算に走ったり、デー
タを重視しがちですが、客観的な数字に一人称の「私」は出てきません

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『半径1メートルの「売れる!」発想術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763197304
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■目次■

はじめに
第1章 「売れる発想」がわいてくる体質になる
第2章 「売れるシナリオ」を組み立てる
第3章 半径1メートルの「売れる商品」開発術
第4章 こうすれば「売れる人間」になれる
おわりに

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