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『課長の会計力』望月実・著


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【「社長アタマ」はこの一冊から】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534044852

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まだアマゾンでバイヤーをやっていた頃、社内の先輩から、こんなことを言われたことがあります。

「土井君さあ、最近は若いビジネスマン向けの簡単な本が増えただろ。あれはあれでいいんだけど、やっぱり人間、難しい本にじっくり取り組みたい気持ちってあるんだよな」

この先輩のひと言がきっかけで、アマゾン時代には、話題書の合間に難しい本を紹介するのを基本としました。

確かに先輩が言うように、われわれはわからないからこそ、理解しようとして本を読むのです。

だから、本当にいい本というのは、わかりやすい本ではなく、われわれに新たな知へのチャレンジを促してくれる本。

その上で、わかりやすいのであれば、言うことはありません。

本日の一冊は、多くのビジネスマンが苦手とする「会計」のなかでも、とくに重要性の高い「管理会計」を、公認会計士が教える一冊。

ただビジネスの現場で「できる」と呼ばれるのではなく、自分の仕事が会社の財務にどんな影響を与えるのかがわかる幹部候補。

やがて経営者となった時に、自ら事業を計画し、数字を検証して成果を出し続けられるリーダー。

本書はそんなリーダーを目指す方に、うってつけの一冊です。

ひと目でわかる運転資金の計算方法、値引きの際のシミュレーション、運転資金を減らす方法、中期経営計画の立て方など、経営センスを磨くために、今から学んでおきたい内容が満載。

決算書の見本として、NOVAや伊勢丹など、身近な企業の事例が紹介されており、その経営の実態を知ることができるのもポイント。

今度こそ決算書をマスターしたいと願う人、あるいは決算書がわからない部下をお持ちの方に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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課長にとって大切なことは、部下と数字に関心を持つこと

業績を改善するためには、製造部で十分に利益の出る製品を製造し、営業部で会社経営に必要な利益を上げる数量を販売し、管理部ではビジネスを継続していくために必要な利益や資金の管理を行う必要があります

営業部の課長であれば流動資産の中にある受取手形、売掛金、商品(企業が持っている在庫の金額)という部分の数字を注意して見る必要があります

貸借対照表の右側には「負債の部」があり、流動負債の中にある支払手形と買掛金が仕入先から商品を購入した金額となります。受取手形2億5000万円、売掛金3億円、商品3億円から、支払手形1億5000万円、買掛金2億5000万円を差し引いた4億5000万円を「運転資金」といい、ビジネスを回していくために必要な資金の金額を表しています

業績の良い会社には一つの共通点があります。それは商品の価格設定がとても巧みだということです

開発コストを回収し終わった2501台目からは20万円以上で販売すれば儲けを出すことができます

販売数量の増加に耐えうる「オペレーション」を作り出すこと

◆運転資金を減らす代表的な方法
1.サイト(回収期間)を短縮する
2.滞留債権を回収する
3.ファクタリングを行う

ファクタリングは、商品を販売することによって発生した売掛金をリース会社などの金融機関に譲渡することで資金を早期に回収する方法

前受金ビジネスは、資金管理をきちんと行わないと、突然、資金繰りが苦しくなり経営破綻につながる

利益を増やすためには、「コストを減らす」以外にも、「収益を増やす」という方法があり、2つの側面から同時に解決方法を考えない限り、ビジネスを成長させていくのは難しい

”売上という数字”ではなく、先行指標となる”売上のプロセス”自体を管理することができれば、売上が減少する徴候があらわれた時点で対応策を考えることができます

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『課長の会計力』日本実業出版社 望月実・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534044852
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◆目次◆
まえがき
プロローグ~なぜ、課長に会計力が必要なのか
第1章 値引きはどこまでしてよいか~売上と利益の関係
第2章 資金繰りに困らないために~運転資金の計算方法
第3章 ’勘定合って銭足らず’を避ける技術~キャッシュ・フロー計算書
第4章 儲かるための「コスト」の基本~変動費と固定費
第5章 予算がわかれば’会社’が見える~予算の作成
第6章 予算を達成するための数字の見方~予算実績分析
第7章 勝ち組企業の「儲け力」~利益を増やす発想法
第8章 経営の効率とスピードを上げる~ERPシステムとは何か
第9章 予算よりプロセスを管理する~未来の管理会計
巻末 課長におすすめ経営本
あとがき~軍師は数字で考える

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