2008年7月2日
【「生きる力」の育て方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532260094
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本日の一冊は、問題山積みの中学校に赴任し、陸上部を7年間で13回日本一に導いた著者が、その独自の教育方法を語った一冊。
最近では教師の育成にも力を注ぎ、これまでに現役教師1400人を指導したという著者が、どうすれば子どもの力を伸ばせるか、そのために指導者にできることは何なのか、懇切丁寧に説いています。
基本的には学校教育の問題を論じていますが、書かれている内容は企業はじめさまざまな組織のマネジメントに当てはまるものです。
組織づくりのために「二本のライン」を作るという考え方、「挨拶」と「時間厳守」と「すさみ除去」、「部分否定」を使うことで、やる気や元気を損なわずに改善させる方法…。
いずれの考え方、手法ともに著者が経験から編み出してきたものであり、指導者の立場にある人なら、きっと共感・気づきがあるはずです。
競争に勝てる強い集団を作りたい経営者・リーダーは、注目の一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人間力とは、人を感動させる力のことです。感動を与えられる人が、
人間力のある人です。そして、人間力の源は、「本気になること」
にあります。本気にならなければ、人間力も生み出せないし、人を
感動させることもできません
乱世には熱い思いを分かち合う私塾が必要
どうしたら長所発揮できるようになるのか。それは、世の中のため
になる夢や目標を明確にイメージし、優先順位をつけて、大事なこ
とからやっていく習慣を身に付けることです
いい理念を持とうと思ったら、他人の理念に触れることです
生徒や部下に「君のここがあかん」と言っても、ソッポを向かれる
だけです。「おい、どんな失敗した」と聞いても、答えは返ってき
ません。そうではなくて、「今日をもう一度やり直せたら、どない
する?」と言うと、「こうする」とスラスラ返ってきます
◆組織づくりのためには「二本のライン」を設ける
1.これだけは守ろうという最低ライン
2.長所発揮のライン
理想的な集団では、仲間が長所発揮して得た成果を分かち合います
「人間は一番辛いもんから逃げる。後回しにする。この二つをやっ
たら、いかん。一番嫌いなものに対面して、逃げるな。後回しにす
るな。この二つができたら、人間まともになる」(著者が尊敬する経営者)
弱者は、まず差別化の一点突破で勝たなあかん
自分のためより、他の誰かのためにと思った方が頑張れる
生徒にまず三つのことを徹底してやらせます。「挨拶」と「時間厳
守」と「すさみ除去」です
条件付否定のような「部分否定」では、やる気や元気は損なわれま
せん。悪かったところを直せばいいからです
今の若者は「生き方モデル」に飢えています
有能感、統制感、受容感を高めることが、内発的動機づけ
自分本来のパフォーマンス、自分の最高のパフォーマンスを発揮す
るというのは、たやすいことではありません。なぜか。人間は知ら
ず知らずに「心理的ブレーキ」をかけるからです
集団の育成には法則性があります。集団は、「帰属」→「自己主張」
→「協力」へと段階的に進みます
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『カリスマ教師の心づくり塾』原田隆史・著
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◆目次◆
はじめに
第1章 教育乱世の時代に
第2章 松虫中学は、なぜ日本一になれたのか
第3章 心のコップを上向きにする――態度教育
第4章 「やる気」をどう作るか?――価値観教育
第5章 子供たちの夢を実現するために――職能教育
第6章 理想の集団はこうして作れ
第7章 教師にとって「成果」とは何か
おわりに
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