2012年2月27日
【発想トレーニングの名著】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478008205
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『考具』の著者が使い倒したという発想トレーニングの名著、『アイデアのおもちゃ箱』の増補改訂版。
※参考:『考具』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484032058
「創造性を解き放つ38の発想法」という副題からもわかるように、具体的な発想法とトレーニング方法、ワークショップで使えるインストラクションがついています。
課題の属性を分割することにより発想する「さくらんぼ分割」発想法や、アレックス・オズボーンによって提案され、その後ボブ・イバールが並べ換えたという「SCAMPER」発想法、パラメーターを設定することで発想する「アイデア・ボックス」発想法など、じつにさまざまな発想法が示されており、いますぐ試したい衝動に駆られます。
各発想法を使って生み出された実在のアイデアや商品、ビジネスの例が紹介されていたり、著者独自のアイデアが示されていたりするのですが、これを読んでいると、アイデアの道は奥が深いなあ、と自分の未熟さを痛感させられます。
後半では、入眠時幻視を利用する「ダリ・テクニック」発想法や「死者の書」発想法など、やや怪しいテクニックも登場しますが、これで実際に奇抜なアイデアが生まれていたのだから、一読の価値はあると思います。
社内トレーニングにも活用できるほど、充実した内容なので、アイデアが求められる会社なら、一冊買っておいて損はないと思います。
オーソドックスなものから奇抜なものまで、創造性を高めるあらゆるエッセンスを詰め込んだ、まさに「バイブル」の名に恥じない一冊。
ぜひ買って読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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はっきりしたゴールがない状態で新しいアイデアを出そうとしても、時間の無駄遣いだ
アイデアは怒りから生まれることもある
課題を明確に記述する言葉、フレーズを選ぶプロセスには、たっぷり時間を取ったほうがいい。問いをはっきりさせることに時間を費やしたほうが、ゴールに近づいていることになる
フランスにあるオバクシオン社のプロダクトマネジャーが難問にぶつかっていた。「どんな方法ならば、ユニークな食品を開発できるだろうか?」。彼は「ユニーク」を「あっと言わせる」に、「開発する」を「作り変える」に言い換えた。つまり課題を示す文章を「どんな方法ならば、既存の製品を“あっと言わせる”食品に“作り変える”ことができるだろうか?」と言い換えてみた
アルフレッド・スローンはゼネラルモーターズの業績を破産の瀬戸際から好転させた。彼の天才的な点は固定観念を覆し、ブレイクスルーなアイデアを生み出したことにあった。オート・ローンを始めたのも一例だ。自動車は買ってから乗るものという前提を逆転し、運転しながら買える商品にした
道具の使い方はハード自体にもともと備わっているものではない。使い方というソフトは経験と観察から生まれてくる
◆「SCAMPER」発想法
S=Substitute 代用品はないか?
C=Combine 結びつけられないか?
A=Adapt 応用することはできるか?
M=Modify or Magnify 修正、あるいは拡大できないか?
P=Put to other uses 他の用途はないか?
E=Eliminate of minify 削除するか、削減することはできないか?
R=Reverse of Rearrange 逆にするか、再編成できないか?
◆「アイデア・ボックス」発想法
まずパラメーターを書き出し、次いで各パラメーターに対するバリエーションをリストアップする
新しくて有益なアイデア、商品、サービスを考えつくためには、名詞と動詞の組み合わせで遊んでみるといい
缶切りの本質は「物を開けること」だと捉えるなら、そして世界中に手がかりを求めるなら、新しいアイデアを思いつく可能性は大いに高まるだろう
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『アイデア・バイブル 創造性を解き放つ38の発想法』マイケル・マハルコ・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478008205
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◆目次◆
取扱説明書──Part1 加藤昌治
はしがき マイケル・ マハルコ
序部 イニシエーション
第1章 最初の一歩
第2章 ワークアウト
第3章 課題は何か?
第4章『アイデア・バイブル』の使い方
第1部 左脳型発想法
第5章 根本を疑う──「前提逆転」発想法
第6章 属性に切る──「属性列挙」発想法
第7章 分割する──「さくらんぼ分割」発想法
第8章 代替する──「SCAMPER」発想法
第9章 強み/弱みを知る──「プロ/コン」発想法
第10章 パラメーターを設定する──「アイデア・ボックス」発想法
第11章 ポジショニング・マップ──「アイデア・グリッド」発想法
第12章 視野を広げる──「マンダラチャート」発想法
第13章 チェックリスト──「フェニックス」発想法
第14章 自らを見直す──「ビジネスドメイン・マトリクス」発想法
第15章 未来シナリオを描く──「シナリオ・プランニング」発想法
第16章 大胆な飛躍──「ブルートシンク」発想法
第17章 先人の知恵──「賢人会議」発想法
第18章 属性を絞る──「オポチュニティ・サークル」発想法
第19章 視覚的思考──「パターン・ランゲージ」発想法
第20章 耳を傾ける──「クレバー・トレヴァー」発想法
第2部 右脳型発想法
第21章 α波──「リラックス・テクニック」
第22章 青い薔薇──「直感力」
第23章 ユーリカ!──「インキュベーション」
第24章 類推する──「アナロジー」発想法
第25章 もしも話──「フィクションストーリー」発想法
第26章 論理を超える──「パラドックス」発想法
第27章 アイデアの宝庫──「夢日記」発想法
第28章 潜在意識からのメッセージ──「ダ・ヴィンチ・スケッチ」発想法
第29章 入眠時幻視──「ダリ・テクニック」発想法
第30章 幻視の旅──「シナリオ・ジャーニー」発想法
第31章 潜在意識の人格化──「メンターズ・トーク」発想法
第32章 象形文字──「死者の書」発想法
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