2011年9月30日
【土光敏夫、40万部突破の古典名著】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4382053374
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つい先日、『清貧と復興 土光敏夫100の言葉』を紹介したばかりですが、本日も土光敏夫さんの名著を紹介。
※参考:『清貧と復興 土光敏夫100の言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163744509
本日ご紹介するのは、発売当時、大ベストセラーとなり、40万部を突破した土光語録、『経営の行動指針』です。
すでにご存じの通り、著者は、石川島播磨重工業社長、東芝社長、経団連会長、臨調会長、臨時行政改革推進審議会会長を歴任し、日本の戦後復興、そして行革に全力を尽くした人物。
どんなに高い給料をもらっても、決して無駄遣いせず、最後まで質素な暮らしをした一風変わった人物ですが、経営者としても、やはり一風変わったことをしていました。
東芝の社長になってしばらく経った時、著者はスタッフから「新しい社是社訓をつくってはどうか」という提案をされるのですが、「この変化の激しい時代に固定した物の考え方は許されない」としてこれを斥けます。
その代わり、「つくるなら、毎日変わる社是社訓をつくれ」と半ば冗談で言ったのですが、これをスタッフが覚えていてまとめられたのが、この語録。
編者の本郷孝信さんは、東芝時代、土光さんを補佐し、直接薫陶を受けた人物ということで、文章には、土光さんの人柄や当時の職場の雰囲気がよく出ていると思います。
『清貧と復興 土光敏夫100の言葉』も感動したのですが、一読して、正直、この本にはかなわないと思いました。
一見、ただの名言集なのですが、本文に書き込まれたリーダーシップの鉄則と組織の原則、そして働く人間の心構えは、40年以上経った今も輝きを失っていません。
日本が輝いていた時代のエネルギーを、丸ごともらった気がします。
成長意欲あふれるビジネスマンに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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よい組織とは、その組織を構成する人々の位置や組み合わせが最適の状態にあることだ。人々の働きがチームワークの状態になっていることだ
組織にチャレンジ・レスポンスでゆさぶりを与えよ。動かない水は腐る
お互いに約束事は完全に遂行する。それによって、お互いの気兼ねや猜疑心を取り除いてゆく。そうすると、お互いに批判し合ったり助け合ったりできるようになる。契約とは高い精神活動なのである。契約という言葉が、ちかごろ貶しめられているのを残念に思う
◆信頼される人になるための行動基準
一.相手の立場にもなって物を考える
一.約束をきちんと守る
一.いうことと行なうことを一致させる
一.結果をこまめに連絡する
一.相手のミスを積極的にカバーする
上からの権限委譲には下は責任完遂で応えよ
小さな権威で大きな権力をもてば組織は衰える。権威が先行し権力がそれに従えば組織は強くなる
問題は「あるべき姿」を求めて、日々真剣に自己の任務を掘り下げ追求しつづける意欲ある人の目にのみ、その真姿を現わすのである
頭がよくても問題や摩擦を避けていては組織は動かぬ
事業には運をかけねばならないことがある。その場合には、いかにして決定するかでなく、ただ決断することがたいせつなのだ
人を不足気味にするのは、人材開発のための絶好の畑である。有能な人が、仕事の負担が大きく重いことに苦情を申し立てることはまずない
技術屋は事務系の勉強をせよ。事務屋は技術系の勉強をせよ
穴を深く掘るには幅がいる
その仕事は真に必要なのか、除去できないかと考えるのが、合理化の始まりである
本部は前線を振り向かせるな。前線は前に進むためにある
これからの経営が目ざすべきものは、人員の少数化にあると断言できる。抑えるべきは、人員であって、賃金ではない
カベは行動する者にだけ見えるのだ
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『経営の行動指針』土光敏夫・著 本郷孝信・編 産業能率大学出版部
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◆目次◆
※多すぎるので割愛します
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