2011年9月27日
【100億?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862802745
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本日の一冊は、大人気の靴ブランド、クロックスの日本法人を立ち上げ、100億円にしたという著者の、起業物語です。
新卒で入った会社で業績振るわず。その後、実業家だった父の経営する楽器商社でマーケターとして活躍。モーリス楽器製造(株)社長、(有)ジュート設立を経て、クロックス日本支社を立ち上げた著者が、どう戦略を立て、マーケットを攻略していったか。
自伝の形態を取りながら、マーケティングが学べる、ちょっと変わったスタイルの書籍です。
ギターで有名なフェンダーやギブソンなどの代理店の権利を次々と獲得した父親ゆずりの交渉力で、ビートルズのライセンス契約なども成立させてしまった著者。
本書には、そんな著者の起業哲学、交渉術、マーケティング、マネジメントのノウハウが詰まっています。
大事なことは、易きに流れないこと。
苦労を覚悟で直営店を出したり、大手小売バイヤーの値引き交渉を退けたり、クビを覚悟で社内を説得したり、もらえたはずのストックオプションを返上したり…。
困難を物ともせず、ビジネスにおいて正しいことを淡々と進める著者の姿勢に、いろいろと学ぶところがありました。
明日から、またビジネスが楽しくなりそうです。
起業家マインドを刺激したい時に、ぜひ紐解きたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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チャンスをチャンスと思えるか、そのチャンスに自分の人生をかけることができるかどうかが大きく左右する
そのとき私は同時に、「俺は靴屋に売らない靴メーカーになろう」と決断していた。その3年後──クロックス日本法人は、靴屋で買えない靴メーカーとして、年商100億円を突破することになる
多くのギタリストが「フェンダー」「ギブソン」というアメリカのブランドを口にし、手に入らない、入ってもとても高い、ということを知り、父は早速アメリカ大使館へ行き、フェンダー社の社長の名前、住所、電話番号を調べたそうだ
メーカー側が良いことを言うのは当り前の話で、消費者はあまりそのような情報は信じない。第三者、しかも良し悪しの判断ができて業界最先端で活躍している人たちの意見が一般の消費者行動を左右させるのだ
本物よりも良い商品を、本物と思っていた商品の価格帯にぶつけること
多くの人たちに、そこそこと思われる必要は全くない。思いっきりマニアの人たちが最高に魅力を感じるブランドになることが大事だ。そして、このマニアの人たちの演奏や意見に触れることのできた社員たちが、またモチベーションを上げて明日への良い商品づくりを目指すのである。工場の社員の目はとても輝いていた
ビートルズと自分が何人でつながるかゲームをしてみよう
流通の立ち上げは卸をするのが手っ取り早い。売上がすぐ上がるからである。しかし、直営から始めた。給料が払えなくてもあえて直営を重視した
安売りのために作られた商品は良いイメージを作るわけがない
物を売るという行為はただ商品を売ることではなく、それによって感動や幸せを分かち合うことなのである
今も大事だが、先はもっと大事である
損得を考えるとブレーキがかかる。損得を口にすると愚痴になってしまう
どうせ死ぬのだ。生きているときに冒険できなければ、いつ冒険するのか?
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『ゼロから3年で100億円企業を作った男のガムシャラ仕事術』森平茂生・著 総合法令出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862802745
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◆目次◆
第1章 序走―クロックス前夜
第2章 疾走―クロックス立ち上げ
第3章 爆走―年商100億円を生んだ理由
第4章 再序走―何度でもチャレンジする
特別付録 リスクテイカーの掟
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