2011年9月6日
【カリスマ塾講師、出口汪による国語力アップの秘訣】
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本日の一冊は、代々木ゼミナールですべての大教室を満杯にした伝説を持つカリスマ講師で、著書『現代文入門講義の実況中継』が大ベストセラー、著書の累計が600万部を超えているという国語の神様、出口汪さんによる一冊。
上手な話し方、書き方の基本となる「メタ意識」の持ち方を解説したもので、相手目線の企画書、文章を書くための、良いトレーニング素材となる内容です。
なぜ就活生がなかなか内定をもらえないのか、なぜ論理的な「話し方」「書き方」ができないのか、すべてこの「メタ意識」で説明できてしまうという点に、感銘を受けました。
なかでも印象的だったのは、著者が作成した「問題」の後に登場する、解答例。
ここまでさまざまな視点で物事をとらえ、人の立場を気遣った文章は、なかなか書けるものではないと思います。
この問題と解答を読むだけでも、本書を読む価値は十分にあると思います。
国語力や論理力を鍛えたい方、面白い文章を書きたいと思う方には、ぜひおすすめしたい一冊です。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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コミュニケーションで大切なのは「メタ意識」です
思考を「クローズアップ」させたり、「フェイドアウト」させたりすることでコミュニケーションをスムーズにすることができる
大切なことは、自分の神、思想、価値観を一度は疑ってみることです。そして、相手の神、思想、価値観で、今度は自分自身を見つめ直してみる(対象化する)ことです
面接の際、あなたの選考基準は何ですか? と聞くと、彼らは決まってこう答えます。「一緒に仕事をしたいと思うかどうか、それだけです」「同感。同感」と、私も思わず答えてしまいます。面接を受ける学生は、なぜこんな単純なことが分からないのでしょうか。それは自分の視点からのみで、物事を考えているからなのです
・「イコールの関係」
・「対立関係」
・「因果関係」
この三つの規則に従って言語を使った時、それは論理的な思考となる
私たちが「男性」について語るということは、その前提として「女性」が意識されているということです。「現在」を語るということは、その前提として「過去」を意識するということで、それなしに「現在」を語っても意味がありません。このように私たちの脳は必ず「対立関係」を意識しています
自分自身が意識する自分の姿と、観客の目に実際映っている自分の姿にズレが生じると、その役者はとても一流にはなれません。そこで、世阿弥は自分の姿を離れたところから客観的に捉えなさいと言ったのです。それが「離見の見」です
対立命題を、高い地点まで押し上げるのです
ある人には何でもない言葉が、別の人にとっては心を深く傷つける言葉である
議論に勝とうとするなら、相手が思ってもみないところを突くこと
前書きを長くしてはいけない
まずは「話題」を提示しましょう。すると、読み手は何の話かが分かるので、文章に集中しやすくなります。そして、次にその「話題」に対して、あなたの意見を書きます。すると、あなたは自分の意見に対して、論証責任が生じます。そこで、それを裏付ける具体例やエピソード、理由付けなどが必要となります
強調したい文は「体言止めにする」とか、そこでいきなり「短い文章にする」とか、読み手が読み流さないように工夫しましょう
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『奇跡の「話す」「書く」技術』出口汪・著 フォレスト出版
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◆目次◆
はじめに 「メタ意識」ならすべて解決!
第1章 なぜ、今までの「やり方」では通用しなくなったのか?
~ネット時代と「メタ意識」の重要性~
第2章 学校では教えてくれない「論理力」
~論理力の基本「3つの関係」とは…~
第3章 思考のクローズアップとフェイドアウト
~「メタ意識」を身につける方法~
第4章 メタ意識を使った「話す」技術
~解説と例題でわかる15の技術~
第5章 メタ意識を使った「書く」技術
~解説と例題でわかる15の技術~
第6章 すぐ身につく「メタ意識」トレーニング
~問題と解答を読むだけで理解が深まる~
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