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『小さな会社の[一人前]社長業』石野誠一・著 vol.1866


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【小さな会社と言えばこの人!】
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本日の一冊は、明日香出版社の創業社長、石野誠一さんによるひさびさの新刊。

後を継いだ息子さんへのノウハウ集ということでまとめた本のようですが、さすがは30年以上、複数の会社を経営し、軌道に乗せた名経営者、その言葉にはまだまだ実務家ならではの迫力があります。

だいぶ前にもメルマガで書きましたが、土井の会社が有限会社なのは、この石野さんのベストセラー『自分の会社を持つなら有限会社にしなさい』に影響を受けたから。

大学で初めて著作を読んで以来、尊敬していた経営者ですが、初めてお会いした時にも、感銘を受けました。

というのは、年末を控えたある日、明日香出版社さんにお邪魔すると、石野社長がジャージ姿で現れたからです。

土井は幼い頃から父の商売人としての教育を受けており、「身なりがみすぼらしい人ほど大人物の可能性があるから気をつけろ」と教えられて育ちました。

だから、最初ひと目見たとき、「これが石野社長に違いない」と確信したのです。

本日ご紹介する一冊は、そんな石野さんが、自らの経験から学んだ、人作り、カネ作り、組織作りの要諦を語った一冊です。

就業規則を整備することの必要性、取締役をいたずらに増やさないこと、補助金漁りは社長の精神を腐らせるなど、貴重なアドバイスが満載。

中小企業経営者には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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みなさんの会社でも、機会をつくって「社内テスト」をやってみてはどうですか。意外と多くの気づきをもらえますよ。私は、このような形で、ときおり社内に「経営についての共通認識」を高める作業をしています

強い経営には、「戦闘」、「戦術」、「戦略」の3段階のそれぞれが屈強になることが不可欠

「いかにすぐれた戦略」も「時流」には勝てない

十分に時間をかけて従業員さんと接していれば、苦しいときの人件費カットも納得してくれます。四の五の言わずに、まず社員さん、パートさんに時間をかけなさい!

世間に通用する会社になるには「社内の共感」と「社外の認証」が要るのです。企業倫理と使命感、この2つが世間の人々を動かすのです

◆会社の4つのレベル
1.志としての会社(事業的には赤字経営)
2.生業としての会社(家族による、家族の生計のための会社)
3.事業としての会社(一人でも他人さんを使う会社)
4.企業としての会社(将来上場、業界一、県下一番など)

「事業としての会社」経営において、最も重要なことは、就業規則を整備するということです。つまり、社員さんは社長の顔色を見てくれないのです。社員さんは「就業規則」の中身を見るのです

小さな会社は、<奥さん>の力を借りましょう。小さな会社にとって最高の従業員は、社長の<奥さん>なのです「あそこは奥さんと2人でやってますから」金融機関や得意先の信用は、それだけでハネ上がるのです

小さな会社の経営幹部の条件をひとつあげるとすれば、私は「信」であると考えます

社員さんすべてにとって居心地がいい、というのは、どこかまちがっていると言えます。よく働く人にとっては居心地のいい会社であるべきですが、ブレーキになってばかりの不良社員さんにとっても居心地のいい会社というのは、本来、おかしいのです

小さな会社は、将来の無用のトラブルを避けるためにも、いたずらに取締役の数は多くしないほうがいい

補助金漁りは、会社を腐らせ、社長の精神を腐らせます

社長業を社員さんにアピールするな

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『小さな会社の[一人前]社長業』明日香出版社 石野誠一・著
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◆目次◆
序 章 社内テストで『モノの考え方』を共有する
第1章 一人前の社長としての『考え方』を身につける
第2章 『従業員さんとの関係』において一人前になる
第3章 『社内外の運営』において一人前になる
第4章 『お金の面』において一人前になる
第5章 『金融機関・税務署・税理士』との関係において一人前になる
第6章 『社長の心得』において一人前になる

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