2008年3月13日
【これは傑作、岡野節が炸裂です】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769609566
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本日の一冊は、「痛くない注射針」や携帯電話の小型化に貢献したリチウムイオン電池のケースなどで知られる「世界一の職人」、岡野雅行さんによる一冊。
岡野さんの本はこれまでにも何冊か出されていますが、土井が読んだ中では、本書が最高傑作。
というのは、本書には、岡野さんのユーモラスな語り口がそのまま
活かされているからです。
以前に、日本経営合理化協会さんのカセットテープで岡野さんの講演を聴き、「こんなにおもしろいおじさんなのか!」と驚いた記憶がありますが、これまでの本ではその個性が完全には活かされていませんでした。
※参考:『俺がつくる!《世界一の職人》』
http://www.jmca.jp/prod/1245.html
今回の本は、仕事や人生の指針としても役立ちますが、何と言ってもその語り口がおもしろい。
「今の若者はその感覚がまったくわからなかったりする。困ったも
のだ。そんなやつは、サラリーマンになったってろくに出世もしな
いし、人からも信用されないぞ。よく覚えておくといい」
「いってみれば、俺は新宿歌舞伎町の真ん中で暮らしていたようなものなんだ。そんなところで育って、小学校の名前は何の冗談か『更生小学校』」。
ずっとこの調子で話が進み、ところどころに世渡りのコツや仕事人として成功するための秘訣、毅然とした態度で生きる心構えが散り
ばめられています。
既に売れているそうですが、もっと売れてほしいと思う一冊です。
ぜひみなさんも読んでみてください。
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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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今も決して忘れない言葉がある。「何か人にしてもらったら、四回
はお礼を言いなさい」という言葉だ。例えば、食事をごちそうにな
ったら、食べ終わったあとに「ごちそうさま」、翌日に「昨日はご
ちそうさま」、そして、次の週になったら、「先週はごちそうさま」、
そして、次の月になったら「先月はごちそうさま」と四回お礼を言
いなさいと
運っていうものは、結局は縁が運んできてくれるものだと思ってい
るんだ。運と縁は切っても切れないんだよ
人間関係で何が一番大切だと思う? 俺はね、最後は義理人情なん
だと思う。最初に井戸を掘ってくれた人を忘れちゃいけないんだよ。
その恩を忘れるから、水が出なくなっちゃうんだ
何かひとつでいいんだ。他の人にはできないこと、自信を持ってで
きることを習得しておくんだ
仕事っていうのは誰でもできるけれど、情報がなければモノはつくれない
俺がプレスの仕事を始めたときに決めたこと。それは親父の言うと
おり「人の仕事を盗らない」ということだった。それなら俺にもで
きる。「安すぎて誰もやらない仕事」と「技術的に難しくて他の誰
にもできない仕事」をやっていけばいいんだから。それ以来、岡野
工業はこのどちらかの仕事しか請けていない
職人はお金のことを考えて仕事をしてはいけないんだ
1000万かけて金型を作って、その出来が気に食わなければ、自
腹であと500万かける。だって自分が納得できないものは作りた
くないからな
お金を追いかけると、お金は逃げていく。反対に、仕事を追いかけ
れば、お金は嫌でもついてくるんだ
最先端のものばっかり追いかけていると基本的なものが作れなくなってくる
研究に費やすお金と時間はケチったりしたらダメだ
俺は商売っていうのは「見切り千両」だと思っている。ベストセラ
ーにしがみつかず、どこかで手放したほうがいいと思うんだ
特許が切れても誰も真似できない。こういうのを本物の特許っていうんだよ
「岡野くん、ゲンコツで商売はできないんだよ。手を握っていたら
何も入ってこない。お金は使ってこそ活きるものなんだから」
(ある社長の言葉)
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『学校の勉強だけではメシは食えない!』岡野雅行・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4769609566
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◆目次◆
まえがき もっとはみ出して、人がやらないことをしよう!
1章 「人間関係のカラクリ」がわからないキミたちへ!
2章 「自分の夢のかなえ方」がわからないキミたちへ!
3章 「どんな仕事についたらよいか」がわからないキミたちへ!
4章 「成功するためのプラスα」がわからないキミたちへ!
5章 「アイデアの出し方」がわからないキミたちへ!
6章 「人生の壁の乗り越え方」がわからないキミたちへ!
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