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『世界一愚かなお金持ち、日本人』マダム・ホー・著


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【お金持ちの「3種の神器」とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596138

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先週末、株価が暴落しました。土井は以前から周囲の方に警告していましたが、やはり懸念していた通りの展開になっています。

日本人のお金リテラシーのなさにはほとほとあきれ果ててしまいますね。

本日の一冊は、20代で1億円の資産を築き、現在アメリカに100の不動産を持つ大富豪、マダム・ホーさんによる注目の新書。

アメリカで多くのユダヤ人大富豪と関わり、華僑大富豪の夫を持つ
著者が、ユダヤと華僑、日本人のお金リテラシーの違いを説いた、
じつに興味深いお金の比較文化論です。

アメリカの有名人や政治家がどうやって資産を築いているのか、な
ぜダイヤモンドの指輪よりバーガーキングを買うべきなのか、お金
持ちがもつべき「3種の神器」とは何なのか…。

資産を増やすための具体的な考え方と方法論が書かれており、目か
らうろこが落ちること間違いなし。「お金で買えるものと買えない
もの」と題した作者不明の詩も読んでいて感慨深いものがあります。

勝間和代さんの『お金は銀行に預けるな』が外資系金融エリートバ
ージョンだとすれば、こちらはユダヤ、華僑の大富豪バージョン。

※参考:『お金は銀行に預けるな』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/433403425X/

この2冊が店頭に並んだら、少しは日本人のお金に対する意識も変
わるかもしれませんね。

賢明なBBM読者のみなさんは、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「日本人は不安になると貯金をし、アメリカ人は不安になると大学
院へ戻る」

本物のお金持ちは、人間同士の「信用」を一生涯の財産とします

マクドナルドはハンバーガーを売って儲けているのですが、実はハ
ンバーガーの販売収入以外にも、不動産でも多くの収入を得ている

◆著者がマクドナルド購入失敗の経験から学んだこと
1.たいまつは自分で持て
2.お金がからむと、人は変わる
3.借りをつくるより貸しをつくれ

人がビジネスや投資で失敗するのは、感情的になって判断を誤るとき

夫はジョーとの苦い経験から、ダイヤモンドの婚約指輪を買うより、
二人の将来のためにバーガーキングを持ちたいと考えていた

「若いときに流さなかった汗は、老いてから涙となって返ってくる」
(鍵山秀三郎『人間を磨く言葉』より)

「お金の問題はお金が解決してくれる」

経済的窮地におちいると、もともとあった「お金以外の問題」が表面化する

◆学生の頃から気の合う仲間や友人と投資をするメリット
1.異性に無駄金を使わず、自己投資する
2.できるだけ若いときから、「友情とビジネスは別」を体験する
3.できるだけ若いときから、生涯のビジネスパートナーになる仲
  間を見つける
4.とにかく「タネ銭」を若いときから貯める

アメリカでは「貧乏人は宝くじを買い、お金持ちは株を買う」とい
う比喩があります

その国の政治家たちが「何で儲けているか?」を知り、かれらと同
じ方法でお金をつくっていくのが一番賢い

自分の出身国やふるさとを堂々と言えない人は、一般的に信用できません

ドイツ車の「ボトム・オブ・ザ・ライン」(たとえばメルセデスの
AクラスやBMWの3シリーズ)を買ってはいけません。これを買
うと見栄っ張りとレッテルを張られてしまう可能性があります

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『世界一愚かなお金持ち、日本人』マダム・ホー・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887596138
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◆目次◆

第1章 貯めこむばかりの日本人、借りてでもふやすアメリカ人
1.お金との付き合い方が変わりつつある
2.日本人は「世界一愚かなお金持ち」
3.世界の富裕層や有力企業は、本業以外で資産をふやす

第2章 20代で1億つくった私の方法
1.「マクドナルドの店舗オーナーになりたい!」
2.マクドナルドの経験から学んだこと
3.ダイヤモンドよりバーガーキング~
4.父の介護と初めての経済的ピンチ
5.「そなえよ、常に」→貧乏生活から学んだこと
6.成功する投資家になるための3つの条件
7.はじめての不動産投資
8.アメリカの投資家に学ぶ資産運用のセオリー

第3章 アメリカと中国華僑に学ぶ「投資の掟」
1.投資を決める判断基準は、「資産価値があるか否か」
2.自分に適した投資方法を検討する
3.日本の銀行は「キャッシュと人脈」を重視する
4.中国系銀行は「人相」で相手を判断する
5.“クレジット社会”アメリカは「返済の実績」で融資を決める

第4章 「本物のお金持ち」になる人の黄金法則
1.パートナーや仕事仲間の見つけ方
2.甘い言葉にダマされない! 付き合う相手を見きわめる技術
3.信用を演出する「お金持ちの三種の神器」(持ち物編)
4.知識武装するための「お金持ちの三種の神器」(プロ集団編)
5.本物のお金持ちになるための「賢いお金との付き合い方」
6.本物のお金持ちになるための「心の法則」

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『おとなの叱り方』和田アキ子・著


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【和田アキ子が、叱れない社会を一刀両断】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696252

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本日の一冊は、『あの鐘を鳴らすのはあなた』で日本レコード大賞最優秀歌唱賞受賞、芸能生活40年の大ベテランとなった、和田アキ子さんが、叱り方の作法と心構えを説いた注目作。

「怖い先輩」と思われながらも数多くの芸人に慕われ、自らも現役のタレントとして輝き続ける著者が、世のだらしない親や上司を一刀両断する、じつに痛快な一冊。

子どもを「自由にのびのび」させようとしてスポイルしている親、プライバシー重視で人との触れ合いが減った現代社会、賞味期限の表示がなければ食べられるかどうかの判断もできない現代人…。

よくよく考えてみればおかしな世の中の現象にメスを入れ、その根
底にある心構えや考え方を正しています。

叱り方のノウハウも学びが多く、著者が後輩やマネジャーをどうや
って教育しているか、動機づけているかその実際を学ぶことができます。

しかしながら、本書の本当の価値は、叱り方のノウハウにあるので
はありません。

和田アキ子さんが、芸能界に入ってから現在の地位に上りつめるま
で、どんな師と出会い、どんな心構えで生きてきたのか、その心温
まるストーリーが読めることこそが、本書の醍醐味でしょう。

人生において、お客様でいたければ、甘やかされたままでもいい。
でも、もし自分が本当に一流になろうとするなら、自分を律する気
持ち、人を叱る気持ちがなければいけないと思います。

土井も経営者になってから叱ってくれる人が減りましたが、そうい
う意味でも、本書はいい気づきとなりました。

経営者、マネジャーは必読。これから自分を高めようとするビジネ
スパーソンにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人を殴れば、殴った手も痛い。同じように、だれかを叱れば、叱る
側にも痛みがあるんです。そんな痛みを引き受けることのできるお
となが少なくなった気がします

亡くなった作詞家の阿久悠先生が、以前何かの雑誌に書いてらした
んです。「友だちのような……」という言葉を生み出してしまった
のは、作詞家として失敗だったと

「自由にのびのび」なんて言っているけれど、それは結局、甘やか
しているだけ。私には、しつけを放棄しているだらしない親の言い
訳にしか思えません。嫌われるのが怖くて、子どもに理解のあるふ
り、”いい人”のふり。だから子どもにナメられる。叱るべきとき
に叱ってこなかったから、叱られ慣れていない子を突然叱って逆ギ
レされる

勝負に勝ったとき、昇進したときにほめてあげることは必要です。
でも、人は、ほめられるばかりじゃ大きくなれない

楽屋も個室、家庭では子ども部屋も個室。プライバシー重視という
ことなんでしょうけれど、いまの世の中「プライバシー、プライバ
シー」と騒ぎすぎるんじゃないでしょうか

「叱る」のは、究極の愛情表現ですよ。だからこそ、みんな叱られ
たがっている

べつに約束の時間に遅れて相手を待たせたわけじゃなくても、自分
より先に来ていた人には「お待たせしました」と挨拶するのも礼儀

「一流の物を身につけよう」と思うと、それに見合う人間になろう
と自分自身を高める努力ができる

どんな高級店や有名店だって、お金さえ払えばだれでも食事はでき
ます。だけど、ほんとうは、一〇万円のメシが食えるのは、一〇万
円ぶんの価値のある人間だけだと思う。いくらお金をもっていたっ
て、箸の使い方も知らない、食べ方の汚いような人間に、いいもの
を食べる資格なんかありません

親のエゴで子どもを育てちゃいけないということです。まるで着せ
替え人形みたいに、子どもにいろいろな洋服を着せて喜んでいるの
もバカだなぁって思います

「三つ心、六つ躾、九つ言葉、十二文、十五理で末決まる」(『身
につけよう!江戸しぐさ』)

”らしさ”を大切にするのが、プロというもの

「叱る」には愛が、「怒る」には憎しみがある

「叱る」ときの言葉は、相手に堂々と直接言えること

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『おとなの叱り方』和田アキ子・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569696252
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◆目次◆

はじめに
プロローグ だれも叱らないなら、私が叱る!
第1章 その人のために叱ってあげたい大切なこと
第2章 「親になる資格がない」おとなを叱る
第3章 「自分らしさ」を広げる生き方
第4章 好かれる叱り方、かわいがられる叱られ方
エピローグ 自分で自分を叱れる人でありたい

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『研修女王の最強3分スピーチ』大串亜由美・著


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【研修の達人が教える話し方】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003173

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本日の一冊は、日本ヒューレット・パッカードの採用・教育担当を14年間務め、現在は年間250日以上の企業研修を8年連続でこなす「研修女王」大串亜由美さんが、そのスピーチの秘訣を公開した一冊。

シャネルや虎屋、フェラガモ、日本オラクルなど、数々の一流企業で研修実績を持つ著者が、そのノウハウを惜しみなく出した、注目のマニュアル書です。

内容は、スピーチの心構えにはじまり、効果的なアイスブレイクの
方法と型、心に残るスピーチの条件、話をシンプルにするコツまで、
かなり突っ込んで解説しています。

既にご存じの方も多いと思いますが、話というのは、順番や構成次
第で聞いてもらえたり、もらえなかったりするもの。

たとえそれが学会だろうが、株主総会だろうが、社会の会議だろう
が、聞いてもらえるに越したことはありません。

しっかり聞いてもらい、かつ相手に感銘を受ける話し方を身につけ
れば、社会人としての活躍の場が広がりますが、本書はそのスキル
を身につけるのにうってつけの一冊。

「話し方」の基礎が、きちんと体系化されているほか、付属CDの
サンプルスピーチで、朝礼からパーティの挨拶、結婚式のスピーチ
まで、ひと通り実践のためのトレーニングも体験できます。

この内容で1500円ですから、これは間違いなく「買い」でしょう。

人前で堂々と話せるようになるために、また人に感銘を与える話が
できるようになるために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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うまく話すことより、聞き手に「今日のひと言」「大事な1つめ」
をしっかり持って帰ってもらうことに専念しましょう

◆アプローチの言葉
・相手の好きそうな言葉を探してみる
・相手に近づけるひと言を探す
・前回のことを思い出す

◆心に残るスピーチ、また聞きたいと思うスピーチの条件 ※一部紹介
・話のポイントが絞れていて、わかりやすい
・説得力のある事例・データ、「そういうこと、あるある!」と
 思えるエピソードが盛り込まれている
・ユーモアがあって、話のテンポがいい
・「明日からやってみよう」「あの人にも教えたい」と思える
 コンテンツがある

◆オープニングの基本構成
[挨拶]⇒[名乗り]⇒[アイスブレイク]⇒[自己紹介]⇒[予告]

◆アイスブレイクのパターン ※一部紹介
・小道具を用意する ・質問する ・聴衆の1人に声をかける
・相手の「いいところ」「もっと伸ばせるところ」から入る

オープングの間は、決して手もとの原稿やメモを見ないこと

ものすごく準備するけれど”台本どおり”にはしない

自分が言いたいことを整理するのではなく、相手の「疑問」「質
問」で話を組み立てる

聞き手との間に「絵」を描く

◆話をシンプルにするコツ
・「。」で短く言い切る
・無駄な接続詞を飲み込む
・相手の知っている言葉で話す

◆聞いてもらえる「話し方」の3つのコツ
・「前置き」改革(マイナスの前置きはグッと飲み込む)
・ボキャブラリー改革(前向きな表現)
・「マイナス BUT プラス」話法

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『研修女王の最強3分スピーチ』大串亜由美・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478003173
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◆目次◆

オープニング・メッセージ
女王の教室へようこそ
本番3分前の応急スキル
人前で3分話せるかどうかで、人生が変わる!
30秒の「オープニング」と15秒の「クロージング」で聞き手を動かす
聞き手をグッと惹きつける「コンテンツ」の組み立て方
見た目と話し方の「デリバリースキル」で9割決まる!
「3分」を制すれば、1対1の商談も1時間のプレゼンもうまくいく!
【最強CD付き】今日からそのまま使える!
研修女王「脚本・主演・演出」3分スピーチ集
クロージング・メッセージ

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『ほんとうの心の力』中村天風・著


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【中村天風を知っていますか?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569654436

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本日の一冊は、あの松下幸之助をはじめ、日本の政財界の有力者に多大な影響を与えた思想家、中村天風の名言集です。

編者代表の合田周平さんによると、中村天風の哲学は、「宮本武蔵『五輪書』を範とした武士の思想であり、生活の信条」だそうですが、今のわれわれが読むと、新鮮な視点がいくつも見つかります。

※参考:『五輪書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003300211/

「人の運命というものは、油断すると、常に本能と手を組んで歩こ
うとしているもの」などと欲望を戒めたり、また「自分に対しては、
常に厳然としてつつし」み、「自己以外の人に対しては、あくまで
清濁併せ呑むという寛容さを失ってはならない」と説くなど、欲望
を開放することを推奨される現代にあって、じつに大切な教えを説
いています。

なかでも心打たれたのは、「真の平和とは」という部分。

これによると、「真の平和とは、お互いに克己し、お互い自制し、
お互いに相譲り、相敬い、相愛し、相たのしみ、相導き、相助け合
う、という完全調和の美しい気持ちが、家庭組織の各個々人にもた
れているということが、何よりの先決条項」。

ここを読んだら、なぜ現在の人々が離婚やら破産やら戦争やらで苦
しんでいるのか、その理由がわかる気がします。

自らを戒め、ともすると暴走しがちな心をコントロールするために、
ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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宿命を統制するにはもう一つ必要なことがある。それは、常に、心
の中に感謝と歓喜との感情を、もたせるよう心がけることである

◆六つの力:「体力」「胆力」「判断力」「断行力」「精力」「能力」

人の運命というものは、油断すると、常に本能と手を組んで歩こう
としているものなんだ。そして、消極的な出来事は絶えず、不用意
な人々の周囲を徘徊してるんだよ

その心のなかに絶えず高尚な積極的観念が熱烈に燃え上がって生き
ている人。どう? そういう人は、よしんば仮に、はたから見て大
きな不幸だなあと思うようなものがこようが、悲しみがこようが、
すべてをその高尚で積極的な心的態度で美化、善化して、幸福化し
てしまっているのであります。本人が幸福化している以上は、不幸
はありゃしない。幸福というのは主観的断定だもの

百人のなかで九十九人が間違っていても、間違いは間違いなんです。
百人のなかでたった一人が正当を行っていれば、数が少なくても、
正当は正当なんです

自分に対しては、常に厳然としてつつしまねばならぬことは何より
も必要のことであるが、自己以外の人に対しては、あくまで清濁併
せ呑むという寛容さを失ってはならない

寝床の中に入ったら最後、昼間の出来事と心を関係づけない努力をするんだ

思ったり考えたりするのがいけないんじゃないんだよ。潜在意識の
中に、そういうことを思わせたり考えさせたりするような、材料を
ため込んでおくことがいけないんだ。材料がなけりゃ出て来ないんだ

精神統一とは、心を心の対応するものに捉わしめるのではなく、
心にそれを完全に捕捉することなのである。要するに、傾注と集中
とは全然正反対なのである

誰でもいいから、私が悪かったってことを言って罪を背負ってしま
うと、喧嘩にならない

真の平和とは、お互いに克己し、お互い自制し、お互いに相譲り、
相敬い、相愛し、相たのしみ、相導き、相助け合う、という完全調
和の美しい気持ちが、家庭組織の各個々人にもたれているというこ
とが、何よりの先決条項である

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『ほんとうの心の力』中村天風・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569654436
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◆目次◆

まえがき
運命をひらくために
困難に出会ったときに
強い心をもつために
健康に生きるために
日々愉快に生きるために
ともに成長するために
幸福な人生をおくるために
よりよい仕事をするために
真実を見極めるために

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『エコノミック・ヒットマン』


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【途上国を食い物にする謎の組織とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492211691

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本日の一冊は、これまでその存在が知られてこなかったアメリカの秘密工作員、「エコノミック・ヒットマン」について明かした、注目のノンフィクション。

開発援助の裏側と著者自らの悪事を赤裸々に告白した衝撃の全米ベストセラーがついに翻訳ということで、注目が集まっています。

「エコノミック・ヒットマン」は、途上国を負債の罠にはめ、アメ
リカの言いなりにしようという陰謀から生まれた仕事で、本書では、
実際に「エコノミック・ヒットマン」だったという著者が、謎だら
けのミッションと仕事内容を公開しています。

組織に入った当初、著者の教師役を務めたのは、特別コンサルタン
トの肩書きを持つクローディンという美女。

その美女に、「私たちは、汚い仕事をする特別な存在。どんな仕事
をしているか誰にも話してはいけません――たとえ奥さんでも」と
くぎをさされ、著者の工作員人生がスタートします。

表向きは一流コンサルティングファームのチーフエコノミストを装
いながら、裏ではあらゆる手を使って途上国の指導者たちを巻き込
んでいく著者。

プロジェクトのせいでむしろ貧困が増大したエクアドルをはじめ、
アメリカの陰謀の犠牲となった途上国の例がいくつも登場し、あま
りの理不尽さに怒りがこみあげてきます。

本書を読んで得られる教訓は、欲望と資本の命令に振り回されれば、
人はいつか不幸に陥るということ。

やはり利権のあるところには悪がはびこるのです。

純粋なノンフィクションとして、また経営者・リーダーの心構えと
して、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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エコノミック・ヒットマン(EHM)とは、世界中の国々を騙して
莫大な金をかすめとる、きわめて高収入の職業だ。彼らは世界銀行
や米国国際開発庁(USAID)など国際「援助」組織の資金を、
巨大企業の金庫や、天然資源の利権を牛耳っている富裕な一族の懐
へと注ぎこむ

私の仕事は「世界各国の指導者たちを、アメリカの商業利益を促進
する巨大なネットワークにとりこむこと」。それによって「最終的
には、そうした指導者たちは負債という罠に絡めとられて、忠誠を
約束せざるをえなくなる。そうしておけば、必要なときにいつでも
彼らを利用できる

アメリカはイラク戦争に八七〇億ドルを費やしたが、その半分以下
の金額でこの地球上の全人類に清浄な水と十分な食料と公衆衛生設
備を与え、必要最低限の教育を施すことができると、国連は見積もっている

彼らが重点的に評価していたのは国家への忠誠心ではなく、私が自
分の人生に対して抱いていた欲求不満だった。両親への怒り、女性
を我がものにしたいという妄想、いい暮らしがしたいという野心を、
彼らは気に入った。私は餌で操れる人間なのだ

GNPが上昇しても、利益を得るのはガスや電気など公益事業を所
有する有力者だけで、圧倒的多数の人々はかえって負債の重荷に苦
しむ結果になりうる。金持ちはますます豊かに、貧乏人はますます
貧しくなるのだ。それでも、統計上からいえば、経済は発展してい
るとみなされる

多くの場合、国家経済の成長を助けることは、ピラミッドの頂点に
いる人々をより豊かにするだけで、底辺にいる人々はより低い場所
へ追いやられるだけなのだ

国際的な大企業はどこも――靴やスポーツ用品を売っている会社か
ら重機器を製造している会社にいたるまで――独自にEHMのよう
な存在を抱えている

経済のグローバル化と絵空事にすぎない「自由市場」資本主義とい
う観点からすれば、世界をひとつに統合することは、まさに「帝国」
を築くことにほかならない

(本を書くのは)「まったく問題はない。だが、いうまでもないが、
わが社の社名を君の本に載せないこと。それから、われわれの事業
の内容や、メイン社で君がしていた仕事にもいっさいふれないように」

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『エコノミック・ヒットマン』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492211691
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◆目次◆

序文
プロローグ
第1部 1963年から1971年まで
第2部 1971年から1975年まで
第3部 1975年から1981年まで
第4部 1981年から現在まで
エピローグ
訳者あとがき
ジョン・パーキンスの履歴書

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『未来をかえる イチロー262のNextメッセージ』


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【イチローの名言再び】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4835616871

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本日の一冊は、2005年に刊行され、ベストセラーとなった『夢をつかむ イチロー262のメッセージ』の待望の続編。

※参考:『夢をつかむ イチロー262のメッセージ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4835615123/

インタビューの際のコメントを中心にまとめたものですが、今回もイチローならではの名言が満載です。

野球という、ビジネスから見たら一見畑違いのジャンルですが、こ
こで述べられている心構えは、スポーツに限らず、ありとあらゆる
仕事に共通する内容だと思います。

「プロ野球選手になりたかった理由は……かっこよかったから、に
決まっています」「はじめは、何かになりきることから」など、何
かを始める人へのアドバイスにはじまり、成果を出すための考え方、
道具を大切にする姿勢まで、じつに示唆に富んだ言葉が並んでいます。

本音で言うと、前著『夢をつかむ イチロー262のメッセージ』の方
が感銘を受けましたが、イチローの仕事に対する姿勢を学びたい方
には、おすすめの一冊です。

ぜひ読んで、明日以降の仕事の活力源にしてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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やってみて「ダメだ」とわかったことと、はじめから「ダメだ」と
いわれたことは、ちがいます

桑田さんは、昔の自分でないことを受けいれていらっしゃいますよ
ね。……なかなかできることではありません

もがいてももがいても、ダメなときってあると思うんですが、でも、
そんなときこそ、自分に重荷を課さなければならない

プロ野球選手になりたかった理由は……かっこよかったから、に決
まっています

はじめは、何かになりきることから。ぼくも、いろいろマネしました……

支えは、これまでやってきたことへのプライドと、これからやろう
としていることへの自信、でした

他の人から「これがいい」と、どんなにいわれても、
少年時代に「これがいい」と思ったものにはかなわない

おなじ苦しむなら、考えて苦しまないといけない。なにも考えない
で、ただ苦しんでいても何も生まれない

勝つべきチームが、勝たなければならないと思っていたし、
勝つべきチームは、ぼくらのことだと思っていました

失礼ですけど、魅力のない人って、上から、モノをいってきませんか?

以前は、一〇回うち一〇回できなかったことが、最近は、一〇回の
うち二回できるようになってきました

プロ野球選手として、勝つだけではなくて、キレイだなあ、スゴイ
なぁと感じられるプレイをしたいのです

ほんとにベストと思うには、自分だけでなく、相手がベストである
ことも、必要になります

いちども、自分のグラブを人にかしたことはない。チームメイトに
だって、グラブのなかには手をいれさせない

期待と重圧を受ける選手でありたいんです

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『未来をかえる イチロー262のNextメッセージ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4835616871
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◆目次◆

※特にないので省略します

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『大変化』伊藤元重・著


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【日本経済のこれから5年間】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062140152

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本日の一冊は、東京大学大学院経済学研究科教授で、NIRA理事長も務める伊藤元重さんが、現在の日本の景気拡大の脆弱さを指摘し、今後日本が向かうべき方向性を示した一冊。

著者によると、現在の日本の景気拡大を支えているのは、外需、財政赤字、超低金利の「三つのアクセル」ですが、これらは当然ながら永遠に続くものではありません。

また、実質実効為替レートを見ても、円の価値は落ち続け、過去二
〇年間で一番の円安に近づきつつあるということです。

また、今やGDPのわずか二割を占めるだけとなっている製造業に
力を入れても、そこだけで経済の拡大は無理、ということを歯に衣
着せずに語っています。

では、これらの現状をふまえて、日本は今後、どうしていくべきか。
本書にはまさにその点が書かれています。

非製造業、なかでも公共分野を改善すること、さらには情報化、グ
ローバル化による変化に備えること。

もはや待ったなしの「大変化」に、自分のビジネスや価値観をどう
適応させていくか。本書を読んでいると、いろいろと考えさせられます。

グローバルな潮流を眺めていることで見えてくるビジネスチャンス
もある。本書を読んで、今後5年間のチャンスを、ぜひ見つけてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆最近の日本の景気拡大を支えている三つのアクセル
1.外需(好調な世界経済の下での円安)2.財政赤字 3.超低金利

現在(二〇〇七年四月)の実質実効為替レートがどのくらいかとい
いますと、ほぼ、一九八五年の前半の水準に近づきつつあります。
これは、過去二〇年間で一番の円安に近づきつつあるということです

日本の製造業は、じつは、GDPのわずか二割を占めるにすぎませ
ん。残りの八割は、非製造業なのです。こうした実態を把握すれば、
日本のサプライサイドを底上げして日本の経済を活性化させること
を考えたときに、製造業だけに依存した経済の拡大はもはや無理だ
ということが明らかです

地方経済の活性化を促進するために、公共事業と企業誘致という二
つの手段に頼ることはもはやできない

ジニ係数を詳しく見てみますと、二〇代よりも三〇代、三〇代より
も四〇代、四〇代よりも五〇代、、五〇代よりも六〇代で、はるか
に格差が大きくなっている。これはある意味当たり前のことです

機械にもITにもできない人間的な仕事をするということが、第三
の働き方である「プレイ」の”肝”

優秀で真面目な方々が、安定しているからという理由で郵便事業に
従事しているという実態は、地域経済にとって好ましいことなのだろうか

日本が取り組まなければならない問題があるとすれば、イタリアに
はアルマーニがいて、アメリカにはラルフローレンがあるが、それ
ぐらい国際的なインパクトのあるデザイナーやブランドが日本には
少ないということでしょう

もはやアジア地域には、日本の平均所得よりも高い所得の人が、日
本よりも多くいることが分かります。そういった人々に対して日本
のものを売っていくということが非常に重要になってくる

「縦型」の産業が「横型」の産業に進化していくのではないか
(ソニー前CEO・出井伸之氏)

スマイルカーブというのは、人間が笑うと口の両端が上がりますが、
その形になぞらえて収益構造をあらわす言葉です。つまり、左端と
右端に位置する上流と下流は儲かるけれど、真ん中は利益が低いと
いうことです

目に見えない資産(インタンジブル・アセット)、つまり技術や人
々の能力への投資が大きいほど、その後のその国の生産性は高まる
傾向がある

金融資産を動かすためには、「長生きすることのリスク」を解消す
るような仕組みの構築が必要

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『大変化』伊藤元重・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062140152
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◆目次◆

まえがき
第一章 日本経済は復活したか
第二章 二一世紀のリアリティ
第三章 日本の活力を高める方法
第四章 日本の競争力
第五章 技術革新のインパクト
第六章 グローバル化の波
第七章 少子高齢化への改革
第八章 日本の食料の未来を考える
あとがき

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『日経トレンディヒット商品航海記』北村森、山下柚実・著


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【今年のヒット商品はどうなる?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532313430

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本日の一冊は、創刊20年を越えた人気情報誌、「日経トレンディ」の編集長とライターが、この20年のヒット商品を振り返り、それぞれのヒット要因を分析した一冊。

おもしろいのは、それぞれの時代のヒット商品を単体で扱うのではなく、それに影響を受けた/与えた商品も関連づけて紹介している点。

確かによく考えてみれば、作り手は必ず何かからインスピレーショ
ンを得ているわけで、それが部分的にでも明らかになったのは、じ
つに画期的だと思います。

ちなみにアンケート結果から明らかになったのは、トヨタ「プリウ
ス」がじつはソニー「AIBO」から影響を受けていたという事実。
「やわらかい機械」というコンセプトがインスピレーションにつな
がったそうです。

これを受けて著者は、「『他のヒントを受け継ぎ、継承していくこ
と』がヒット商品づくりの王道」とまとめています。

このほかにも本書には、ヒット商品づくりのアイデアやヒントがい
くつも盛り込まれています。

健康ブームの寵児「ヘルシア緑茶」や大人向け玩具のマーケットを
創り出した「大人のドリル」、「業務用から一般家庭へ」の先鞭を
つけた「自動製パン機」「トレシー」など、豊富な事例は、それだ
けでも読む価値が十分にあります。

また、フェラーリのデザインを手掛けた奥山清行氏やロボットクリ
エイターの高橋智隆氏ら、開発者の言葉も要チェック。

マーケティング、商品開発に携わる人は必読の一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「他のヒットを受け継ぎ、継承していくこと」がヒット商品づくりの王道

デザイン・色・触り心地・テイスト感など、一つのヒット商品をめ
ぐって、生活上の必需性や機能や役割とは必ずしも結びつかない商
品の個性に、さまざまな商品開発の現場から、視線がそそがれている

かつてと違うのは、今は「隣の人が何を買っているのか知らない時
代」ということ。世代をまたいでヒットするのではなく、あるピン
ポイントで爆発的なヒットとなる事例が続出している

「レストランに例えて言えば、メニューをまずしっかり作ること」
「信念を持たず、客におもねてはダメ。客の予想を超えるものを出
して初めて、客はそのレストランをまた訪ねてくれる」
「客を厨房に入れてしまうというのは、困った現象。どこまでが客
のエリアで、どこまでがシェフ、つまり作り手のエリアなのかは、
はっきりと線引きされるべきです」(デザイナー奥山清行氏の言葉)

「例えば、『今何時?』とロボットに尋ねて、答えが返ってくるま
で10秒かかったとしますよね。それを5秒に縮めることも大事だけ
れど、その10秒の間にロボットが『えっと……』と考えるしぐさを
見せる、といったアプローチも重要です」(ロボットクリエイター
高橋智隆氏)

団塊世代が、商品を見る目が肥えているというのは事実だろうが、
だからといって、彼らの眼鏡にかなう本物だけが売れるわけではな
い。むしろ、慎重さも併せ持つ彼らの背中を押すような、”お試し
型”商品にこそ可能性がある

行列に並ぶまさに”その人だけが味わえるドーナツ”があるのだ
(中略)「並んでいたときにもらったドーナツはもっとすごかった」
と、揚げたての味を体験した人が誰かに話す。そう話した本人も聞
かされた別の人も行列にまた加わる。こうして、行列は途絶えるこ
とがない、というわけだ

脳の気分は、人間性を充実させていく時期(アナログ期)と、技術
を追求し合理性を求める時期(デジタル期)とが、28年ごとに交互
にやってきます(感性リサーチCEO黒川伊保子氏)

ボクシングの亀田興毅が叩かれ、甲子園球児のハンカチ王子こと斎
藤佑樹が賞賛されたのも、サバイバル気分の完全な終結と、『気品
の復活』の一つの現れ(感性リサーチCEO黒川伊保子氏)

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『日経トレンディヒット商品航海記』北村森、山下柚実・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532313430
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◆目次◆

第1章 「ヒット商品」の明日はどっちだ
第2章 「対話」が勝負の分かれ目
第3章 「ヒット商品」の履歴をさぐる
第4章 日経トレンディでたどる ヒット商品20年史

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『水戦争―水資源争奪の最終戦争が始まった』柴田明夫・著


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【原油よりもこっちの方が大問題?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827550190

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以前、ジャッキー・チェンマニアの妻と一緒に、『タキシード』という映画を観ました。

※参考:『タキシード』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000WZO3MO/

ジャッキー映画としては賛否両論真っ二つに分かれた作品だったよ
うですが、この話の中に、世界中の水を汚染させてミネラルウォー
ターを売ろうとする黒いビジネスの話が出てきて、水の大切さを再
認識させられた記憶があります。

本書は、その大切な水資源が現在危機に瀕しているという衝撃のレ
ポート。とくに、現在台頭しているアジアでの水不足は深刻らしく、
本書でも度々コメントされています。

著者いわく、「食糧自給率が極端に低い我が国にとって、世界の水
不足は実は深刻な問題」。

というのは、われわれは食糧の多くを輸入に頼っていますが、それ
らを育てるのには本来、大量の水が必要だからです。

こういった危機管理面の話もおもしろいですが、世界の水マーケッ
トを牛耳る「ウォーターバロン」の話や水処理関連技術で有望な日
本企業の話など、ビジネス的にも興味深い話が満載です。

環境ビジネスや、深刻化するエネルギー市場の話に興味のある人は、
ぜひ読んでみてください。きっと問題の本質が見えてくるはずです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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今後、水紛争が頻発しそうな地域はどこか。水資源の使用量が世界
の他の地域と比べて圧倒的に高く、しかも使用量が急増しているア
ジア地域であろう

人間が利用しやすい河川や湖沼の水は地球の淡水の0.3%

灌漑のための水の大半は地下水を汲み上げることで供給されるが、
その結果、世界中で地下水の水位の低下や枯渇が懸念されるように
なっている

地球温暖化が進めば、今世紀中に氷河や積雪などに貯蔵された水が
減少するため、これらの利用可能水量も減少する

世界平均の1人1日当たりの生活用水使用量は約170リットルと
されるが、量は国によって大きく異なり、米国では約500リット
ル、日本は230リットル、中国やタイでは約50リットルだ。こ
のうち人間が1日に飲む水の量はせいぜい2~3リットルに過ぎない

あまり知られていない事実だが、世界には「ウォーターバロン(水
男爵)」と称される圧倒的な力を持つ3社の水企業が存在する。フ
ランスのスエズ社、ヴィヴェンディ社、およびドイツのRWE社が
保有するイギリス本拠のテームズ・ウォーター社だ

日本の工業用水の使用量は、1965年179億トンから2001
年の540億トンへと3倍に拡大したものの、補給水量(新たに工
業用水道、地下水、河川水などから採り入れる水量)は114億ト
ンから116億トンとほとんど増えていない。これは、再処理した
水の量が65億トンから424億トンと6.5倍も拡大しているた
めである

水処理関連プラント建設では代表的な企業に、オルガノや栗田工業、
ササクラ、荏原などがある

さまざまな資源はいまや市場で安価に調達できる「市況商品」では
なく、資源国が自国の利益のため政治的に利用する「戦略物資」の
性格を強めている

注意しなければならないのは、ここ数年、世界の穀物の期末在庫率
が急速に低下しているという事実である。在庫が薄いということは、
それだけ国際穀物市場が異常気象や水不足やBSEや鳥インフルエ
ンザなどの感染症といった突発的な事態による需給の変動に敏感に
なっており、価格の上昇が起きやすい状態にあることを示している

————————————————
『水戦争―水資源争奪の最終戦争が始まった』柴田明夫・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4827550190
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◆目次◆

はじめに
序 章 世界各地で起こっている水資源戦争
第1章 枯渇の危機に瀕する水資源
第2章 地球温暖化がもたらす水と食糧の危機
第3章 巨大な利権とビジネスが動かす水
第4章 資源大量消費時代の到来
第5章 穀物をめぐる3つの争奪戦と穀物メジャーの戦略
第6章 水の超大量消費国・日本はどうすべきか
あとがき ~世界からミツバチが消える日~

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『頭のいい段取りの技術』藤沢晃治・著


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【段取り上手には秘密があった】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534043252

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本日の一冊は、講談社ブルーバックスの『「分かりやすい説明」の技術』シリーズで一躍有名作家となり、以来執筆やら講演やらで引っ張りだこの著者が、その段取り術を公開した一冊。

※参考:『「分かりやすい説明」の技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062573873/

社会人になってから独学で英検1級、通訳ガイド資格、TOEIC
900点、工業英検1級などの資格を取得したという段取り上手の
著者だけに、嫌でも期待が高まります。

実際の内容は、段取りの心構えに始まり、時間管理の基本、情報整
理術、文章の段取り、プレゼンの段取り、スケジュール管理まで、
バランスよく網羅されています。

なかでも、「待たせる仕事」を優先させる、「フェイルセーフ」の
思想を持つ、どんな予定にも「安全バッファ」を確保する、「クリ
アスペース」でアクティブな資料だけ広げる、などは、段取り上手
になるための必須項目ではないでしょうか。

さらに、ワンランクアップしたい方には、クリアファイルと封筒で
情報管理する方法や、ショートカットするためのデフォルト設定、
クリティカルパスで最重要項目を監視する方法などが役に立つでしょう。

執筆や講演に関する段取り術も多く紹介されているため、文筆業、
講演業の方にはとくに重宝すると思います。

段取り上手になりたい人に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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段取りの悪い人は、周りの人に自分の仕事のアウトプットが待たれ
ているという意識が希薄

「次工程はお客様」という精神が大切

仕事下手な人の中には、こだわらなくてもいい部分の品質に過剰に
こだわってしまう人がいます。これは、優先順位を見誤っていると
いうことです

アクションプラン:処理事項、実行責任者、処理期限の3点を記入

段取りの基本は、「絶対、達成してやろう!」という決意力。この
決意があるから小さな確率の事故にも備えるのです

仕事の時間短縮の基本は、できるだけ並列処理を増やすこと

どんな予定にも「安全バッファ」を確保すれば約束が守れる

人を待たせている仕事は最優先で処理しましょう

嫌なことは早めに済ませることが、精神的に健康に過ごす発想

期限を軽視する人の存在をあらかじめ織り込み済みにする

「クリアスペース」でアクティブな資料だけ広げる

私がパソコン内でのデータ保管で心がけていることは一つです。そ
れは、人間が一視野当たりにパーッと見て判断できる適正量に注意
するということです

メールアドレスを重要度別に分けておく

常に、あるかたまりの文章の要約を冒頭に置くことが文章術の基本テクニック

読み捨てられては困るものほど前に置いて、読み捨てられても被害
が小さいものほど、後ろに置く

プレゼンでは会場を下見する余裕を持つ

大概要、中概要、概要というように、詳細な説明の前に要約、骨子
を常に先に説明すること

「仕事の遅いヤツ」と評価されても、「いつも期限を守れないヤツ」
と評価されるよりはマシ

仕事の処理では、最も高い確率で起こることをデフォルト・ケース
として設定しておくと、ムダな手間を省ける

ゴールを予定通りのスケジュールで達成するには、クリティカルパ
ス上にある作業に遅れが発生しないように最も注意

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『頭のいい段取りの技術』藤沢晃治・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4534043252
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◆目次◆

第1章 「段取り」とは一体なにか?
第2章 余裕を生み出す「予定・時間管理」の段取り術
第3章 仕事スピードが上がる!「環境・情報整理」の段取り術
第4章 超効率アップ!「知的作業」の段取り術
第5章 できる人の「コミュニケーション」段取り術
第6章 「ゴチャゴチャ仕事」の段取りのつけ方・動かし方─実践編
終 章 段取りの目的は人生を楽しむこと!

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